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クラシック新定番100人100曲 (アスキー新書) 新書 – 2008/12/10
有名作曲家はもちろんのこと、人気が高まる中南米の作曲家や、バロック以前の古楽から現代曲まで網羅。
かつてないラインナップで、クラシックの地平を広げる事典的読み物です。
刊行記念特設サイトから、100曲すべて試聴できます(1年間を予定)。
- 本の長さ336ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2008/12/10
- ISBN-104048675125
- ISBN-13978-4048675123
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商品の説明
出版社からのコメント
しかし、情報ばかりが溢れるなかで音楽を「聴く力」が弱まっているかのような昨今、曲そのものに真摯に向き合い、そこでつかんだ大切なものを自分らしい言葉で人に伝えようとする著者の姿勢に、多くの方から、好意的な反響をいただいています。
その姿勢は、バッハ以前に8人、ショスタコーヴィチ以降に15人を選んだ100の選曲とも切り離せません。
本書を読んで、知っている曲にもう一度耳を澄ましたり、知らない作曲家の曲を聴いてみたいと思ったりする方が一人でも増えれば、と願っています。
レビュー
しかし、情報ばかりが溢れるなかで音楽を「聴く力」が弱まっているかのような昨今、曲そのものに真摯に向き合い、そこでつかんだ大切なものを自分らしい言葉で人に伝えようとする著者の姿勢に、多くの方から、好意的な反響をいただいています。
その姿勢は、バッハ以前に8人、ショスタコーヴィチ以降に15人を選んだ100の選曲とも切り離せません。
本書を読んで、知っている曲にもう一度耳を澄ましたり、知らない作曲家の曲を聴いてみたいと思ったりする方が一人でも増えれば、と願っています。 --出版社から
抜粋
《少数のためのつつましい音楽》
フォーレの音楽は、初期のものはみなとても甘く、優しく、夢見るような旋律に満ちており、夜に人を眠れなくさせる恋愛感情のときめきに近いものを持っている。他者への思いでいっぱいなのだ。
ところが、晩年の作品になってくると、甘さは徐々に消え、気難しい表情、痛々しい孤独感と陰鬱さ、あきらめの気分が目立つようになってくる。コミュニケーションへの志向は影を潜め、内側へと意識はこもるようになる。初期の作品が、愛する人へ差し出されたばら色の果実だとすれば、晩年の作品は、一人だけで味わうセピア色の強い酒のようだ。
なぜ、こうした変化が起きたのだろうか。2007年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭で、たまたまフォーレの作品演奏会を続けて聴くことができた。イザイ弦楽四重奏団による「弦楽四重奏曲」や、ジャン=クロード・ペヌティエの弾く、「ピアノのための前奏曲集」作品103などである。
これら晩年の作品をライヴで聴いて、改めて気がついたことがある。それは、フォーレの音楽において、ことが起きるときは、いつも内声から先に動き始めるということだ。
弦楽四重奏でいうなら、ヴィオラから何かが始まることが多い。第1ヴァイオリンが明朗に旋律線を奏で、リードするという通常の室内楽の形とは違う美学のスタイルがそこにはある。
つまり、外部は変わらないように見えても、内部は動いている。フォーレの音楽が心のもっともデリケートなところを表しているように感じられるのはそのせいかもしれない。
フォーレの音楽は、半透明である。つまり堅い殻があるわけではなく、内部が動くのが透けて見えるようになっている。そして、音楽の内部から外部に向けて、ぼうっと淡い光が放射されている。この淡い光は詩のように魅力的だ。控えめに、優しく、柔らかく、私たちの心に届こうとするから。
ところで、フォーレが生きていた時代、パリは悪く言えばショウビジネスの牙城、虚飾の都、であった。華やかなグランド・オペラやヴィルトゥオーゾ(名人芸)に代表されるような、色彩感やスペクタクル、外面的効果が求められていた。また、当時出現したワーグナーの魔力は、フランスの作曲家のみならず文学者たちをも震撼させており、ワグネリアンになるにせよ、アンチ・ワーグナーの態度をとるにせよ、巨大であること、野心的であること、革新的であることに、多くの芸術家たちがとらわれていた。
そうした中でフォーレは、小さくあること、つつましいこと、古風な節度を重んじることを、もっとも固守した良識の人であった。音楽のパレットに使われている色の数も極力控え、折り目正しく、飾り気なく、形式を守る。そして、内部からゆっくり何かを変えていく。それはひとつの美徳のようなものだ。
フォーレはこう言っている。
「私には何人かの良き友がいます。大衆から無視されようとも、少数の人間が理解してくれれば十分です」
多数のためではなく、少数のための音楽。その考え方に、フォーレの音楽のかけがえのなさ、そして晩年の渋い作風への変化を解くヒントがあると思う。
そんなフォーレの作品の中で、生涯にわたって書き続けられたジャンルが夜想曲である。フォーレの作風の変遷をたどることができるだけでなく、粒ぞろいの傑作が並んでおり、全13曲の夜想曲すべてがピアノ音楽史上の宝である。
大劇場ではなくサロン文化の世界に生きたショパンの精神を継承しながらも、装飾を控え、さらに内省的になった、夜の静かな瞑想がここにはある。
著者について
http://linden.weblogs.jp/blog/
About this Title
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2008/12/10)
- 発売日 : 2008/12/10
- 言語 : 日本語
- 新書 : 336ページ
- ISBN-10 : 4048675125
- ISBN-13 : 978-4048675123
- Amazon 売れ筋ランキング: - 611,537位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 164位クラシック音楽論・理論
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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一人一曲というのは中々正しいと思う。複数ありならベートーヴェンだけで10曲くらい埋まりそうだしw
選曲も一筋縄ではいかない。ドヴォルザークなら交響曲第3番、シューベルトではミサ曲6番、サン・サーンスならクラリネット・ソナタ等々
名前すら知らない作曲家も多かった。クラオタ歴長い人でもここに紹介された曲全て聞いたという人はほとんどいないと思う
曲の紹介もとても魅力的で今までなんとなく毛嫌いしてたケージやリゲティですら聞いてみたくなった
最近はまってるジョスカンの曲がなかったのは少し残念かな・・・
一通り名曲は聞いてさらに深く聞いていきたいという人にはかなりおすすめ出来る好著
クラシックコーナーにずらりと並んだディスクの群れを見ているうち、やっぱり有名指揮者の振った交響曲を手に取っちゃって、家にはチャイコフスキーの5番が何枚も並んじゃう… かく言う私もその一人。
そんな人にとってこの本は、クラシック知識を広げる最高の水先案内人になってくれるでしょう。
作者は音楽の友社の元編集者で、音楽ジャーナリスト。パレストリーナからジスモンチまで100人、平均で3ページ強を費やし、作曲家の作風と時代背景、取り上げた曲の魅力を「1人1曲」ずつ記しています。
個人的体験に基づいた主観的な文があるかと思えば、哲学書を紐解いて作曲家の魅力をあぶり出したり、ときには人間心理の奥底を鋭くえぐったり… 平易な文章の裏に、作者の深い洞察、音楽と人生の「審美眼」が光ります。
そして画期的なのは、本で紹介された100曲すべてを、パソコンで今すぐ試聴できること! 試聴期間はとりあえず刊行後1年間ほどだそうですが、とても嬉しいアイデアです。
早速、本に載っていたURLから特設ページに行き、フィンジやカプースチンなどのすばらしい曲を初めて耳にすることが出来ました。
まだ見ぬ入り江には、想像もしなかった美しい魚がたくさんいるのですね。あなたもこの本を頼りにクラシックの大洋に漕ぎ出でて、胸躍る新発見を味わってください。
西洋古典・現代音楽の作曲家を100人取り上げ、1人1作品の結構で紹介するもの。玉石混交とは言え、このごろは石しか見当たらない新書マーケットにおいては、本書の文章は丁寧であり、好感が持てる。よって、少し甘いかもしれないが☆4つ。
好みとか、印象とかで評価が変わってくる芸術に対する批評は、その大半がエッセイもどきの心情告白めいてくるが、あとはいかに文章に嘘がなくて説得力があるかにかかってくる。西洋哲学で美学と言われるものが、結局は美的な価値観をいかに決めるのかというプロブレマティックであるとすれば、これまた己が美と信じるものを他人に説得することが避けてとおれない。
本書の作品紹介では、ブルックナーが若い人ほどはまりやすいというくだりなどには、評者は少し違う考えを持っているが、フォーレやアルカンのピアノ曲の紹介などは心のこもった素直なよい文章であると思う。ディスクガイドには、それほど重きを置いていないようであるが、静かな文章のリズムとさり気ない筆致が、曲そのものを聴きたいと思わせる。
著者自身が接したライブを話題としているところも多いが、その感想を語りながらも誇張がない。ライブ体験は、特権化した語り口に陥りやすいものだが、ほんとに不思議なほど。大袈裟かもしれないが、明鏡止水という四字熟語を思い出してしまった。