主人公の呼吸をする様に嘘をつく少年が、前巻でズキュゥゥンされ、あとがきでも「次回作にご期待ください」と書いてあり、某雑誌でも完結扱いだった。
いやいや、この著者、主人公に負けず劣らず嘘つきですね。(ひねくれ具合も)
今作も前巻まで以上に、嘘に塗り立てられた一冊。
心地よく、最高の嘘が堪能できました。
主人公だけでなく、著者の嘘も今回は楽しめた。
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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん7死後の影響は生前 (電撃文庫 い 9-8) 文庫 – 2009/4/10
突然ごめんあさーせ。嘘つきさんが舞台から退場して、どれくらい経ったかしら。私、嘘つきさんに代わって、『物騙り』を任命されたものですの。何で私なのかしら。認めたくないのだけど、きっとあの嘘つきさんとよく似ているからでしょうね。では些か僭越なのだけれど、これから我が平和な町で起こった愉快な殺人事件をご紹介するわ。……あら、自己紹介がまだだったかしら。私の名前は大江湯女。騙り部であり、誰よりも自らを知るアンノウンな十八歳であーる……嘘だけど。うーん、私にはまだまだ使いこなせないわね、これ。
- 本の長さ264ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2009/4/10
- ISBN-104048677594
- ISBN-13978-4048677592
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2009/4/10)
- 発売日 : 2009/4/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 264ページ
- ISBN-10 : 4048677594
- ISBN-13 : 978-4048677592
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,042,763位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1986年生まれ。アスキー・メディアワークス刊の電撃文庫にて活躍する若手小説家。同社が主催する、第13回電撃小説大賞に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』を投稿、最終選考で惜しくも受賞を逃す。その後、数度の改稿を経て電撃文庫にてデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 六百六十円の事情 (ISBN-13: 978-4048685832 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年4月10日に日本でレビュー済み
『待望』という言葉をこれ程までに余すことなく使ったことは今までありませんでした。
前巻のあとがき、そしてこのラノ2008での完結表記などで「終わっちゃったのかぁ……」と寂寥感に浸りつつも心のどこかでは「きっとみーまーは帰ってくる」と信じて過ごした日々も、今は良い思ひ出です。
7巻が出ると知った時のはしゃぎっぷりときたら、客観的に思い返してみると我ながらドン引き通報レベルでした。
もし自分が犬だったら確実に尻尾は千切れていたと思います。八つ裂きですね。
そんなわけで期待MAXだったわけですが、その期待を三馬身ぐらい上回る内容で、限界突破の面白さでした。もうお腹一杯、大満足です。
でわでわ、少しだけあらすじ的なものをば。
体育館襲撃事件から2か月、大江姉妹の住処であるアパートを舞台にお約束の殺人事件が発生する。
有り余る暇を潰すべく、仲良し4人組が考案・企画したゲームに飛び入り参加する湯女。
そして茜は無事、グラタンを口にすることが出来るのか。
というお話です、要約下手でごめんなさい。
なんといっても、今回は主人公都合の為、万年浴衣美人、湯女が騙り部となりお送りするんですよ。
××とは一味違った一人称で、捻くれ具合は言わずもがな、脱線のスキルは本家を凌ぐ勢いでした。
『閑話休題』の五段活用は必読です。
今回はアパートの住人として新参者が盛り沢山なんですが、例の如く1人としてまともな人物が出てきません。
これももう好例になりつつありますよね。
まともと言えば、数少ないというか希少種であるまともなキャラ、金子の登場回数がスカウターが壊れんばかりに跳ね上がってます。
彼のファーストネームが明かされる日もそう遠くないかもしれません。
あと、彼の愛犬次郎改めもふ夫がうらやうらやま羨ましいです。
個人的に1番良かったシーンは“墓参り”の場面でした。
偶にあるみーまーのこういうシーンが堪らなく好きです。
もちろん、キャラ同士の掛け合いとかどこまで信じていいのか分からなくなる嘘だらけの地の文とか魅力的なところは一杯あるんですけど、
例えば、2巻のお月見、3巻の真夜中のベランダ、5巻のラストみたいなシーンがなかったら、ここまでみーまー好きになってなかっただろうなぁ、と。
あ、ちなみに誰が誰の墓参りに行くかは是非是非ご自分の目で確かめてください。
色々と目白押しな今巻ですが、みーまーの最大の謎の1つである『にもうとの生死』についてもついに明らかに。
湯女派だけでなく、柚々派、長瀬派にも優しく仕上がっていると思います。
来月には『電女春男』の2巻、再来月にはみーまーの短編集(だと思います)『i』が発売されます。
つまり、夢のような3ヶ月の幕開けです。
ファンとしてはこの刊行ペースはうれしい限り。
速筆、そしてこのクオリティ。
入間さんは本当に地球人ですか?いや、尊敬的な意味で。
もうちっとだけ続くんじゃ(今度は嘘じゃなくて)というあとがきを読んでしまうと、
もう今から続きが待ち遠しくて仕方ありません。
あと、最後に1つ。
絵、普通に上手いじゃないですか、入間父間。
前巻のあとがき、そしてこのラノ2008での完結表記などで「終わっちゃったのかぁ……」と寂寥感に浸りつつも心のどこかでは「きっとみーまーは帰ってくる」と信じて過ごした日々も、今は良い思ひ出です。
7巻が出ると知った時のはしゃぎっぷりときたら、客観的に思い返してみると我ながらドン引き通報レベルでした。
もし自分が犬だったら確実に尻尾は千切れていたと思います。八つ裂きですね。
そんなわけで期待MAXだったわけですが、その期待を三馬身ぐらい上回る内容で、限界突破の面白さでした。もうお腹一杯、大満足です。
でわでわ、少しだけあらすじ的なものをば。
体育館襲撃事件から2か月、大江姉妹の住処であるアパートを舞台にお約束の殺人事件が発生する。
有り余る暇を潰すべく、仲良し4人組が考案・企画したゲームに飛び入り参加する湯女。
そして茜は無事、グラタンを口にすることが出来るのか。
というお話です、要約下手でごめんなさい。
なんといっても、今回は主人公都合の為、万年浴衣美人、湯女が騙り部となりお送りするんですよ。
××とは一味違った一人称で、捻くれ具合は言わずもがな、脱線のスキルは本家を凌ぐ勢いでした。
『閑話休題』の五段活用は必読です。
今回はアパートの住人として新参者が盛り沢山なんですが、例の如く1人としてまともな人物が出てきません。
これももう好例になりつつありますよね。
まともと言えば、数少ないというか希少種であるまともなキャラ、金子の登場回数がスカウターが壊れんばかりに跳ね上がってます。
彼のファーストネームが明かされる日もそう遠くないかもしれません。
あと、彼の愛犬次郎改めもふ夫がうらやうらやま羨ましいです。
個人的に1番良かったシーンは“墓参り”の場面でした。
偶にあるみーまーのこういうシーンが堪らなく好きです。
もちろん、キャラ同士の掛け合いとかどこまで信じていいのか分からなくなる嘘だらけの地の文とか魅力的なところは一杯あるんですけど、
例えば、2巻のお月見、3巻の真夜中のベランダ、5巻のラストみたいなシーンがなかったら、ここまでみーまー好きになってなかっただろうなぁ、と。
あ、ちなみに誰が誰の墓参りに行くかは是非是非ご自分の目で確かめてください。
色々と目白押しな今巻ですが、みーまーの最大の謎の1つである『にもうとの生死』についてもついに明らかに。
湯女派だけでなく、柚々派、長瀬派にも優しく仕上がっていると思います。
来月には『電女春男』の2巻、再来月にはみーまーの短編集(だと思います)『i』が発売されます。
つまり、夢のような3ヶ月の幕開けです。
ファンとしてはこの刊行ペースはうれしい限り。
速筆、そしてこのクオリティ。
入間さんは本当に地球人ですか?いや、尊敬的な意味で。
もうちっとだけ続くんじゃ(今度は嘘じゃなくて)というあとがきを読んでしまうと、
もう今から続きが待ち遠しくて仕方ありません。
あと、最後に1つ。
絵、普通に上手いじゃないですか、入間父間。
2009年6月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今回は、みーくんのドッペルが主人公ということで期待して読み始めましたが、その分裂病的な文体がとてもよみづらい。意図しているのでしょうが、ストーリーもいい加減だし、まーちゃんの誘拐監禁の付け合わせ?そして、お約束の主人公復活、さらにはにもうとまで?最後には長瀬、伏見、にもうとの板挟みにみーまーの復活とあまりのご都合主義に吐き気がしました。6巻でみーくんが死んでそれでおわりでいいじやん?人気があるから続くじゃ、ほんとにジャンプの漫画だよ。新作をかきはじめたのだから、みーまーは、スピンオフとかショートストーリー程度でいいんじゃないですか?せっかくおもしろかったシリーズを自分でぶち壊すとは、最悪です。
2009年10月11日に日本でレビュー済み
前巻のラストを読んだ人ならば、この巻を読むに戦々恐々、訝しくも怖いとそんな気分になるに違いなし。
だって、「アノラスト」を読んだら……ねぇ?
しかしてそこにあったのは、湯女を主人公とする1つの殺人事件と4人の容疑者、そしてマユによる1つの誘拐事件というそんなもの。果たしてこれはいかなる事件なのか、それを湯女の語りにて追っていくにしかし嘘は多く諧謔は限りなく、出鱈目はそこかしこに、時に真実がぽつりと。
湯女のどうやら悲惨であったらしい過去を窺わせつつ物語は進み、然るに最後に「とんでもないどんでん返し」が待っていた。誰もが驚く、しかし誰もが文句を言わない、むしろ待ち望んでいたそんなものが。極めてアレな精神描写が氾濫し、相変わらずの読み難い文章ながら、それでいてついつい最後まで読んでしまう不思議な作品。「読んでいるテメエの「ナカ」も、同じ様なもんだからじゃねーの?」というそれを認めたくないと思いつつ、否定しきれない――そんな作品です。
だって、「アノラスト」を読んだら……ねぇ?
しかしてそこにあったのは、湯女を主人公とする1つの殺人事件と4人の容疑者、そしてマユによる1つの誘拐事件というそんなもの。果たしてこれはいかなる事件なのか、それを湯女の語りにて追っていくにしかし嘘は多く諧謔は限りなく、出鱈目はそこかしこに、時に真実がぽつりと。
湯女のどうやら悲惨であったらしい過去を窺わせつつ物語は進み、然るに最後に「とんでもないどんでん返し」が待っていた。誰もが驚く、しかし誰もが文句を言わない、むしろ待ち望んでいたそんなものが。極めてアレな精神描写が氾濫し、相変わらずの読み難い文章ながら、それでいてついつい最後まで読んでしまう不思議な作品。「読んでいるテメエの「ナカ」も、同じ様なもんだからじゃねーの?」というそれを認めたくないと思いつつ、否定しきれない――そんな作品です。
2009年4月26日に日本でレビュー済み
この物語の語り手(土の文ですね)は湯女っつーイタパイ(ペチャパイ違うわよ)に変わっちゃったんですが、そいつの語りがなんか違和感感じまくるんですよ。
本人の言うとおり明らかに「嘘だけど」を使いこなせていないし、閑話休題多すぎだし、そういう具体的に説明できる部分だけでなく、なんか文字からうける「感じ」が違う。この違いを書き分けているっていうのならすごいわ入間人間。ん?人間入間?
彼が語り手を引き継いだ時は感動とともに懐かしさも感じましたよ。「そうそう、やっぱキミじゃないと!!」ってね。1巻読んだとき今までに無い語り口に仰天辟易してたのが懐かしい。
もう正直いってこのシリーズ買うのはストーリーやキャラ目当てじゃなく彼の語りを聞く(読む違います)ためになっちゃってますからね、まーちゃんあたりに口縫い付けられても元気に嘘を垂れ流し続けて欲しいですね。
嘘だったら心に手をあてて笑いたいわぁ
本人の言うとおり明らかに「嘘だけど」を使いこなせていないし、閑話休題多すぎだし、そういう具体的に説明できる部分だけでなく、なんか文字からうける「感じ」が違う。この違いを書き分けているっていうのならすごいわ入間人間。ん?人間入間?
彼が語り手を引き継いだ時は感動とともに懐かしさも感じましたよ。「そうそう、やっぱキミじゃないと!!」ってね。1巻読んだとき今までに無い語り口に仰天辟易してたのが懐かしい。
もう正直いってこのシリーズ買うのはストーリーやキャラ目当てじゃなく彼の語りを聞く(読む違います)ためになっちゃってますからね、まーちゃんあたりに口縫い付けられても元気に嘘を垂れ流し続けて欲しいですね。
嘘だったら心に手をあてて笑いたいわぁ
2009年4月11日に日本でレビュー済み
あれ?とか思いつつも読み進めましたが、最終的に
みーまー独特のあの爽やか?wな読後感があり、読んで良かったと
感じました。
来月、再来月と入間さんの作品が続くそうなのですが、心身の健全の為、
購読は控えさせて戴こうと思います。
嘘だけど♪
みーまー独特のあの爽やか?wな読後感があり、読んで良かったと
感じました。
来月、再来月と入間さんの作品が続くそうなのですが、心身の健全の為、
購読は控えさせて戴こうと思います。
嘘だけど♪
2009年4月9日に日本でレビュー済み
待ちに待った7巻今までで一番最高でした。
5章が神がかってるし、左さんのえが最高だし、ロールパンが食べたいし、りんごを・・・・
6巻で一時はどうなるかと思いましたが、リアルタイムであとがきでの嘘に反応できたのはちょっと嬉しく思えます。
てか入間あんた最高だ(笑)
5章が神がかってるし、左さんのえが最高だし、ロールパンが食べたいし、りんごを・・・・
6巻で一時はどうなるかと思いましたが、リアルタイムであとがきでの嘘に反応できたのはちょっと嬉しく思えます。
てか入間あんた最高だ(笑)
2009年7月22日に日本でレビュー済み
物語の大部分は湯女さん視点で綴られています。勿論、湯女さんの話し方の地の文章。個人的にはこれまで6巻のようなみーくん視点の文章で慣れてしまっていたらしく、なんだかどうも受け付けない。話は気になるけど手が進まない。6巻の評価が高かっただけに期待していたのですが...消化不良。主人公が復活するのは分かっていただけに、みーくんが出るまで凄い焦れました。しかし相変わらず、登場人物の会話は読んでいて楽しかったです。なので星は3つで。