本編中でいろいろと匂わせていた過去の出来事が描かれる短編集です。
女医(!)の恋日先生と患者たちの精神病院、もどってきた小学校とクラスメイト、にもうととのピクニック、まーちゃんによる再びの監禁事件。まだ嘘をつくことに慣れていないちいさな××、i くんが出会っていく人々との魅力がたっぷりです。
最後の書き下ろしは、「もしも」なお話。伏見ゆーたんが“あい”のお嫁さんとかそういうかんじ。だいたい。
本編に劣らぬ切なさとやるせなさ、本編以上のモテモテみーくん。そしてなにより、最後の一行の破壊力。とても満足な内容の短編ばかりでした。
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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん『i』 記憶の形成は作為 (電撃文庫 い 9-10) 文庫 – 2009/6/10
むかしのことを考えると頭の中が深夜のテレビみたいにノイズだらけになるさっこん、いかがお過ごしでしょうか。 これは、ぼくがまだ僕になる前の話だ。家庭内にぎやか事件のあと、ぼくはいろんな人と出会った。恋日先生、じさつ志願者、いじめっ子少女、にもうと、そして、マユちゃん。みんな(とくにマユちゃん)の純粋むくな姿がめじろおしでおとどけなのである。……むかしのぼくは正直ものだったんだよね。 うそだけど……今度、じしょでうそって字を調べとこう。
- 本の長さ360ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2009/6/10
- 寸法10.8 x 1.7 x 15.1 cm
- ISBN-104048678442
- ISBN-13978-4048678445
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2009/6/10)
- 発売日 : 2009/6/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 360ページ
- ISBN-10 : 4048678442
- ISBN-13 : 978-4048678445
- 寸法 : 10.8 x 1.7 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 639,612位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1986年生まれ。アスキー・メディアワークス刊の電撃文庫にて活躍する若手小説家。同社が主催する、第13回電撃小説大賞に『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』を投稿、最終選考で惜しくも受賞を逃す。その後、数度の改稿を経て電撃文庫にてデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 六百六十円の事情 (ISBN-13: 978-4048685832 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
みーまーシリーズを読んでる方なら読んでも損はないと思います。
短編5編構成で、4つは小学校時代の話、1つは「もしも」の話です。
季節になぞらえて4つお話があるんですが、春と夏と冬が好きですね。(ほとんどじゃねーかw)
まぁ、それなりに楽しいです。
あ、まーちゃんはさほど登場しません。
短編5編構成で、4つは小学校時代の話、1つは「もしも」の話です。
季節になぞらえて4つお話があるんですが、春と夏と冬が好きですね。(ほとんどじゃねーかw)
まぁ、それなりに楽しいです。
あ、まーちゃんはさほど登場しません。
2009年8月19日に日本でレビュー済み
みーまーの短編集です。
それぞれの季節に××が出会った人たちとの心暖まらないお話が四つ、
「もしも誰も狂ってなかったら」のIF世界を描いた書下ろしが一つ。
特に印象に残っているのがIFの話。
いきなり冒頭で医者でみーくんの支えになっている坂下恋日先生と思しき人物が
……(ネタバレなので自重)
まだみーくんが子供の頃の話にも恋日先生は出てきますが、とても芯の強い女性
という印象があります。
ですが、まともな世界=みーくんが恋日先生の助けを必要としない世界では、
どうしようもないくらいに自分の中にストレスを溜め込んでしまい……(自重)
支えられているようで、実はお互いに凄く依存しているんだなーというのが
読んだ感想でした。
「みーまー」シリーズの中で「周りから見てどんなに不幸でも、本人が幸せと
感じているなら、それは幸せだ」という風な一文がありましたが、今回の
書下ろしがまさにそれかな、と。
みーくんとまーちゃんのハートフル(ボッコ)ラブコメをずーっと読んできた
感想では、今回のIFの世界は確かに客観的に見れば幸せなんだろうけど、
どこか物悲しさを誘う作品でした。
悲しいけど、とても面白い。
……嘘だけど。
で締めたいなぁ、作品的に。
それぞれの季節に××が出会った人たちとの心暖まらないお話が四つ、
「もしも誰も狂ってなかったら」のIF世界を描いた書下ろしが一つ。
特に印象に残っているのがIFの話。
いきなり冒頭で医者でみーくんの支えになっている坂下恋日先生と思しき人物が
……(ネタバレなので自重)
まだみーくんが子供の頃の話にも恋日先生は出てきますが、とても芯の強い女性
という印象があります。
ですが、まともな世界=みーくんが恋日先生の助けを必要としない世界では、
どうしようもないくらいに自分の中にストレスを溜め込んでしまい……(自重)
支えられているようで、実はお互いに凄く依存しているんだなーというのが
読んだ感想でした。
「みーまー」シリーズの中で「周りから見てどんなに不幸でも、本人が幸せと
感じているなら、それは幸せだ」という風な一文がありましたが、今回の
書下ろしがまさにそれかな、と。
みーくんとまーちゃんのハートフル(ボッコ)ラブコメをずーっと読んできた
感想では、今回のIFの世界は確かに客観的に見れば幸せなんだろうけど、
どこか物悲しさを誘う作品でした。
悲しいけど、とても面白い。
……嘘だけど。
で締めたいなぁ、作品的に。
2009年6月10日に日本でレビュー済み
誘拐事件よりは後で みーくんになるよりは前の 嘘つき少年「××ちゃん」の物騙りが春夏秋冬四編 平々凡々な高校生「あいちゃん」のもしかしたら有り得たかもしれない普通で幸せな日常が一編 みーくんになって得たモノと みーくんになって失ったモノと 優劣をつける事は出来ないけど 最後の一行に切なくなった
2009年10月24日に日本でレビュー済み
今回は、過去話が4つ+特別編1つの短編集です。そのどれもが女絡みのお話でしかももれなくみーくんへの好意付き、主人公補正もいい加減にしとけとか読みながら思ったりもしたりして。でも、羨ましいのかと問われるとそう素直に首肯出来るものでもなく。何しろどれもが、そこに「あい(i)」を感じるにはかなりの苦労と精神的暴力、そして何より身体的痛みを要するものなので……。
剥き出しの悪意、狂気、好意――そして「あい(i)」。みーくんの過去話が中心なので自然「嘘だけど」の防壁が低くなり、よってそれら今ならば一見見え難いものが割とストレートに露わとなる、と。これが意外とキツイ、恋日先生の存在が一応緩衝材にはなっていますが。というか、今巻のヒロインは完全に恋日先生ですよね――そりゃみーくんもあれだけ捻くれていても、困った時に自然頼る相手になる筈です。ここまで子供時代に、そのいい面を見せられていれば。
巻末の話はあらゆる意味で必見、「この作品における正常の状態」とは如何なるものかを嫌というほど実感させられます。そして、「嘘だけど」のその起源やタイトルに入っている「i」の意味といった、「?」的なものについてもきっと読後には得心が行っていることでしょう。「みーくんの存在している世界」、それは決して間違ってなどいない――そう確信出来る物語、分厚くとも読む価値は確かにありです!
剥き出しの悪意、狂気、好意――そして「あい(i)」。みーくんの過去話が中心なので自然「嘘だけど」の防壁が低くなり、よってそれら今ならば一見見え難いものが割とストレートに露わとなる、と。これが意外とキツイ、恋日先生の存在が一応緩衝材にはなっていますが。というか、今巻のヒロインは完全に恋日先生ですよね――そりゃみーくんもあれだけ捻くれていても、困った時に自然頼る相手になる筈です。ここまで子供時代に、そのいい面を見せられていれば。
巻末の話はあらゆる意味で必見、「この作品における正常の状態」とは如何なるものかを嫌というほど実感させられます。そして、「嘘だけど」のその起源やタイトルに入っている「i」の意味といった、「?」的なものについてもきっと読後には得心が行っていることでしょう。「みーくんの存在している世界」、それは決して間違ってなどいない――そう確信出来る物語、分厚くとも読む価値は確かにありです!
2009年6月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
雑誌に連載されていた短編集だそうですが、そのまま、みーまーの過去編として読むことができます。ただ、最後の「もし、あの事件がなかったら」編は、あたりまえですが、普通の人生だし、あい君も嘘つきじゃないし、みーまーでなく、あいゆゆだし、まったく蛇足ですね。7巻がひどかったので、8巻での復活を希望します。
2009年9月16日に日本でレビュー済み
全編通してとても素晴らしい短編集だと思います。シリーズのファンの方なら買って損はないかと〜
「もし誰も狂ってなかったら?」というIFストーリー…最後の1行をみた時、とても胸が苦しくなりました。いつ読み返しても見る度に切なくて、泣きそうになります…
「もし誰も狂ってなかったら?」というIFストーリー…最後の1行をみた時、とても胸が苦しくなりました。いつ読み返しても見る度に切なくて、泣きそうになります…