ブギーポップシリーズでつまらない作品は一つもありません。
僕の夢は、縁側で毎日ブギーポップを一日中読み暮らすことです。
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ブギーポップ・ダークリー 化け猫とめまいのスキャット (電撃文庫) 文庫 – 2009/12/10
死神を探して辿り着いた、奇妙な街の事実とは──。
自由ってなんだろうな? なんでも自分の思うように生きることかな。でもその思ってることが他人の受け売りに過ぎなかったら、そいつは自由な意志って言えるのかな。おれたちが思ってる正しいことって、本当はどれくらい意味がある? ……あいまい(ダークリィ)でよくわからない。人生の意味をはっきり決められるヤツがいるとしたら、そいつは噂の死神ぐらいしかいないんじゃないんだろうか──
とある平凡な町を舞台に、統和機構最強のフォルテッシモと、無敵の能力スキャッターブレインが激突する。普通の中学の学園祭を背景に、少女たちと少年が化け猫が歩く奇妙な風景を求めてさまよう。ふたつの相容れない事象が交錯するとき、ブギーポップが指し示す事実とは……?
自由ってなんだろうな? なんでも自分の思うように生きることかな。でもその思ってることが他人の受け売りに過ぎなかったら、そいつは自由な意志って言えるのかな。おれたちが思ってる正しいことって、本当はどれくらい意味がある? ……あいまい(ダークリィ)でよくわからない。人生の意味をはっきり決められるヤツがいるとしたら、そいつは噂の死神ぐらいしかいないんじゃないんだろうか──
とある平凡な町を舞台に、統和機構最強のフォルテッシモと、無敵の能力スキャッターブレインが激突する。普通の中学の学園祭を背景に、少女たちと少年が化け猫が歩く奇妙な風景を求めてさまよう。ふたつの相容れない事象が交錯するとき、ブギーポップが指し示す事実とは……?
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2009/12/10
- 寸法10.8 x 1.4 x 15 cm
- ISBN-104048681974
- ISBN-13978-4048681971
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2009/12/10)
- 発売日 : 2009/12/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4048681974
- ISBN-13 : 978-4048681971
- 寸法 : 10.8 x 1.4 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 871,777位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年生まれ。98年『ブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞しデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 クリプトマスクの擬死工作 (ISBN-13: 978-4396208721 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年12月29日に日本でレビュー済み
ブギーポップ・シリーズは、よい作品とそうでもない作品が混在している。
最近は今一歩かなあと感じていたのだけれど、これは久しぶりに快作だった。
(『ペパーミント』には及ばないが)
冒頭、ごくふつうに統和機構の合成人間とMPLSの闘いで始まり、
その後もその流れのまま展開するので、
「今回は戦闘アクションものなのか」
と軽い姿勢で読んでいくと、終盤で急速に密度が高くなり、深いテーマが現れる。
読後、少し呆然としてしまった。
久々の文学。
最近は今一歩かなあと感じていたのだけれど、これは久しぶりに快作だった。
(『ペパーミント』には及ばないが)
冒頭、ごくふつうに統和機構の合成人間とMPLSの闘いで始まり、
その後もその流れのまま展開するので、
「今回は戦闘アクションものなのか」
と軽い姿勢で読んでいくと、終盤で急速に密度が高くなり、深いテーマが現れる。
読後、少し呆然としてしまった。
久々の文学。
2012年1月23日に日本でレビュー済み
近年のブギーポップシリーズのなかで一番の出来だと思います。
シリーズの核心に関わる物語ではありませんが、それゆえにきちんとまとまっていて、単発としては初期作品に近い読後感を味わわせてくれます。
序盤のベタな青春コメディが、物語が不気味な展開を見せるにつれて、重しとなって効いてきます。ラストシーンでは思わずもらい泣きしてしまいました。
二度ほど読み返してみて気づいたのですが、この作品は明らかに『ジョジョの奇妙な冒険 第四部』を意識した作りになっています。
不気味な猫、写真、音梨(音無)町、幽霊と会える小道、敵の人生論などなど。ささやかながら上遠野氏の茶目っ気が効いています。
緒方氏のイラストも、本編では今作を境に(残念なことに)絵柄が変わっていますので、その意味でもオススメです。
シリーズの核心に関わる物語ではありませんが、それゆえにきちんとまとまっていて、単発としては初期作品に近い読後感を味わわせてくれます。
序盤のベタな青春コメディが、物語が不気味な展開を見せるにつれて、重しとなって効いてきます。ラストシーンでは思わずもらい泣きしてしまいました。
二度ほど読み返してみて気づいたのですが、この作品は明らかに『ジョジョの奇妙な冒険 第四部』を意識した作りになっています。
不気味な猫、写真、音梨(音無)町、幽霊と会える小道、敵の人生論などなど。ささやかながら上遠野氏の茶目っ気が効いています。
緒方氏のイラストも、本編では今作を境に(残念なことに)絵柄が変わっていますので、その意味でもオススメです。
2010年4月2日に日本でレビュー済み
中学生4人ののんびり写真部スクールライフ!
隣には幼馴染が住んでいて、部活のセンパイは優しくて、突然の転校生は少し風変わりで、
女の子の噂はいつも通りで…
と書くとまるでどこかにありそうな萌え系のようだが、そんな現実がすごい勢いで壊れていく。
著者の最近の文章は敵の能力効果を先に押し出すか、使用者への視点切り替えによって
前提の説明をなしたうえで事が運ぶケースがおおいが、今回はそれがほとんどない。
読者も俯瞰視点になることがなく、敵の能力にどっぷり浸って謎解き?をしながらのめりこんで読める。
読後感の何とも言えないあの感じは同シリーズパンドラファンには特にお勧めしたいです。
面白かった!
隣には幼馴染が住んでいて、部活のセンパイは優しくて、突然の転校生は少し風変わりで、
女の子の噂はいつも通りで…
と書くとまるでどこかにありそうな萌え系のようだが、そんな現実がすごい勢いで壊れていく。
著者の最近の文章は敵の能力効果を先に押し出すか、使用者への視点切り替えによって
前提の説明をなしたうえで事が運ぶケースがおおいが、今回はそれがほとんどない。
読者も俯瞰視点になることがなく、敵の能力にどっぷり浸って謎解き?をしながらのめりこんで読める。
読後感の何とも言えないあの感じは同シリーズパンドラファンには特にお勧めしたいです。
面白かった!
2009年12月12日に日本でレビュー済み
ある日から、輪堂進は奇妙な猫をよく見るようになる。マントの様に見える影を纏い、筒状の帽子をかぶった変な猫。しかし、幼なじみの真駒以緒や、写真部の先輩である相原亜子には見えないらしい。
その時も、変な鳴き声がした気がして、何もないところをじっとみていたら、転校生の無子規憐に興味を持たれてしまった。憐はそれをブギーポップと呼び、彼女につきあってそれを探して街を歩き回ることになる。
同じ街には、失踪した合成人間の謎を探るため、フォルテッシモも訪れていた。しかし、街に入った途端に統和機構との連絡は途絶え、不可思議な攻撃を受けるようになる。最強の能力でも倒すことのできない相手。その能力の謎とは。
穏やかな世界、平和な世界というのは、実は意外に簡単に作れるのだと思う。小さなところでは、引きこもった自分の部屋。もう少し大きくすれば、さまざまな矛盾を軍事力や経済力で外に押し付ける国。精神的には、空想の世界なんかもそれに該当するかもしれない。他の誰も通さず、外に出なければ、そこはとても居心地がよい。外に目を向けなければ、誰も矛盾に気づくことはない。
まあしかし、そんな世界はいずれ崩壊する。自分から外に出ようと思うのかもしれないし、外から壊されるのかもしれない。その時に、幸せだった過去の記憶は、自分を支えてくれるものになるのでしょうか。あるいは、次の逃避先を探すための原動力になるのでしょうか。
その時も、変な鳴き声がした気がして、何もないところをじっとみていたら、転校生の無子規憐に興味を持たれてしまった。憐はそれをブギーポップと呼び、彼女につきあってそれを探して街を歩き回ることになる。
同じ街には、失踪した合成人間の謎を探るため、フォルテッシモも訪れていた。しかし、街に入った途端に統和機構との連絡は途絶え、不可思議な攻撃を受けるようになる。最強の能力でも倒すことのできない相手。その能力の謎とは。
穏やかな世界、平和な世界というのは、実は意外に簡単に作れるのだと思う。小さなところでは、引きこもった自分の部屋。もう少し大きくすれば、さまざまな矛盾を軍事力や経済力で外に押し付ける国。精神的には、空想の世界なんかもそれに該当するかもしれない。他の誰も通さず、外に出なければ、そこはとても居心地がよい。外に目を向けなければ、誰も矛盾に気づくことはない。
まあしかし、そんな世界はいずれ崩壊する。自分から外に出ようと思うのかもしれないし、外から壊されるのかもしれない。その時に、幸せだった過去の記憶は、自分を支えてくれるものになるのでしょうか。あるいは、次の逃避先を探すための原動力になるのでしょうか。
2010年2月15日に日本でレビュー済み
ブギーポップシリーズは、「世界」の敵と「世界の敵」の敵、ブギーポップとの戦いを主軸に、
その戦いに巻き込まれ、また、その戦いの当事者となった者の物語である。
今回の戦いにも、また誰かが巻き込まれ、翻弄され…
現実の中に現れる、非現実。そしてその境に現れるブギーポップ。
あいまいな世界の垣根に相応しい、あいまいな存在は、今回も我々が驚くタイミングで登場する。
その戦いに巻き込まれ、また、その戦いの当事者となった者の物語である。
今回の戦いにも、また誰かが巻き込まれ、翻弄され…
現実の中に現れる、非現実。そしてその境に現れるブギーポップ。
あいまいな世界の垣根に相応しい、あいまいな存在は、今回も我々が驚くタイミングで登場する。
2010年2月10日に日本でレビュー済み
ブギーポップ、フォルテッシモとこの2人を相手にして、まるで退かない正体を掴ませない今回の「世界の敵」は正に強敵と呼ぶに相応しい相手。自分の能力を把握し統和機構のことも認識し、それで全てにおいてちゃんと対策し上手いこと生き延びる−−こんなこと、並みの奴に出来ることではないですものねえ。
捉えどころがない、というのが特徴の今回の「世界の敵」。しかし、その裏で抱えていた感情が全て知れる最期においては関わった者達の心情、心持は感動を読者にともたらして……!今回特に印象に残ったのはでも、ブギーポップの語るその話。「ヴァルプルギスの後悔」なんかでもちらと感じたのですが、上遠野先生は「誰かの作り上げた価値観に知らず嵌まることの怖さ」を最近とみに意識して書いておられるみたいですね。
誰が「そう」なのか、読んでいて色々想像するのがとにかく面白いです。死神が「自分でなくては倒せないだろう」と言うほどの相手との戦い、迷うことなくお勧めです。
捉えどころがない、というのが特徴の今回の「世界の敵」。しかし、その裏で抱えていた感情が全て知れる最期においては関わった者達の心情、心持は感動を読者にともたらして……!今回特に印象に残ったのはでも、ブギーポップの語るその話。「ヴァルプルギスの後悔」なんかでもちらと感じたのですが、上遠野先生は「誰かの作り上げた価値観に知らず嵌まることの怖さ」を最近とみに意識して書いておられるみたいですね。
誰が「そう」なのか、読んでいて色々想像するのがとにかく面白いです。死神が「自分でなくては倒せないだろう」と言うほどの相手との戦い、迷うことなくお勧めです。
2010年3月11日に日本でレビュー済み
いいとこ取りのブギーポップが相変わらず素敵。動かし方の難しそうな“最強”を右往左往させる手腕もさすが。
だが、この作家はもう恋愛感情に類するものを書かないほうがいいと思う。
だが、この作家はもう恋愛感情に類するものを書かないほうがいいと思う。