ライトノベルに挑戦する作家という切り口から、どうしてこんな小説になるのか混乱しました。
でも、混乱させるだけさせておいて、ちゃんとストーリーを回収してくれます。
ぜんぜん萌え要素はなかったけど
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メイド・ロード・リロード (メディアワークス文庫 き 1-1) 文庫 – 2010/4/24
北野 勇作
(著)
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2010/4/24
- ISBN-104048685341
- ISBN-13978-4048685344
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2010/4/24)
- 発売日 : 2010/4/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 349ページ
- ISBN-10 : 4048685341
- ISBN-13 : 978-4048685344
- Amazon 売れ筋ランキング: - 780,058位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,175位メディアワークス文庫
- カスタマーレビュー:
著者について
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1962年生まれ
『昔、火星のあった場所』でデビュー。
SFとか書く。
暗闇で朗読をする。
たまに芝居とかする。
著作
『かめくん』『きつねのつき』『カメリ』
『大怪獣記』『人面町四丁目』
『水から水まで』他
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
表紙がごらんの通りの絶対領域で、カラー口絵は参次元メイドのピンナップ(ツンデレ系らしい)。
普段の北野作品がほのぼのホラーなら今度はメイドさんがヒロインの萌え萌え(ラノベ)ホラーだ!
「ホントか!?」「ウソや」。
売れないSF作家の一人称の視点と、彼が挑戦しているラノベ(ファンタジー風)が交互に現れる構図のメタ小説。と思わせてメタ「メタ小説」。
物語の語り手兼紡ぎ手の主人公は作者自身が投影されたかのような、売れないSF作家。でも前にもそういう小説あったよね、 『イカ星人』 っていう。
北野作品には何かが欠落し、その欠落した何かを思い出せないというキャラがよく登場しますが、今度は物語を紡ぐ売れないSF作家自身がそんな境遇に陥る。あらすじは記述不可能。
これのどこがSFやねん、ホラー? ファンタジー? どこがラノベだというもう北野勇作の小説だとしかいいようのない不可思議な小説をSF者は是非に味わうべし。
普段の北野作品がほのぼのホラーなら今度はメイドさんがヒロインの萌え萌え(ラノベ)ホラーだ!
「ホントか!?」「ウソや」。
売れないSF作家の一人称の視点と、彼が挑戦しているラノベ(ファンタジー風)が交互に現れる構図のメタ小説。と思わせてメタ「メタ小説」。
物語の語り手兼紡ぎ手の主人公は作者自身が投影されたかのような、売れないSF作家。でも前にもそういう小説あったよね、 『イカ星人』 っていう。
北野作品には何かが欠落し、その欠落した何かを思い出せないというキャラがよく登場しますが、今度は物語を紡ぐ売れないSF作家自身がそんな境遇に陥る。あらすじは記述不可能。
これのどこがSFやねん、ホラー? ファンタジー? どこがラノベだというもう北野勇作の小説だとしかいいようのない不可思議な小説をSF者は是非に味わうべし。
2011年10月5日に日本でレビュー済み
メディアワークス文庫って、一般書とラノベの中間的雰囲気があるように思う
本著では、いつもの生き物キャラが封印されています
かわりに、表紙からもわかるとおりメイドさんが出てきます
でも、彼女の名前は「冥途迷子」、駄洒落かよって感じです
勇者も出てきますが、中身は売れない中年SF小説家(著者がモデル?)
ラノベ的なアイテムが出てきますが、メイドと勇者って食い合わせが悪い感じが・・・
だから、内容は全然ラノベ的ではありません
いつもの独特なSFで、メタな作品でした
ちょっとSF濃度は薄めで、アニメネタが多目です
ちなみに表紙のモデルさんは黒崎真音さん
本著では、いつもの生き物キャラが封印されています
かわりに、表紙からもわかるとおりメイドさんが出てきます
でも、彼女の名前は「冥途迷子」、駄洒落かよって感じです
勇者も出てきますが、中身は売れない中年SF小説家(著者がモデル?)
ラノベ的なアイテムが出てきますが、メイドと勇者って食い合わせが悪い感じが・・・
だから、内容は全然ラノベ的ではありません
いつもの独特なSFで、メタな作品でした
ちょっとSF濃度は薄めで、アニメネタが多目です
ちなみに表紙のモデルさんは黒崎真音さん
2010年5月31日に日本でレビュー済み
「かめくん」「ザリガニマン」「レイコちゃんと蒲鉾工場」「どーなつ」「ウニバーサルスタジオ」などで有名な北野勇作さんの最新小説です。
今回のタイトルは「メイド・ロード・リロード」。冥土とメイド、メイド喫茶、セーブ/ロードのロードとゲームのロードなどをかけたダブルミーニング、だじゃれを使ったファンタジーライトノベル風SFです。そう、いつもは不可思議なSFがうりの北野勇作さんが、ライトノベル小説を書くというところから話が始まる小説です。
とはいえ、北野勇作さんの事ですから、その始まりからのところで既にどこまでが虚構でどこまでがメタでどこからが作品世界になっているのかわからなくなっていくという不可思議設定で、読み終わってみればいつものまごうことなき北野節が炸裂の小説でした。
なにがなんだかよくわからないままに世界に放り出される主人公。それを支えるちょっと魅力的な少女、現代風の多少ツンデレにメイド姿の女の子が、自分探しをもとめてロードノベル的冒険をするという、ライトノベルのデフォルトテンプレートを用いつつも、そこをメタに見下ろす作者と編集者、それが都市伝説となっている世界、それを小説に書いている作者という入れ子構造の多用で確実な足場がなくなっていく感覚は、とても北野勇作さんらしいものです。
今までと毛色はやや違うけれども、確かに北野作品です。
今回のタイトルは「メイド・ロード・リロード」。冥土とメイド、メイド喫茶、セーブ/ロードのロードとゲームのロードなどをかけたダブルミーニング、だじゃれを使ったファンタジーライトノベル風SFです。そう、いつもは不可思議なSFがうりの北野勇作さんが、ライトノベル小説を書くというところから話が始まる小説です。
とはいえ、北野勇作さんの事ですから、その始まりからのところで既にどこまでが虚構でどこまでがメタでどこからが作品世界になっているのかわからなくなっていくという不可思議設定で、読み終わってみればいつものまごうことなき北野節が炸裂の小説でした。
なにがなんだかよくわからないままに世界に放り出される主人公。それを支えるちょっと魅力的な少女、現代風の多少ツンデレにメイド姿の女の子が、自分探しをもとめてロードノベル的冒険をするという、ライトノベルのデフォルトテンプレートを用いつつも、そこをメタに見下ろす作者と編集者、それが都市伝説となっている世界、それを小説に書いている作者という入れ子構造の多用で確実な足場がなくなっていく感覚は、とても北野勇作さんらしいものです。
今までと毛色はやや違うけれども、確かに北野作品です。