このシリーズ、「アムリタ」に続く2作目として手に取ったわけだが…
端的に言うなら、充分期待に応えてくれた。
ペーシを捲って早々、奇天烈な登場人物の名前に、一瞬身構えてはみるものの、「アムリタ」の“免疫”よろしく――効いている?既に先手を取られている、とでもいったところだろうか、直ぐにその“世界”に馴染んでしまう。それもまた“2作目”の妙だ。
そして余り“妙”なことを言ってしまうと、やはり前作同様ネタバレに繋がってしまう……、と言わせてしまうのもまた今作の面白さ、云うなれば「野崎まど」から生み出される“真骨頂”なのだろう。とだけ言っておきたい。
読んで損はない。と、
通り一辺倒の表現になってしまうが、兎に角もその「真骨頂」に誘われちゃってください!!

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舞面真面とお面の女 (メディアワークス文庫 の 1-2) 文庫 – 2010/4/24
野崎 まど
(著)
工学部の大学院生・舞面真面(まいつらまとも)は、ある年の暮れに叔父の影面(かげとも)からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。そこで頼まれたこととは、真面の曽祖父であり、財閥の長だった男・被面(かのも)が残した遺言の解明だった。
―― 箱を解き 石を解き 面を解け
―― よきものが待っている
従姉妹の水面(みなも)とともに謎に挑んでいく真面だったが、謎の面をつけた少女が現われたことによって調査は思わぬ方向に――?
〈メディアワークス文庫賞〉受賞者、野崎まどが放つ怪作登場!
―― 箱を解き 石を解き 面を解け
―― よきものが待っている
従姉妹の水面(みなも)とともに謎に挑んでいく真面だったが、謎の面をつけた少女が現われたことによって調査は思わぬ方向に――?
〈メディアワークス文庫賞〉受賞者、野崎まどが放つ怪作登場!
- 本の長さ269ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2010/4/24
- ISBN-104048685813
- ISBN-13978-4048685818
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2010/4/24)
- 発売日 : 2010/4/24
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 269ページ
- ISBN-10 : 4048685813
- ISBN-13 : 978-4048685818
- Amazon 売れ筋ランキング: - 623,719位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,041位メディアワークス文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年7月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"影が近付くに連れて、電球の明かりが少しずつ当たっていく。そして人形のシルエットが徐々に拭われていった。現れたのは、お面を被った少女だった。"2010年初版、2019年新装版となる本書は財閥の遺産?を求めてテンポよく展開していく伝記ミステリ。
個人的にはデビュー作にして前作?【[映]アムリタ】が面白かったので、引き続いて手にとりました。
さて、そんな本書は大学院生の舞面真面(まいづらまとも)が、いとこの舞面水面(まいつらみなも)や調査員の三隅秋三(みすみしゅうぞう)と共に山奥に住む叔父から先祖の『遺言』解読を依頼されたことから、謎の『面』をつけた少女、"みさき"と出会ったりしつつ、物語は(前作と同じく)予想外の解決を迎えるわけですが。
まず、前作と同じく個性的な登場人物たちが今度は語り部の真面をツッコミ役に【掛け合い漫才のように会話していく】テキストスタイルは、やはりリズミカルで読みやすいな。と感じました。(特にお手伝いさんの"熊さん"こと熊佳苗が本作では味があっていい。再登場あるかな?)
一方で【[映]アムリタ】と同じく、ラストは『これにて解決!』と思わせつつ【もう一度ひっくりかえしてくる】のですが。真面や三隅と一緒に依頼を受けた3人のうち、本書での一応のヒロイン?『水面』が【あまり活躍しないままにフェイドアウト】してしまうのが少し残念でした。
[映]アムリタシリーズ二作目として、またエンタメ色の強いミステリを探す方にもオススメ。
個人的にはデビュー作にして前作?【[映]アムリタ】が面白かったので、引き続いて手にとりました。
さて、そんな本書は大学院生の舞面真面(まいづらまとも)が、いとこの舞面水面(まいつらみなも)や調査員の三隅秋三(みすみしゅうぞう)と共に山奥に住む叔父から先祖の『遺言』解読を依頼されたことから、謎の『面』をつけた少女、"みさき"と出会ったりしつつ、物語は(前作と同じく)予想外の解決を迎えるわけですが。
まず、前作と同じく個性的な登場人物たちが今度は語り部の真面をツッコミ役に【掛け合い漫才のように会話していく】テキストスタイルは、やはりリズミカルで読みやすいな。と感じました。(特にお手伝いさんの"熊さん"こと熊佳苗が本作では味があっていい。再登場あるかな?)
一方で【[映]アムリタ】と同じく、ラストは『これにて解決!』と思わせつつ【もう一度ひっくりかえしてくる】のですが。真面や三隅と一緒に依頼を受けた3人のうち、本書での一応のヒロイン?『水面』が【あまり活躍しないままにフェイドアウト】してしまうのが少し残念でした。
[映]アムリタシリーズ二作目として、またエンタメ色の強いミステリを探す方にもオススメ。
2021年6月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
独特な世界観から吐き出される物語は入り込まざるを得ないです。野崎まど先生の小説は登場する人物がさまざまな小説の中に少しずつ登場し、一冊買うと、他の作品がとても面白くなるようにできてます。読む人を一冊分以上に満足させてくれます。
執筆を心待ちにさせてくれる作品です。
執筆を心待ちにさせてくれる作品です。
2016年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野崎さな的には普通なんだろうなぁ・・・ってことで3で。
文字通り”破壊的な謎解き”にも少し不満アリ(笑)。
アムリタでは、「ゲームのテキストを読んでるみたいだ」と思いましたが、
2作目(?)にして、普通の小説の様な体をなしだしていることに、まずは(少し)驚いた。
リーダビリティまで考慮された読み易さを感じる。
アムリタを引きずる1番のキャラがお手伝いの熊さんですが、まぁこれくらいならご愛嬌で過ごせる。
(マレーグマは検索してしまいましたわ)
あとは・・・
・なんで毎度こんな読みにくい名前を付けるんだろうな?
・また天才の話か
・まさかこんな着地点とは
などという辺りも考えましたが、深く掘らないことにします。
みさきの正体、中学生のなりして、実はお婆ちゃんなんでは?とか予想してたんですが、
まったく掠りもしませんでした。その意味では、かなりの斜め上を行かれた。
文字通り”破壊的な謎解き”にも少し不満アリ(笑)。
アムリタでは、「ゲームのテキストを読んでるみたいだ」と思いましたが、
2作目(?)にして、普通の小説の様な体をなしだしていることに、まずは(少し)驚いた。
リーダビリティまで考慮された読み易さを感じる。
アムリタを引きずる1番のキャラがお手伝いの熊さんですが、まぁこれくらいならご愛嬌で過ごせる。
(マレーグマは検索してしまいましたわ)
あとは・・・
・なんで毎度こんな読みにくい名前を付けるんだろうな?
・また天才の話か
・まさかこんな着地点とは
などという辺りも考えましたが、深く掘らないことにします。
みさきの正体、中学生のなりして、実はお婆ちゃんなんでは?とか予想してたんですが、
まったく掠りもしませんでした。その意味では、かなりの斜め上を行かれた。
2013年10月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
主人公:真面や周りの人物の謎解き活動はおとなしいものなので、安楽椅子探偵物の推理小説を読んだ感じと似ている。途中で当然ながら読者は先を予想する。その一部は中るが核心は違うということを何度も続けて読者を引っ張りながらも、だんだん予想と真相のずれが大きくなり、最終部での何度かのどんでん返しではもう読者は振り回されるばかり。この辺の構成はうまい。
「そんなバカな」ですが、「でもそうだったとしても現実は動いていくし、それを否定はできない」という意味で荒唐無稽ではありますが納得させられてしまう伝奇的結末。
現実にいそうな大学院生:真面に女子大学生:水面、仮面の少女「みさき」の会話が普通で楽しい。普通を編んで非日常的結末に繋げるところは滑らかで良い。最後に水面が現れないのが少し残念。
前作「[映]アムリタ」のような本の外にまで滲みだしてくる恐怖といった「文字を越えるもの」は無さそうだが、上品で良質な時間を過ごさせてくれるエンタテインメントだ。
「そんなバカな」ですが、「でもそうだったとしても現実は動いていくし、それを否定はできない」という意味で荒唐無稽ではありますが納得させられてしまう伝奇的結末。
現実にいそうな大学院生:真面に女子大学生:水面、仮面の少女「みさき」の会話が普通で楽しい。普通を編んで非日常的結末に繋げるところは滑らかで良い。最後に水面が現れないのが少し残念。
前作「[映]アムリタ」のような本の外にまで滲みだしてくる恐怖といった「文字を越えるもの」は無さそうだが、上品で良質な時間を過ごさせてくれるエンタテインメントだ。
2021年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あっという間に読み切りました。続編がありそうな終わり方をしてますので楽しみです。
2014年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
つい、この作者にはまって立て続けに作品を読みましたが、作品毎に文体を変えたりしますが、テンポがいいので、あっという間に読んでしまいます。
2014年6月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前作「アムリタ」に続いて「一件落着」と見せかけて、もう一度ひっくり返してくる様が好きです。
強いて言うなら一応のヒロインである水面が最後にフェードアウトしてしまうのが残念。
後の天才キャラになるであろう真面、そして御前が今後どう化けるのか?
そして謎は何点か残るのですが、それらが後作で明らかになるのかが楽しみです。
強いて言うなら一応のヒロインである水面が最後にフェードアウトしてしまうのが残念。
後の天才キャラになるであろう真面、そして御前が今後どう化けるのか?
そして謎は何点か残るのですが、それらが後作で明らかになるのかが楽しみです。