魔女2人、蹂躙してます。世界を、運命を、強固な人の意思ですら。読んでいるこちらすら「こんなの相手にどうすればいいってんだ……」と絶望するしかないそれに、しかし膝を折らない者は確かにいて。凪、さすがっす……。
異常事態を容易に引き起こす、そんな魔女達にはどうやっても逆らえないだろうとしか思えなくとも、冷静にして己を知り正しい視点からものを見られる者にとっては、どうやらそうではないようで。それは今回の朱巳の如く、凪も"彼女"と出会っていたから−−なんですかね?
「奇蹟使い」なんて、かつてどこかで聞いた言葉がぽんと劇中に出てきた時には驚きましたが、それがまた話に大いに関わることになろうとは。まあ、「あちら」にも"彼女"はいましたしねえ−−不思議ではないですか。
状況は激しく変化し、しかし光明はまったく見えないという訳でもないという、そんな纏めにとなりましたかね今回は。凪は、綺は、正樹は、ビートは、朝子は、ここからいかに振る舞い決断しこの魔女達の戦争を収束させるのか、本当にそんなことが可能なのか?続き、早く読みたいです!
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ヴァルプルギスの後悔Fire3. (電撃文庫 か 7-25) 文庫 – 2010/8/10
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2010/8/10
- 寸法10.5 x 1.9 x 15 cm
- ISBN-104048687670
- ISBN-13978-4048687676
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2010/8/10)
- 発売日 : 2010/8/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 328ページ
- ISBN-10 : 4048687670
- ISBN-13 : 978-4048687676
- 寸法 : 10.5 x 1.9 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 906,457位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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著者について
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1968年生まれ。98年『ブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞しデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 クリプトマスクの擬死工作 (ISBN-13: 978-4396208721 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2010年8月8日に日本でレビュー済み
霧間凪の母親の代から準備した策略により、氷の魔女アルケスティスは炎の魔女ヴァルプルギスを封印することに成功した。これにより傷を負った凪は、九連内朱巳の助けも受けながら、ビートたちの手によって救出される。
凪を助けるために統和機構の情報を利用しようとする織機綺だが、逆に彼女を利用しようとする思惑が絡まり、彼女の意思に反して事態は進行する。
封印されたはずの炎の魔女の、未来の可能性を利用した逆転の一手が、氷の魔女の予測を上回り、状況を一変させる。そんな魔女たちに対して、霧間凪は自分の意思を貫き通すことが出来るのか。
奇蹟使いとか、まだ存在しない概念を引っ張って来るような無茶苦茶な魔女たちの力に翻弄されているかに思えた霧間凪だが、密かに逆転の策を考えていたことが分かる。ここで上げられるのは反撃の狼煙。
カレイドスコープなども登場し、統和機構の行方も含めて、各キャラクターたちの今後の行動が気になる。
凪を助けるために統和機構の情報を利用しようとする織機綺だが、逆に彼女を利用しようとする思惑が絡まり、彼女の意思に反して事態は進行する。
封印されたはずの炎の魔女の、未来の可能性を利用した逆転の一手が、氷の魔女の予測を上回り、状況を一変させる。そんな魔女たちに対して、霧間凪は自分の意思を貫き通すことが出来るのか。
奇蹟使いとか、まだ存在しない概念を引っ張って来るような無茶苦茶な魔女たちの力に翻弄されているかに思えた霧間凪だが、密かに逆転の策を考えていたことが分かる。ここで上げられるのは反撃の狼煙。
カレイドスコープなども登場し、統和機構の行方も含めて、各キャラクターたちの今後の行動が気になる。
2012年7月27日に日本でレビュー済み
こんなに先が読めない展開も珍しい。
新キャラクターが続々と登場し、思いもよらぬところから新しい能力が引き出されたり、真の能力が発現したりする。登場人物すべてに並外れた異能力が備わる中で、唯一何の能力も持たない凪の、本当の強さが際立つ。今回は凪の登場が少なかったが、予想し得ないラストの展開に、次作での活躍が楽しみになった。
作中、上遠野氏の別作品『冥王と獣のダンス』の世界とリンクする。私は10年前に読んだきりですっかり忘れており、作中に登場してきても全く思い出せなかった。再読してみようかな。
新キャラクターが続々と登場し、思いもよらぬところから新しい能力が引き出されたり、真の能力が発現したりする。登場人物すべてに並外れた異能力が備わる中で、唯一何の能力も持たない凪の、本当の強さが際立つ。今回は凪の登場が少なかったが、予想し得ないラストの展開に、次作での活躍が楽しみになった。
作中、上遠野氏の別作品『冥王と獣のダンス』の世界とリンクする。私は10年前に読んだきりですっかり忘れており、作中に登場してきても全く思い出せなかった。再読してみようかな。