この作家のタイタンや、2などを読んできて脳内がどうなっているのだろうと不思議でしたが、この作品に関して言えばとてもくだらないおやじギャグを渾身の筆の力で物語にしてるところがばかばかしくって面白かったです。特に好きだったのは「墨汁」最後の一言でおもいっきり吹き出しました。
文章力のある人だからこそのおふざけ。電車で読む場合はどうぞお気を付けください。
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独創短編シリーズ (2) 野崎まど劇場(笑) (電撃文庫) 文庫 – 2015/2/10
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読んで爆笑! 超個性的・独創短編シリーズ!
鬼才・野崎まどの謎センスを存分にお楽しみあれ!
「電撃文庫MAGAZINE」連載の、図ありイラストあり、挙句はQRコードすら載った奇文珍文目白押しの短編が、1冊にまとまって文庫で登場!
OLと退魔師、深窓の令嬢、ソムリエ、秘密結社、神主と破魔矢、人妻、大作家とコメ欄、徳川将軍とオーク、黄門さま、モーゼといった不可解極まるキャラクターたちが織りなす爆笑必至の物語の数々!
雑誌連載分に加え、恒例ボツネタ&書き下ろし+αとボリューム満点でお送りする、編集部の狂気を感じる短編集!
――この本を読んだ時、あなたは『賢者』へと覚醒する。
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雑誌連載分に加え、恒例ボツネタ&書き下ろし+αとボリューム満点でお送りする、編集部の狂気を感じる短編集!
――この本を読んだ時、あなたは『賢者』へと覚醒する。
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日2015/2/10
- 寸法10.8 x 1.7 x 15 cm
- ISBN-104048692690
- ISBN-13978-4048692694
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015/2/10)
- 発売日 : 2015/2/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 328ページ
- ISBN-10 : 4048692690
- ISBN-13 : 978-4048692694
- 寸法 : 10.8 x 1.7 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 333,401位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年8月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
軽快なタッチで書かれるライトな文体。
くすりと笑える短編が凝縮された巧みな一冊。
くすりと笑える短編が凝縮された巧みな一冊。
2022年10月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
前巻のほうが楽しめたかなあ。決してつまらないわけじゃないんだけど、前巻のほうに、より〈遊び心〉つうか、作者の〈こういうのがやってみたいんだよ!〉な気持ちが、前面に出ていた気がするから。
とはいえ、次の三篇。気に入りました。
☕ 巻末ミステリー『電撃文庫館人間消失事件』 ‥‥ 巻末の広告コーナーの体裁をそのまま利用して、人間消失のミステリーを仕立ててしまう創意工夫が凄いっ! 気が利いてて、面白かったな、これは。
☕ Café Bleuet(カフェ ブリュエ)は元気です ‥‥ 店先に出てるミニ黒板を使った絵日記スタイルの掌篇。こういう〈遊び心〉、好きです。ボードの右上、カワセミの絵が変化していくところとか、左下のランチ・メニュー(値段も)が変わっていくところとか、見てて楽しかったな。
☕ 年下退魔師(エクソシスト) ‥‥ 話は、ガール・ミーツ・ボーイのありがちなものなんだけど、主人公の〈間宮さん〉(30歳。独身。彼氏いない歴十年目)のキャラが気に入ったので。続編あると、嬉しかったな。
びっくりしたのは、文庫本カバーの裏にもびっしり字が印刷されてて、それ、吸血鬼小説になってたこと。一行がすごく縦に長いもんで読みづらかったけど、「サービス精神旺盛やなあ」思って、嬉しくなりました。
前巻同様、巻頭の「演目披露」のカラー・イラストが見ごたえありました。
森井しづきさん、グッジョブ!
とはいえ、次の三篇。気に入りました。
☕ 巻末ミステリー『電撃文庫館人間消失事件』 ‥‥ 巻末の広告コーナーの体裁をそのまま利用して、人間消失のミステリーを仕立ててしまう創意工夫が凄いっ! 気が利いてて、面白かったな、これは。
☕ Café Bleuet(カフェ ブリュエ)は元気です ‥‥ 店先に出てるミニ黒板を使った絵日記スタイルの掌篇。こういう〈遊び心〉、好きです。ボードの右上、カワセミの絵が変化していくところとか、左下のランチ・メニュー(値段も)が変わっていくところとか、見てて楽しかったな。
☕ 年下退魔師(エクソシスト) ‥‥ 話は、ガール・ミーツ・ボーイのありがちなものなんだけど、主人公の〈間宮さん〉(30歳。独身。彼氏いない歴十年目)のキャラが気に入ったので。続編あると、嬉しかったな。
びっくりしたのは、文庫本カバーの裏にもびっしり字が印刷されてて、それ、吸血鬼小説になってたこと。一行がすごく縦に長いもんで読みづらかったけど、「サービス精神旺盛やなあ」思って、嬉しくなりました。
前巻同様、巻頭の「演目披露」のカラー・イラストが見ごたえありました。
森井しづきさん、グッジョブ!
2015年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
野崎まど劇場、第二段です。
第一話、書き下ろしの最初の2ページで吹き出しました。
ずるいなあ。
拾っているネタがとても幅広く、作者の懐の大きさを感じます。
この人は「これぞ作家」と呼べる貴重な作家です。
野崎作品の長編は、最後でひっくり返して更にひっくり返すのがセオリーです。
野崎まど劇場の短篇では、始まって数ページでひっくり返り、ひっくり返ったまま話が進みます。
ちょっと、パターンが見えてきたかな、という気がします。
でも面白いから、読んでしまう。
この先、様式美として進んで欲しい一方で、様式を打ち破る新基軸もきっと打ち出してくれるだろうと期待します。
第三段が楽しみです。
第一話、書き下ろしの最初の2ページで吹き出しました。
ずるいなあ。
拾っているネタがとても幅広く、作者の懐の大きさを感じます。
この人は「これぞ作家」と呼べる貴重な作家です。
野崎作品の長編は、最後でひっくり返して更にひっくり返すのがセオリーです。
野崎まど劇場の短篇では、始まって数ページでひっくり返り、ひっくり返ったまま話が進みます。
ちょっと、パターンが見えてきたかな、という気がします。
でも面白いから、読んでしまう。
この先、様式美として進んで欲しい一方で、様式を打ち破る新基軸もきっと打ち出してくれるだろうと期待します。
第三段が楽しみです。
2015年2月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
またまた突拍子もない短編群です。言葉遊びを通じて全く関係の無い主題を結びつけ交わらせて笑いを誘う作品が多く、キメラと言うにはあまりに距離のあるものの合体を成立させているのは作者の力でしょう。
医者の間の権力抗争「白い巨塔」が投稿動画家の間の競争と連結しちゃったのが「白い虚塔」、「深海の大王烏賊」探索ドキュメンタリーが邸宅の地下2370階に隠れ住む令嬢探しに化けた「深窓の大令嬢」、言葉選び一つでたわいのない話が官能小説になってしまう「人妻悦料理」、十一代将軍家斉の「大奥」物語がオークが群れをなす江戸城奥の洞窟での怪物退治にトランスフォームした「大オーク」、住宅のリフォームがテーマの「大改造!!劇的ビフォーアフター」が書道大会に向けた墨汁の改良物語になる「墨滴ビフォーアフター」、肖像権問題を克服してのTV大相撲中継という「大相撲秋場所フィギュア中継」(私はこれが一番笑えた)、「水戸黄門」が「水戸コード門」になってのQRコード騒動を描く「人生RありゃQもある」。
脳震盪小説と呼びたい。読者も物が二重に見えるような感覚を楽しめます。
ボツ作品集も恒例になったようです。どうやら作者が凝りすぎ走りすぎてボツってしまうようですね。それだけに味は濃い。KADOKAWAの電撃文庫に早川書房ハヤカワ文庫「know」関連のボツ原稿まで収録されているのは圧巻。あとがきには早川書房の担当T氏への謝辞もしっかりと。
野崎まど氏が電撃文庫のメイン読者層(中高生)を考慮せずに執筆しまくっているのは明らか。だから私も楽しめているわけですが。
巻末広告欄、カバー裏表紙、カバー裏まで作品に溢れかえった本書は、前巻同様に「なんだこれは」と怒鳴り出す読者が多そうな点が魅力という大いなる矛盾に溢れた一冊です。
医者の間の権力抗争「白い巨塔」が投稿動画家の間の競争と連結しちゃったのが「白い虚塔」、「深海の大王烏賊」探索ドキュメンタリーが邸宅の地下2370階に隠れ住む令嬢探しに化けた「深窓の大令嬢」、言葉選び一つでたわいのない話が官能小説になってしまう「人妻悦料理」、十一代将軍家斉の「大奥」物語がオークが群れをなす江戸城奥の洞窟での怪物退治にトランスフォームした「大オーク」、住宅のリフォームがテーマの「大改造!!劇的ビフォーアフター」が書道大会に向けた墨汁の改良物語になる「墨滴ビフォーアフター」、肖像権問題を克服してのTV大相撲中継という「大相撲秋場所フィギュア中継」(私はこれが一番笑えた)、「水戸黄門」が「水戸コード門」になってのQRコード騒動を描く「人生RありゃQもある」。
脳震盪小説と呼びたい。読者も物が二重に見えるような感覚を楽しめます。
ボツ作品集も恒例になったようです。どうやら作者が凝りすぎ走りすぎてボツってしまうようですね。それだけに味は濃い。KADOKAWAの電撃文庫に早川書房ハヤカワ文庫「know」関連のボツ原稿まで収録されているのは圧巻。あとがきには早川書房の担当T氏への謝辞もしっかりと。
野崎まど氏が電撃文庫のメイン読者層(中高生)を考慮せずに執筆しまくっているのは明らか。だから私も楽しめているわけですが。
巻末広告欄、カバー裏表紙、カバー裏まで作品に溢れかえった本書は、前巻同様に「なんだこれは」と怒鳴り出す読者が多そうな点が魅力という大いなる矛盾に溢れた一冊です。
2015年6月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
カバーの裏やら巻末広告欄やら、使える場所はどこでも使ってやろうという意気込みもさることながら、
一冊の本の中に心臓手術の名称と麻雀の役と猫の写真とJR東日本E233系電車の解説が載っている、というとっちらかり……いえ、幅の広さに驚きます。
ボツ作品に対する編集さんの呟きにて「これはメイン読者層の中高生にはピンと来ないだろう~」というのがありましたが、
この本自体の読者層の平均が25歳を越えているんじゃないだろうか、と勝手ながら思いました。
ピュアな中高生読者はきっと前作で力尽きていることでしょう。
一冊の本の中に心臓手術の名称と麻雀の役と猫の写真とJR東日本E233系電車の解説が載っている、というとっちらかり……いえ、幅の広さに驚きます。
ボツ作品に対する編集さんの呟きにて「これはメイン読者層の中高生にはピンと来ないだろう~」というのがありましたが、
この本自体の読者層の平均が25歳を越えているんじゃないだろうか、と勝手ながら思いました。
ピュアな中高生読者はきっと前作で力尽きていることでしょう。
2015年2月12日に日本でレビュー済み
最近どうにも「ライトノベル」が以前から見ると不自由な堅苦しい状況に陥っている様に
思えてならない。どうにもライトノベル自体が自らを「ライトノベルとはこういう物である」と
定義し、狭い枠の中に自らを押し込めようとする不毛な繰り返しにハマり込んで、
傍で見ている側としては同じ場所でひたすら足踏みをしている様にしか見えないのである
……ライトノベルってもっと自由な物であって良いと思うんだけどなあ?
そんな風にお考えの方に「ライトノベル」はもっと自由であるべきだ、と力強く宣言し
型に嵌まらない自由な創作ってのはこうやるんだよ、とお手本を見せてくれるのが
奇才・野崎まどがその実験精神と遊び心をフルに発揮してやりたい放題やってくれる
本シリーズ「野崎まど劇場」
前巻もタイポグラフィの西部劇や、棋譜を貼り付けまくった奇妙な将棋中継を
綴ってみたりとやりたい放題やって、そのごく一部のページをライトノベル叩き記事で
炎上商法を目論むバカで狭量なアフィリエイトブログに取り上げられていたけど
そんなしょうもないアンチ・ライトノベルの動きにめげるどころか、更にパワーアップして
カバー裏はもちろんの事、表紙と裏表紙、電撃文庫作品の宣伝欄(巻末に並んでるあれ)
まで使って所狭しと野崎まどが遊びまくった結果生まれたのがこの一冊
「今回もカバー裏に隠された作品があるんだろうな」と予想はしていたけど、
まさかの「一行121文字の縦書き」!!これは完全に予想外だったw
どうやって文庫本のサイズで縦に121文字並べたのかは実際に購入した上で
カバーを外してご確認頂くしかないが、この過剰なまでの「やり過ぎ」感こそが
野崎まど劇場の特色かと
今回はタイポグラフィは当たり前、牌活字を使ってモーゼとヤハウェに雀卓を
囲ませるわ、ついでにヤハウェにヒ〇ポンを打たせるわ、動かないフィギュアを
使って相撲解説をやるわ、「水戸黄門」にQRコードを載せるわ(実際に読み込める!)
挙句の果てにカフェのウェルカムボード「だけ」で一遍仕上げるわ、写真と
キャンプションをずらりと並べてカメラマンの一人語りドタバタ劇を綴るわと
やりたい放題。ライトノベルどころか「小説って何だっけ?」と読者の狭い常識を
ぶっ掻き回す様な奇天烈な作品群がズラリと並んでいる
(写真で遊ぶのはハヤカワの「 ファンタジスタドール イヴ (ハヤカワ文庫JA) 」でやってたけど)
しかも今回は危険球投げ放題、上に書いたモーゼとヤハウェの話もかなりの
危険球だったけど、まさかハヤカワから出した「 know 」の
インタビューを持ってきたり、出版社を二つも巻き込んでしまう大騒動。危険な
遊びが大好きな野崎まどのやりたい放題に付き合わされた両社の編集者には
御苦労さまとしか言えないなあ…巻末でも電撃編集部の編集長を巻き込んでいるしw
もちろん、こういう作風を「おふざけが過ぎる」と斬って捨てる人がいる事は否定しない
ただし、それは基本の技術が出来ていない未熟な作家に限った場合であって、
本作はメディアワークス文庫やハヤカワでの長編作品で作家としての基本技術がしっかりと
備わっている事を証明した野崎まどという優れた作家が、その高度な技術力と底の知れない
発想力をフルに発揮し、遊び心と実験精神を目一杯に詰め込んで「小説に何が出来るか?」
という限界に挑戦した「実験作」なのである。自分のライトノベルや小説その物に対する
認識が狭い枠にハマっているんじゃないか?ライトノベルや小説にはもっと色々と
試せる部分が残されているんじゃないか?と感じておられる方にはその狭い枠をぶっ壊す
強烈な一撃として読む事をお勧めします
思えてならない。どうにもライトノベル自体が自らを「ライトノベルとはこういう物である」と
定義し、狭い枠の中に自らを押し込めようとする不毛な繰り返しにハマり込んで、
傍で見ている側としては同じ場所でひたすら足踏みをしている様にしか見えないのである
……ライトノベルってもっと自由な物であって良いと思うんだけどなあ?
そんな風にお考えの方に「ライトノベル」はもっと自由であるべきだ、と力強く宣言し
型に嵌まらない自由な創作ってのはこうやるんだよ、とお手本を見せてくれるのが
奇才・野崎まどがその実験精神と遊び心をフルに発揮してやりたい放題やってくれる
本シリーズ「野崎まど劇場」
前巻もタイポグラフィの西部劇や、棋譜を貼り付けまくった奇妙な将棋中継を
綴ってみたりとやりたい放題やって、そのごく一部のページをライトノベル叩き記事で
炎上商法を目論むバカで狭量なアフィリエイトブログに取り上げられていたけど
そんなしょうもないアンチ・ライトノベルの動きにめげるどころか、更にパワーアップして
カバー裏はもちろんの事、表紙と裏表紙、電撃文庫作品の宣伝欄(巻末に並んでるあれ)
まで使って所狭しと野崎まどが遊びまくった結果生まれたのがこの一冊
「今回もカバー裏に隠された作品があるんだろうな」と予想はしていたけど、
まさかの「一行121文字の縦書き」!!これは完全に予想外だったw
どうやって文庫本のサイズで縦に121文字並べたのかは実際に購入した上で
カバーを外してご確認頂くしかないが、この過剰なまでの「やり過ぎ」感こそが
野崎まど劇場の特色かと
今回はタイポグラフィは当たり前、牌活字を使ってモーゼとヤハウェに雀卓を
囲ませるわ、ついでにヤハウェにヒ〇ポンを打たせるわ、動かないフィギュアを
使って相撲解説をやるわ、「水戸黄門」にQRコードを載せるわ(実際に読み込める!)
挙句の果てにカフェのウェルカムボード「だけ」で一遍仕上げるわ、写真と
キャンプションをずらりと並べてカメラマンの一人語りドタバタ劇を綴るわと
やりたい放題。ライトノベルどころか「小説って何だっけ?」と読者の狭い常識を
ぶっ掻き回す様な奇天烈な作品群がズラリと並んでいる
(写真で遊ぶのはハヤカワの「 ファンタジスタドール イヴ (ハヤカワ文庫JA) 」でやってたけど)
しかも今回は危険球投げ放題、上に書いたモーゼとヤハウェの話もかなりの
危険球だったけど、まさかハヤカワから出した「 know 」の
インタビューを持ってきたり、出版社を二つも巻き込んでしまう大騒動。危険な
遊びが大好きな野崎まどのやりたい放題に付き合わされた両社の編集者には
御苦労さまとしか言えないなあ…巻末でも電撃編集部の編集長を巻き込んでいるしw
もちろん、こういう作風を「おふざけが過ぎる」と斬って捨てる人がいる事は否定しない
ただし、それは基本の技術が出来ていない未熟な作家に限った場合であって、
本作はメディアワークス文庫やハヤカワでの長編作品で作家としての基本技術がしっかりと
備わっている事を証明した野崎まどという優れた作家が、その高度な技術力と底の知れない
発想力をフルに発揮し、遊び心と実験精神を目一杯に詰め込んで「小説に何が出来るか?」
という限界に挑戦した「実験作」なのである。自分のライトノベルや小説その物に対する
認識が狭い枠にハマっているんじゃないか?ライトノベルや小説にはもっと色々と
試せる部分が残されているんじゃないか?と感じておられる方にはその狭い枠をぶっ壊す
強烈な一撃として読む事をお勧めします