視点が変わっているので、面白かった。
表現も癖があったけど、楽しめた。
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スメラギガタリ ~新皇復活篇~ (メディアワークス文庫 う 1-1) 文庫 – 2011/3/25
宇野 朴人
(著)
- 本の長さ467ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2011/3/25
- ISBN-104048703889
- ISBN-13978-4048703888
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2011/3/25)
- 発売日 : 2011/3/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 467ページ
- ISBN-10 : 4048703889
- ISBN-13 : 978-4048703888
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,565,348位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,772位メディアワークス文庫
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月12日に日本でレビュー済み
関東大震災という未曾有の危機が起こらず、天皇による統治が継続し、
陰陽道が国家機関として機能している1980年代というifの世界観が気に入り購入した。
大正時代の雰囲気を残していてかつシャーマニズムを政治の中枢に据えた設定がどストライクゾーンで、
設定オタクの自分にはなかなか来るものがあった。
ただし、肝心の内容はどうだったかといわれると、もう少しひねりがほしかったなと思う。
てっきり表紙を飾っている天才陰陽師・土御門晴見が活躍するのかと思いきや、
語り部的役割は彼女の弟分である継実夜統に振られていて、晴見と夜統のどちらが主役なのか、
誰に焦点を当てればいいのか、イマイチ感情移入の持って行きどころが分からなかった。
敵役の陰陽師・芦屋道代の方がよっぽどキャラも立っている上に、信念もかっちりしていて、
むしろ敵陣営の活躍を応援したくなるくらいだった。
主役陣営では、トウモロコシの芯までまるごと平らげてしまう寡黙な武闘神官・殿克夜が、
ほんのちょっぴり面白かったくらいか。
キーパーソンとなる歴史上の大物・平将門のキャラ造形も「誠実で愚直な人となり」を表すための
エピソードに説得力がたりなくて、もう少し歴史考証してくれーと思わずにはいられない。
ガチガチのライトノベルでもないのでキャラ立てばかりしすぎるのも問題だが、
もう少し話を煮詰めて登場人物を魅力的に動かしてほしかった。
陰陽道が国家機関として機能している1980年代というifの世界観が気に入り購入した。
大正時代の雰囲気を残していてかつシャーマニズムを政治の中枢に据えた設定がどストライクゾーンで、
設定オタクの自分にはなかなか来るものがあった。
ただし、肝心の内容はどうだったかといわれると、もう少しひねりがほしかったなと思う。
てっきり表紙を飾っている天才陰陽師・土御門晴見が活躍するのかと思いきや、
語り部的役割は彼女の弟分である継実夜統に振られていて、晴見と夜統のどちらが主役なのか、
誰に焦点を当てればいいのか、イマイチ感情移入の持って行きどころが分からなかった。
敵役の陰陽師・芦屋道代の方がよっぽどキャラも立っている上に、信念もかっちりしていて、
むしろ敵陣営の活躍を応援したくなるくらいだった。
主役陣営では、トウモロコシの芯までまるごと平らげてしまう寡黙な武闘神官・殿克夜が、
ほんのちょっぴり面白かったくらいか。
キーパーソンとなる歴史上の大物・平将門のキャラ造形も「誠実で愚直な人となり」を表すための
エピソードに説得力がたりなくて、もう少し歴史考証してくれーと思わずにはいられない。
ガチガチのライトノベルでもないのでキャラ立てばかりしすぎるのも問題だが、
もう少し話を煮詰めて登場人物を魅力的に動かしてほしかった。
2011年5月15日に日本でレビュー済み
時代は約60年を1タームとして巡る、という説がある。
なるほど一個人に一つの属性が付与されるのであれば、
黎明期に必要な人材、成長期に必要な人材、安定、衰退に至る人材と、
各々で心当たりがあると思う。
それぞれが15年くらいで任期を終えるのだとすれば、60年1タームというのも頷ける。
この「スメラギガタリ」では、衰退して腐敗した平安の時代を
武士の心意気ひとつで綺麗さっぱりと拭い去った史実が生き生きと描かれている。
その古強者の生き様から、学び取るものは多い。
現代日本も戦後から大体60年を経て、衰退期特有の
1、鬱屈した閉塞感 2、死んだ目をした若い人 3、腐敗政治
などがよく取り沙汰されるようになった。
そんな背景から「出るべくして出た本」と言えると思う。
FUKUSHIMAの前に書かれたはずなのに、小説内で描かれた体制側の対応が、
事後の東電の遅きに失した対応と面白いほどよく被る。
そういった細かな点でも、今の状況と重なって痛快な面白さがある。
心が空っぽになった主人公の少年に、古代もののふの魂がどう作用するのか。
今日本で皆が感じている閉塞感の答えが明らかにされようとしている。
それが楽しみで仕方がない。
なるほど一個人に一つの属性が付与されるのであれば、
黎明期に必要な人材、成長期に必要な人材、安定、衰退に至る人材と、
各々で心当たりがあると思う。
それぞれが15年くらいで任期を終えるのだとすれば、60年1タームというのも頷ける。
この「スメラギガタリ」では、衰退して腐敗した平安の時代を
武士の心意気ひとつで綺麗さっぱりと拭い去った史実が生き生きと描かれている。
その古強者の生き様から、学び取るものは多い。
現代日本も戦後から大体60年を経て、衰退期特有の
1、鬱屈した閉塞感 2、死んだ目をした若い人 3、腐敗政治
などがよく取り沙汰されるようになった。
そんな背景から「出るべくして出た本」と言えると思う。
FUKUSHIMAの前に書かれたはずなのに、小説内で描かれた体制側の対応が、
事後の東電の遅きに失した対応と面白いほどよく被る。
そういった細かな点でも、今の状況と重なって痛快な面白さがある。
心が空っぽになった主人公の少年に、古代もののふの魂がどう作用するのか。
今日本で皆が感じている閉塞感の答えが明らかにされようとしている。
それが楽しみで仕方がない。
2011年7月7日に日本でレビュー済み
関東大震災の被害も予知で備え、第二次世界大戦の終結も無条件降伏ではなく講和で迎えた日本では、天皇に権威を置いたまま緩やかに西洋文化が流入し、議院内閣制が敷かれていた。通常の政治はは彼らが担う一方で、霊的な防備については陰陽寮が統括し、陰陽頭は安倍晴明の子孫である土御門家が世襲していた。
一方でこれは、土御門家以外の陰陽の術を伝える在野の人々が虐げられる仕組みでもあった。そのことに憤りを覚え現状を変えようという志を持つ少女、芦屋道代は、帝都に捕われる怨霊・平将門を解放し、澄香内親王殿下を利用してそれを成し遂げようとする。彼女に対峙するのは、次期陰陽頭となる少女、土御門晴見だ。
陰陽寮の怠慢をついて仕掛けられる道代の作戦は的確であり、晴見はまんまと澄香内親王殿下と幼なじみの継実夜統をさらわれてしまう。だが道代の方にも誤算があり、澄香内親王殿下に憑依させるはずだった平将門はなぜか夜統に入ってしまう。
二人を取り戻すべく奮闘する晴見とその幼なじみの殿克夜だが、道代の目論見はなかなか見えてこない。そのうちに、陰陽寮の立場はどんどんと追い詰められていく。
大正浪漫が残るような文化を持つ現代世界において、式神バトルが繰り広げられる。その背景にあるのは、平将門の乱や、同じ志を持ちながらも立場が異なるゆえに争わなければならないやるせなささだったりする。
伏線を張るだけ張って未だ回収されない部分については、続巻を楽しみに待ちたい。
一方でこれは、土御門家以外の陰陽の術を伝える在野の人々が虐げられる仕組みでもあった。そのことに憤りを覚え現状を変えようという志を持つ少女、芦屋道代は、帝都に捕われる怨霊・平将門を解放し、澄香内親王殿下を利用してそれを成し遂げようとする。彼女に対峙するのは、次期陰陽頭となる少女、土御門晴見だ。
陰陽寮の怠慢をついて仕掛けられる道代の作戦は的確であり、晴見はまんまと澄香内親王殿下と幼なじみの継実夜統をさらわれてしまう。だが道代の方にも誤算があり、澄香内親王殿下に憑依させるはずだった平将門はなぜか夜統に入ってしまう。
二人を取り戻すべく奮闘する晴見とその幼なじみの殿克夜だが、道代の目論見はなかなか見えてこない。そのうちに、陰陽寮の立場はどんどんと追い詰められていく。
大正浪漫が残るような文化を持つ現代世界において、式神バトルが繰り広げられる。その背景にあるのは、平将門の乱や、同じ志を持ちながらも立場が異なるゆえに争わなければならないやるせなささだったりする。
伏線を張るだけ張って未だ回収されない部分については、続巻を楽しみに待ちたい。
2012年2月20日に日本でレビュー済み
個人的に晴明が好きなのでその子孫である晴見に感情移入したいところですが、全くできない。
個性的な性格をしていれば、なるほど、と思えるのですが、全く普通に優秀で真面目。
それがあって、話は面白いとは思うもののこの世界に入り込むことはできなかった。
個性的な性格をしていれば、なるほど、と思えるのですが、全く普通に優秀で真面目。
それがあって、話は面白いとは思うもののこの世界に入り込むことはできなかった。