最初に言っておくが、この巻は前の巻までのストーリーを理解していないと、ほとんど楽しめないので、読みたい人は一通りシリーズに目を通すことをお勧めする。
その上で、この巻の日向の視点がシリーズ中で一番面白かった。
総じてラノベというジャンルは荒唐無稽な設定を元にすることで話を膨らませることを可能にしていると思う。
そんな中で、普通の人間の日常生活を元に話を膨らませようとする本シリーズは中々著者も苦労が必要だったと思われる。
ではどうしたかというと、このシリーズは基本設定は普通の日常生活だが、登場する人物が普通にはいそうもない人物設定の集合体になっていることで、話を膨らませることを可能にしていると言えるということが、この日向の短編で理解できた。
この巻では、日向は唯一、年齢並みの常識をもった人物として登場する。
日向の話は彼女の常識的視点で、本シリーズに出てくる普通いそうもない人たちを見ると、どうなるかという実験と言って良いだろう。
日向自身の性格が基本的に普通レベルでプラス志向に設定してあることも幸いして、一番共感可能な人物になっている。
この日向視点の短編を読んで、初めてこのシリーズの共感できるようなできないような妙な感じの理由の一端が理解できた。
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(9) (電撃文庫) 文庫 – 2011/9/10
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あのルリ姉に── 好きな人ぉ? どーせ脳内彼氏でしょ? (8)巻の顛末を黒猫の妹・日向の視点から描いた 『あたしの姉が電波で乙女で聖なる天使』。腐女子の妹を 「世界一可愛い」 と豪語する、もうひとつの“残念な兄妹”の物語 『俺の妹はこんなに可愛い』。いくつもの“顔”を持つ沙織・バジーナの“ルーツ”に迫る 『カメレオンドーター』。桐乃に“トラウマ”を植えつけた瀬菜の恐るべき行動とは? 『突撃 乙女ロード!』。お兄さんが彼女と別れたのって、もしかして……私のせい? あやせのフクザツな乙女心と、加奈子のライブ楽屋裏の一幕 『過ちのダークエンジェル』。ほか 『真夜中のガールズトーク』 『妹のウエディングドレス』 2本を収録! さらにはアニメOP主題歌を担当した 「ClariS」 とのコラボが実現! 原作の主題歌 『nexus』 の発売や、作中に 「ClariS」 の二人が登場するなど驚き満載の特別編!!
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキーメディアワークス
- 発売日2011/9/10
- 寸法10.8 x 1.7 x 15.1 cm
- ISBN-104048708139
- ISBN-13978-4048708135
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内容紹介 | 2010/11/10 | 2011/5/10 | 2011/9/10 | 最近兄弟の仲が良すぎるという母親の疑念を晴らすべく(?)、一人暮らしを始めた京介。ところが次から次へと訪れる女性陣に、ついには桐乃がキレてしまい!? | 『引っ越し祝いパーティ』の場で交わされた“約束”を果たすため、田村家を訪れた桐乃と京介。高坂兄妹、そして麻奈実の過去が今、明かされる……! | 『俺の妹』感動の最終巻! 果たして京介と桐乃の行方は――! |
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内容紹介 | 高校3年の6月。俺はあやせから、ある相談を受ける――「お兄さん、桐乃のことでご相談があります!」これは高坂京介と新垣あやせが結ばれる、IFの物語。 | 高校3年の夏、俺はあやせの告白を受け容れ、恋人同士になった。残り少ない夏休みを、二人で過ごしていく――。 | 高校3年の夏。俺は黒猫とゲーム研究会の合宿に参加する。自然溢れる離島で過ごす黒猫との日々。俺たちは“槇島悠(まきしま・はるか)”と名乗る不思議な少女と出会い――。 | 「“運命の記述”……いっちょ俺にも書かせてくれよ」恋人同士になった京介と黒猫。二人の運命はさらに大きく変わっていく。 | 高校3年の夏、俺は加奈子に弱みを握られ脅されていた。さんざん振り回されて喧嘩をして、俺たちの関係は急速に変化していく。加奈子ifルート、発売! |
登録情報
- 出版社 : アスキーメディアワークス (2011/9/10)
- 発売日 : 2011/9/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4048708139
- ISBN-13 : 978-4048708135
- 寸法 : 10.8 x 1.7 x 15.1 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 414,865位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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主に電撃文庫で活動中のライトノベル作家(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 名探偵失格な彼女 (ISBN-13: 978-4894906211 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年11月4日に日本でレビュー済み
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引くとか批判多いですが。私的にはGOODです。宮沢賢治を筆頭に日本人はシスコンが多いです。おそらく原作者はかなり書き換えたと思います。さんざん考えてこうしたと思います。現実でなく小説なのだから。表現の自由な国に私は生まれてよかったと思います。現実に妹がいてお兄ちゃんと呼ばれたらまず逆らえないでしょう。
2013年7月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
連綿と続く物語の中で、この第9巻は主役級を含めた主要キャラの隠れエピソードを収録した「お休み編」です。 が、話の一部を本編と絡めたり、前巻までの話の後日談を述べてたりするなど、多少小技を効かせています。
各キャラの性格をより掘り下げ際立たせたような感じで、この巻の話はアニメ2期にも数話分反映されています。
私はラノベ初心者であり、この作品が初ラノベなので、他のラノベ作品でもこのような手法がとられているのかはわかりませんが、
私は過去にこれと似たような手法を使っていた某アニメ監督の作品が好きだったので、まあ違和感は無かったです。
さて、内容についてはどのキャラを好きかによってどの話が面白かったかは意見の割れるところとは思いますが、私はやっぱり「黒猫」編でしょう。
好きなキャラがメインの話というのは何度読み返してみてもそう簡単に飽きないですし、更に親しみを感じてきます。
妹目線から見た姉の痛い行動や発言へのツッコミは、本編の京介目線の物語とはまた別な新鮮さがあって、笑いを堪えるのが大変でした。
他にドタバタ作風としては(取り上げられたのがちょっと意外だった)「赤城兄妹」編や、「あやせ・加奈子・ブリジット」編、「桐乃・赤城妹のカラミ」編等がありますが、読んでいるうちに皆それなりに引き込まれて行き、大変面白く読めました(「赤城兄妹」編の、兄2人がそれぞれの妹同士を写メで対決させるところなんかは爆笑モンでした)。
唯一登場人物の過去を題材とした「槇島姉妹」編は、読む前にアニメを1回見ただけで、ストーリーはうろ覚えでしたが、「ああ、確かこのような話だったなぁ」
と、感慨深く思いながら読みました。
これらのエピソードからアニメ化チョイスされた話が何故「あやせ・加奈子・ブリジット」編と「桐乃ウェディングドレス撮影」編のミックスしたものと、「槇島姉妹」編なのかよーくわかりました(他のエピソードはちょっと無理)。
一応アニメ化はされたお話ですが、最後の「桐乃ウェディングドレス撮影」編については、「この話、このような内容の巻にいるかなぁ」というのが正直ありまして、巻末の作者あとがきでも、「ドレスを着せたかった」的な発言をしていました。
やはり、作者の思い入れ優先で書いたものはウケない(すみません。 個人的な感想なので、すべてがそうではないと思いますので・・・)のかと思わせました。
また、このような内容の巻を途中で挟むのであれば、高坂兄妹自体をストーリー内に組み込むのは問題はないですが、物語の語り部としては採用せず、徹頭徹尾この2人以外のキャラで構成し、完全な脇キャラ目線オンリーにした方がかえって良かったのではないかとも思う次第でした(本っ当にすみませんっっっ・・・。 あくまでも私の個人的な感想ですのでっっっ・・・。)。
よって、☆4つとさせていただきました。
各キャラの性格をより掘り下げ際立たせたような感じで、この巻の話はアニメ2期にも数話分反映されています。
私はラノベ初心者であり、この作品が初ラノベなので、他のラノベ作品でもこのような手法がとられているのかはわかりませんが、
私は過去にこれと似たような手法を使っていた某アニメ監督の作品が好きだったので、まあ違和感は無かったです。
さて、内容についてはどのキャラを好きかによってどの話が面白かったかは意見の割れるところとは思いますが、私はやっぱり「黒猫」編でしょう。
好きなキャラがメインの話というのは何度読み返してみてもそう簡単に飽きないですし、更に親しみを感じてきます。
妹目線から見た姉の痛い行動や発言へのツッコミは、本編の京介目線の物語とはまた別な新鮮さがあって、笑いを堪えるのが大変でした。
他にドタバタ作風としては(取り上げられたのがちょっと意外だった)「赤城兄妹」編や、「あやせ・加奈子・ブリジット」編、「桐乃・赤城妹のカラミ」編等がありますが、読んでいるうちに皆それなりに引き込まれて行き、大変面白く読めました(「赤城兄妹」編の、兄2人がそれぞれの妹同士を写メで対決させるところなんかは爆笑モンでした)。
唯一登場人物の過去を題材とした「槇島姉妹」編は、読む前にアニメを1回見ただけで、ストーリーはうろ覚えでしたが、「ああ、確かこのような話だったなぁ」
と、感慨深く思いながら読みました。
これらのエピソードからアニメ化チョイスされた話が何故「あやせ・加奈子・ブリジット」編と「桐乃ウェディングドレス撮影」編のミックスしたものと、「槇島姉妹」編なのかよーくわかりました(他のエピソードはちょっと無理)。
一応アニメ化はされたお話ですが、最後の「桐乃ウェディングドレス撮影」編については、「この話、このような内容の巻にいるかなぁ」というのが正直ありまして、巻末の作者あとがきでも、「ドレスを着せたかった」的な発言をしていました。
やはり、作者の思い入れ優先で書いたものはウケない(すみません。 個人的な感想なので、すべてがそうではないと思いますので・・・)のかと思わせました。
また、このような内容の巻を途中で挟むのであれば、高坂兄妹自体をストーリー内に組み込むのは問題はないですが、物語の語り部としては採用せず、徹頭徹尾この2人以外のキャラで構成し、完全な脇キャラ目線オンリーにした方がかえって良かったのではないかとも思う次第でした(本っ当にすみませんっっっ・・・。 あくまでも私の個人的な感想ですのでっっっ・・・。)。
よって、☆4つとさせていただきました。
2011年9月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終始ニヤニヤしっぱなしで読んでいたと思います
誰かに見られたらさぞキモい光景だったかと思いますが・・・
いつもの京介視点に加え、色んな登場人物視点の短編集といった感じですが
しっかり8巻のその後にも触れられておりちょっと安心しました。
大好きな沙織視点もあり、相関関係の拡がりもこれから期待できる伏線ではないかと思いました。
8巻まで読んだ方は読んで損は無い内容だと思います。
誰かに見られたらさぞキモい光景だったかと思いますが・・・
いつもの京介視点に加え、色んな登場人物視点の短編集といった感じですが
しっかり8巻のその後にも触れられておりちょっと安心しました。
大好きな沙織視点もあり、相関関係の拡がりもこれから期待できる伏線ではないかと思いました。
8巻まで読んだ方は読んで損は無い内容だと思います。
2011年10月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本編はテンポよく読ませてほしいし、かといって周辺のことも知りたかったり。
こういう巻が出るころあいとしてちょうどよかったのではないかと思います。
とっても楽しめたし、これで知った内容をふまえて先がより楽しみになりました。
こういう巻が出るころあいとしてちょうどよかったのではないかと思います。
とっても楽しめたし、これで知った内容をふまえて先がより楽しみになりました。
2011年10月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
今までにない俺妹でした!
ヒロイン目線っていうのが(°∀°)b
ヒロイン目線っていうのが(°∀°)b
2012年1月14日に日本でレビュー済み
相変わらず手慣れていて、読みやすい
ただし「内容はないよー!」になりつつあり、
エロゲ風のお約束ハーレム小説に成り下がる一歩手前だ
どんどん2chネタが増えるので、正直呆れてきた
一般人には勧められない
===12巻まで読了、追記
お話的にみて、この巻の少し前、黒猫が転校するところまでにピークがあったように思う
妙な理由で一人暮らしを始め、あやせが世話を焼きに通うあたりは、完全に受け狙い展開だった
あやせはキャラ的には好きだが、話の流れから見て、はっきりと蛇足だったと思う
ファーストフードどころか、ジャンクフードになり下がってしまった
ただし「内容はないよー!」になりつつあり、
エロゲ風のお約束ハーレム小説に成り下がる一歩手前だ
どんどん2chネタが増えるので、正直呆れてきた
一般人には勧められない
===12巻まで読了、追記
お話的にみて、この巻の少し前、黒猫が転校するところまでにピークがあったように思う
妙な理由で一人暮らしを始め、あやせが世話を焼きに通うあたりは、完全に受け狙い展開だった
あやせはキャラ的には好きだが、話の流れから見て、はっきりと蛇足だったと思う
ファーストフードどころか、ジャンクフードになり下がってしまった
2011年9月10日に日本でレビュー済み
伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」9巻。非常にワクワクしながら読みました。
今回は短編中心でストーリー面での進展はほぼないに等しい
その代わりに京介以外の登場人物からの視点でストーリーが何本も描かれていて
京介の視点もあれはあれで非常に面白く、また真剣味も伝わって来て良いんですけど、以前アニメの特典用に書き下ろした小説が
新鮮味に溢れていて得るものも大きかっただけに、今回も京介の視点だけでは知りえなかった
キャラのバックボーンや個人個人で抱えてる心情等が浮き彫りになっていて
それだけでも私的には面白い巻でした。
完全にギャグに徹した赤城兄視点のお話もあれば、結構シリアスさも前面に出てる沙織のお話もあったり
短編毎にカラーが違っているのも面白いし、また別視点から読む事によって更にキャラを好きになれる仕様にもなっているかと。
これからの展開がまた一気に進展しそうな気配も感じるので
その点でもここで一息入れてくれたのは個人的に正解。黒猫さんの知り得なかった日常や、
沙織の本当に可愛い一面等、
ファンならば知りたかったような裏側も十分に垣間見れる巻だと思います。
中でも、桐乃の心情は特に素晴らしい。
普段が器用貧乏というか、素直になれない、遠回りキャラだけに
こうやって桐乃視点でのお話を読むと、いかに彼女が京介の事を想っているのかが強く分かります。
同時に、普段が照れ隠しのツンツン姿が多いだけに、素直に桐乃を可愛らしいだとか
そういう風にも感じれる巻にもなっているんじゃないでしょうか。
取り合えず「相思相愛」って言葉が浮かんできたのは私だけじゃないはず!そんな歪だけど、どこか信頼も感じさせる
兄と妹の関係がどうなっていくのか・・・今後の展開も非常にワクワクします。
その前哨として秀逸な9巻でした。
二人とも、本当に本当に仲が良くて素敵ですね。
既にここまででも相当魅了されて来ましたが、
この先の展開こそ核心に迫りそうな予感もします。まだまだ「俺妹」はこれから、って気もしました。続刊も早く読みたい!
今回は短編中心でストーリー面での進展はほぼないに等しい
その代わりに京介以外の登場人物からの視点でストーリーが何本も描かれていて
京介の視点もあれはあれで非常に面白く、また真剣味も伝わって来て良いんですけど、以前アニメの特典用に書き下ろした小説が
新鮮味に溢れていて得るものも大きかっただけに、今回も京介の視点だけでは知りえなかった
キャラのバックボーンや個人個人で抱えてる心情等が浮き彫りになっていて
それだけでも私的には面白い巻でした。
完全にギャグに徹した赤城兄視点のお話もあれば、結構シリアスさも前面に出てる沙織のお話もあったり
短編毎にカラーが違っているのも面白いし、また別視点から読む事によって更にキャラを好きになれる仕様にもなっているかと。
これからの展開がまた一気に進展しそうな気配も感じるので
その点でもここで一息入れてくれたのは個人的に正解。黒猫さんの知り得なかった日常や、
沙織の本当に可愛い一面等、
ファンならば知りたかったような裏側も十分に垣間見れる巻だと思います。
中でも、桐乃の心情は特に素晴らしい。
普段が器用貧乏というか、素直になれない、遠回りキャラだけに
こうやって桐乃視点でのお話を読むと、いかに彼女が京介の事を想っているのかが強く分かります。
同時に、普段が照れ隠しのツンツン姿が多いだけに、素直に桐乃を可愛らしいだとか
そういう風にも感じれる巻にもなっているんじゃないでしょうか。
取り合えず「相思相愛」って言葉が浮かんできたのは私だけじゃないはず!そんな歪だけど、どこか信頼も感じさせる
兄と妹の関係がどうなっていくのか・・・今後の展開も非常にワクワクします。
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二人とも、本当に本当に仲が良くて素敵ですね。
既にここまででも相当魅了されて来ましたが、
この先の展開こそ核心に迫りそうな予感もします。まだまだ「俺妹」はこれから、って気もしました。続刊も早く読みたい!