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六道ヶ辻墨染の桜 単行本 – 1999/4/1
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- 本の長さ324ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1999/4/1
- ISBN-104048731602
- ISBN-13978-4048731607
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1999/4/1)
- 発売日 : 1999/4/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 324ページ
- ISBN-10 : 4048731602
- ISBN-13 : 978-4048731607
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,383,527位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 366,139位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
別名に中島梓。東京生まれ。
早稲田大学文学部卒。1977年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。
1978年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。
小説作品は、ミステリ、SF、時代小説、耽美小説と多岐にわたる。1979年よりスタートした、ライフワークともいうべき一大長篇ロマン「グイン・サーガ」は、2005年に100巻を達成したが、2009年著者病没により130巻が最終巻となった。著書は『弦の聖域』、『魔界水滸伝』、『真夜中の天使』など、400冊を超える。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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これまで読み次いできた方は、乙音が初等部の頃から藤枝清顕に片思いしているのは周知の上で謎解きが始まります。
語り手は乙音の幼馴染の笑子。乙音の片恋のために偽装婚約まで協力した現在の笑子が、回想のかたちで乙音の孫甥と清顕の孫に語ります。
昭和初期の重苦しい時代背景と共に、乙音は清顕への思いを短歌にし、一途な恋の感情、想いを、数々の和歌に託し、若手詩人として認められていきます。
小倉百人一首も殺人の現場に効果的に使われていますが、彼が好きな歌風が、華麗で滅びを匂わせる新古今集だったのが象徴的で、自費出版の歌集「墨染」がラストを暗示しています。
そして、悲しい恋の行く末を一人で決めてしまった乙音。
残されたものはそれを知らず、ある意味乙音の意図したとおりの人生を歩みますが、長い、長い時を経て、目の前に差し出された真実に向き合うことができたのだろうか。
それはそれで悲しい残酷なお話でした。無知なのは罪でしょうか。
読了後、すぐ巻頭から読み直したのは「六道ヶ辻」シリーズ中この本だけです。
犯人探しの謎より、乙音の心の動きの謎だけをもう一度辿りたかったので…
彼もまた姉と同じように激しい恋をしたけれど、それは叶えられないものだった。
そんな乙音のセカンド・ラブは幼馴染の女の子。
小説家になりたいという夢を持ち、恋をしている乙音を見ているのが好きというロマンティストの彼女だった。
なりゆきで婚約したふたりだったけれど、戦争の影が見え始めた魔都上海で悲劇の結末を迎える。
戦争で多くの人生が風に散らされる桜のように終わっていった。その最初の花の散り様を鮮やかに見せている。
儚げな美少年という姿から、芯が強く激しくてプライド高い男としての乙音が現れ出るのが興味深かった。
乙音と、やはり強烈な個性を持つ友人蘭子の間で夢見る少女として生きている笑子の変わった好奇心に、青春時代を思い起こさせられた。
想いの強さだけではどうしようもない時代という不条理な波。どんなに望んでも叶うはずのない夢。「もしも…」と仮定したところで決して変わるはずのない現実。
時代が違っていれば幸せになれたかもしれない人たちの未来が、意思とは関係なしに引き千切られてしまうという時代の残酷さを感じた。
哀しくて苦しくてどうしようもないなぁと思いました。
昭和という暗闇にゆらめく蝋燭の灯のようなほの暗さと華族という滅び行く身分を持つ主人公たちの放つ華やかさが綯い交ぜになった雰囲気が妖しくてとても良かった。