無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
愛蔵版 冷静と情熱のあいだ (文芸シリーズ) 単行本 – 2001/6/1
- 本の長さ453ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2001/6/1
- ISBN-104048732935
- ISBN-13978-4048732932
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2001/6/1)
- 発売日 : 2001/6/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 453ページ
- ISBN-10 : 4048732935
- ISBN-13 : 978-4048732932
- Amazon 売れ筋ランキング: - 80,805位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 23,028位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1964年東京生まれ。1987年『草之丞の話』で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本 周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞。「409ラドクリフ」(1989年フェミナ賞)、『こうばしい日々』(1991年産経 児童出版文化賞、1992年坪田譲治文学賞)、『きらきらひかる』(1992年紫式部文学賞)、『ぼくの小鳥ちゃん』(1999年路傍の石文学賞)、『が らくた』(2007年島清恋愛文学賞)など作品多数(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 真昼なのに昏い部屋 (ISBN-13:978-4062161053)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
東京生まれ。
89年「ピアニシモ」ですばる文学賞を受賞し、作家デビュー。97年「海峡の光」で第116回芥川賞、99年「白仏」の仏翻訳語版「Le Bouddlha blan」で、仏フェミナ賞・1999年外国小説賞を日本人としては初めて受賞。
文学以外の分野でも幅広く活動している。監督・脚本・音楽を手がけた映画「千年旅人」「ほとけ」「フィラメント」「ACACIA」でも注目を集め、メディアの垣根を越えたその多岐にわたる活躍は、今、もっとも注目されている。2003年より渡仏。現在はフランスを拠点に創作活動を続けている。
カスタマーレビュー
私たちの目標は、すべてのレビューを信頼性の高い、有益なものにすることです。だからこそ、私たちはテクノロジーと人間の調査員の両方を活用して、お客様が偽のレビューを見る前にブロックしています。 詳細はこちら
コミュニティガイドラインに違反するAmazonアカウントはブロックされます。また、レビューを購入した出品者をブロックし、そのようなレビューを投稿した当事者に対して法的措置を取ります。 報告方法について学ぶ
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
新品と全く変わらないほど綺麗な商品に感動しました。
梱包も完璧です。
また、機会がありましたら是非利用をさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
ラブストーリーなんですけれど、男性側の気持ち、女性側の気持ちが描かれていて、胸キュンです。
本屋さんで探すよりも、検索で探しすとはやいという点と、申し込み後、すぐに到着するので満足感あります。
今でも、このストーリーは、心の中に大切にしまってあります。
最近また読んでみたくなり、Amazonで愛蔵版をみつけてラッキーでした。
日本とイタリア、男女の心の流れを味わえます。
時が経っても、とても美しく繊細な作品だと思います。
実は、ずっと以前からの江國ファンは意外と物足りなさを感じていたりしないかなと思っていました。
なんだか辻仁成と足並みを揃えるためにちょっと気を遣っている気がする。
そしてBluは「海峡の光」を読んだ後だとなんとなく展開が読めてしまって・・・。
辻仁成の特に恋愛物は全く好きになれないけど、江國ファンなので辛い点がつけにくくあえなくこの点数です。
大人になると常に冷静で、相手を傷つけないように言葉を選んで気持ちを伝えることができるようになる反面、体中で好きという気持ちを表現しづらくなってしまう。
相手の前で格好いい自分を演出するようになるし、嫉妬や束縛、弱音は子どもっぽいしダサいから相手の前では決して見せません。
10代の頃、大好きだった彼女のことを思い出すといつも出逢うタイミングが早すぎたと思う。
もう少し大人になってから出逢っていれば、彼女のことをもっと大事にできたはずだし、お互いに尊重しあえたのかもしれないと思う。
けど、この本を読んで10代の頃に不細工な恋愛をして、それはそれで良かったのだと思えました。
相手のことを考えてるつもりで、実は自分がいちばんかわいくて、お互いに気持ちや考え方を押し付け合ったのかもしれません。
しかし、受け入れる受け入れないは別にして、不器用でストレートにぶつかりって、傷つけあったからこそ、より深く相手を知ることができていたのだと思います。
順正とあおいはお互いに傷つき心に棘が刺さったまま別れることになったから、ずっと忘れることができなかったのだと思います。
大袈裟かもしれないが、トラウマのように長い間心に傷となって棘が刺さったまま生きてきたのだと思います。
多くの男は、芽実のような綺麗な女性に言い寄られたら前の彼女のことなんて忘れて目の前の人を愛せるし、多くの女性は、マーブのように包容力と経済力を兼ね備えた男性が側にいてくれたら過去を捨てて、今に満足すると思う。
しかし、順正とあおいの棘は出逢ったすべての人が抜くことはできなかった。そこに、二人の傷の大きさと愛の深さを感じることができました。
『冷静と情熱のあいだ』は現実からかけ離れた話だと自分は思いません。江國香織も辻仁成 も過去に愛した人を深く傷つけ、傷つけられたことのある人だと思う。
だから二人の書いたこの喪失と再生の話はリアリティがあるし、理解できるんだと思います。
誤解を恐れずに言うと、この話を夢物語やメロドラマのようだと片付ける人は情熱的な恋愛を経験してこなかったのだと思います。
もしも、自分の人生の中で
「どうしても忘れられない恋」
「どうしても忘れたくないひと」がいるならば、
主人公のあおいと順正に共感できることと思う。
私は、あおいの恋人マーヴの、あおいに対する想いにも感動した。
あおいのように愛されたいと思う女性はたくさんいると思う。
順正の、あおいを忘れられずに折々に思い出して胸が苦しむさまにも共感した。
順正は思う。「人はみな未来を向いて生きなければならないのだろうか」
あおいは順正にもマーヴにも何も求めない。
でもあおいはわかっている「順正は私のすべてだった」と。
最後、新しい未来に賭けて、一歩踏み出していく順正。
そしてあおいは・・・。
この愛蔵版でなければ、ふたりの物語は完成しない。
みごとに美しい文体で表現した最高の恋愛小説だと思います。
ずっと想われている相手のあおいもほんの少しのバイトはしているものの
頻繁に図書館に通いひがな一日バスタブで読書をしているだけでアメリカ男に
丁寧に愛されている。男に尽くすことで手にいれる愛情ではなく迸り出る魅力を持った
女ーあおいに憧れを感じました。順正は「人は未来に向かって生きて
いかなくてはならないのだろうか」と自分に問い掛けます。
この言葉に共感を覚えラストの勇気に震えるほど感動しました。