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投資アドバイザー有利子 ARIKO 単行本 – 2002/7/25
- 本の長さ320ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2002/7/25
- ISBN-104048733893
- ISBN-13978-4048733892
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商品の説明
商品説明
財前有利子は中堅の証券会社ふたば証券に勤める個人投資家向けのアドバイザー。「私が担当するからには、絶対損はさせたくない」という信念をもち、ときには顧客とケンカになることもしばしばという一本気な女性だ。そんな有利子が出会ったさまざまな人間たち―― 2500万円を1週間で倍にしてほしいと訴える老人(第1章「プット・オプション」)、退職金を投機につぎ込み破滅していくリストラ男(第2章「デイ・トレーダー」)、「お客なんてみんな馬鹿」と豪語する外資系証券会社の女性管理職(第3章「ヘッドハンティング」)…。
そんな彼らの悲喜劇を横軸に、そして敏腕トレーダー坂上との恋の行方や、物語が進むにつれて明らかとなっていく有利子の意外な過去を縦軸にして物語はスピーディーに展開していく。経済小説としてはもとより、独身女性の揺れる心の内を描いた「シングルトン」ものとしても楽しめる。多くの困難や悩みを抱えながらも、前向きにキャリアを積み上げていく有利子の姿は、男性のみならず、女性読者からも多くの支持をえるに違いない。(中島正敏)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2002/7/25)
- 発売日 : 2002/7/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4048733893
- ISBN-13 : 978-4048733892
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,751,471位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 918位経済・社会小説 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1951年生まれ。米国系銀行や証券会社での債券ディーラーや外国債券セールスを経て、95年、作家に転身。タイムリーな金融トピックスをテーマに骨太な ストーリーを展開し、熾烈な企業闘争の中でも矜持を失わない人間たちを描いて、国の内外を問わず幅広い読者から支持されている。テレビやラジオでも活躍 し、前・政府税制調査会、財務省・財政制度等審議会、国土交通省・交通政策審議会、財務省「国の債務管理の在り方に関する懇談会」の委員など公職も歴任(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 周極星〈上〉 (ISBN-13:978-4122052802)』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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近頃、大手証券会社も個人投資家(資産家?)向け営業部隊の拡充に努めているようですが、これからの日本の投資アドバイザーとはどういうスタンスであるべきかを著者は提案しているのかもしれません。少なくとも、スイスの金融機関に代表されるプライベートバンカーとは、求められているものが違うと感じてしまいますが、証券会社の営業スタイルとはかくあるべきという手本を提示しているようです。
人間模様も重くならずに描かれていて、全体的な軽いタッチが、これまでの著者の作品と比べ物足りなさをファンには与えているかも知れませんが、私はこれはこれで悪くないと思いました。
彼女は本当に金融機関に勤めていたの?バックオフィスかアシスタントだったの?
幸田さんはこの著書で「一般人」にその動機と刺激を与えてくれてると感じました。そして難しい専門用語で「業界」の中に生きるのではなく、一般人の懐に入っていける金融人がこれからの日本を支えていく、そのような金融人になって、もしくは育ってほしい、というメッセージを強く受け取りました。
証券会社の店頭のお姉ちゃんを主人公にするというのはなかなか着眼点は面白いのだが、エンターテインメントとしての面白さもさしてなく、かといって深い具体的な問題提起があるわけでもない。
暇つぶしの軽く読む読み物としてならどうぞという感じ。
それに比べると少し簡単だったかなぁ。
もう少し深みがあり、人間模様を大胆に描いても良かったと
思います。気軽に読める意味では、とても成功していますが
今までの愛読者としては、物足りないと思います。
今後、混迷する世界経済、なかんずく日本経済においての
処方箋(人間に帰着すると言う原点)を描ききる渾身の小説
を心待ちにしております。
でも、有利子さんのような人がいれば本当に相談できるのですが。
金融商品のセールスを証券会社でしていて客に損をさせたことがないという信じられない発想。一支店の「アドバイザー」が会社一のトレーダー達とやたら親密であったり、証券会社の株価が下がったときに客が注文を出してきたりとあまりに現実的でないストーリーです。
主人公を理想的アドバイザーに作り上げたかったのかもしれませんが、投資経験のある読者にとってはあまりに稚拙に出来上がってしまっていると思われます。投資経験のない方のみにおすすめできる本でしょう。
しかし、著者も語っている通り、小説=エンターテイメントと考えれば対価に対する読後の納得性はあります。つまり、単純に面白い、ってことです。
それにこんなFPがもし本当に居てくれたらと、今の利己主義の塊のような金融業界の人間たちへのテーゼであるのでしょう。主人公の正義感に共鳴させられます。