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後巷説百物語 (怪BOOKS) 単行本 – 2003/12/1
- 本の長さ779ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2003/12/1
- ISBN-104048735012
- ISBN-13978-4048735018
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商品の説明
商品説明
本シリーズの大きな魅力は、どうにも立ち行かない事態を、妖怪の仕業として収めてしまう又市らの大仕掛けにある。その鮮やかな手口は本書でも健在であるが、特徴的なのは、又市らの胸をすく活劇を、過去のものと位置づけている点だ。老いた百介の背後に浮かぶのは、近代へと移行する世の中にあって、失い、忘れ去られていったものたちの姿である。全編を貫くのは、妖怪が無用の長物と化した「無粋な時代」に対する寂莫たる思いだ。それだけに、最終話「風の神」で、最後の仕掛けを施す百介の姿が胸に迫る。
また、『陰摩羅鬼の瑕』など、憑物落としの中禅寺秋彦が活躍する「京極堂シリーズ」と共通する人物が登場する点も興味深い。これにより、又市らが登場する『嗤う伊右衛門』なども含め、その作品世界が、1枚の絵の中に収まることが明らかとなった。そこには、妖怪という視点から、我が国の成り立ちとその行く末を見定めようとする著者の遠大な試みが見え隠れしている。本書は、その重要な接点ともなっているのである。(中島正敏)
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2003/12/1)
- 発売日 : 2003/12/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 779ページ
- ISBN-10 : 4048735012
- ISBN-13 : 978-4048735018
- Amazon 売れ筋ランキング: - 148,445位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 30,857位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
1963年生まれ。北海道小樽市出身。
日本推理作家協会 監事。世界妖怪協会・お化け友の会 代表代行。
1994年「姑獲鳥の夏」で衝撃的なデビューを飾る。1996年「魍魎の匣」で第49回日本推理作家協会賞長編部門、1997年「嗤う伊右衛門」で第25回泉鏡花賞、2003年「覘き小平次」で第16回山本周五郎賞、2004年「後巷説百物語」で第130回直木賞を受賞。2011年 「西巷説百物語」で第24回柴田錬三郎賞受賞。2016年 遠野文化賞受賞。2019年 埼玉文化賞受賞。2022年 「遠巷説百物語」で第56回吉川英治文学賞受賞。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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単行本をつい先程、読み終えたばかりの本書まで買っちゃったい!
おかげで小野不由美さんの解説文が読めたから由とするか。
直木賞受賞の誉れ高い名作。
なれど、百介が又市らと袂を別った後日譚ゆえ、
落ち穂ひろいの感じは否めないなぁ。
京極センセイが大好きな”必殺シリーズ”でいえば
ひかる一平が出た後の仕事人あたりかな。
三部作(当時)引っ括めての評価でもあろうか?
またよろしくお願いします。とても綺麗な状態でした。
またよろしくお願いします。
警視庁の巡査である剣之進、貿易会社に勤める与次郎、洋行帰りの正馬、道場を開いている惣兵衛が語る数々の奇怪なる話を真相を、隠居の老人である百介訪ねることから物語ははじまる・・・
百介が語る百介そのものが経験した過去の出来事は、どれもがある意味で神秘的で思惟的であり人生の教訓ともなりえるような・・・
非常に完成度が高い物語だ・・・・
だが読むにはかなり覚悟いると思う・・・
挿入の部分をもう少し現代人にも読みやすいスタイルに変えてくれたらありがたいとも思うが
まぁそうなると雰囲気の問題が出てくるのかな・・