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金城一紀

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フライ、ダディ、フライ単行本 – 2005/5/31

金城一紀 (著)

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いたって平凡な人生を歩んできた47歳のサラリーマン、鈴木一。妻と娘を大切に思い、築き上げてきた日常は、とある日、あっけなく崩壊した。その失意のさなかに、鈴木は奇妙な高校生のグループと知り合う。

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本の長さ

246ページ
言語

日本語
出版社

角川書店
発売日

2005/5/31
ISBN-10

4048736019
ISBN-13

978-4048736015
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著者について

1968年埼玉生まれ。慶應義塾大学法学部卒。1988年「レヴォリューションNo.3」で第66回小説現代」新人賞を受賞。2000年『GO』で第123回直木賞を受賞。

登録情報

出版社 ‏ : ‎ 角川書店; 特別版 (2005/5/31)
発売日 ‏ : ‎ 2005/5/31
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 246ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4048736019
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4048736015

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金城一紀

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ナシゴレンが大好き

もっと歳を食ってから、改めて読み直したい

2015年11月1日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

レヴォリューションNo.3の後に読んだほうがいい。

・・・というコメントが多いですね。
ただこちらはこちらで完結していて、「ザ・ゾンビーズ」って何者や？？なんて感じながらワクワク読むのもアリだと思います。
その後にレヴォリューションNo.3を読むと謎がすごく解けていくようです。

シリーズの中ではずば抜けて一番好きです。
カンフー映画を観た後のような高揚感があります。

もっと歳を食ってから、改めて読み直したい。

そして、読んだ後の感覚を蘇らせたい。
そんな作品。

2人のお客様がこれが役に立ったと考えています

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みやさま

僕たちが何ができるか。どんな人間なのか。見せてやりたいんですよ。

2021年4月10日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

　楽しく生きるための努力を惜しまないゾンビーズの面々を描いた「レヴォリューションＮｏ３」で彼らの活躍をみるのをここで終えるのはとても惜しいと感じ、さっそく本書を手に取りました。
　本書における時代設定は、「レヴォリューションＮｏ３」の連作短編３作のうち１話目の直後くらいでしょうか。
　本作の語りては「レヴォリューションＮｏ３」の「僕」ではなく、４７歳サラリーマンの鈴木一。
　その娘遥は、「レヴォリューションＮｏ３」で難攻不落とされたお嬢様女子高の生徒。
　とくれば、厄介ごとに首を突っ込まずにおれないゾンビーズの面々が黙っていない。
　厄介ごとでも人生の楽しみに変えてしまうポジティブシンキングのゾンビーズの面々の生き方は、本当にキラキラとしていてとても楽しい。
　娘の信頼を失った父鈴木一が、そんなゾンビーズの連中と出会い、彼らのキラキラした瞳に心を奪われるのも当然かもしれません。
　４７歳のサラリーマンが高校生の朴舜巨に弟子入りして身体を鍛えあげる。
　鈴木一が、どうして自分のために一生懸命に協力してくれるのかを問う場面では、
「楽しいからですよ」と答える彼ら。
「あとは意地ですかね。僕たちが何ができるか。どんな人間なのか。見せてやりたいんですよ。僕たちを管理しようとしている奴らとか、将来、僕たちを管理しようとする奴らに」
　朴舜巨自身が戦えば容易に勝てるのでしょうか、それではゾンビーズとして面白くない。ゲームを面白くするためには、父が娘の信頼を取り戻し、娘がゾンビーズに好感を持ってくれること。
　ゾンビーズは人生を楽しむための努力を決して惜しまないのです。
　遠回りでもしっかり準備を整え、成功を信じ、努力する。
　だからこそ、大の大人が高校生の考えに共感し、ともに戦う道を選ぶことができるのです。
　そんな彼らの戦いを見た鈴木一は、自分が半径１ｍぐらいの視野しか持たずに生きてきたことに気づく。

　次から次へと不幸に見舞われる山下、サラリーマン鈴木を鍛え上げる朴舜巨、情報屋アギー、人生を楽しむ方策を考える頭脳役の南方などなど、彼らの活躍を読み続けたい、そんな気持ちになる良作です。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

あき

朴くんがいい

2018年8月2日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

映画『GO』を見て金城一紀さんを知り、こちらの小説も気になったので読んでみました。

2016年4月15日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

知って文庫に来ました。
あらすじは知ってたのですが、それでも凄く面白い！

DVDではあっさりスルーしていたこともこっちではじっくり頭に入ってくる描写もあり
自分は購入して正解でした。
小説は一度読むと捨ててしまうんですがこれは本棚にしまって何度も読もうと思っています。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

NW2 6PR

前作の登場人物たちと中年男性を掛け合わせた化学変化

2019年11月18日に日本でレビュー済み

都心の会社と郊外のニュータウンにある自宅を往復する平凡ながらも妻と娘に恵まれた
家庭生活を送っていた四十七歳のサラリーマン・鈴木一だったが七月の夏休み前、
期末試験が終わり娘の遥が友人と訪れたカラオケ店でボクシング高校総体三連覇が
かかっている石原とトラブルになり暴力を振るわれて大怪我をさせられただけでなく、
ボクシングの実力者ということのみならず、父親が政治家、母親が女優という家柄から
事件をもみ消されてしまい、為す術も無いまま娘との間に溝ができてしまう。
後日、鈴木は石原に復讐するべく包丁を携え高校を訪ねるが、学校を間違えただけでなく、
喧嘩の達人である在日朝鮮人の朴舜臣に伸されてしまう。
事情を知った南方や朴舜臣といった生徒たちは夏休みの間に舜臣をトレーナー役にして
鈴木を鍛え上げ、石原に一矢報い、鈴木の家族の絆を取り戻すという計画を立てる――と
いうのが序盤のあらすじ。

作者の前作『レヴォリューションNo.3』より時系列的には少し前、7月から9月1日までを
描いたスピンオフではあるものの、終始鈴木の視点で描かれており、本作から読み始めても
特に問題はないが、あらかじめ『レヴォリューションNo.3』を読んでおけば、生徒たちの
行動原理が理解できるため、鈴木と舜臣が二人三脚でトレーニングを行っていた裏で
何が行われていたのかが何となく理解できるようになっている。
また、『秋の本番』が遥が通うお嬢様学校の文化祭への闖入であること、そして高校生
たちの闖入が成功した勝因の一つとして、娘・遥の後押しがあったことが示唆されている
ことが分かる。

前作同様、社会的なヒエラルキーを低く見られがちな底辺校の男子高校生たちがそれぞれ
得意とする能力を活かして『支配者層』に一泡吹かせる展開は一種のファンタジーであり、
読み手によってはカタルシスを得るような内容となっているとともに、そこに本来であれば
一切交わることはないであろう、中流のサラリーマンを掛け合わせることでうまく化学変化
を起こしている。

役に立った

ミシシッピ湾

単品だと余計な味付けが多いが、シリーズものとして読むと面白いのかも

2023年3月9日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

ゾンビーズという冴えない高校生グループが、周囲（他校のエリートやわかってない大人たち）をあっと言わせることを目的に青春をエンジョイしている様を描いたシリーズ……らしい
あっと言わせたい相手に時代を感じる

他を読んでおらずこの巻だけを見ると、ゾンビーズ部分がかなりノイズになっている
やたらなにか企んでいる風でいて大した役どころのない男の子や
お約束っぽく動物やいじめっ子にひどい目に合わされる男の子などに結構なページを割いている……が本筋にはほとんど関係してこない
繰り返されるアクション映画もジャズのトピックスも
まあいかにも、高校生がこういう話題していたら格好いいだろ？　という作者のしたり顔が透けて見えるチョイス
本筋そのものはストレートで共感もしやすく読みやすい
冴えない男が冴える男になっていく成長モノとして読後感はそこそこよい

2012年5月28日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

◆鈴木一、47歳。いたって平凡なサラリーマン。
ただし家族を守るためならスーパーマンにだってなれるはずだった。
そう信じていた。
一人娘を不良高校生に傷つけられるまでは―――

自分の娘を傷つけた高校生に復讐するため、
包丁を手に復習に向かった先で鈴木が出会ったのは―――
ザ・ゾンビーズの面々だった！

脆くも崩れてしまった世界の中で果たして鈴木は大切なものを取り戻せるのか。
ひと夏の冒険がいま始まる!

◆思いやりに溢れた登場人物のやり取りに心が温まった。
展開が気になり、どんどん読めた。

おっさんの肉体的な成長がひしひしと伝わってくる、
そのリアルで生々しい臨場感は自分もその場に居合わせているようだった。

映画の俳優陣より自分の想像するキャラクターは
もっと泥臭くて、普通の外見で、多少のギャップはあるが
一度観てみたい。

1人のお客様がこれが役に立ったと考えています

役に立った

橋本宜昭

最高でした

2015年6月11日に日本でレビュー済み

Amazonで購入

Goが面白かったので読んでみたら、この本もめちゃくちゃよかったです。年齢も主人公に近いから、共感したり、考えさせられることばかりでした。

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