眠る前にちょっと読んでみようと思って手に取ったが最後、
気付いたら、一気に読破していました。
最初の一ページ目から物語の中に惹き込まれ、
続きが気になって気になって、
もどかしい気持ちでページを捲っていました。
オチがやや弱い気がしますが、
話の内容は奇妙でおかしく、とにかく展開が目まぐるしいので、
最初から最後まで読者を飽きさせません。
ホラー好きにはぜひ読んでほしい傑作です。
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記憶の食卓 単行本 – 2005/9/26
牧野 修
(著)
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購入オプションとあわせ買い
個人情報が知らないうちに名簿屋で売られていたら、どうしますか…?
名簿屋で見た冊子に掲載されていた自分の個人情報。いつの間にこんな情報が漏れたのか。しかも、掲載されている人間は次々と不審な死を遂げていた。次は自分の番なのか…? 調査を開始した折原が遭遇する恐怖とは?
名簿屋で見た冊子に掲載されていた自分の個人情報。いつの間にこんな情報が漏れたのか。しかも、掲載されている人間は次々と不審な死を遂げていた。次は自分の番なのか…? 調査を開始した折原が遭遇する恐怖とは?
- 本の長さ261ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2005/9/26
- ISBN-104048736442
- ISBN-13978-4048736442
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2005/9/26)
- 発売日 : 2005/9/26
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 261ページ
- ISBN-10 : 4048736442
- ISBN-13 : 978-4048736442
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,091,848位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 87,672位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
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大阪府出身。
1992年『王の眠る丘』で作家デビュー。
1999年『スイート・リトル・ベイビー』で第6回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。
2002年『傀儡后』で第23回日本SF大賞受賞。
2015年『月世界小説」』で36回日本SF大賞。
ホラー映画が大好物。
カスタマーレビュー
星5つ中4.7つ
5つのうち4.7つ
5グローバルレーティング
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年7月22日に日本でレビュー済み
名簿を扱う会社で働く折原の元に見知らぬ名簿に自分の個人情報があるのには、言い得ない恐怖を感じた。 あらすじを見た時は話の軸になるかと思ったし期待してたが、序盤のみだけだったのは残念だった。 平行して語られる物語は、どちらも気弱な男と活発な女という関係もありとてもテンポよく進み読みやすかった。 何より、今作で一番良かったり怖さを感じたのは食べ物の下りであった。 遠藤少年が生きるためだけに仕方なく食事する描写は、読んでいるだけで食欲が失せ気分が滅入っていった。 折原がチャーハンが食べられないのにはなぜか同じくチャーハンに嫌悪したし、その理由が食人だったのには吐き気を催した。 どちらもあまり細かく丁寧に描写しているわけではないが、生理的に感覚的に頭に残る嫌悪感や怖さを感じた。 対極的な存在として、誰かと一緒に食べることや誰かのために料理をつくること、食べること自体に喜びや楽しみを感じるのは救いであり食が良い面でも感覚に訴えかけるのだと再確認した。
2006年6月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
展開が複雑な上、めまぐるしい。ある名簿に掲載されている人物が、次々と猟奇的な殺され方をしている、その名簿に主登場人物の折原が載っている、折原は自分も殺されるのだとおびえる、という恐怖感が前半を占めていた。ところが、名簿の意味を探るうちに、宇宙人の話まで出てくるので戸惑った。ところが、物語はさらに二転三転する。物語が展開する時、何の前触れもなく、突然状況が変化しているので、読者は戸惑う。
ただ、この戸惑いこそが恐怖なのだ。
テンポ良く展開するので、余計に恐怖感をあおる。
二つの物語が当初別々に展開するが、二つは実は繋がっている。
本書では、中華料理店のチャーハンが、象徴的な意味を持っている。
また、聖書の記載を引用して、本書の内容との関連性が示されるなど、
描こうとした事を明確にしようとしている。
テンポが良い作品なので、一気に読んだ。
モダンホラーの力作だ。
ただ、この戸惑いこそが恐怖なのだ。
テンポ良く展開するので、余計に恐怖感をあおる。
二つの物語が当初別々に展開するが、二つは実は繋がっている。
本書では、中華料理店のチャーハンが、象徴的な意味を持っている。
また、聖書の記載を引用して、本書の内容との関連性が示されるなど、
描こうとした事を明確にしようとしている。
テンポが良い作品なので、一気に読んだ。
モダンホラーの力作だ。
2009年12月20日に日本でレビュー済み
「記憶」の改変≒現実崩壊と五感(今回は味覚)をテーマにした、傑作ホラー。著者お得意のテーマを題材にしており、主に2つのストーリーが絡まりあう複雑な構成だが、破綻無く手堅い展開をしていく。
ホラー色の強い作品だが、超常的な要素はなく、ミステリー+SF的な結末をむかえる。
著者の今までの作品を読んだことのある方にとっては驚きは少ないかもしれないが、十二分に楽しめる内容であった。
ホラー色の強い作品だが、超常的な要素はなく、ミステリー+SF的な結末をむかえる。
著者の今までの作品を読んだことのある方にとっては驚きは少ないかもしれないが、十二分に楽しめる内容であった。
2005年11月8日に日本でレビュー済み
28歳の折原亮は、様々な名簿を売買する名簿屋に勤めていた。ある日、フト目にした名簿に、自分の顔写真と現住所と共に、住んでいた住所や移転した日付までが、正確に記載されていたのを見つけた。その名簿に載っていたのは折原を含めて14人だったが、誰一人として見覚えがなく、買い取った名簿のリストと照らし合わせてみても、こんな名簿を買った記録は残されていなかった。その名簿を自宅に持ち帰った折原は、深夜のニュース番組で、猟奇的な連続殺人事件の被害者の顔が名簿に載っていた男性であり、更に連続殺人事件の被害者全員が名簿に載っていた人物と一致することを知り、事件と名簿との関わりを調べることにするのだが……。
物語は2つのパートが描かれる作品で、遠藤吾一くんという小学生の過去も描かれます。読み始めた時はタイトルの意味が分からなかったものの、タイトルに繋がる展開の過程は非常に面白く、ホラー要素もあるためゾクゾク感も十分味わえました。展開が目まぐるしく変化していくものの、そのスピード感も良く、多少ラストに物足りなさは感じましたが、最初から最後まで一気に読むことのできるミステリです。
物語は2つのパートが描かれる作品で、遠藤吾一くんという小学生の過去も描かれます。読み始めた時はタイトルの意味が分からなかったものの、タイトルに繋がる展開の過程は非常に面白く、ホラー要素もあるためゾクゾク感も十分味わえました。展開が目まぐるしく変化していくものの、そのスピード感も良く、多少ラストに物足りなさは感じましたが、最初から最後まで一気に読むことのできるミステリです。