やぁー、感動しました!
「あの国」の中はどうなっているのだろうか、国民は自国をどう思っているのだろうか、まして在日の方々は故国をどう感じているだろうか、と常々思っていましたので、私たちが今一番知りたいことがよくわかり、リアルで、これは小説と言うより実録かと思ったほどです。
そして<天下は天下の天下なり>を説く南玉順の父親南先生、生き証人のようにこの国の歴史を見続けてきた姜将軍や在日の平山会長など、知性もあるし理性もある「あの国」の方々は、このままではいけないと感じ憂えていた、現在も憂えているということがよく伝わってきます。
前作『受精』に登場したヒロインの舞子と寛順も再登場し、ハラハラ・ドキドキの息をつがずのストーリー展開で、読み出したらやめられず、医学的な知識欲も満足させられ、最高傑作だと思います。
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
受命: Calling 単行本 – 2006/7/1
帚木 蓬生
(著)
この国は、このまま存続してはならない。国際サスペンスの超大作
日系ブラジル人医師、津村リカルド民男は、北京の国際医学界で、平壌産院の医師に、北朝鮮に来て、技術と知識を伝えてくれないかと熱心に口説かれる。迷った末に半島に渡った津村は、ある大事件に直面するが・・
日系ブラジル人医師、津村リカルド民男は、北京の国際医学界で、平壌産院の医師に、北朝鮮に来て、技術と知識を伝えてくれないかと熱心に口説かれる。迷った末に半島に渡った津村は、ある大事件に直面するが・・
- 本の長さ589ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2006/7/1
- ISBN-104048736809
- ISBN-13978-4048736800
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2006/7/1)
- 発売日 : 2006/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 589ページ
- ISBN-10 : 4048736809
- ISBN-13 : 978-4048736800
- Amazon 売れ筋ランキング: - 710,709位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 187,971位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
著者の本をもっと発見したり、よく似た著者を見つけたり、著者のブログを読んだりしましょう
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2006年8月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2022年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
寂しさ、心細さ、一体誰を信じたらよいのかわからないという恐怖。
想像以上に壮大な話だけれど、リアリティーがあり、読み出したら止まりませんでした。
想像以上に壮大な話だけれど、リアリティーがあり、読み出したら止まりませんでした。
2006年8月29日に日本でレビュー済み
生殖医療の権威・津村は一年間の契約で平壌の病院に赴任。
舞子は韓国系の企業の会長秘書として万景峰号で元山へ。
そして寛順と東源は密入国の道を選んだ。
旧知の仲の四人ではあるが入国の動機と手段はさまざまだ。
手段の違いはすなわち立場の違い。
それぞれの目に映る世界から、徐々に北朝鮮の現実があぶりだされてゆく。
そして、それぞれが出会う人々の輪が次第にひろがり、重なり合ったとき、
一見無関係にみえた四人の動きが一つの目的のもとに急速に収斂してゆく。
小さな波動が呼び起こす大津波のように盛り上がってゆく展開は圧巻。
アクション物、スパイ物、戦争物のどれとも違うコンセプトで、見事な
サスペンスを味あわせてくれる、いかにも帚木氏らしい緻密な作品だ。
舞子は韓国系の企業の会長秘書として万景峰号で元山へ。
そして寛順と東源は密入国の道を選んだ。
旧知の仲の四人ではあるが入国の動機と手段はさまざまだ。
手段の違いはすなわち立場の違い。
それぞれの目に映る世界から、徐々に北朝鮮の現実があぶりだされてゆく。
そして、それぞれが出会う人々の輪が次第にひろがり、重なり合ったとき、
一見無関係にみえた四人の動きが一つの目的のもとに急速に収斂してゆく。
小さな波動が呼び起こす大津波のように盛り上がってゆく展開は圧巻。
アクション物、スパイ物、戦争物のどれとも違うコンセプトで、見事な
サスペンスを味あわせてくれる、いかにも帚木氏らしい緻密な作品だ。
2007年2月9日に日本でレビュー済み
お隣の国では「反日小説」という奴がそれなりの人気を持っているらしい。
天皇や首相が暗殺されたり、皇太子妃が”正しい歴史認識に目覚め”たりするのだそうだ。
それに倣ったわけではないのだろうが、似たような印象を受ける作品だ。
言うなれば、「反北小説」か?
主人公の3人は著者の別作品「受精」の主人公格3人。
日系ブラジル人の医師と、日本人女性と、韓国人女性。
この3人が色々なルートで北朝鮮に入国し、ついには親愛なる首領様暗殺計画に参加する。
ちなみに、「受精」できちんと決着しなかった問題がこちらで解決するわけではないので、そちらの期待はなさらぬように。
韓国人女性は「受精」の最後で”ピピー”の”ピー”を”ピー”していたはずなのだが、それをどう解決したかすら語られないし。
「受命」に話を戻すと、近くて遠い、現代の秘境ともいうべき北朝鮮の様子が異世界感たっぷりに描かれ、なかなか面白い。
面白いのだが、主人公(狂言回し?)の選び方がおかしい所為で、ストーリーが出鱈目になっている感がある。
医師はともかくとして、二人の女性には、北朝鮮に是非とも行かねばならない理由があるわけではないし、ましてや首領様暗殺に荷担するほどの恨みも損得もない。
ここに説得力を持たせられなかった所為で、
「何となく北朝鮮に入った3人が、その場のノリで暗殺に荷担した」
ようになっている。
「外国人の目」であの国を語りたかったのだろうが、物語の整合性を考えれば、在日の爺様と北朝鮮の老男女と軍人辺りを主人公にした方がよほどすっきりしただろうに。
あと、著者は元々会話文の硬い人なのだが、今回は目立って酷かった。
特に主人公の一人と在日朝鮮人会長の会話などは、言葉から話題の選び方までインタビュー原稿のようで、とてもリアルタイムに会話しているとは思えない。
分かりやすい誤字や助詞の間違いも散見され、推敲の甘さが目立つ。
天皇や首相が暗殺されたり、皇太子妃が”正しい歴史認識に目覚め”たりするのだそうだ。
それに倣ったわけではないのだろうが、似たような印象を受ける作品だ。
言うなれば、「反北小説」か?
主人公の3人は著者の別作品「受精」の主人公格3人。
日系ブラジル人の医師と、日本人女性と、韓国人女性。
この3人が色々なルートで北朝鮮に入国し、ついには親愛なる首領様暗殺計画に参加する。
ちなみに、「受精」できちんと決着しなかった問題がこちらで解決するわけではないので、そちらの期待はなさらぬように。
韓国人女性は「受精」の最後で”ピピー”の”ピー”を”ピー”していたはずなのだが、それをどう解決したかすら語られないし。
「受命」に話を戻すと、近くて遠い、現代の秘境ともいうべき北朝鮮の様子が異世界感たっぷりに描かれ、なかなか面白い。
面白いのだが、主人公(狂言回し?)の選び方がおかしい所為で、ストーリーが出鱈目になっている感がある。
医師はともかくとして、二人の女性には、北朝鮮に是非とも行かねばならない理由があるわけではないし、ましてや首領様暗殺に荷担するほどの恨みも損得もない。
ここに説得力を持たせられなかった所為で、
「何となく北朝鮮に入った3人が、その場のノリで暗殺に荷担した」
ようになっている。
「外国人の目」であの国を語りたかったのだろうが、物語の整合性を考えれば、在日の爺様と北朝鮮の老男女と軍人辺りを主人公にした方がよほどすっきりしただろうに。
あと、著者は元々会話文の硬い人なのだが、今回は目立って酷かった。
特に主人公の一人と在日朝鮮人会長の会話などは、言葉から話題の選び方までインタビュー原稿のようで、とてもリアルタイムに会話しているとは思えない。
分かりやすい誤字や助詞の間違いも散見され、推敲の甘さが目立つ。
2011年6月19日に日本でレビュー済み
この本すごいのが、北朝鮮の金正日の暗殺のシナリオを立てて、実際に実行しているところ。物語の中では金正日一家が毒殺されてしまう。
それに加えて、まさに北朝鮮の国はこのような状態なのだろうという描写。これを読むとドキュメンタリーの映像を見ているような感じで入ってくるくらい、見事に描かれている。
どうしてこの作者はこんな事が書けるのだろう。
前に読んだ三度の海峡とかも北朝鮮の話だったが、この本ではほとんど北朝鮮の中でのやり取りだけを描ききっている。
北朝鮮のカースト制度のことや、軍部や一部の裕福な階層の人たちの暮らし、事情があって地方に追いやられて土を食べるような生活をしている多くの 虐げられた人たち、こんな現状を憂い何とか国を変えようと立ち上がる有志、それに利用されたような感じで結果的に暗殺に関わってしまった日本人医師たち。
結局フィクションなのだがノンフィクション以上の感動とショックを与えてくれる。
今の北朝鮮がどうしてあんなことをしているのかもこれを読むとわかります。本当にすごい作者だ。
ただ意外だったのが、金正日は徹底的にこき下ろして書かれているが、父親の金日成 に関してはある程度評価しているというところ。さらに金日成は金正日の無能さに気づき粛清しようとして逆に殺されたのだというような事も書かれている。実 際のところはどうかわからないが、いずれにしても金正日が最低の指導者だという事は間違いないのだろう。
早く何とかしなければ、金正日は何をしでかすかわからない。死ぬなら全世界を道連れに…とか思いそうな感じ。そんなことさえこの本を読むと感じてしまう。
それに加えて、まさに北朝鮮の国はこのような状態なのだろうという描写。これを読むとドキュメンタリーの映像を見ているような感じで入ってくるくらい、見事に描かれている。
どうしてこの作者はこんな事が書けるのだろう。
前に読んだ三度の海峡とかも北朝鮮の話だったが、この本ではほとんど北朝鮮の中でのやり取りだけを描ききっている。
北朝鮮のカースト制度のことや、軍部や一部の裕福な階層の人たちの暮らし、事情があって地方に追いやられて土を食べるような生活をしている多くの 虐げられた人たち、こんな現状を憂い何とか国を変えようと立ち上がる有志、それに利用されたような感じで結果的に暗殺に関わってしまった日本人医師たち。
結局フィクションなのだがノンフィクション以上の感動とショックを与えてくれる。
今の北朝鮮がどうしてあんなことをしているのかもこれを読むとわかります。本当にすごい作者だ。
ただ意外だったのが、金正日は徹底的にこき下ろして書かれているが、父親の金日成 に関してはある程度評価しているというところ。さらに金日成は金正日の無能さに気づき粛清しようとして逆に殺されたのだというような事も書かれている。実 際のところはどうかわからないが、いずれにしても金正日が最低の指導者だという事は間違いないのだろう。
早く何とかしなければ、金正日は何をしでかすかわからない。死ぬなら全世界を道連れに…とか思いそうな感じ。そんなことさえこの本を読むと感じてしまう。
2015年12月21日に日本でレビュー済み
朝鮮半島の北部(あえて国名を避けています)の国の内情をいくつかの視点、立場で描いており、その国の最高権力者がいかに無策無能で国を駄目にし、国民を飢餓に追いやっているのかということについて、怒りを持って描かれています。
婦人科の外科医として国賓あつかいで招かれ、飛行機で入国する医師、在日朝鮮人として財をなした企業家と一緒に万景峰号で入国する若き女性、特命を受けて、陸路密入国する男女。3組がそれぞれの立場でそれぞれの視点で、その国の内情に触れ、感じたことを描いています。そして、その3組が受命を感じ、ひとつの事件に繋がっていきます。受命とは、人生の中で必然的に選ぶべき、極めて重要な使命のことだと思います。
ネタバレは避けますが、後半部分で驚くべき、ジェットコースター的な展開となっていきます。三組がそれぞれの立場での最高責任者との出会い。本当に、こんなことがあってもおかしくないこと。
今まで、何冊もこの国の書籍を読んできましたが、フィクションとは言え、その国情、庶民の生活が目の前に見えるように描かれているのは、この作家のさすがの筆致です。
私個人的には、一生に一度は読むべき書籍だと感じています。もう少し、この作家の書籍を続けて読んでみようと思います。
婦人科の外科医として国賓あつかいで招かれ、飛行機で入国する医師、在日朝鮮人として財をなした企業家と一緒に万景峰号で入国する若き女性、特命を受けて、陸路密入国する男女。3組がそれぞれの立場でそれぞれの視点で、その国の内情に触れ、感じたことを描いています。そして、その3組が受命を感じ、ひとつの事件に繋がっていきます。受命とは、人生の中で必然的に選ぶべき、極めて重要な使命のことだと思います。
ネタバレは避けますが、後半部分で驚くべき、ジェットコースター的な展開となっていきます。三組がそれぞれの立場での最高責任者との出会い。本当に、こんなことがあってもおかしくないこと。
今まで、何冊もこの国の書籍を読んできましたが、フィクションとは言え、その国情、庶民の生活が目の前に見えるように描かれているのは、この作家のさすがの筆致です。
私個人的には、一生に一度は読むべき書籍だと感じています。もう少し、この作家の書籍を続けて読んでみようと思います。
2007年12月27日に日本でレビュー済み
近くて遠い国、北朝鮮。普段生活してる中で北朝鮮の情報はほとんど入ってきません、特に北朝鮮国民については謎に満ちています。しかし、これを読むと生活の悲惨さや、北朝鮮の外面とのギャップがとても理解できます。小説でありながらノンフィクションではないかと思わせる緻密な描写にひきつけられ、600ページほどある分厚い本で、普段あまり本の読まない方は敬遠したくなりそうですが、後半にないってくほど先が気になってサクサク読めちゃう内容になっているので、オススメです。
2020年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この作家のファンです。今まで読んだ物はなかなか勉強にもなるし、面白い読み物であった。しかしこの小説は酷い。全く酷い。
主人公たちが、その行動を起こす必然性が全くわからない。
筋が通らなくても、ただただ面白ければ良いという馬鹿馬鹿しい物語りである。
主人公たちが、その行動を起こす必然性が全くわからない。
筋が通らなくても、ただただ面白ければ良いという馬鹿馬鹿しい物語りである。