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女たちは二度遊ぶ 単行本 – 2006/3/25
吉田 修一
(著)
どしゃぶりの女,公衆電話の女,自己破産の女,殺したい女,夢の女 他
- 本の長さ224ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2006/3/25
- ISBN-104048736825
- ISBN-13978-4048736824
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2006/3/25)
- 発売日 : 2006/3/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 224ページ
- ISBN-10 : 4048736825
- ISBN-13 : 978-4048736824
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,136,532位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 26,088位日本文学
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年9月14日、長崎県生まれ。法政大学経営学部卒。
1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。同作が第117回芥川賞候補となる。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を立て続けに受賞し、文壇の話題をさらう。2007年『悪人』で大佛次郎賞と毎日出版文化賞を受賞した。
他に『東京湾景』『長崎乱楽坂』『静かな爆弾』『元職員』『横道世之介』など著書多数。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2023年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
吉田修一氏は、男性、女性、その他の目線、いくつ持っているのだろうか。居そうで居ない、いや、居るかもしれない人達の物語り。短編なので、飛行機や鉄道などでもサクッと読めます。
2012年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
僕は20代半ばなのですが、まず著者の眼差しが僕よりも若いことに吃驚しました。
まるで現代の若者が独白しているのを聞いているような気持ちで読めました。
若いころの恋愛って、あとから思い返すと、2人中心の世界で自堕落に過ごした日々に青春の全てが詰まっていたような気がして、郷愁を覚えては切なくなるものだと思います。
この本には、そういう思い出が詰まっています。
しかし、読後感はよくありません。
というのは、どのお話も、登場する女は、僕の目には基本的にとても優しく人間味のあるいい女に映ります。
健気で人を傷つけることがありません。
しかし、男は話によっては優しいとしても、村上春樹の小説によく出てくるような義理に欠ける優男で
話によっては完全にクズなので
どの話も救いがなく気が滅入りました。
基本的に男が女を傷つけるような話が多く、嫌な気分になります。
歯切れの悪さは意図されたものなのでしょうから仕方ありません。
さはあれ、読んでいる最中は女のたまらない可愛らしさが堪能できるので
「後味がほろ苦いとわかっているにもかかわらず、読みたい」
なんとも言えない短篇集です。
小説としては
1篇1篇は短いですが、起承転結をおさえつつも情景がありありと浮かんでくるような叙述は見事です。
しかしそれを除いては特に読者に訴えるテーマ性もなく
ふらっと読んで楽しめるのは間違い無いですが、特に何かを描ききっている小説でもないので
著者の「悪人」のように、読んで心に残るような小説とは一線を画します。
完全にエンターテインメント寄りの小説です。
まるで現代の若者が独白しているのを聞いているような気持ちで読めました。
若いころの恋愛って、あとから思い返すと、2人中心の世界で自堕落に過ごした日々に青春の全てが詰まっていたような気がして、郷愁を覚えては切なくなるものだと思います。
この本には、そういう思い出が詰まっています。
しかし、読後感はよくありません。
というのは、どのお話も、登場する女は、僕の目には基本的にとても優しく人間味のあるいい女に映ります。
健気で人を傷つけることがありません。
しかし、男は話によっては優しいとしても、村上春樹の小説によく出てくるような義理に欠ける優男で
話によっては完全にクズなので
どの話も救いがなく気が滅入りました。
基本的に男が女を傷つけるような話が多く、嫌な気分になります。
歯切れの悪さは意図されたものなのでしょうから仕方ありません。
さはあれ、読んでいる最中は女のたまらない可愛らしさが堪能できるので
「後味がほろ苦いとわかっているにもかかわらず、読みたい」
なんとも言えない短篇集です。
小説としては
1篇1篇は短いですが、起承転結をおさえつつも情景がありありと浮かんでくるような叙述は見事です。
しかしそれを除いては特に読者に訴えるテーマ性もなく
ふらっと読んで楽しめるのは間違い無いですが、特に何かを描ききっている小説でもないので
著者の「悪人」のように、読んで心に残るような小説とは一線を画します。
完全にエンターテインメント寄りの小説です。
2010年5月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
1編が20ページ程度の短編が全11編。
どれも人生の一時期にすれ違った女性との出会いを切り取ったような短編。
下宿に居座る女、よく泣く女、バイト先、勤め先で出会った女、などなど。
どれも鮮烈で、臨場感あふれる描写が際立ち、読ませる短編に仕上がっている。
映像化されたようだが、確かに短編ドラマにピッタリのストーリー。
「この短編の女性には、この女優が適役かな」などと想像しながら読むのも一興か。
よかった2編。
『殺したい女』。つきあっている女性「あかね」と、あかねの家族との奇妙な付き合いが絶妙。
『最初の妻』。この作品だけが異色で、中学生男女の物語り。甘酸っぱく、せつない1日限りのデートが青春時代を思い出させる。
どれも人生の一時期にすれ違った女性との出会いを切り取ったような短編。
下宿に居座る女、よく泣く女、バイト先、勤め先で出会った女、などなど。
どれも鮮烈で、臨場感あふれる描写が際立ち、読ませる短編に仕上がっている。
映像化されたようだが、確かに短編ドラマにピッタリのストーリー。
「この短編の女性には、この女優が適役かな」などと想像しながら読むのも一興か。
よかった2編。
『殺したい女』。つきあっている女性「あかね」と、あかねの家族との奇妙な付き合いが絶妙。
『最初の妻』。この作品だけが異色で、中学生男女の物語り。甘酸っぱく、せつない1日限りのデートが青春時代を思い出させる。
2016年12月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
古い発刊であることから、痛みは許容していたが、想定どおりでありました。特に問題はありません。
2013年10月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
男の人生に迫ってきては遠ざかっていく11人の女を描いた短編集、出会わなかったような
出会いをした女たち、そんな彼女達との時間が描かれてる、解説にもあるように男や女の何
気ない仕草が自分の忘れていた思い出までも呼び起こしてくれるほど作者の筆力は見事であ
る。
出会いをした女たち、そんな彼女達との時間が描かれてる、解説にもあるように男や女の何
気ない仕草が自分の忘れていた思い出までも呼び起こしてくれるほど作者の筆力は見事であ
る。
2018年7月28日に日本でレビュー済み
1時間もあれば十分の読みやすい短編集。抱腹絶倒とか手に汗握るとかいうことは決してなく、淡々とストーリーが進む。
著者の作品はいつもながら、若い時の感覚を思い出させてくれるところが素晴らしく、そうした箇所も5つ、6つ。
何度も読もうと思えるものではないかもしれないが、時間つぶしには十分。
大体がダメな男のストーリーな中で、中学生男女の1日デートを題材にした「最初の妻」が出色。
著者の作品はいつもながら、若い時の感覚を思い出させてくれるところが素晴らしく、そうした箇所も5つ、6つ。
何度も読もうと思えるものではないかもしれないが、時間つぶしには十分。
大体がダメな男のストーリーな中で、中学生男女の1日デートを題材にした「最初の妻」が出色。
2009年3月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
男性視点で過去に「擦れ違った」さまざまな女を描いた作品。11の短編で11人の女たちが登場する。炊事、洗濯、掃除はおろか、腹が減ってもコンビニ弁当すら買いに行こうともしない女が男の家にいついた「どしゃぶりの女」。新宿の公衆電話で電話待ちをしている時に会話を盗み聞きしてしまった女を勤め先で見つけてしまった「公衆電話の女」…。
淡々としていて「いい女」は一人も出てこないが、どの女も、どの挿話も、リアリティーがあまりにも強すぎる。バーで出会った自堕落な女、別れの言葉を一言も残さずいなくなってしまう下町の女、駅で出会った美形の女、些細なことでも泣きべそばかりかいている女…、本当にさまざまな女が登場し、男であれば誰もがそんな女の記憶をもっている。
どの短編にも小気味のよい「落ち」があり、女は不可解さを残し去っていく。女性から見れば軽薄でつまらない話しばかりなのかもしれないが、男にとっては、その「余韻」が何ともいえない。男には理屈がなくて、映像の残影だけがあるのだから。
これまで吉田修一の長編しか読んだことがなかったが、短編もなかなか悪くない。切れ味は、もしかしたら長編よりも上かもしれない。
淡々としていて「いい女」は一人も出てこないが、どの女も、どの挿話も、リアリティーがあまりにも強すぎる。バーで出会った自堕落な女、別れの言葉を一言も残さずいなくなってしまう下町の女、駅で出会った美形の女、些細なことでも泣きべそばかりかいている女…、本当にさまざまな女が登場し、男であれば誰もがそんな女の記憶をもっている。
どの短編にも小気味のよい「落ち」があり、女は不可解さを残し去っていく。女性から見れば軽薄でつまらない話しばかりなのかもしれないが、男にとっては、その「余韻」が何ともいえない。男には理屈がなくて、映像の残影だけがあるのだから。
これまで吉田修一の長編しか読んだことがなかったが、短編もなかなか悪くない。切れ味は、もしかしたら長編よりも上かもしれない。
2010年3月16日に日本でレビュー済み
ある時間の経過の後、想い出として語られる十一人の女に関する短編集です。
その時の男性は、学生であったり、フリーターであったりと、未だ確固とした生活基盤を持っていないものばかりです。
従って、男と女の関係はあくまでテンポラリーなものです。
しかし、そうしたものであるに拘わらず、男にしっかりとした印象を残しています。
それは、筆者の鋭すぎるほどのリアリティに表れています。
だからと言って、そこに描かれる女性たちは決して「いい女」ではありません。
しかし、別れを迎える男の目には、焼き付いているのです。
愛されていたかどうか解らないが、彼女らは「忘れられない女」であったことは確かでしょう。
非常に短い短編の連続なので、ちょっとした時間で一編が読めてしまうと言う、非常に読みやすい本です。
しかし、その短い文章の中身は充実しており、そこには「名言」で一杯です。
「短編」とは、こうした小説をいうのでしょう。
その時の男性は、学生であったり、フリーターであったりと、未だ確固とした生活基盤を持っていないものばかりです。
従って、男と女の関係はあくまでテンポラリーなものです。
しかし、そうしたものであるに拘わらず、男にしっかりとした印象を残しています。
それは、筆者の鋭すぎるほどのリアリティに表れています。
だからと言って、そこに描かれる女性たちは決して「いい女」ではありません。
しかし、別れを迎える男の目には、焼き付いているのです。
愛されていたかどうか解らないが、彼女らは「忘れられない女」であったことは確かでしょう。
非常に短い短編の連続なので、ちょっとした時間で一編が読めてしまうと言う、非常に読みやすい本です。
しかし、その短い文章の中身は充実しており、そこには「名言」で一杯です。
「短編」とは、こうした小説をいうのでしょう。