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黒い季節 単行本 – 2006/12/18
冲方 丁
(著)
男は父の遺した絵を探していた。必ず惨劇を呼ぶ魔性の「土の絵」。その旅の途中に男は、不思議な力を持つ女・戊と出合う。謀らずとも探し求める絵と同じ名を持つ美しい女と男は、彼女の弟を捜す旅を共に始めるが――
- 本の長さ349ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2006/12/18
- ISBN-104048737473
- ISBN-13978-4048737470
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA; ライトノベル文庫版 (2006/12/18)
- 発売日 : 2006/12/18
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 349ページ
- ISBN-10 : 4048737473
- ISBN-13 : 978-4048737470
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,679,306位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 130,775位文芸作品
- カスタマーレビュー:
著者について
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1977年岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の1996年に『黒い季節』で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。2003年、第24回日本SF大賞 を受賞した『マルドゥック・スクランブル』などの作品を経て、2009年、天文暦学者・渋川春海の生涯を描いた初の時代小説『天地明察』で第31回吉川英 治文学新人賞、第7回本屋大賞を受賞し、第143回直木賞の候補となる(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『マルドゥック・スクランブル』(ISBN-10:4152091533)が刊行された当時に掲載されていたものです)
カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
冲方丁氏の処女作であり、スニーカー文庫大賞の受賞作。作者が高校卒業〜大学進学への節目に、なにかを成し遂げたいと挑んだ数々のトライの結晶だそうだ.ワナビーではないが、自分にはできるはず、ただやらないだけ、または、ただやみくもに憧れの対照の物まねを書き散らかすのではなく、何かを作り出したいという情熱に突き動かされて、自分が惹かれていた暦学、神道思想などをベースに、やくざの抗争と陰陽、異形の世界をうまく結びつけ、エンターテイメントとして完成させている.なにより後半の異世界での格闘における作者のイマジネーションには感嘆させられた.少しまちがえば、チンけなファンタジーになりそうなところを、どろどろとしたヒトの業を組み入れることで、話の核が出来上がっているところがすばらしい.
2010年9月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「天地明察」で一躍有名となった作者の若き日のデビュー作。陰陽思想を背景とする<闇>の世界の一族間の闘いと、ヤクザという<裏>の抗争の世界が重なり合い、それが一枚の絵画の<鬼気>の世界の闘いに収束するという構想の作品。
作者の"あとがき"にあるように、若書きの感は否めず、全体構成や登場人物(鬼や霊を含む)間の関係設定も未熟で、物語に求心力がない。伝奇ロマンや人物の因果譚としても弱い。ただし、作品自体にある種のエネルギーが感じられるが、これは本作執筆当時の作者自身の鬱屈したエネルギーの反映なのだろう。この辺は、先の"あとがき"に詳しく、本作の読み所は"あとがき"にあるとさえ言える。文章の一部には現在を思わせる冴えも感じる。作者のファンにとっては、若き日の作者を知るという意味で貴重な作品か。
作者の"あとがき"にあるように、若書きの感は否めず、全体構成や登場人物(鬼や霊を含む)間の関係設定も未熟で、物語に求心力がない。伝奇ロマンや人物の因果譚としても弱い。ただし、作品自体にある種のエネルギーが感じられるが、これは本作執筆当時の作者自身の鬱屈したエネルギーの反映なのだろう。この辺は、先の"あとがき"に詳しく、本作の読み所は"あとがき"にあるとさえ言える。文章の一部には現在を思わせる冴えも感じる。作者のファンにとっては、若き日の作者を知るという意味で貴重な作品か。
2021年10月1日に日本でレビュー済み
やたらに難しい言葉やルビ使い。そして中二病を思わせるような、無駄に暑苦しいストーリー。いかにも若書きの未熟な作品だけど、それなりに楽しむ事が出来た。
マルドゥックシリーズを愛読する者にとっては、なるほどと頷かされる、言わば粗削りの原石みたいな作品。作者の原点として貴重な作品だと思う。未熟でも読む価値あり。
マルドゥックシリーズを愛読する者にとっては、なるほどと頷かされる、言わば粗削りの原石みたいな作品。作者の原点として貴重な作品だと思う。未熟でも読む価値あり。
2014年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
偶然買った本ですが、展開が面白く一気に読めました。時代を感じさせません。
2011年12月26日に日本でレビュー済み
冒頭は分かりづらいし、説明多いし、内容詰め込み過ぎだし、と欠点は挙げられます。
ですが、結局この先どうなるのか、という興味が勝って、一気に読み通してしまいました。
ヤクザの汚い部分や世界の秩序の息苦しさをしっかり描いた上で、人間の嫌さ加減を遠慮なくえぐる戦いが繰り広げられますが、読後感は意外にさわやか。さながら春の訪れのように。
無名の新人作家の作品だと思って手に取ったとしても、充分楽しめると思います。
キャラ立てはちょっと狙い過ぎのような気もしますが。
キャラと言えば、あんな大きな力と使命をもった登場人物が、人質取られたからといって相手に降っていいのか、そんな教育でいいのか、物語に大きく関わるだけにちょっと納得いかないところです。
他のキャラも含めて、やっぱり「愛」に目覚めないとダメなんでしょうか…。
ですが、結局この先どうなるのか、という興味が勝って、一気に読み通してしまいました。
ヤクザの汚い部分や世界の秩序の息苦しさをしっかり描いた上で、人間の嫌さ加減を遠慮なくえぐる戦いが繰り広げられますが、読後感は意外にさわやか。さながら春の訪れのように。
無名の新人作家の作品だと思って手に取ったとしても、充分楽しめると思います。
キャラ立てはちょっと狙い過ぎのような気もしますが。
キャラと言えば、あんな大きな力と使命をもった登場人物が、人質取られたからといって相手に降っていいのか、そんな教育でいいのか、物語に大きく関わるだけにちょっと納得いかないところです。
他のキャラも含めて、やっぱり「愛」に目覚めないとダメなんでしょうか…。
2011年7月12日に日本でレビュー済み
やくざモノということで花村萬月さんの作風を少し感じつつ、異世界伝奇モノとしても楽しめました。
異世界の設定もホンの触れる程度に軽め。
ラノベなので、物語りの推進力はやはり美少女同士の魔術合戦で、そちらも独創的に魔術的で良かったです。
変に考えさせる内容は一切無く、この世界に浸って楽しんで明日の活力になりますね。
異世界の設定もホンの触れる程度に軽め。
ラノベなので、物語りの推進力はやはり美少女同士の魔術合戦で、そちらも独創的に魔術的で良かったです。
変に考えさせる内容は一切無く、この世界に浸って楽しんで明日の活力になりますね。
2010年11月17日に日本でレビュー済み
最初のくだり、使っている表現や小難しい漢字、なんやらずらずら出てくる登場人物。
ただししばらく進むと、その難しさのちりばめられ方がとても雑なことに、
設定の無駄な複雑さとコトバ遊びに隠されたシナリオの荒削りさに気付く。
登場人物たちのミテクレの一部の描写の鮮やかさと思えたのが実は、
情熱の傾け方のムラにすぎないように思えてきたり。
あまりに複雑に見えた背景設定は、
短慮で思わず吐き散らされたうろ覚えの引用に違いないと疑いまで生まれてきた。
もうそうなると、世界に入れないどころか消化されない無駄が気になって進めなかった。
でも懲りずに、最近のこなれた世界観で比べるため一番のヒット作を読んでみないと。とは思う。
ただししばらく進むと、その難しさのちりばめられ方がとても雑なことに、
設定の無駄な複雑さとコトバ遊びに隠されたシナリオの荒削りさに気付く。
登場人物たちのミテクレの一部の描写の鮮やかさと思えたのが実は、
情熱の傾け方のムラにすぎないように思えてきたり。
あまりに複雑に見えた背景設定は、
短慮で思わず吐き散らされたうろ覚えの引用に違いないと疑いまで生まれてきた。
もうそうなると、世界に入れないどころか消化されない無駄が気になって進めなかった。
でも懲りずに、最近のこなれた世界観で比べるため一番のヒット作を読んでみないと。とは思う。
2010年11月11日に日本でレビュー済み
求菩提山の巍封・八百万の少年は、乾宮警察の少女・蛭雪の天宮法を受けて記憶を失い、黒羽組組長の藤堂に拾われる。かつて失った過去の感傷を写す様に、その少年に穂と名付けて養う藤堂の前に、若い頃の自分を思い起こさせるヤクザ・沖が現れる。
穂を探しにやって来た姉の戌、父親の遺作つちのえを求めて彷徨う志賀誠の出会い、そして沖と蛭雪の出会いが、黒羽組の属する申楽の組織を揺るがす事態を引き起こす。
雰囲気のイメージで言うと、戦後の闇市を仕切っていた極道の様なものを漂わせている感じがする。そして、現代の生活と、歴史ある生活の境界線上で騒動が引き起こされる。
正直に言ってあまり上手いとは思わないのだけれど、叫ぶ様な強烈なエネルギーを感じることは間違いない。
穂を探しにやって来た姉の戌、父親の遺作つちのえを求めて彷徨う志賀誠の出会い、そして沖と蛭雪の出会いが、黒羽組の属する申楽の組織を揺るがす事態を引き起こす。
雰囲気のイメージで言うと、戦後の闇市を仕切っていた極道の様なものを漂わせている感じがする。そして、現代の生活と、歴史ある生活の境界線上で騒動が引き起こされる。
正直に言ってあまり上手いとは思わないのだけれど、叫ぶ様な強烈なエネルギーを感じることは間違いない。