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風に顔をあげて 単行本 – 2007/12/1

3.7 5つ星のうち3.7 4個の評価

野球場のビール売り、ファストフードの店員、スタンドの給油係、量販店の販売員、ファミレスやコンビニの店員などなど……。風実(ふみ)は自称「プロのフリーター」の25歳。でも球場のバイトに来た高校生から「私が25になったら、結婚してるか自分の店もって忙しくしてるか、どちらかだな」と言われ大ショック! 25歳で定職がないなんて、いかにもモテない? 能なし?ミジメって感じ? ボーイフレンドの英一はボクサーの卵。せっかく夢を追いかけていたのに、年下に強烈なパンチを食らって自信喪失。もうボクシングはあきらめる、なんて言い出す始末。やりきれない思いを38歳で部長昇進を果たしたサラリーマンの友達・小池さんに愚痴る日々。そんな不安定な風実の元に、18歳の弟の幹(かん)が転がり込んできた。その原因は……「お母さんにゲイだってカミングアウトしたら怒っちゃって」だって?! そして、せっかく昇進した小池さんにも、思ってもみなかった予想外の毎日が……?! ままならない日常を、精一杯全力で駆け抜ける風実の姿を鮮やかに描く、すべての世代が共感せずにはいられない傑作長編!
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川書店 (2007/12/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2007/12/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 239ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4048738127
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4048738125
  • カスタマーレビュー:
    3.7 5つ星のうち3.7 4個の評価

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平 安寿子
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上位レビュー、対象国: 日本

2007年12月31日に日本でレビュー済み
25歳フリーター風実は30歳怖い病を感じている。
高卒でもフリーターでも元気一杯だったのに、最近は自分の将来に迷い始めてしまった。
その風実の周囲も、なんだか変化してきて・・
自分の気持ちの変化と共に、周囲も変化してくる人生の分岐点を描いた。が、
25歳高卒フリーターの女の子が悩む人生の分岐点なので、正直共感出来ないと面白くもない。
1冊読み終わるに、何度か飽きて手が止まった。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年5月6日に日本でレビュー済み
僕が好きな作家の条件のひとつは、
「上から物を言わない」ということである。

そして、平安寿子の書く物語には
ストーリー上、さほど重要でない部分に
さらっとメッセージを込められている。

「自分がこうしたいというだけじゃ、ダメなんだね。
 人がしてもらいたいと思っていることをやらないと。」
「温かい食べ物は、人を幸福にする。」
「誰かに何をしてあげたいという思いは、エネルギーだ。その反対に、
 何かしてもらいたいという渇望は、何も生まない。」

説教めいた大人の言葉より、
この小説のやわらかい科白の方が、
スッと僕の心に届く。

主人公の風実は25歳、フリーター。
父親は10年前に家を出て行き(離婚はしていない)、
高校生の弟はゲイである。
このままの生活でいいのだろうかと、先行きに不安を感じながら、
出会いと別れを経て成長していく物語。

僕はフリーターという立場になったことはないが、
主人公の先が見えない悩みに度々共感を覚えた。
なぜなら、この物語の主人公はフリーターではあるが、
内容は普遍的、すなわちいつの時代も抱えざるを得ない悩みを題材とした
青春小説だからだろう。

生きる目的、大切な人、理想と現実。
簡単には答えが出ない問題ばかりだ。

でも、安易な結論だけど、
前を向いて歩くことが大事。
読み終わった後、
そんな風に背中を押してもらえた気分になりました。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年1月10日に日本でレビュー済み
主人公の風実は現在フリーター・独身・25歳。
高校卒業してから母親の拘束から逃れ実家を出て
自分でアルバイトをしながら生計を立てている。

友達以上恋人未満のボクサー練習生の英一との煮え切らない関係や
突然家出してきた弟幹の思いもよらないカミングアウトを通じて
今ある25歳フリーターの自分の生き方に疑問を抱きながら
「自分らしい生き方は何か」を彼女なりに一生懸命探っていくお話。

この話を読むとかつての自分を思い起こさせる。

20代前半はまさに風実のようにフリーターとして生きてきた。
憧れだった飲食業でのフルタイム勤務。
それでも若いうちは何も考えなくても良かったのに
歳を重ねるごとに知らない重圧に押されて焦って不安になるのだ。

社会的に不安定なフリーターは自由で楽しいし、
スキルもそれなりに身についたけど
果たしてそれはこれからも自分のやりたいことであったのか?
ベルトコンベアーのように淡々と家とバイト先を往復する日々。
やりがいのある仕事ってなんだろう。
この先ずっと若さと元気で売っていけるわけでもない。
このまま一生フリーターではいられない。それは解ってる。
でも、どうすればいいのか解らない。
-本当に私のやりたいことはなんだろう-
そんな風に悩んでいた。

でも答えなんて簡単にでるわけでもなく
同じ毎日の繰り返し。もう袋小路。

同じだなぁと思いながら話を進めていくと
ある女性をキッカケとして徐々にではあるが
風実の未来への光がさしていくのが解る。

風実が変わっていくと同時に
カミングアウトしていた幹の成長ぶりも微笑ましい。

憧れの人間と出逢えた事で受けた影響はその先も続いていく。
そんな出逢いがあった風実は幸せだと思う。

恋愛もそれなりの展開があり
曖昧な関係の英一との関係に悲しんだり
飲み仲間の家庭もちの小池さんとのキュンとする出来事は
きっとこれから先、風実にとって糧となっていくだろう。

こんな娘いたら友達になりたい。
そして、これからの彼女の明るいであろう未来を傍で見ていたいなと思った。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年1月30日に日本でレビュー済み
25歳フリーターの主人公が、身近な人との出会いを通して成長していく物語。

人生とは、人との関わりの中で生きていくこと。
束縛するのではなく、依存するのでもなく。
人と人とが繋がって、その先にこそ人生がみえてくる。

こりこり凝り固まっていた心が、ほこほこほぐされて、じんわり暖かくなってきます。
ずっと、傍らにおいておきたい本です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート