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群青に沈め: 僕たちの特攻 単行本 – 2008/2/1

4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

今日から僕らが「人間機雷」!?
カッコ悪いのはいやだ。意味のない死なんて、馬鹿げてる。
毎日が戦争、友達が死ぬ。ひたむきにあらがう17歳、その一瞬の夏。
この若さのきらめき、涙せずにいられない―。

潜水兵として「伏龍(ふくりゅう)隊員」に選ばれた僕、浅沼遼一。訓練を受けるべく海軍工作学校に出向いた僕だったが、実は大きな秘密があった。鮑や海胆漁をする「南部潜り」の潜水夫であった父が、潜水病で体が利かなくなったのを目撃しているのだ。以来、僕は水に対する恐怖心が芽生え、パニックに陥るようになってしまった。
本来、飛行予科練習生であった僕たちなのに、なぜ、こんなかっこ悪い訓練を受けなければならないのか。簡易潜水服で海に潜り、敵の大型上陸用船艇が頭上を通過する瞬間に棒機雷で爆破する――。その作戦は、無謀で、何より若い僕たちにはかっこ悪く見えた。
訓練への不安、上官のいじめ、食料調達の困難。毎日は、それなりに悲惨になってゆく。しかし、僕らは知らなかった。ほんとうにみじめなのは、戦地に出ずして死んでしまうことだと・・・。
不十分な装備で無茶な訓練を強いられ、戦地に出ずして十代で死を迎えた少年兵たち。
あの戦争はなんだったのか。現代の視線から、直木賞作家・熊谷達也が鋭く問い直す。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川書店 (2008/2/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/2/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 327ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4048738208
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4048738200
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 3個の評価

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熊谷 達也
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2008年9月13日に日本でレビュー済み
特攻隊員に志願するのは一時的な熱狂に浮かされて志願するものだと思っていましたが、
それでだけでは無い事情が本書には書かれています。
近い将来、断たれるであろう自分の命について、真摯に、そして生きたい気持ちとせめぎ合う気持ちが今の時代に生きる私にでも共感できました。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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