面白い作品を読ませてもらった。
人間(人生)の記憶を記録する。近未来SF。
実際はもう近くまで来ているのかもしれない。
最近でメジャーなものではマトリックスがこのような世界観を連想させられた。
果たして世の権力者や実権を握るような人々はその記憶を後世に残したがるのだろうか?
果たして人間はその記憶を全て記録されて生きていけるのだろうか?
今回はエクサバイト商檜がメインでストーリー展開されているが、このような場合
どこにそれを預けるかが重要になってくるのだろう。
表紙カバーも内容も素敵で考えさせられる一作でした。
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エクサバイト 単行本 – 2008/2/1
服部 真澄
(著)
- 本の長さ381ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店
- 発売日2008/2/1
- ISBN-104048738224
- ISBN-13978-4048738224
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登録情報
- 出版社 : 角川書店 (2008/2/1)
- 発売日 : 2008/2/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 381ページ
- ISBN-10 : 4048738224
- ISBN-13 : 978-4048738224
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,854,338位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 446,338位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2008年4月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
超小型化された電子機器を体内に埋め込み、自分が見たもの聞いたものすべてを記録する、というのは良くある話ではあるが、アイデアとしては面白い。しかしこの本はそのアイデアを活かしきれておらず、話に厚みがない。いわば経験をデジタル記録するわけだが、そうすると当然「データの改ざん」や「データの捏造」といった問題が生じてくることは容易に想像がつく。それをあたかも大事のように描写されても読み手としては白けるばかり。また、主人公の母親と「会長」の関係についても、本来ならば「驚愕の事実」であるはずなのに、演出不足からそれほどの驚きを感じることはできなかった。そこまで期待するなと言われればそれまでだが、この手の小説はまさにそこが生命線であると思うので、物足りなさが残ってしまった。
2008年3月9日に日本でレビュー済み
着想は良いが、舞台設定に負けている。
話の展開も尻すぼみの印象を受ける。
地方の新聞の連載小説だったようなので、限界があるのだとは思うが・・・
正直、ハードSF好きが読むと、ややガッカリするかも知れない。
話の展開も尻すぼみの印象を受ける。
地方の新聞の連載小説だったようなので、限界があるのだとは思うが・・・
正直、ハードSF好きが読むと、ややガッカリするかも知れない。
2010年5月23日に日本でレビュー済み
惜しい……着想はものすごく好きなのだが……
人が見た人生を丸ごと身体に埋め込まれた記録メディアに記録することができる近未来。
テラバイト級の個人の記録を集めて、編集しエクサバイト(100万テラバイト)級のデータを人類の歴史データとして後生の人が見られるようにする。
人が歴史に名を残す欲望と、機器に隠された陰謀と、それに巻き込まれる者。三者三様の情報が絡み合っていく。
本当に着想は好きで、影像プロデューサーが事件に巻き込まれていく過程、夢を疑問視する美術専門の評論家。
グイグイと引き込まれていく展開だったのだが、妙に終盤にかけて失速。巧く風呂敷を畳めなかった印象でした。惜しいなぁ。
人が見た人生を丸ごと身体に埋め込まれた記録メディアに記録することができる近未来。
テラバイト級の個人の記録を集めて、編集しエクサバイト(100万テラバイト)級のデータを人類の歴史データとして後生の人が見られるようにする。
人が歴史に名を残す欲望と、機器に隠された陰謀と、それに巻き込まれる者。三者三様の情報が絡み合っていく。
本当に着想は好きで、影像プロデューサーが事件に巻き込まれていく過程、夢を疑問視する美術専門の評論家。
グイグイと引き込まれていく展開だったのだが、妙に終盤にかけて失速。巧く風呂敷を畳めなかった印象でした。惜しいなぁ。
2012年6月14日に日本でレビュー済み
近未来だけ(20年くらい先)の叙述じゃなく、本当の未来2119年の後日譚を入れてしまったがために、「え?」っと感じる作品になってしまった感じがします。
そこは読者を信じて、読者に任せた方がよかったのではないですか?
全体に冗長さもなく、つかみ難いプロットにもかかわらず説明くさい部分も少なく「人物」の視点から上手に切り取っているのですが。
故に、読み始めると比較的テンポ良くエンディングまで進むのですが。
近未来の人たちも、妙に今っぽい感じがしましたし、100年以上先の人もなんだか、今の視点が強すぎる感じがします。
そこは読者を信じて、読者に任せた方がよかったのではないですか?
全体に冗長さもなく、つかみ難いプロットにもかかわらず説明くさい部分も少なく「人物」の視点から上手に切り取っているのですが。
故に、読み始めると比較的テンポ良くエンディングまで進むのですが。
近未来の人たちも、妙に今っぽい感じがしましたし、100年以上先の人もなんだか、今の視点が強すぎる感じがします。
2008年6月4日に日本でレビュー済み
しばしの休養の後に刊行された、著者の『バカラ』(2002)、
『GMO』(2003)、『海国記』(2005 これはリズム感が乏し
く最低でした。)は、いずれもパンチ力に欠け、もの足りなく
感じました。久々に、出来のよいものを読んだ気がします。
中身は、情報の確保と争奪、そしてそれに係る権力の陰
謀という著者お得意のモチーフでの近未来小説です。203
3、2025、2031、2119年と時系列がめまぐるしく変わる
のに展開に淀みがないのは、著者の本領であるストーリー
テラーとしての卓越したタレントが、十分発揮されたからな
のでしょう。
難点は、ヴィジブル・ユニット(体内に装着した超小型記
録メディア)という創作上の仕掛けに現実感がないこと、そ
してクニコ(主人公の母親)の長寿の秘密が、ありきたりに
過ぎることでしょうか。本来は減点対象なのでしょうが、今
回はご愛嬌ということにしておきます。
『GMO』(2003)、『海国記』(2005 これはリズム感が乏し
く最低でした。)は、いずれもパンチ力に欠け、もの足りなく
感じました。久々に、出来のよいものを読んだ気がします。
中身は、情報の確保と争奪、そしてそれに係る権力の陰
謀という著者お得意のモチーフでの近未来小説です。203
3、2025、2031、2119年と時系列がめまぐるしく変わる
のに展開に淀みがないのは、著者の本領であるストーリー
テラーとしての卓越したタレントが、十分発揮されたからな
のでしょう。
難点は、ヴィジブル・ユニット(体内に装着した超小型記
録メディア)という創作上の仕掛けに現実感がないこと、そ
してクニコ(主人公の母親)の長寿の秘密が、ありきたりに
過ぎることでしょうか。本来は減点対象なのでしょうが、今
回はご愛嬌ということにしておきます。
2009年8月7日に日本でレビュー済み
人生をまるごと記録する。近未来を描いた小説だけど、その欲望自体は現代でも、このブログ全盛をみれば明らかであろう。すでに、自分が見聞きしたものをすべて記録するライフログといったコンセプトは聞いたことあるし、実際に試している人もいるようだ。
この小説は、その人生全記録時代における人間の欲望、個人の尊厳、そして社会、国家の情報への欲望の行方を描いていて、とっても興味深い。
薄れることのない記憶は人間にとって、幸福なのだろうか?
真実の歴史とはどのようにつくられていくのか?
といった問いを投げかけている。
結構深い小説だ。
この小説は、その人生全記録時代における人間の欲望、個人の尊厳、そして社会、国家の情報への欲望の行方を描いていて、とっても興味深い。
薄れることのない記憶は人間にとって、幸福なのだろうか?
真実の歴史とはどのようにつくられていくのか?
といった問いを投げかけている。
結構深い小説だ。
2008年2月10日に日本でレビュー済み
人がすべての記憶を電子媒体に記憶できる時代。その記憶を総合して世界史を編纂しようとする主人公ナカジ。しかし、そこには政府がらみの陰謀が・・・、と言う話だが。筆者の着眼点、そこから導出される問題点についての考察には感心する。本作は最初と最後に山があるが、ちょっと中だるみがあった気が。陰謀も「鷲の驕り」で見せた様な手に汗握るところまではいかず、あっさり目。次回作はもっと濃厚な攻防が見てみたい。