おどろおどろしい設定でありながらヒューマンドラマ。
こう言うのには個人的に弱い。「絶対泣ける!」とか、「全米が泣いた!」って文言があると身構えてしまって、どんな映画や小説でも泣けないけど、予想しない方向から良い話持って来られるとコロッとやられてしまう。
これはホラーでは無い、と言う声が多いが、ホラーとは恐怖を扱う物語であり、「子供や親しい人を失う事」とは誰にでも起こる人生の恐怖であり、そんな普遍的な恐怖と真正面から向き合っている庵堂三兄弟の物語は広義の意味でホラーと言って良いと思う。
文章は何だかラッパーみたいに汚い言葉と韻を踏みたがるなあと思ってフラップの著者の写真みたら、実際ラッパーみたいな容姿だった。
バカヤロウ=俺はお前と繋がってる、とかマジでラップでありそうなセリフ。
(馬鹿にしてる訳ではありません)
ホラーはこうでなくてはいけない、という思い込みが無くとにかに変わった本が読みたい人にはうってつけ。
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庵堂三兄弟の聖職 単行本 – 2008/10/24
真藤 順丈
(著)
遺体を加工して製品を作り出す「遺工」を家業とする庵堂家。死臭漂う工房に籠もる長男、家業を手伝う汚言症の三男、進路に迷う次男……。新人賞3賞を受賞してデビュー、超大型新人が描くスプラッタ成長ストーリー。
- 本の長さ319ページ
- 言語日本語
- 出版社角川グループパブリッシング
- 発売日2008/10/24
- ISBN-104048738933
- ISBN-13978-4048738934
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商品の説明
著者について
1977年東京都生まれ。2008年「地図男」で第3回ダ・ヴィンチ文学賞(2008年9月刊)、本作で第15回日本ホラー小説大賞大賞、「RANK」でポプラ社小説大賞特別賞を受賞し、作家デビュー。
登録情報
- 出版社 : 角川グループパブリッシング (2008/10/24)
- 発売日 : 2008/10/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 319ページ
- ISBN-10 : 4048738933
- ISBN-13 : 978-4048738934
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,396,809位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 349,096位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2009年7月1日に日本でレビュー済み
死体と一緒に寝てしまい作業台の上で目覚めた長男:正太郎は父親の七回忌で久々に帰ってくる次男:久就を迎えるため<工房>の清掃をすませた後,作業を再開する。正太郎が父親から受け継いだ作業とは死体の解体そして日用品への加工である。長男が作業にいそしむ中駅へ次男:毅巳は久就を迎えに行く・・・
第15回日本ホラー大賞受賞作品。話自体は面白く読めるが,うーん・・・何なのだろう?怖いというか,何というか,そんな感じはない。確かに非日常な死体加工の場面を描いた場面での正常ままならない精神状態は理解できなくもないが,怖くはない・・・面白いけど,怖くはなかった。
第15回日本ホラー大賞受賞作品。話自体は面白く読めるが,うーん・・・何なのだろう?怖いというか,何というか,そんな感じはない。確かに非日常な死体加工の場面を描いた場面での正常ままならない精神状態は理解できなくもないが,怖くはない・・・面白いけど,怖くはなかった。
2021年7月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これがホラー大賞受賞作とは、恐れ入る。それこそホラーだ。
ホラー小説に難しい定義はいらない。
読んで字のごとく、読んでいて怖さが感じられる小説だ。
ところが、本作はまるで怖くない。
確かに、「遺工」という設定は奇想天外だし、現実にあれば恐ろしいだろう。
しかし、本作を読んでも、現実味がまるで感じられない。
しかも、話がなかなか進まないし、毅巳なる人物の言動がいちいち神経に触る。
口汚さが不快この上もなく、ほとほと辟易してくる。
こちらは気が長い方ではないので、半分手前くらいから、斜め読み状態に。
読むだけ時間の無駄、とのレビューに全面的に同意。
時間と金を返せ、と叫びたい。
こんな作品がなぜに大賞? それこそホラーだ、と重ね重ね思う。
ホラー小説に難しい定義はいらない。
読んで字のごとく、読んでいて怖さが感じられる小説だ。
ところが、本作はまるで怖くない。
確かに、「遺工」という設定は奇想天外だし、現実にあれば恐ろしいだろう。
しかし、本作を読んでも、現実味がまるで感じられない。
しかも、話がなかなか進まないし、毅巳なる人物の言動がいちいち神経に触る。
口汚さが不快この上もなく、ほとほと辟易してくる。
こちらは気が長い方ではないので、半分手前くらいから、斜め読み状態に。
読むだけ時間の無駄、とのレビューに全面的に同意。
時間と金を返せ、と叫びたい。
こんな作品がなぜに大賞? それこそホラーだ、と重ね重ね思う。
2021年7月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
『サイコ』でその存在を世に知らしめ『悪魔のいけにえ』でカルトなホラー人気を不動のものとした実在した殺人鬼エドワード・ゲイン!何より恐ろしいのはアウシュビッツさながらに殺害した人体を日用品に加工したことではないだろうか?それとは異なりこの物語はエンバーミングといった正規の遺体処理を跳び越えためちゃくちゃな職業設定ではあるがホラーではない!この物語には静謐な遺体と長兄の奮う職人技があり、そこに末弟の罵詈雑言がまるでラップの様にリズムを添える。ある意味人間の物語であると言えるのではないだろうか?
2011年8月4日に日本でレビュー済み
自分は文庫版を読んだのですが、遺工師という架空でしかもアングラな職業の
リアリティにまず驚きました。三人三様で精神的問題を抱える「兄弟」とその
工房の異様な熱気は素晴らしかった。
ホラーであるとか怖いか怖くないか、文体がどうの、プロットがどうの、テー
マがどうのこうの……。そういう細かい所が気になる人は、無視してよい作品
でしょう。多少の事件とともに「遺工師」の「非日常的な日常」が繰り広げら
れるだけです。
「異界」は得体の知れない怪物が跋扈していないくても、別の意味で「異界」
が表現できるんだと、改めて思いましたね。
全然関係ありませんが、自分も男兄弟が多い上に異父なんですが、やんちゃな
家系ならちょうどこんなモンでしょうね。殴り合いや罵詈雑言、懐かしくなる
ほど良く書けていますし、切っても切れない「縁」の雰囲気も素晴らしい。
万一、作者が男児一人で育っていたとしたら驚嘆に値する能力だと思います。
リアリティにまず驚きました。三人三様で精神的問題を抱える「兄弟」とその
工房の異様な熱気は素晴らしかった。
ホラーであるとか怖いか怖くないか、文体がどうの、プロットがどうの、テー
マがどうのこうの……。そういう細かい所が気になる人は、無視してよい作品
でしょう。多少の事件とともに「遺工師」の「非日常的な日常」が繰り広げら
れるだけです。
「異界」は得体の知れない怪物が跋扈していないくても、別の意味で「異界」
が表現できるんだと、改めて思いましたね。
全然関係ありませんが、自分も男兄弟が多い上に異父なんですが、やんちゃな
家系ならちょうどこんなモンでしょうね。殴り合いや罵詈雑言、懐かしくなる
ほど良く書けていますし、切っても切れない「縁」の雰囲気も素晴らしい。
万一、作者が男児一人で育っていたとしたら驚嘆に値する能力だと思います。
2019年7月14日に日本でレビュー済み
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映像作品にしたら魅力がもっと出る作品。
まず全く怖くない。
話がご都合主義で、あまりにも登場人物の関係性に無理がある。次第に明かされていく真実にも突き刺さるものがない。
あと、三男のセリフの度に読みにくくて萎える。
まず全く怖くない。
話がご都合主義で、あまりにも登場人物の関係性に無理がある。次第に明かされていく真実にも突き刺さるものがない。
あと、三男のセリフの度に読みにくくて萎える。
2014年12月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
兎に角中身のない小説です。
つまらなすぎるわ読みにくすぎるわで、読み終わるのに1週間以上かかりました。
言葉使いや、文章の書き方、進め方、どれをとっても平山夢明の劣化版のような小説です。
2度とこの人の作品は読まないです。
そのくらいつまらない小説でした。
つまらなすぎるわ読みにくすぎるわで、読み終わるのに1週間以上かかりました。
言葉使いや、文章の書き方、進め方、どれをとっても平山夢明の劣化版のような小説です。
2度とこの人の作品は読まないです。
そのくらいつまらない小説でした。
2010年4月16日に日本でレビュー済み
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まるで音楽を聞いているような文章です。
独特のリズムがあって、洗練されているのにどこか不器用で朴訥で、
荒削りで乱暴な中に不思議なぬくもりがあって、
不思議と惹き付けられてしまいます。
最近、物語を重視するあまり文章に味わいのない作家が多いのですが、
(それはそれで面白いのですが)
真藤さんの文章は、軟骨を噛み砕くような快感があります。
私はこの作家さん、好きです。
独特のリズムがあって、洗練されているのにどこか不器用で朴訥で、
荒削りで乱暴な中に不思議なぬくもりがあって、
不思議と惹き付けられてしまいます。
最近、物語を重視するあまり文章に味わいのない作家が多いのですが、
(それはそれで面白いのですが)
真藤さんの文章は、軟骨を噛み砕くような快感があります。
私はこの作家さん、好きです。