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女神記 (新・世界の神話) 単行本 – 2008/11/29

4.4 5つ星のうち4.4 14個の評価

遥か南の海蛇の島、二人の姉妹。姉は大巫女を継ぎ、島のために祈った。妹は運命に逆らい、掟を破った。16歳で死んだ妹は、地下神殿で黄泉の国の女王イザナミに出逢う。物語の鬼神が描く、血と贖いの日本神話!
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商品の説明

著者について

1951年金沢生まれ。成蹊大学卒。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、98年『OUT』で日本推理作家協会賞、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年で婦人公論文芸賞、08年、『東京島』で谷崎潤一郎賞受賞。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 角川グループパブリッシング; 初版 (2008/11/29)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/11/29
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 251ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4048738968
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4048738965
  • 寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 13.2 x 2.3 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 14個の評価

著者について

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桐野 夏生
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桐野 夏生(きりの・なつお)

1951年生まれ。93年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。98年『OUT』で日本推理作家協会賞(同作品は英訳され、日本人初のエ ドガー賞候補となる)、99年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、04年『残虐記』で柴田錬三郎賞、05年『魂萌え!』で 婦人公論文芸賞、08年『東京島』で谷崎潤一郎賞、09年『女神記』で紫式部文学賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 メタボラ(上) (ISBN-13: 978-4022645548 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)

カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
14グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年1月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
始めの方をぱらぱら読んだときには、ちょっと難しい内容なのかなと思っていたのですが、読み進むうちにどんどんひきこまれていきました。こんな女神様も存在するかも?!?
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年12月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ストーリーテラー、キリノの最新作は濃厚で芳醇な薫りに包まれたおはなしです。エロやグロはほとんど出てこないし、出てきたとしても所詮は神話、そういうのが苦手な方にもおすすめです。

芳醇・・といえばジャスミンの香り成分にはとんでもない物も含まれているとか・・学生のころ微生物学で習った言葉「発酵と腐敗はじつは同じ現象」・・・たびたび本編に出てくる風葬の習慣から連想されました。

陰と陽、海と陸、太陽と月、そして男と女・・真逆の性質を持つもの同士が惹かれあい、交わることによってのみ、新しい生命が生まれます。芳醇な愛(エロス)と死んで腐っていくこと(タナトス)は全く同じなのです。

唐突な終わり方も最近は慣れました・・よって☆4つ。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年9月5日に日本でレビュー済み
2回も読み直すほどの魅力に満ちた作品でした。
どちらかというと殺人や犯罪というサスペンスやミステリーが嫌いな読者の私には、桐野さんのこの作品は孤高の文学と評価します。
これを機会に「古事記」「日本書紀」を丹念に読み直す必要を感じるくらいのインパクトがありました。
巫女やイザイホー(沖縄久高島)の世界を学び、まだまだ知らない世界があることに気づかされた作品でもありました。
なお書籍の表紙の女性像も魅力的でした。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2010年11月3日に日本でレビュー済み
初めての桐野作品です。
不思議な小説でした。
古事記を新しく解釈したものらしいのですが、古事記に疎い僕にはどこを継承し、どこを創造したものなのかはわかりませんでした。
摩訶不思議な世界にも関わらず、読み進めさせていく筆者の力量はさすがだなあと思いました。
わけのわからないままでも、しっかりした世界観がある。
男と女、生と死をテーマにした物語。
ただ、残念なのは、これで何を訴えかけようとしているのか、僕には伝わってこなかった。
エンターテイメント性が高いわけでもなく、読み進めさせる力量は関心するものの、後に残るものがない。
そんな感じでした。
最初に読む本としては違ったのかな。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年5月17日に日本でレビュー済み
桐野夏生さんの「女神記」を読んだ。

日本の神話に基づいて書かれた小説だ。

海蛇の島に住んでいたナミマの語りで話が進んでいく。

しかし、このナミマは、もう死んでいて、今は黄泉の国にいる。

その昔、ナミマが生まれた島では、全てが陰と陽で成り立っているとされ、ナミマの姉のカミクゥが陽で大巫女になると妹のナミマは陰なので墓守として一生過ごさなければならないというのだ。

そして、大巫女が亡くなったら、ナミマも殉死しなければならないという。

職業選択の自由もなく、お墓に監禁されて生きて行かなければならないことに耐えられなかったナミマは、マヒトと一緒に小さな船で逃げ出す。

ナミマはマヒトの子供を身籠っていたのだが、船の上で赤ちゃんを産み落とすと、マヒトに絞殺されてしまう。

マヒトはナミマの姉のカミクゥを愛していて、カミクゥと結婚するためにナミマの赤ちゃんだけが必要だったのだ。

不条理な話ばかりが続き、イザナキとイザナミの夫婦喧嘩のために、人間が毎日1000人も殺されることになると、もう有り得ないという感じだ。

神ならば、全てを達観して、適正な判断が出来ると思うのに、この神はいかにも人間的で神とは思えない。

神から人となったイザナキが黄泉の国にやって来て、もう人を殺すのは止めてくれるように頼むのだが、イザナミは言うことを聞かず、イザナキを殺し、毎日1000人もの人を殺し続ける。

イザナキもイザナミも、神と思うから理解できないが、人と思えば容易に理解できる。

人ならば、そういう煩悩に常に悩まされ続け、不条理な考えられないような犯罪もするものだ。

しかし、人も修業を積めば悟りを開き、神のように卓越した判断を下せるようになるものだ。

こういう、神も人も大して変わらない日本の神話のような状態ではなく、達観した人間になりたいものだと思った。

こういう不条理な世界は、桐野夏生さんには相応しい。

それが、桐野夏生さんが、この新しい日本の神話を書こうと思った理由かもしれない。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年4月16日に日本でレビュー済み
日本の神話は正直まったく興味がなかったんだけど、これは読みやすく面白かった。
女でありながら神でもあるイザナミの苦しみ、人間であるナミマやマヒトの嫉妬、欲・・・・・
描かれている感情は桐野夏生が得意とする世界観そのものです。

神様ってすべてに平等で愛にあふれている存在かと思いきや、人間以上に人間的な感情をもっておられるかのように描かれている。
こんなこと言ったらおこがましいかもしれないけど、女としてイザナミの苦しみと葛藤は痛いほどに理解できました。
神と神の話であるけれど、根本的には現代の私達となんら変わらない男と女の話なんです。

神は真の神であると同時に、真の破壊者でもある。
最後に救いを求めたイザナキを冷たく切り捨てたイザナミ。
神であっても、人間であっても、やはり女の情念は恐ろしく深い。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年4月20日に日本でレビュー済み
日本神話の大胆なスピンオフ。神話の世界の登場人物の感情面をさらりと描写して、ぐいと読ませる。古事記の冒頭のイザナギとイザナミの神話は有名だけど、彼らの生々しい言動は新鮮。 闇あってこその光、陰と陽、生と死しかり。。 むしろ死あってこその生というメッセージ。 生きているだけで美しい、その通り。だけど生に比べて死のエネルギーのほうがいかに強いことか。スズメバチには優しくしよう、って思った。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2009年1月11日に日本でレビュー済み
最近の桐野先生の作品は、
終わり方が強引なものが多かったのですが
女神記に関してはそういう感想は持ちませんでした。

風景描写もよく、題材もよい。
桐野先生独特の読みやすさも健在。
今回は毒舌もそうでもなく、
色んな意味でいやらしさの少ない作品だと思います。
古事記に興味がわいてきました。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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