物を調べて 組み立てて キャラを考え 表現力を鍛える。
一人では書けないと思います。
なんやろ…このパワーは!
いや 凄いね。
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ジェノサイド 単行本 – 2011/3/30
高野 和明
(著)
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購入オプションとあわせ買い
創薬化学を専攻する大学院生・研人のもとに死んだ父からのメールが届く。傭兵・イエーガーは難病を患う息子のために、コンゴ潜入の任務を引き受ける。2人の人生が交錯するとき、驚愕の真実が明らかに――。
- 本の長さ590ページ
- 言語日本語
- 出版社角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日2011/3/30
- ISBN-104048741837
- ISBN-13978-4048741835
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商品の説明
著者について
1964年東京都生まれ。84年より岡本喜八氏に師事し、映画・テレビなどの撮影スタッフとなる。89年渡米、ロサンゼルス・シティカレッジで映画演出、撮影、編集を学ぶ。91年同校を中退後、帰国して脚本家に。2001年『13階段』で江戸川乱歩賞受賞。著書に『幽霊人命救助隊』など。
登録情報
- 出版社 : 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/3/30)
- 発売日 : 2011/3/30
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 590ページ
- ISBN-10 : 4048741837
- ISBN-13 : 978-4048741835
- Amazon 売れ筋ランキング: - 157,000位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 823位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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イメージ付きのレビュー
1 星
新品の注文で古本が届きました
表紙に拭いても取れない汚れ、かなり深いキズページに無数の指の痕がついていて、パッと見で古本と分かるものが届きました。栞が挟んである位置も不自然です。開き痕も多数ありかなり汚いです。この状態の本を新品と偽り販売しているなんて正直許せません。本自体はとても面白いので、このような不良品が届いてとても残念です。返品します。
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上位レビュー、対象国: 日本
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2022年4月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
初版本を読みました。
もう一度、感動しようと、Amazonで購入!
2度目の一気読み!
ウクライナ🇺🇦を思いながら読みました。
もう一度、感動しようと、Amazonで購入!
2度目の一気読み!
ウクライナ🇺🇦を思いながら読みました。
2014年11月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
新人類を創作するという試みに愕然とした。
もしかしたら、自分たち人類の座が脆いのではないかと、
価値観を揺さぶられる大作だっと思う。
ただ、バミューダトライアングルの下りはどうかな。
ご都合主義というか、
今まで精緻に織り込まれていた物語絵巻が、
途端に色あせた。
ハリウッドのCG大作を見てたら、
急にその部分だけ昭和40年代のアニメになったような感じだった。
けど、それを差し引いてもすごい作品だと思う。
もしかしたら、自分たち人類の座が脆いのではないかと、
価値観を揺さぶられる大作だっと思う。
ただ、バミューダトライアングルの下りはどうかな。
ご都合主義というか、
今まで精緻に織り込まれていた物語絵巻が、
途端に色あせた。
ハリウッドのCG大作を見てたら、
急にその部分だけ昭和40年代のアニメになったような感じだった。
けど、それを差し引いてもすごい作品だと思う。
2015年1月2日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
事情あり、正直嫌々読んだ。
読めば読むほど嫌な話だが、この著者によって与えられる不快感ではなく、心の底に淀んでいる愚劣な「本音」をかき混ぜられるような、いわば沈んでいるヘドロが舞い上がるような不快さだ。
私も研究員であったので、主人公の行動には喝采を送りたい。
だが、彼の感じている不信や、卑屈さは打ち消したい自分の中のヘドロそのもので不愉快極まりなかった。
この著者は宗教観を全く持たないのに、神の視点を口(文)にし、さらに性悪説に基づく極めて不愉快な倫理観で全体を際立たせる。
著者自身の人間性を深く疑いたくなるが、その投影があの不快な日本人傭兵であり、そのために彼に残虐かつ安易な最後を与え、己を罰しているのではないかとすら思った。
(だが、実際にはこの傭兵の姿には私は何の不快感も持たない。)
丁寧に読めば読むほど、反吐を吐きたくなる緻密な「妄想」にも辟易する。
そして、時代を間違えたような設備と、安易な実験室、それにリンクする最先端の「分子モデル予想ソフト」
いずれも実際に存在するものだが、ソフトは「超越した未来」から実験内容は「30年前の過去」からやってきている。
戦闘描写には著者の「虐殺」嗜癖が投影されているとしか思えない。妙に高揚した文章から、無意味に楽しげな虐殺描写が吐きそうな迫力で迫ってくる。
その上「オレは頭いいんだ。こういう方法を取って危機を脱する」と言わんばかりのゲームばりの回避方法。
もちろんハリウッド映画などでもよく見られる手法なので、読んで全員が失望するかと言えば、面白く感じる人もいるかもしれない。
最後に協力していただいたと言う大学の教授、準教授の方々への謝辞があるが、
おそらく文章化されたこの「妄想」に大きく失望したのではないかと想像に固くない。
まあ、面倒もしくは不愉快に感じる部分を、読み飛ばして面白く感じる部分のみ、また、美談に感じる部分のみ読めば、「未来へのギフト」と解釈できなくもないし、読ませる文章力は充分にあると思うので、星は3つで。
読めば読むほど嫌な話だが、この著者によって与えられる不快感ではなく、心の底に淀んでいる愚劣な「本音」をかき混ぜられるような、いわば沈んでいるヘドロが舞い上がるような不快さだ。
私も研究員であったので、主人公の行動には喝采を送りたい。
だが、彼の感じている不信や、卑屈さは打ち消したい自分の中のヘドロそのもので不愉快極まりなかった。
この著者は宗教観を全く持たないのに、神の視点を口(文)にし、さらに性悪説に基づく極めて不愉快な倫理観で全体を際立たせる。
著者自身の人間性を深く疑いたくなるが、その投影があの不快な日本人傭兵であり、そのために彼に残虐かつ安易な最後を与え、己を罰しているのではないかとすら思った。
(だが、実際にはこの傭兵の姿には私は何の不快感も持たない。)
丁寧に読めば読むほど、反吐を吐きたくなる緻密な「妄想」にも辟易する。
そして、時代を間違えたような設備と、安易な実験室、それにリンクする最先端の「分子モデル予想ソフト」
いずれも実際に存在するものだが、ソフトは「超越した未来」から実験内容は「30年前の過去」からやってきている。
戦闘描写には著者の「虐殺」嗜癖が投影されているとしか思えない。妙に高揚した文章から、無意味に楽しげな虐殺描写が吐きそうな迫力で迫ってくる。
その上「オレは頭いいんだ。こういう方法を取って危機を脱する」と言わんばかりのゲームばりの回避方法。
もちろんハリウッド映画などでもよく見られる手法なので、読んで全員が失望するかと言えば、面白く感じる人もいるかもしれない。
最後に協力していただいたと言う大学の教授、準教授の方々への謝辞があるが、
おそらく文章化されたこの「妄想」に大きく失望したのではないかと想像に固くない。
まあ、面倒もしくは不愉快に感じる部分を、読み飛ばして面白く感じる部分のみ、また、美談に感じる部分のみ読めば、「未来へのギフト」と解釈できなくもないし、読ませる文章力は充分にあると思うので、星は3つで。
2021年12月4日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
一見どう考えても関わりようの無い、日本の一介の大学院生の研究と、コンゴの紛争地帯と、アメリカ大統領が抱える機密事項が一つに重なり合う。何万もの命を如何様にでもできるアメリカ中枢、突然何万もの命を救うための研究をすることになった大学院生、全人類の運命を揺るがしかねないコンゴで起こったこと、それぞれの壮大な話が進むにつれて、一つの事実が浮かびあがる。
壮大ながらロジカルに進む話の展開の面白さのみならず、国とは?、命とは?、人類とは?といった途方もないテーマが読者に投げかけられる。
壮大ながらロジカルに進む話の展開の面白さのみならず、国とは?、命とは?、人類とは?といった途方もないテーマが読者に投げかけられる。
2023年11月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
手に取った時、なんとなく違和感がありましたが、読み進めて行くとなんとゴマ粒がはさまっていました。
今までずっとAmazonで本を購入してきましたが、こんな事は初めてで大ショックです。
文庫本を買えばよかった…
内容はとても面白かったです。
今までずっとAmazonで本を購入してきましたが、こんな事は初めてで大ショックです。
文庫本を買えばよかった…
内容はとても面白かったです。
2012年10月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
海外在住のため、実家の者に船便でまとめて送ってもらった話題の本をやっと読了しました。
アマゾンさんも船便・SAL便で送ってくださると良いのですが。
もうたくさんレヴューが出揃っているのですけれど、ひと言どうしても言いたくて書き込みます。
登場人物の設定や作者の歴史観云々をネガティヴに捉えているレヴューがあまりにも多すぎて驚いた、ということを。
いつの間に日本中、歴史修正主義が蔓延っちゃったんだろうと思いました。
私は学生時代、史学を専攻したのですが、最近のみなさんが「自虐史」と仰るような出来事についても
「あったことはなかったことには出来ない」ということは言えると思っています。
確かに南京大虐殺など、犠牲者の数については確実なことが言えず、
中国政府は自国の都合の良いように数を水増ししているようですが、起こったことは確かですから。
同じく関東大震災時のデマによる朝鮮人虐殺についても、起こったことは事実、です。
それを作中で作者は意図的・自虐的に捉えてはいないと思いましたけれど。
あくまでもエンタテイメント作品の背景にさらりと導入しているだけで。
例えそれが日本人にとって触れられたくない部分であったとしても(という言い方もおかしいですけれど)
十分読み流すことの出来る程度だと思いました。
「13階段」や「グレイヴ・デッカー」などとは確かに毛色の違う作品ではありますけれど、
なんというか大変ハリウッド映画的な大掛かりな作品で、それはそれで読みごたえがありましたよ。
もしかして映像化を念頭において書かれたのかも知れませんね。
主人公(と呼ぶべきなのか?)の相棒が韓国人留学生である、
というところにも引っかかりを覚えているような書き込みも見られましたけれど、
確かに韓国人留学生は割と真面目で勤勉なタイプが多いのです。私の周囲でも。
日韓関係がギクシャクしている時なので、韓国という国に対しては好印象を持ちようが無いかも知れませんけれど、
私の場合、個人的な付き合いで嫌な思いをしたことは無いですので。
ただ、確かに日本人傭兵のキャラクターに違和感はありました。
少々現実的ではないように思えましたので。
あのような設定・性格付けをするのであれば、彼の背景についてもう少々説明があっても良かったのではないか、と感じました。
何といってもあらゆるものに満たされている国(日本)の人間として生まれたのに、
何故自衛隊からフランス外人部隊に行って傭兵になる、という人生を選び、
精神(あるいは人格)に瑕疵を来たしたのか?彼の過去にはいったい何があったのか?
なまじ日本人という設定だったので、そこらへんが少々気になってしまいました。
日本を舞台としない作品だったら、
ロシア人とか旧共産圏の東欧辺りの出身者に割り当てられそうなちょっと陰のある役柄とでも呼ぶべきか・・・・。
いずれにせよ私にとっては一流のエンタメ作品でした。
アマゾンさんも船便・SAL便で送ってくださると良いのですが。
もうたくさんレヴューが出揃っているのですけれど、ひと言どうしても言いたくて書き込みます。
登場人物の設定や作者の歴史観云々をネガティヴに捉えているレヴューがあまりにも多すぎて驚いた、ということを。
いつの間に日本中、歴史修正主義が蔓延っちゃったんだろうと思いました。
私は学生時代、史学を専攻したのですが、最近のみなさんが「自虐史」と仰るような出来事についても
「あったことはなかったことには出来ない」ということは言えると思っています。
確かに南京大虐殺など、犠牲者の数については確実なことが言えず、
中国政府は自国の都合の良いように数を水増ししているようですが、起こったことは確かですから。
同じく関東大震災時のデマによる朝鮮人虐殺についても、起こったことは事実、です。
それを作中で作者は意図的・自虐的に捉えてはいないと思いましたけれど。
あくまでもエンタテイメント作品の背景にさらりと導入しているだけで。
例えそれが日本人にとって触れられたくない部分であったとしても(という言い方もおかしいですけれど)
十分読み流すことの出来る程度だと思いました。
「13階段」や「グレイヴ・デッカー」などとは確かに毛色の違う作品ではありますけれど、
なんというか大変ハリウッド映画的な大掛かりな作品で、それはそれで読みごたえがありましたよ。
もしかして映像化を念頭において書かれたのかも知れませんね。
主人公(と呼ぶべきなのか?)の相棒が韓国人留学生である、
というところにも引っかかりを覚えているような書き込みも見られましたけれど、
確かに韓国人留学生は割と真面目で勤勉なタイプが多いのです。私の周囲でも。
日韓関係がギクシャクしている時なので、韓国という国に対しては好印象を持ちようが無いかも知れませんけれど、
私の場合、個人的な付き合いで嫌な思いをしたことは無いですので。
ただ、確かに日本人傭兵のキャラクターに違和感はありました。
少々現実的ではないように思えましたので。
あのような設定・性格付けをするのであれば、彼の背景についてもう少々説明があっても良かったのではないか、と感じました。
何といってもあらゆるものに満たされている国(日本)の人間として生まれたのに、
何故自衛隊からフランス外人部隊に行って傭兵になる、という人生を選び、
精神(あるいは人格)に瑕疵を来たしたのか?彼の過去にはいったい何があったのか?
なまじ日本人という設定だったので、そこらへんが少々気になってしまいました。
日本を舞台としない作品だったら、
ロシア人とか旧共産圏の東欧辺りの出身者に割り当てられそうなちょっと陰のある役柄とでも呼ぶべきか・・・・。
いずれにせよ私にとっては一流のエンタメ作品でした。
2015年6月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
日本推理作家協会賞、このミス1位、週間文春1位、山田風太郎賞、直木賞候補と、非常に評価の高いこの作品は、2011年ころ出版されたということだったが、私は、タイトルがジェノサイド=大量殺戮であり、単に戦争の残虐さを描いたものと考え興味が沸かず、長い間、この小説を読んでこなかった。しかし、最近、縁があり読んでみて、驚いた。
私が過去に読んだ小説の中で、ベストスリーに入る程の傑作だと思ったほどである。
まず、この小説は「人類の進化」をテーマにしており、それだけで、他の多くの小説群と別格であると考えてよい。もちろん、超能力モノというジャンルはアニメやSFでは馴染みのものだろうが、読んだ感触は充分に科学的に配慮されて描かれているため、滑稽な感じは無かった。テーマとしては、小松左京の『継ぐのは誰か?』に似た感じも受けたが、やはり21世紀の現代に書かれたものであり、同著とは異なる。
物語のステージが、アフリカのコンゴ、合衆国ホワイトハウス、そして、東京(錦糸町や町田)の三つを転々とするというのもよい。この作品が、広大な時間と空間のスケールで描かれていることがよく分かる。
この作品のテーマとは、現在のホモ・サピエンスとは何かというものであり、次世代の人類が現れたとしたら、世界の権威はこれをどう扱うかというものである。
300を越えるアマゾンのレビューを見る限り、随分と批判的なものがあり、一番多いのは、作家は日本人であるのに、作品の中で、南京大虐殺を誇張したり、残虐な性格の日本人の傭兵を描いたりすることに、疑問を感じるというものだった。
しかし、私は、人類と言う普遍なものをテーマとしている時に、自分が日本人だから日本人を尊いものとして描く日本人贔屓の描き方をやってしまっては、返って作品が陳腐になるのであり、むしろこの作品のように多少は放り出した方が良かったと思う。この前の日本の戦争は、どう見ても侵略戦争なのであり、もっと言えば、欧米列強も、アフリカ・アジア・南米諸国に対して、みにくい侵略と殺戮を繰り返してきたのである。
サッカーの試合を見ればとりあえず日本を熱狂的に応援してしまうし、領土問題についても日本が100%正しいなどと考える一般的な日本人は、この小説を読むと、多少違和感を感じるかもしれない、しかし、それはこの小説の長所であって、欠陥ではない。
さて、肝心のアフリカの奥地に生まれた「新人類」の描写であるが、これを陳腐であるとする声が多かったのだが、これについては致し方ないと考える。宇宙人の描写と同じであって、読者がまだ見ぬものをどんなに科学的に誠実に描いたとしても、陳腐さは免れないのではないだろうか。
むしろ私が気になったのは、この作品のストーリーの機軸となる、「新人類」は救済されるのか、新薬は完成し子供達は助かるのか、といった点について、スピルバークのハリウッド映画なみに、手に汗握るぎりぎり危機一髪の展開としていることである。
今時の読者・視聴者(映画化されれば)は、相変わらずこのような描写を喜ぶものなのだろうか。現実の世界は、このように物語めくとは思われないし、私などは、若干白けた気持ちになった。
私が多少不満に思ったのは、この点くらいであり、おそらくこの作品と同等ぐらいの評価を与えられる小説に、今後、何度くらい出会えるか、このような小説こそ、金字塔と呼ぶに相応しい小説なのかもしれない。
私が過去に読んだ小説の中で、ベストスリーに入る程の傑作だと思ったほどである。
まず、この小説は「人類の進化」をテーマにしており、それだけで、他の多くの小説群と別格であると考えてよい。もちろん、超能力モノというジャンルはアニメやSFでは馴染みのものだろうが、読んだ感触は充分に科学的に配慮されて描かれているため、滑稽な感じは無かった。テーマとしては、小松左京の『継ぐのは誰か?』に似た感じも受けたが、やはり21世紀の現代に書かれたものであり、同著とは異なる。
物語のステージが、アフリカのコンゴ、合衆国ホワイトハウス、そして、東京(錦糸町や町田)の三つを転々とするというのもよい。この作品が、広大な時間と空間のスケールで描かれていることがよく分かる。
この作品のテーマとは、現在のホモ・サピエンスとは何かというものであり、次世代の人類が現れたとしたら、世界の権威はこれをどう扱うかというものである。
300を越えるアマゾンのレビューを見る限り、随分と批判的なものがあり、一番多いのは、作家は日本人であるのに、作品の中で、南京大虐殺を誇張したり、残虐な性格の日本人の傭兵を描いたりすることに、疑問を感じるというものだった。
しかし、私は、人類と言う普遍なものをテーマとしている時に、自分が日本人だから日本人を尊いものとして描く日本人贔屓の描き方をやってしまっては、返って作品が陳腐になるのであり、むしろこの作品のように多少は放り出した方が良かったと思う。この前の日本の戦争は、どう見ても侵略戦争なのであり、もっと言えば、欧米列強も、アフリカ・アジア・南米諸国に対して、みにくい侵略と殺戮を繰り返してきたのである。
サッカーの試合を見ればとりあえず日本を熱狂的に応援してしまうし、領土問題についても日本が100%正しいなどと考える一般的な日本人は、この小説を読むと、多少違和感を感じるかもしれない、しかし、それはこの小説の長所であって、欠陥ではない。
さて、肝心のアフリカの奥地に生まれた「新人類」の描写であるが、これを陳腐であるとする声が多かったのだが、これについては致し方ないと考える。宇宙人の描写と同じであって、読者がまだ見ぬものをどんなに科学的に誠実に描いたとしても、陳腐さは免れないのではないだろうか。
むしろ私が気になったのは、この作品のストーリーの機軸となる、「新人類」は救済されるのか、新薬は完成し子供達は助かるのか、といった点について、スピルバークのハリウッド映画なみに、手に汗握るぎりぎり危機一髪の展開としていることである。
今時の読者・視聴者(映画化されれば)は、相変わらずこのような描写を喜ぶものなのだろうか。現実の世界は、このように物語めくとは思われないし、私などは、若干白けた気持ちになった。
私が多少不満に思ったのは、この点くらいであり、おそらくこの作品と同等ぐらいの評価を与えられる小説に、今後、何度くらい出会えるか、このような小説こそ、金字塔と呼ぶに相応しい小説なのかもしれない。