この本を読んで、「疲れ」に効果あるのは、筆者が思い描いた考え方の持ち主です。
それ以外の人が読むと、内容に納得するかしないか、はっきり分かれる本だと思います。
自分の場合、各項目に対して、賛成、反対がはっきり言えます。(以下はほんの一部。全部で36個の項目について語っています。)
納得、大賛成だった内容
・オヤジになる理由は不愉快な人間関係が原因。
・アイデンティティとは、個性とは幻想。
・家出のススメ
異論、反論がある内容
・らしく生きよう。老人なら老人らしい、芝居して楽しもう。
つまり、読者のターゲットがはっきりしており、かつ、筆者が何を言いたいのかが良くわかる文章です。
これだけ、強力な本であるわけですから、扱いにも注意が必要です。
もしかしたら、読んだ次の日から生き方が変わるかもしれません。ありえます。
その場合、変えたのは自分本人です。
それは良いのですが、なんとなくこの本を読んで、そのまま鵜呑みにするのは避けるべきです。
なぜなら、今までの生き方で良かった面を失う可能性があるからです。
たとえば、筆者は、バリバリ働いてキャリアアップいく女性を、女性週刊誌がサクセスモデルとして提示することに疑問を投げかけています。
そして、サクセスモデルを追い求める女性に対して、気づきを与えています。
自分がそのような女性だったとして(男性ですけど)、それを鵜呑みにしたらどうなるか。
たとえば、資格を取るのにがんばっていたかもしれない、子供を進学塾に行かせるためにがんばっていたかもしれない。
これを一気に止めちゃうと、生活に「はり」がなくなる人もいると思います。
なぜなら、今後「どうやって」生活したらよいのか、迷いが出てくるからです。
筆者の語っている内容には賛成であっても、取り入れるためには知性が必要です。
自分の疲れの原因は何かを分析し、うまく変えるにはどうしたらよいかを考えることです。
この本は、あくまできっかけを与えているに過ぎません。
適当な無害のやさしい言葉を並べている訳ではありません。本気の人生論です。
そういう意味で、元気な人も読む価値大ありです。
筆者の考えを受け入れて咀嚼しながら、自分の直感、感覚を見失わないようにする練習としても、これほど良い教材は無いです。
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疲れすぎて眠れぬ夜のために 単行本 – 2003/5/1
内田 樹
(著)
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「らしさ」と型の復権、生きる力はここから始まる。
ベストセラー『おじさん的思考』の著者が贈る、真に心震える幸福論。日本人の身体文化の原点に立ち返る、迫力ある提言がここに。
ベストセラー『おじさん的思考』の著者が贈る、真に心震える幸福論。日本人の身体文化の原点に立ち返る、迫力ある提言がここに。
- 本の長さ257ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2003/5/1
- ISBN-104048838199
- ISBN-13978-4048838191
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
サクセスモデルの幻想を捨て去り、真の利己主義を目指し、身体感覚を蘇らせ、礼儀作法と型で身を守り、家族の愛情至上主義はもうやめる-。最も現実的な生き方の知恵を紹介。現代思想の最先端をゆく幸福論。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2003/5/1)
- 発売日 : 2003/5/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 257ページ
- ISBN-10 : 4048838199
- ISBN-13 : 978-4048838191
- Amazon 売れ筋ランキング: - 696,526位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 4,376位倫理学入門
- - 10,986位近現代日本のエッセー・随筆
- - 65,525位ビジネス・経済 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1950(昭和25)年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。現在、神戸女学院大学文学部総合文化学科教授。専門はフランス現代思想。ブログ「内田樹の研究室」を拠点に武道(合気道六段)、ユダヤ、教育、アメリカ、中国、メディアなど幅広いテーマを縦横無尽に論じて多くの読者を得ている。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第六回小林秀雄賞受賞、『日本辺境論』(新潮新書)で第三回新書大賞を受賞。二〇一〇年七月より大阪市特別顧問に就任。近著に『沈む日本を愛せますか?』(高橋源一郎との共著、ロッキング・オン)、『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)、『武道的思考』(筑摩選書)、『街場のマンガ論』(小学館)、『おせっかい教育論』(鷲田清一他との共著、140B)、『街場のメディア論』(光文社新書)、『若者よ、マルクスを読もう』(石川康宏との共著、かもがわ出版)などがある。
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2020年6月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
全てが自分の考えと合致した訳ではないですが、概ね的を得た大変参考となる面白い本でした。
2020年7月14日に日本でレビュー済み
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良い商品です🤗
2015年12月31日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
足りるを知り、気楽に考え、気楽に生きよう。
あるがままを受け入れると、この世界には、幸せが溢れていることに気付く。
幸せを、遠くに求めないでください。 幸福とは常に、脚下にあり。
あるがままを受け入れると、この世界には、幸せが溢れていることに気付く。
幸せを、遠くに求めないでください。 幸福とは常に、脚下にあり。
2024年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
栞とカバー付いていればいいのにと思う。
内容は、、、自分には合わなかった。
内容は、、、自分には合わなかった。
2018年11月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私は気が合います。合わない人もいるかも。
毎日、なんとなく感じてることを整理してくれて、理由もちゃんと教えてくれる感じ。
とってもよい本でした。しばらくしたらもう一度読み返そうと思います。
毎日、なんとなく感じてることを整理してくれて、理由もちゃんと教えてくれる感じ。
とってもよい本でした。しばらくしたらもう一度読み返そうと思います。
2009年2月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
会議とは「決定の場」であると認識しています。
そうじゃなきゃ、わざわざ時間をとってみんなで顔を合わせて話し合う意義がありません。
だから、決定しない会議は無意味なんです。
会議の時に「社に戻って検討します」なんていう人がいますが、こういう人はダメです。
会議に出る資格なし。
決定権があるから、会議に出席して意義ある議論ができるんです。
もちろん、自分だけで決められないこともありますよ。
でも決められることだってある。
自分で決められることも決めないとしたら、その人の能力を疑われます。
無責任なんです。
すなわち、決定できると言うことは権限と責任を持っている、ということです。
責任にはリスクも伴います。
決めたからには責任を持つという、リスクも背負い込むことになる。
それに耐えられるのかどうかです。
耐えられないから、決められないのです。
内田樹『疲れすぎて眠れぬ夜のために』角川書店¥1500-にこうありました。
###
すぐれたビジネスマンは「リスクを取る」と言いますが、凡庸なサラリーマンは「リスクを負う」と言うからです。
「リスクというのは負わされるものだ」というふうに思う人は、リスクをできるだけ回避しようとします。
確かにリスクは回避されますが、リスクを取らない人間は同時に決定権をも回避することになります。そういう人はビジネスには参加できません。
「俺がリスクを取る」と言った人がそのビジネスに関する決定権を持ち、リーダーになるのです。
「リスクを負いたくない」と言ってリスクを取ることを忌避して、決定権を他人に譲った人間はレイバーを担当するしかありません。
ビジネスとレイバーの差は、ですから常雇いか臨時雇いの違いでも、時給やポストの格差でも、資本金の規模でもありません。
その人が「リスクを取る」という決断をできるかどうか、その一点にかかっています。(72p)
###
確かに英語では「リスクテイク」と言いますね。
リスクはデンジャー(危険)とは違います。
デンジャーは偶発的で不可避なコントロールできない危険です。
リスクは予め予測できるコントロールすることによって回避可能な危険です。
決定権を持つことは、リスクテイクする技量を持っているということなんです。
リスクテイクできることが、リーダーの役割であり資格である。
それが出来ない人は、レイバー(雇われ人、奴隷)にしかなれないんですね。
そしてそれは職位とか立場とか給料とかとは無関係なんです。
どんな職位であってもリーダーになれるし、レイバーに堕することだってある。
その違いは、リスクを取って決定するか、リスクを避けて決めないか、なんです。
そうじゃなきゃ、わざわざ時間をとってみんなで顔を合わせて話し合う意義がありません。
だから、決定しない会議は無意味なんです。
会議の時に「社に戻って検討します」なんていう人がいますが、こういう人はダメです。
会議に出る資格なし。
決定権があるから、会議に出席して意義ある議論ができるんです。
もちろん、自分だけで決められないこともありますよ。
でも決められることだってある。
自分で決められることも決めないとしたら、その人の能力を疑われます。
無責任なんです。
すなわち、決定できると言うことは権限と責任を持っている、ということです。
責任にはリスクも伴います。
決めたからには責任を持つという、リスクも背負い込むことになる。
それに耐えられるのかどうかです。
耐えられないから、決められないのです。
内田樹『疲れすぎて眠れぬ夜のために』角川書店¥1500-にこうありました。
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すぐれたビジネスマンは「リスクを取る」と言いますが、凡庸なサラリーマンは「リスクを負う」と言うからです。
「リスクというのは負わされるものだ」というふうに思う人は、リスクをできるだけ回避しようとします。
確かにリスクは回避されますが、リスクを取らない人間は同時に決定権をも回避することになります。そういう人はビジネスには参加できません。
「俺がリスクを取る」と言った人がそのビジネスに関する決定権を持ち、リーダーになるのです。
「リスクを負いたくない」と言ってリスクを取ることを忌避して、決定権を他人に譲った人間はレイバーを担当するしかありません。
ビジネスとレイバーの差は、ですから常雇いか臨時雇いの違いでも、時給やポストの格差でも、資本金の規模でもありません。
その人が「リスクを取る」という決断をできるかどうか、その一点にかかっています。(72p)
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確かに英語では「リスクテイク」と言いますね。
リスクはデンジャー(危険)とは違います。
デンジャーは偶発的で不可避なコントロールできない危険です。
リスクは予め予測できるコントロールすることによって回避可能な危険です。
決定権を持つことは、リスクテイクする技量を持っているということなんです。
リスクテイクできることが、リーダーの役割であり資格である。
それが出来ない人は、レイバー(雇われ人、奴隷)にしかなれないんですね。
そしてそれは職位とか立場とか給料とかとは無関係なんです。
どんな職位であってもリーダーになれるし、レイバーに堕することだってある。
その違いは、リスクを取って決定するか、リスクを避けて決めないか、なんです。