城山三郎さんのような人、なかなかいないんです。
佐高さんは生前から親しくされていたこともあり、たいへんよく書けていたと思います。
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城山三郎の昭和 単行本 – 2004/7/1
佐高 信
(著)
経済小説・戦争文学の第一人者である城山三郎の人生は「昭和」と共に始まった。気骨ある人々を小説に描きながら、今なお政財官の誤りを告発し続ける。その作品を通し、「昭和」という時代の光と陰に迫る入魂の評伝。
- 本の長さ252ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2004/7/1
- ISBN-104048838873
- ISBN-13978-4048838870
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
経済小説と戦争文学の第一人者・城山三郎の人生は「昭和」と共に始まる。戦争と繁栄の時代に良心を問い、政財官の誤りを追及し、伊藤肇に「絶対に形の崩れない男」と言わしめた作家の作品を通し、「昭和」の光と陰に迫る評伝。
登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2004/7/1)
- 発売日 : 2004/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 252ページ
- ISBN-10 : 4048838873
- ISBN-13 : 978-4048838870
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,049,048位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 149,886位ノンフィクション (本)
- - 282,881位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年8月5日に日本でレビュー済み
私が今まで読んだ佐高信氏の本は、軽い批判の本が多い(「政経外科」や、「タレント文化人150人斬り」のイメージが強かったので。もっとも、他の本を読まれた方はまた別の印象を持っていると思うが)と思ったが、この本はそんな私の佐高氏のイメージをいい意味で壊した本だ。
内容は、著者の好きな作家の一人である城山三郎氏の作品とその背景を紹介したものである。えてして好きな作家の場合は礼賛になってしまうものだが、この本はそんなことはなく、冷静に読み解いていると感じた。特に印象深かったのは、城山氏の文学の背景に自身の戦争体験があるということである。私は彼の本は経済小説から入り、現代を風刺した本を経て、「落日燃ゆ」などの伝記を読みすすめたが、面白くて守備範囲が広いという印象が強かったが、それに加えてこの本に書かれているような背景を知り、改めて城山文学のすばらしさを感じた次第である。
城山ファン・佐高ファンのみならず、小説に興味のある方すべてにおすすめできる本である。
内容は、著者の好きな作家の一人である城山三郎氏の作品とその背景を紹介したものである。えてして好きな作家の場合は礼賛になってしまうものだが、この本はそんなことはなく、冷静に読み解いていると感じた。特に印象深かったのは、城山氏の文学の背景に自身の戦争体験があるということである。私は彼の本は経済小説から入り、現代を風刺した本を経て、「落日燃ゆ」などの伝記を読みすすめたが、面白くて守備範囲が広いという印象が強かったが、それに加えてこの本に書かれているような背景を知り、改めて城山文学のすばらしさを感じた次第である。
城山ファン・佐高ファンのみならず、小説に興味のある方すべてにおすすめできる本である。
2008年6月29日に日本でレビュー済み
なるほど城山三郎とはそういう男だったのか…というのが
読後の感想である。
かって城山は軍国少年で、志願して軍隊に入った。しかし
そこで見た海軍組織の腐敗や海軍精神や理念とは掛け離れた
上官の腐敗した精神に幻滅し、そこに「組織悪」を見出す。
かくして三島由紀夫とは正反対の男となって文壇に出る。
城山曰く、戦争に行った事もなく、軍隊に入ったこともない
三島が国防や戦争を語ることに違和感を感じると言う。
まさしくその通りだろう。
私は確かに、三島由紀夫の憂国の精神は日本にとって必要なものだったと思う。
しかし、城山三郎のこのような目線も、確かに日本に必要なものであると感じた。
結論は、とかくこの世は難しいということである(笑)
本書は様々なエピソードを紹介して、城山三郎の側面を紹介する。
気軽に読めるエッセイ風の文章である。
著者の城山三郎に対する敬愛が感じられる一冊である。
一読をお薦めしたい。
以下に目次を示す
・特攻は志願にあらず
・音にこだわる
・三島由紀夫批判
・大岡昇平への傾倒
・絶対に形の崩れない男
・悪名の系譜
・戦後余生への出発
・生涯の師、山田雄三
・「仁義なき戦い」との接点
・夫人が泣いた「生命の歌」
・原基としての父親
・喜劇は続く
・つまづいた人に惹かれる
・「横光利一は田舎ものです」
・情報に振りまわされないために
・革命児を描く
・受難の背景
・『大義』の著者の悲しい運命
おわりに
解説 世代をこえよ昭和体験 澤地久枝
城山三郎さんを悼む―文庫版あとがきにかえて
読後の感想である。
かって城山は軍国少年で、志願して軍隊に入った。しかし
そこで見た海軍組織の腐敗や海軍精神や理念とは掛け離れた
上官の腐敗した精神に幻滅し、そこに「組織悪」を見出す。
かくして三島由紀夫とは正反対の男となって文壇に出る。
城山曰く、戦争に行った事もなく、軍隊に入ったこともない
三島が国防や戦争を語ることに違和感を感じると言う。
まさしくその通りだろう。
私は確かに、三島由紀夫の憂国の精神は日本にとって必要なものだったと思う。
しかし、城山三郎のこのような目線も、確かに日本に必要なものであると感じた。
結論は、とかくこの世は難しいということである(笑)
本書は様々なエピソードを紹介して、城山三郎の側面を紹介する。
気軽に読めるエッセイ風の文章である。
著者の城山三郎に対する敬愛が感じられる一冊である。
一読をお薦めしたい。
以下に目次を示す
・特攻は志願にあらず
・音にこだわる
・三島由紀夫批判
・大岡昇平への傾倒
・絶対に形の崩れない男
・悪名の系譜
・戦後余生への出発
・生涯の師、山田雄三
・「仁義なき戦い」との接点
・夫人が泣いた「生命の歌」
・原基としての父親
・喜劇は続く
・つまづいた人に惹かれる
・「横光利一は田舎ものです」
・情報に振りまわされないために
・革命児を描く
・受難の背景
・『大義』の著者の悲しい運命
おわりに
解説 世代をこえよ昭和体験 澤地久枝
城山三郎さんを悼む―文庫版あとがきにかえて