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「戦時下」のおたく 単行本 – 2005/10/1

3.5 5つ星のうち3.5 5個の評価

戦争・萌え・国家・やおい・憲法・アイロニー ――変貌していくサブカルチャーとナショナリズム。反復する歴史の波の中で、日本のまんが・アニメの現在を問う評論アンソロジー。
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商品の説明

著者について

上野俊哉 1962年生。社会学者、和光大学表現学部教授。
榎戸洋司 1963年生。脚本家、小説家。
大澤信亮 1976年生。評論家。
大塚英志 1958年生。まんが原作者、評論家、編集者。
斎藤環 1961年生。精神科医。爽風会佐々木病院医長。
ササキバラ・ゴウ 1961年生。まんが編集者、ライター。
更科修一郎 1975年生、編集者、ライター。
中塚圭骸 1965年生。歯科医。ミスター80年代。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2005/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 412ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4048839292
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4048839297
  • カスタマーレビュー:
    3.5 5つ星のうち3.5 5個の評価

カスタマーレビュー

星5つ中3.5つ
5つのうち3.5つ
5グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2005年10月10日に日本でレビュー済み
対談にしぼった感想を述べます。
大塚英志と斎藤環の対談が載っているのですが。
私は大塚の文章は結構好きだったのですが、この対談を読んで、すっかり幻滅してしまいました。
何なの、この、相手をバカにした、神経を逆撫でするようなしゃべり方は…。
あくまで理性的に異を唱える斎藤氏に対し、
「そんな見解は、鼻で笑うしかない」とか、「いまは文学の話をしてるんでしょ」とか。
こんな嫌味な男だったとは・・・。
よく、『作品の評価と作者の評価は別』とはいいますが、彼の性格の悪さを見て、
自分の中の彼の作品群の輝きが、すっかり色あせてしまいました。残念です。
8人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年1月31日に日本でレビュー済み
 私は「Comic新現実」を全巻購入してしまったので、本書所収の文章には大体目を通していました。未読だったのは大塚「国策化する『おたく』と脱歴史化」、大塚と斎藤環の対談「ライトノベルをめぐる言説について」の2本(いずれも「小説トリッパー」初出)ですが、前者は大塚の近著『「ジャパニメーション」はなぜ敗れるか』に発展的に吸収されており、これは私は読んでます。という次第で、私は大塚と斎藤の対談を読むためだけに本書を買ったのです。

 で、この対談1本に1900円の値打ちがあったかと問われれば、なかった。ま、これも大塚の近著(それにしても、よく本を出してますね!)『更新期の文学』の背景にある問題意識を掘り下げられるという意味で、納得はしてます、何とか。

 しかしこの対談、大塚不調と言うべきではないでしょうか。大塚が斎藤に投げかける悪罵の言葉を、斎藤がスルリスルリとよけてしまう。いや、斎藤の位置取りはズルくて、あれは「負けないポジション」なんですね。で、大塚はその位置取りそのものを突き崩そうとするんですが、果たせていません。攻めあぐねています。

 ま、そういう大塚を見るのも興味深いかな、と…

 しかしp392に引用された福田和也の言葉じゃないけど、「お前ら一生、大塚英志の世代に搾取されるぞ」って、当たってますよねェ(笑)。大塚のやってることって、冷静に考えるとマッチポンプですよね。あるいはメビウスの環みたいな空間で、抜け出せないんですぅ…
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年10月16日に日本でレビュー済み
多分、あまり高評価を得られない書物であるとは思う。特にこの中で評されている作品群が好きな人たちや、あるいは「大塚のしゃべりが嫌味」などという人物に対する嫌悪感をいだく人もいるだろう。しかし、しっかりと内容を見据えるならば、問題は個々の作品や人物像の好悪などではなく、もっと大きな枠組みの中にあることが本当は分かるはずだ。
大塚英志が斉藤環になぜキレているのかと言えば、斉藤環の「態度」に問題があるからだ。別に斉藤環が失礼な人間であるという意味ではなく、「批評的」な「態度」を斉藤が欠いているということである。そしてこの本を評価しない人たちもおそらくは「批評的」な「態度」を欠いていることに疑いはない。
緩やかに、しかし確実に、そして自発的に、いま僕たちが戦前の歴史を繰り返している、という事実をはっきりと認識しなければならない。
「おたく論」としての本書に、ナショナリスティックな自己肯定を求めて購入した人はその意味で期待はずれであろう。そして、それで正しいのである。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年12月26日に日本でレビュー済み
この本は沢山の「敵」と対峙している。

「敵」と対峙すること、何かを守ること、こうした「責任を果たす」

という行為は本当にしんどい。そしてこうした「しんどさ」を回避することそのものが、本書の最大の「敵」なのである。斉藤環はそこを責められているということを果たして理解しただろうか。「ぬるいリベラル」が姑息に他者=肯定を繰り返してメディア世界を泳いでいき、ゆくゆくそれが自己肯定につながる文化、それが批判されているのだ。

本書は、「戦時下」における「敵」と「味方」をはっきりさせようという試みである。したがってこれまで以上に大塚は厳しく、「嫌だ」とおもうひともそりゃいよう。でも考えてほしい。そもそも言論って厳しいもんなんですよ。そんな甘ったれたもんじゃないからこそ、弾圧もされてきたし、弾圧されたって必死書き綴られたんでしょう。だから「嫌だ」と思う感性がぬるいんです。きちんとした批判=批評もできないから、ネットをかさにきた夜郎自大サブカル知識人が跋扈するわけです。

ではナショナリストは国家に責任をもっている「偉い人たち」なのでしょうか。とんでもない、というのが本書のもうひとつのテーマ。現行憲法九条を高く掲げるほうが、自慰行為としてのナショナリストであるよりも理想主義的であり、ロマン主義的であり、実は「おたく」のある側面から引き出されうるものであるというのが、その論旨。

そうかもしれないし、そうじゃないかもしれないが、こういう世間ではいまのところ全く受けないうちだしを勇気をもってやったことにとにかく5点。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2005年10月23日に日本でレビュー済み
ササキバラ・ゴウ (編さん)とありますが実質的には大塚英志の本といってもよいと思います。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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