　元がｂｌｏｇであるということは知らずに読みました。が、読みながら、これはｂｌｏｇっぽいなぁという感じはしていました。

　もう十年以上前ですが、私自身「敷金返還闘争」を簡易裁判所で行ったことがあります。本書とは原告、被告の立場が逆ですが、相手が普通の理屈が通らない人であるというのは共通しており、本書を読みながら自分自身の経験を思い出していました。本はなにか最後が中途半端な形で終わってしまっているのがちょっと残念ですね。

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きりん

舞い上がって得意になった人間の見苦しさを教えてくれる、戒め本

2015年7月7日に日本でレビュー済み

ネコを飼っているため、タイトルに惹かれて手に取りました。
作者は原告の言動の可笑しさを面白おかしく書いたつもりなのでしょうが、作者自身が舞い上がっていて、原告とどっこいどっこいになっていることに自覚がないようです。
裁判官の表情や言葉を自分の都合のいいように解釈して得意気に書いているのは見苦しいし、裁判官の制止も構わずしゃべり続けている自分を正当化しているのは滑稽です。
懲罰訴訟が倫理上好ましくないと弁護士に諭されているにもかかわらず、判決後に自身が一方的に書いた「謝罪文」にそのまま署名して寄こせ、と原告に要求していることとか、それを町内会の回覧板で回すとか掲示するとか、とても正気とは思えない。
読後に残ったのは大きな不快感でした。
こんなの、名のある出版社が出すようなものなのか？
ただ、判決文が本物の写しであるならば、参考になりました。途中疑問に感じていた点を指摘していて納得がゆきました。この点でも作者は自分の都合のいいように解釈していて己を振り返るということがありませんでしたが。
状況によっては、自分もこのような舞い上がりをしないとも限らない。己に対する戒めとして役に立った本でした。

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ジャバリン

コミカルな読み物として

2015年12月9日に日本でレビュー済み

図書館で一気読み。物語として読むならこんなに楽しい話はないが、現実に被告になったら、多分作者とおなじ気持ちになるでしょう。最近、遭遇することが増えている発達障害や人格障害、認知症初期の一部の方(この病名の方がすべてそうだとはいっていません)、、、つまり、いつ自分に降りかかるとは限らないのです。ゆえに他人事ではなく読み進めることができました。山田家に降りかかった災難をコミカルに描いた本として、訴えられた場合の流れを学ぶ本として、登場人物すべてが愛すべき生活者です。強いて言えば、もうちょっと猫ちゃんの描写があると良かったかな。
しかし、懲罰訴訟はなにも生まないとはいえ、司法で何らかの懲罰を与えられないものでしょうか。裁判所が勧める非がなくても和解してお金を支払うことは、この先、地域に溶け込めない原告によい結果をもたらすとは思えません。この先ずっと地域で生活していくからです。とはいえ、作者が言うように、自営だからこそ、これだけの時間と労力を使えたのです。時間と労力は貴重です。最後に、家族が平穏な日々をいとおしく感じられることが一番の得たものでしょう。でも、実際訴えられたら、やっぱり胸くそ悪い。世の中には、サラリーマンで時間がとれない、逆恨みされて小さな子供に危害でも加えられたらと泣き寝入りしている人が多いのだろうな。

2006年6月20日に日本でレビュー済み

「うちのネコが訴えられました!?」

なかなか興味をひかれるタイトルです。

が、ネコは訴えられてもいないし、指名手配もされていません…残念。

普通に飼い主とされる山田さんが訴えられるんですけど

最初から原告の川畑さんが、かましてくれます。

川畑さん、いきなり訴えてくるだけあって言動が強烈です。

「本当にこんな人いるの？」って感じです。

実際、並の人間は臆して関わりたくないと思います。

しかし、山田さんは敢然と立ち向かいます。

もともと負けず嫌いな性格なのかもしれませんが

裁判で余裕の闘い振りを披露してくれます。

しかし、ブログをリアルタイムで読み進めた人には

書籍版はもの足りなく感じるかもしれません。

書籍版を読んでブログに興味を持たれた方は是非ブログも読んでみる

事をお奨めします。ブログ版はやはりテンションが違います。

山田さんのパワーの源を感じることができます。

書籍版には何故かブログアドレスの記載がないのですが

「ネコ裁判」で検索すればすぐ見つかると思います。

「裁判ってどんなものなのかな？」て興味のある人にもちょっとお奨めです。

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江戸川

猫裁判書籍版感想

2006年9月8日に日本でレビュー済み

ただの事実として読む分には充分に面白いと思います。

エッセイ等が好きで、タイトルに興味があれば『買い』です。

書き手が必要以上に相手側を貶める書き方をしていて、作者の意図的な嘲弄が透けて見えるので、そこが不愉快。

原告側が非常識なのは解り切っていますが、正直接客をしているいい大人の書く事ではないな、と思いました。

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シロクロ

こんな裁判

2006年6月2日に日本でレビュー済み

今流行（？）のブログから書籍化された１冊。

突然見知らぬ相手から送りつけられた簡易裁判所からの書留、それはなんと訴状だった…しかも相手は死んだ祖父。

と、この一言でこのネコ裁判が如何にトンチンカンかお分かり頂けるかと。

まるで「行列の出来る法律相談所」のネタみたいな裁判記録を被告の山田タロウさんが面白可笑しく綴っています。

いや、実際身に降りかかったら私なら笑えないんですが。

面白いというより

まさかこんな裁判で負けないよね？と結果がわかるまでドキドキします。

結果を知ったあとでも釈然としない「何か」が残るのですが

それは本書を読んだ方なら御理解いただけるかと。

いつ我が身に降りかかるとも言えないご時世ですし、後学のために読んで損はないと思います。

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momo

書いてる人も書かれている人もどうかと・・・

2007年12月23日に日本でレビュー済み

明かに誤解があって訴えられているけれど、1度電話で話しをしているのだからその時に事実を告げればいいのに、と思いました。感情移入も裁判の必要性も感じることができず、ブログに書くために裁判に応じたとも取れました。

とはいえ、自分がやむを得ない事情で誰かに悪意をもって訴えられたとしたら？と思いながら読むと作者さんの裁判の展開や対応の仕方は勉強になりました。

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うちのネコが訴えられました!? -実録ネコ裁判- 単行本 – 2006/5/30

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山田 タロウ

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