男なのに女の子みたいな主人公。そんなコンセプトで進んだ一巻は、読んでいて小気味がよく、味がある一冊でした。いつも可愛くツッコミを入れるハル。緊張感のないボケをかますヨミ。コトの背負った謡祓いの巫女としての使命。全体に漂うユルーイ空気。それらの魅力のある部分が、今回は根こそぎ「不」の要素に転じているように感じられました
まず、メインヒロイン(と私が認識している)コトの出番が少ないんですよ。一緒にいることはいますよ? でも、他の誰かも複数いたりするので、彼女と主人公のラノベらしいやりとりが少ないんです。そのことで不満が募り始めているところに、ハルの特徴的な一人称(〜みたいな○○、という比喩表現・僕は男だからね、というツッコミ・何言ってるんだかわかんないや、という鈍感表現)がとんでもなく多用されてるんです。真剣そうな場面でもお構いなし! ユルーイ空気がひたすら続いてます。一巻も似たようなもんだった気がするけど、そんなに気にならなかったんですけどね。
↑こうした悶々とした不満を感じながらも読み進めましたが、コトがいきなり離脱する展開にはさすがにイラっとしちゃいました。他のキャラの見せ場を作るために、ヒロイン輪の外に出すのは勘弁してほしかった。コトが一人きりで事件に挑む、そのことにあまり重要性を感じずに納得できなかったですよ。作者さん的には作品の『売り』は男娘やたくさん出てくる女の子たちなのかもですが、まだ二巻だしここは謡祓いの巫女という、ハルとコンビを組む重要なポジションのコトを押して欲しかった。まぁ、これは私のワガママではあるんですけどね。ちょっとガッカリしましたのは事実です。
物語としてもコトが別行動をとり始めた段階で、その後の展開が透けて見えてくるので、あまりワクワク・ドキドキと感情を揺さぶられなかったのも前巻からの大きなマイナスポイントです。ちょっと中だるみを感じました。
最後に、あとがきにも書かれていますが、この物語はこの二巻をもって『一区切り』だそうです。……って、なんじゃそりゃ^^: なら単巻ものにしておけば隠れた良作になったんじゃないでしょうか。まぁでも、この先、話を膨らませようにも苦しいように思いますし、続きを新品で買う気持ちもほとんど湧かなかったので、これでよかったのかもしれません。(売れてないみたいだしネ)
愚痴ってばかりのレビューになってしまいごめんなさい。私としては瀬那さんのレンフルからの大ファンのつもりなので、次回作は今よりもよくなるよう頑張っていただきたいです。いや、もうなんて言うか、レンフルの続きを読ませてください…………。
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可愛くなんかないからねっ!2 (電撃文庫 せ 2-7) 文庫 – 2011/11/10
町内で人形が盗まれるという怪事件が続発。『隠れ謡』 の関与を疑い調査を開始したハルとコトだが、何故か町内祭のステージに出演することになってしまう。その上、ハルがミュージカルに出演すると聞きつけた、お兄ちゃんLOVEな妹・万里を巻き込んで 『長月祭』 開催に向け一致団結する 『神話収集クラブ』 の一同。そんな中、突如練習を休むと言い出した砂原さん。……彼女の真意とはいったい?
- 本の長さ344ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2011/11/10
- 寸法10.8 x 1.8 x 15.1 cm
- ISBN-104048860887
- ISBN-13978-4048860888
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2011/11/10)
- 発売日 : 2011/11/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 344ページ
- ISBN-10 : 4048860887
- ISBN-13 : 978-4048860888
- 寸法 : 10.8 x 1.8 x 15.1 cm
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上位レビュー、対象国: 日本
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2013年1月7日に日本でレビュー済み
学校で三本の指に入る美少女にカウントされる主人公・ハル(♂)が歌の力で隠し歌で穢された人々の魂を
巫女少女の砂原さんと協力して祓っていくシリーズ第二弾。
物語は神話収集部も入居している旧校舎に巣食う怪しげな部活が協力して町のお祭りでステージ劇を
演じる事を企画する中、表の祭りの裏で同時に進む市内の高校の不良連中が最強を決める裏祭を妨害するかのような
不良狩りが現れそこには「隠し歌」の影が…。砂原さんと協力して対処しようとするハルでしたが何故か砂原さんは
「町を護るためにやる事ではないから」と共闘を拒み…
前巻では今ひとつ影が薄かったハルの幼馴染小町や、妹の万里の出番が増えた一方で、前作のお淑やかな中にも
孤独な戦いに耐え忍ぶ姿を見せた砂原さんが、一巻で協力体制が確立したはずのハルとの関係を断とうとする
ちょっと意外な展開になっております。もちろん彼女がそうするだけの動機も物語中で語られますし、彼女の
孤独な戦いに手を差し伸べようとするハルや小町の行動にも不自然さは感じられません
しかし、これは二巻でやるべき展開ではなかったな、というのが正直な所。一巻で危ない目に遭う上に、力を使うと
コンプレックスである女の子その物になってしまう事を覚悟したハルを一方的に砂原さんの方から拒絶してしまうという展開は
物語が進んでからならともかく二巻というシリーズの序盤では読者に「え?なんで?」という困惑を与えるばかりです
ホンワカした雰囲気のキャラクターと裏に感じさせる異界の存在が巧みにミックスされた上質な作品だっただけに
ここで打ち切られてしまったのはあまりに惜しまれます。実力はある作家なのでこのまま消える事は無いと思われますが…
巫女少女の砂原さんと協力して祓っていくシリーズ第二弾。
物語は神話収集部も入居している旧校舎に巣食う怪しげな部活が協力して町のお祭りでステージ劇を
演じる事を企画する中、表の祭りの裏で同時に進む市内の高校の不良連中が最強を決める裏祭を妨害するかのような
不良狩りが現れそこには「隠し歌」の影が…。砂原さんと協力して対処しようとするハルでしたが何故か砂原さんは
「町を護るためにやる事ではないから」と共闘を拒み…
前巻では今ひとつ影が薄かったハルの幼馴染小町や、妹の万里の出番が増えた一方で、前作のお淑やかな中にも
孤独な戦いに耐え忍ぶ姿を見せた砂原さんが、一巻で協力体制が確立したはずのハルとの関係を断とうとする
ちょっと意外な展開になっております。もちろん彼女がそうするだけの動機も物語中で語られますし、彼女の
孤独な戦いに手を差し伸べようとするハルや小町の行動にも不自然さは感じられません
しかし、これは二巻でやるべき展開ではなかったな、というのが正直な所。一巻で危ない目に遭う上に、力を使うと
コンプレックスである女の子その物になってしまう事を覚悟したハルを一方的に砂原さんの方から拒絶してしまうという展開は
物語が進んでからならともかく二巻というシリーズの序盤では読者に「え?なんで?」という困惑を与えるばかりです
ホンワカした雰囲気のキャラクターと裏に感じさせる異界の存在が巧みにミックスされた上質な作品だっただけに
ここで打ち切られてしまったのはあまりに惜しまれます。実力はある作家なのでこのまま消える事は無いと思われますが…
2011年11月26日に日本でレビュー済み
1巻が楽しめた人なら楽しめるお話になっていると思います。
個人的に、文化祭とかわちゃわちゃ色んな人たちがでてきてなにかする
お話が大好きなので楽しめました。
小町が可愛い。
でもあとがきが切なすぎる・・・
個人的に、文化祭とかわちゃわちゃ色んな人たちがでてきてなにかする
お話が大好きなので楽しめました。
小町が可愛い。
でもあとがきが切なすぎる・・・
2011年11月20日に日本でレビュー済み
大量に重要な伏線があるのに最後まで置いてなければならないようなものを中途半端に回収してます
あとがきでも先が出るか判らないとのことなので打ち切りなのでしょうか
先が出るなら★3ですが
あとがきでも先が出るか判らないとのことなので打ち切りなのでしょうか
先が出るなら★3ですが