上遠野浩平作品を追いかけている人にとって、この一冊は“終点”になるだろう。
上遠野世界に散りばめられた謎、物語の数々がここで収束するからだ。
しかし同時に新しい物語の始まりを予感させる作りは、正に氏の面目躍如ではなかろうか。
氏の作品に出合って10余年、追いかけ続ける身としては感慨深くもあり、
次に氏の筆がどのような未来を描くか、期待せずにいられない。
また、次の作品が刊行されるまでに氏の作品を読み返して見るのはいかがだろうか。
ブギーポップシリーズは元より、
夜を視る(ナイトウォッチ)三部作、
殺竜事件シリーズ、
ソウルドロップシリーズなどは、特に本作との関連が見られるので新たな発見があるかもしれない。
未読であれば、ぜひご一読あれ。
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ヴァルプルギスの後悔Fire4. (電撃文庫 か 7-27) 文庫 – 2011/12/10
私の勝ちだ──すべてはこのヴァルプルギスの前に屈した。もはやアルケスティスも統和機構も敵ではない。あらゆる生命よ、次元よ、宇宙よ、我が威光の前に平伏すがいい!
……果てしなく長い長い時代を経て、遂に魔女戦争が完結する。炎と氷の宿命の対立を制して、絶対的な優位で万物を圧倒し、世界を掃討する魔女を前に抵抗できるものは誰もいない。だが未来が彼女の手によって塗り潰されようとする、その境界線上の闇の向こうから現れるのはもう一人の“炎の魔女”の姿──死都アトランティスで始まり、一瞬で決する意外にして奇妙な最後の戦いが終わるとき、そこに立っているのは果たして、ほんもの、にせもの、どちらの魔女なのか……?
……果てしなく長い長い時代を経て、遂に魔女戦争が完結する。炎と氷の宿命の対立を制して、絶対的な優位で万物を圧倒し、世界を掃討する魔女を前に抵抗できるものは誰もいない。だが未来が彼女の手によって塗り潰されようとする、その境界線上の闇の向こうから現れるのはもう一人の“炎の魔女”の姿──死都アトランティスで始まり、一瞬で決する意外にして奇妙な最後の戦いが終わるとき、そこに立っているのは果たして、ほんもの、にせもの、どちらの魔女なのか……?
- 本の長さ296ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2011/12/10
- 寸法10.7 x 1.4 x 15 cm
- ISBN-104048861875
- ISBN-13978-4048861878
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2011/12/10)
- 発売日 : 2011/12/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 296ページ
- ISBN-10 : 4048861875
- ISBN-13 : 978-4048861878
- 寸法 : 10.7 x 1.4 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 555,149位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1968年生まれ。98年『ブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞しデビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 クリプトマスクの擬死工作 (ISBN-13: 978-4396208721 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年12月11日に日本でレビュー済み
シリーズの中では一番面白かったです。
正直ツッコミを入れたい箇所も多かったし、ご都合主義といえばそうなんだけど、
上遠野にまぁいいじゃんと言われてしまうとしょうがないかと思ってしまう罠。
しかし、ひとつだけいいたいのは、 朱巳の記憶は消えなかった事や、パールの指輪については次の話へ繋がっていきそうですが、
フォルテッシモの記憶が残っているのは正直?でした。上遠野作品を全部読破していないので、もしかしたら新式不足があるかもしれませんが、
ただのお笑いチートキャラだと思ってたので、 アルケスティスに「私のような“現象”のひとつ」といわれると、
それほどなのwと思ってしまいます。。
まぁ、フォルテッシモが出てくるとホッとするような、不思議な安定感をもたらす存在であるのは確かですがw
正直ツッコミを入れたい箇所も多かったし、ご都合主義といえばそうなんだけど、
上遠野にまぁいいじゃんと言われてしまうとしょうがないかと思ってしまう罠。
しかし、ひとつだけいいたいのは、 朱巳の記憶は消えなかった事や、パールの指輪については次の話へ繋がっていきそうですが、
フォルテッシモの記憶が残っているのは正直?でした。上遠野作品を全部読破していないので、もしかしたら新式不足があるかもしれませんが、
ただのお笑いチートキャラだと思ってたので、 アルケスティスに「私のような“現象”のひとつ」といわれると、
それほどなのwと思ってしまいます。。
まぁ、フォルテッシモが出てくるとホッとするような、不思議な安定感をもたらす存在であるのは確かですがw
2020年7月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いや面白いんだけど、やばいの一言。
もはやわからない。本当にわからない。
だけど面白い。何が面白いのかと言うとわからない。けど勢いがあります。
もはやわからない。本当にわからない。
だけど面白い。何が面白いのかと言うとわからない。けど勢いがあります。
2012年3月19日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
コアなファンじゃないけど、ブギーポップシリーズのギリギリ地に足がついた展開が好きなので、その辺りだけは全部読んでます。凪のシリーズだからと4冊全て読みましたが、展開がものすごく粗いなあって感じました。最初の頃はここまでスーパーウーマンじゃなかった気がするけど、凪がいなかったら何も終わらないストーリーってどうなんだろう。彼女ひとりだけが全部わかってて、それでおしまいって感じ。いつもそんなところはあるけど、いつも以上に読者のおいてかれ感がハンパありません。で、単純にブギーポップファンとしては、こんだけやっかいなことになっているのに出て来ないわけ?ってつっこんでしまいましたし。この挿話が全体にどんだけ影響するのか、これからの作品を読まないとわからないのかもしれませんから、今の印象を是非くつがえしていただきたいと、いちファンとしては願っています。
2014年7月11日に日本でレビュー済み
炎の魔女と統和機構の中欧オキシジェンとの対決や氷の魔女と炎の魔女の対決が描かれる最終巻。
特殊能力もなく、合成人間でもない、普通の人間である霧間凪が2つの魔女の対決にかかわっていきます。
ブギーポップ各巻の登場人物がたくさん登場し、それぞれの思惑で行動していく姿が面白いです。
特殊能力もなく、合成人間でもない、普通の人間である霧間凪が2つの魔女の対決にかかわっていきます。
ブギーポップ各巻の登場人物がたくさん登場し、それぞれの思惑で行動していく姿が面白いです。
2013年7月18日に日本でレビュー済み
「−−−そう、〜〜」という解説、「−−は?」という人物の返答、「かけらも」という表現、
「オーバースケール」という特殊さを表する時の単調なボキャブラリ。
----------------------
1冊の中に、何回使われているか、サーチすると良いです。
へたすると、2頁に、3回使われていたりします。
「クセ」になってしまって、安易に書いて、編集者もちゃんと読んでいないからそうなります。
----------------------
この作家のこのテキストを見ると、脱力すること、この上ありません。
作家は、ご自身のある種の得意分野(英語と理数系ですか?)について、
一定の自信をお持ちで、もちろん自分を「作家」と思っていらっしゃるでしょう。
----------------------
なのに、基本、文体がこれでは、中学生レベルじゃないですか。
勘弁して下さい。元々の発想は良かったですが、もう何年も書いている、
立派な、商業作家じゃないですか。多少の研鑽もしてくださいよ。
編集部も、編集担当も、作品読んでるんですか、と真面目に疑いました。
----------------------
売れれば、なんでもいい、これが「電撃文庫」の方針かと思いました。
時代の精査を経て、残る作品を、、、なんて考えてもいないのでしょう。
これが「ラノベ」という物なのだと、しみじみ分かりました。
----------------------
この「ヴァルプルギスの後悔」を読んで、何かストーリーが前に進んだでしょうか。
読まなくても、シリーズに、大きな不都合ありません。
「誰も死なない」「誰も不幸にならない」「最後は丸くおさまる」なんて、
21世紀の作品が、こんな安易で、いいんでしょうか。ダメでしょう。
この作品に、著作権料を払う価値を感じません。読んで見るなら、ブックオフで、充分です。
「オーバースケール」という特殊さを表する時の単調なボキャブラリ。
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1冊の中に、何回使われているか、サーチすると良いです。
へたすると、2頁に、3回使われていたりします。
「クセ」になってしまって、安易に書いて、編集者もちゃんと読んでいないからそうなります。
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この作家のこのテキストを見ると、脱力すること、この上ありません。
作家は、ご自身のある種の得意分野(英語と理数系ですか?)について、
一定の自信をお持ちで、もちろん自分を「作家」と思っていらっしゃるでしょう。
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なのに、基本、文体がこれでは、中学生レベルじゃないですか。
勘弁して下さい。元々の発想は良かったですが、もう何年も書いている、
立派な、商業作家じゃないですか。多少の研鑽もしてくださいよ。
編集部も、編集担当も、作品読んでるんですか、と真面目に疑いました。
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売れれば、なんでもいい、これが「電撃文庫」の方針かと思いました。
時代の精査を経て、残る作品を、、、なんて考えてもいないのでしょう。
これが「ラノベ」という物なのだと、しみじみ分かりました。
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この「ヴァルプルギスの後悔」を読んで、何かストーリーが前に進んだでしょうか。
読まなくても、シリーズに、大きな不都合ありません。
「誰も死なない」「誰も不幸にならない」「最後は丸くおさまる」なんて、
21世紀の作品が、こんな安易で、いいんでしょうか。ダメでしょう。
この作品に、著作権料を払う価値を感じません。読んで見るなら、ブックオフで、充分です。
2012年5月27日に日本でレビュー済み
完結編ということで期待して買っただけにこれはちょっと。
まず、誤字の多さや、連載時の文のダブりなんかを直していないのがどうにも雑な印象。
続きものとはいえ単行本にする時にチェックしていただきたい。前巻から間も空いてるんだし。
そして多分、登場人物が多過ぎた。
今までの物語で主役級だった人物達を、
ただ登場させるだけで紙幅を費してしまっている。
それぞれに魅力も思い入れもあるけれど、
再登場がこの物語にほんとうに必要なのか吟味して、
できれば今回は末真和子、九連内朱巳やオキシジェンなどにもっと焦点をあてて、
もう何冊ひっぱってるかわからない伏線を回収して、
4冊に渡るシリーズなんだしもうちょっとすっきり大団円にしていただきたかった。
ビートの時も思ったけど、また「続く」かと。
ひょっとして上遠野先生この物語を畳む気がないんだろうか、
いや、それはそれでアリかも知れないが、もうちょっと色々一冊完結風にしてくれないと緊張感がもたないですよー。
あと能力バトルがインフレしている。
長く続いたジャンプの漫画と同じ症状で、スケールが大きくなりすぎて作家の手に余っている気がした。
あとあちこちで推してる相剋渦動原理というのには、ちょっと飽きてきた。
褒めるところがなくてほんとうに残念。☆1でした。
まず、誤字の多さや、連載時の文のダブりなんかを直していないのがどうにも雑な印象。
続きものとはいえ単行本にする時にチェックしていただきたい。前巻から間も空いてるんだし。
そして多分、登場人物が多過ぎた。
今までの物語で主役級だった人物達を、
ただ登場させるだけで紙幅を費してしまっている。
それぞれに魅力も思い入れもあるけれど、
再登場がこの物語にほんとうに必要なのか吟味して、
できれば今回は末真和子、九連内朱巳やオキシジェンなどにもっと焦点をあてて、
もう何冊ひっぱってるかわからない伏線を回収して、
4冊に渡るシリーズなんだしもうちょっとすっきり大団円にしていただきたかった。
ビートの時も思ったけど、また「続く」かと。
ひょっとして上遠野先生この物語を畳む気がないんだろうか、
いや、それはそれでアリかも知れないが、もうちょっと色々一冊完結風にしてくれないと緊張感がもたないですよー。
あと能力バトルがインフレしている。
長く続いたジャンプの漫画と同じ症状で、スケールが大きくなりすぎて作家の手に余っている気がした。
あとあちこちで推してる相剋渦動原理というのには、ちょっと飽きてきた。
褒めるところがなくてほんとうに残念。☆1でした。