劇団といえば、若者が青春をぶつける先の代名詞のようなもの。
劇団のメンバーはみんな個性的で、劇団ごとに色も違う。
どの劇団を選ぶのかは人それぞれ。
一度劇団に入ってしまえば、その劇団員として、劇をより良くしていくために青春するのです。
本作もそんなお話。
金星人なんて突拍子のない設定もあるけれど、一言で言えば、劇団での苦みの効いた青春ということに尽きる。
前半は若干単調になるけど、中盤過ぎたあたりから話が動き出し、そのままラストまで加速していく。
自分の限界を勝手に決めそれ以上のことは見向きもしなかった人たちが、その限界を超えていくあたりはいかにも青春な熱さがあってとてもいい。
読後感もすがすがしくて、演劇を見に行きたくなりました。
今度探して見に行ってみようかな。
不満点を挙げるとすれば、少しさっぱりしすぎで展開が弱いかなと感じることもあった。
せっかくの題材なんだから、もっともっと爽やかにしても良かったんじゃないかな。
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金星で待っている (メディアワークス文庫 た 4-2) 文庫 – 2012/5/25
高村 透
(著)
- 本の長さ347ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2012/5/25
- ISBN-104048864807
- ISBN-13978-4048864800
登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2012/5/25)
- 発売日 : 2012/5/25
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 347ページ
- ISBN-10 : 4048864807
- ISBN-13 : 978-4048864800
- カスタマーレビュー:
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上位レビュー、対象国: 日本
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2019年3月21日に日本でレビュー済み
ある劇団を舞台にした青春?の物語です。
ドタバタコメディではなく、青春のやるせなさや大人になることへの戸惑いが描かれているように感じました。
全体的に明るい話ではないのですが苦しみをしつこく描写することがないので読みやすい雰囲気になっています。
主人公の回想という形で物語が進んでいくので時系列が前後する場合がある点は話の理解において少し混乱が生じるかもしれません。
ドタバタコメディではなく、青春のやるせなさや大人になることへの戸惑いが描かれているように感じました。
全体的に明るい話ではないのですが苦しみをしつこく描写することがないので読みやすい雰囲気になっています。
主人公の回想という形で物語が進んでいくので時系列が前後する場合がある点は話の理解において少し混乱が生じるかもしれません。
2012年8月20日に日本でレビュー済み
あまりに細々と区切っている為、集中しにくかったのが本音です。
内容は今現在日本のどこかで実際に起こっていそうなくらい日常系で、
金星がどうこうのSF作品ではありません。
まったりしつつも重たい事件が起き、それを行き当たりばったりで処理する
主人公たちにハラハラさせられていたら終わっていた。そんな小説です。
ただ冒頭で書いたように、本当に細かく区切ります。それこそ2ページに1区切りくらいです。
それでもいいなら買うべきでしょう。
内容は今現在日本のどこかで実際に起こっていそうなくらい日常系で、
金星がどうこうのSF作品ではありません。
まったりしつつも重たい事件が起き、それを行き当たりばったりで処理する
主人公たちにハラハラさせられていたら終わっていた。そんな小説です。
ただ冒頭で書いたように、本当に細かく区切ります。それこそ2ページに1区切りくらいです。
それでもいいなら買うべきでしょう。
2012年6月9日に日本でレビュー済み
劇団を舞台に、劇団の主宰でもある演出補助のエンポこと大樹視点で描かれていく青春活劇です。
劇団の入団希望にやってきた女の子が自分は金星人で名乗っている・・・なんてところから始まるので、
この作品はファンタジーものなのか、そうでないのかとドキドキしながら読み進めていきました。
登場人物それぞれが悩み、苦しみ、葛藤しながら日々を過ごしていく青春模様が描かれています。
軽めの作品かと思いきや、結構ハードな内容もあり、じっくり読めると思います。
青春ものですから、もう少し恋愛要素を詰めても良かったかなという感じですが、お勧めします。
劇団の入団希望にやってきた女の子が自分は金星人で名乗っている・・・なんてところから始まるので、
この作品はファンタジーものなのか、そうでないのかとドキドキしながら読み進めていきました。
登場人物それぞれが悩み、苦しみ、葛藤しながら日々を過ごしていく青春模様が描かれています。
軽めの作品かと思いきや、結構ハードな内容もあり、じっくり読めると思います。
青春ものですから、もう少し恋愛要素を詰めても良かったかなという感じですが、お勧めします。
2012年6月11日に日本でレビュー済み
同レーベルのシアター等、劇団ものの青春小説は多いですが私は余り劇団ものを読んでいないので他との比較は分かりません。
タイトルやあらすじの印象と違って、本作の各キャラクターは個性的ではあるが突拍子もないぶっ飛んだ設定ではなく、あくまでもリアリティのある設定であったので物語に入り込めて良かったです。
主人公が過去を追想する形でストーリーがスムーズに進み、文体もサラッとしているので、読み進めやすいと取るか物足りないと取るかは好みの別れるところですが、レーベルのカラーも考えると良かったと思います。
ただ青春の熱さが爆発したような劇的な盛り上がりにはかけるかもしれないので、そういう好みの方にはダメかもしれません。
あと、個人的にエピローグに後日談がある作品が好きなので、ほぼ全員の“その後”があったのは好きでした。
タイトルやあらすじの印象と違って、本作の各キャラクターは個性的ではあるが突拍子もないぶっ飛んだ設定ではなく、あくまでもリアリティのある設定であったので物語に入り込めて良かったです。
主人公が過去を追想する形でストーリーがスムーズに進み、文体もサラッとしているので、読み進めやすいと取るか物足りないと取るかは好みの別れるところですが、レーベルのカラーも考えると良かったと思います。
ただ青春の熱さが爆発したような劇的な盛り上がりにはかけるかもしれないので、そういう好みの方にはダメかもしれません。
あと、個人的にエピローグに後日談がある作品が好きなので、ほぼ全員の“その後”があったのは好きでした。