ものすごくザックリ言うとレビュータイトルのとおりなのですが、
音楽史や歴史背景の細やかな描写がオリジナリティを出しています。
資料があれば誰でも書けるようなものではなく、
作者の膨大な知識と経験を感じさせます。
「のだめカンタービレ」や「四月は君の嘘」のように
クラシックに興味を抱くには十分な作品です。
その中でタイムリープを絡ませ、
更に歴史との差異を作っているので
今後の展開としては全く読めません。
若干のファンタジーバトル要素もあるのですが、
まさかバトルものにはならないと思いますが…
何よりも音楽に触れたことのある人にとっては
胸熱なセリフが満載です。すごく共感できます。
娯楽作品としてもドラマ作品としても
期待できるのではないかと思います。

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楽聖少女 (電撃文庫) 文庫 – 2012/5/10
高校二年の夏休み、僕は悪魔メフィストフェレスと名乗る奇妙な女によって、見知らぬ世界へ連れ去られてしまう。 そこは二百年前の楽都ウィーン……のはずが、電話も戦車も飛行船も魔物も飛び交う異世界!?「あなた様には、ゲーテ様の新しい身体になっていただきます」 女悪魔の手によって、大作家ゲーテになりかわり、執筆をさせられることになってしまった僕は、現代日本に戻る方法を探しているうちに、一人の少女と出逢う。稀代の天才音楽家である彼女の驚くべき名は── 魔術と音楽が入り乱れるめくるめく絢爛ゴシック・ファンタジー、開幕!
- 本の長さ392ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2012/5/10
- 寸法10.9 x 1.9 x 15 cm
- ISBN-104048865668
- ISBN-13978-4048865661
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2012/5/10)
- 発売日 : 2012/5/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 392ページ
- ISBN-10 : 4048865668
- ISBN-13 : 978-4048865661
- 寸法 : 10.9 x 1.9 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,136,401位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1978年東京生まれ。『火目の巫女』で第12回電撃大賞“銀賞”を受賞、デビュー(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 剣の女王と烙印の仔 5 (ISBN-13: 978-4840134040 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年7月17日に日本でレビュー済み
2013年9月12日に日本でレビュー済み
杉井光氏の「さよならピアノソナタ」を読んで、同じような音楽を題材にした同氏のこの本を読みたくなって購入しました。
主人公であるユキがメフィストフェレスによって二百年前のウィーンにタイムスリップしてしまい、ユキが文豪ゲーテとして生活するようになってしまったというタイムトリップ系の話ではよくある展開から始まります。そしてベートーベンと出会ったところからこの物語は始まります。
この作品を読み始める前はこの主人公とベートーベンとの関わり方から様々な音楽と出会い、文学に触れていく感じかなというイメージを持っていました。読んだ後では予想通りだなと思ったとこもありましたが、ところどころ予想外な展開がありました。ネタばれを避けるためにあえて言及はしませんが、この本を読んで感じたことを下記にまとめてみます。
《読んだ感想・個人的な意見の箇条書き》
・音楽に関する作者の知識はやはりいいですね。さよならピアノソナタのときも同じようなことを思いました。
・クラシック音楽に関しての知識がなくても読める。私は知識ありませんが、関係なしに読めました。
・中盤からは魔力という単語が出てきだす。これが予想外でイメージが変わった原因の1つです。
・ベートーベンがニート探偵と性格がそっくり。
・歴史上の人物が何だコイツとなる(これが☆1つさげた要因)
主人公であるユキがメフィストフェレスによって二百年前のウィーンにタイムスリップしてしまい、ユキが文豪ゲーテとして生活するようになってしまったというタイムトリップ系の話ではよくある展開から始まります。そしてベートーベンと出会ったところからこの物語は始まります。
この作品を読み始める前はこの主人公とベートーベンとの関わり方から様々な音楽と出会い、文学に触れていく感じかなというイメージを持っていました。読んだ後では予想通りだなと思ったとこもありましたが、ところどころ予想外な展開がありました。ネタばれを避けるためにあえて言及はしませんが、この本を読んで感じたことを下記にまとめてみます。
《読んだ感想・個人的な意見の箇条書き》
・音楽に関する作者の知識はやはりいいですね。さよならピアノソナタのときも同じようなことを思いました。
・クラシック音楽に関しての知識がなくても読める。私は知識ありませんが、関係なしに読めました。
・中盤からは魔力という単語が出てきだす。これが予想外でイメージが変わった原因の1つです。
・ベートーベンがニート探偵と性格がそっくり。
・歴史上の人物が何だコイツとなる(これが☆1つさげた要因)
2013年9月17日に日本でレビュー済み
19世紀ヨーロッパを舞台とした歴史ファンタジーの第一作である本作は、戯曲を見事にライトノベルとして落とし込んでいる。バトル展開や軽いノリツッコミなど人を選ぶ作品であるのは間違いないし、悪い意味でもいわゆるライトノベルの枠には収まっている。
がしかし、鮮烈に、時にユーモラスに描かれる歴史上の天才、巨匠達はとても魅力的で、苦悩や葛藤を抱きながらも走り続ける彼らの生は、虚構であると理解しつつもあまりに眩しくて愛おしい。そして、彼らの物語に触れることで胸の内から湧き出る熱が、幾ら時代を経ようと人の情熱、美しいと感じる心の本質は変わらないことを教えてくれる。
とくに物語終盤の幾つかのやり取りの美しさは鳥肌を禁じ得ない。パガニーニの曲を多大な尊敬と愛を込めて残そうとしたラフマニノフのように、ある有名な戯曲と偉大な作家達への敬意と愛に溢れた本作は、きっと読者の心に眠る感動を呼び覚ましてくれると思う。
本書を読み終えた時、彼ら巨匠たちの残した物が如何に美しく、かけがえの無い奇蹟であるかを再確認すると同時に、きっとあなたはヨーロッパを旅して彼らの足跡を辿りたくなるに違いない。
がしかし、鮮烈に、時にユーモラスに描かれる歴史上の天才、巨匠達はとても魅力的で、苦悩や葛藤を抱きながらも走り続ける彼らの生は、虚構であると理解しつつもあまりに眩しくて愛おしい。そして、彼らの物語に触れることで胸の内から湧き出る熱が、幾ら時代を経ようと人の情熱、美しいと感じる心の本質は変わらないことを教えてくれる。
とくに物語終盤の幾つかのやり取りの美しさは鳥肌を禁じ得ない。パガニーニの曲を多大な尊敬と愛を込めて残そうとしたラフマニノフのように、ある有名な戯曲と偉大な作家達への敬意と愛に溢れた本作は、きっと読者の心に眠る感動を呼び覚ましてくれると思う。
本書を読み終えた時、彼ら巨匠たちの残した物が如何に美しく、かけがえの無い奇蹟であるかを再確認すると同時に、きっとあなたはヨーロッパを旅して彼らの足跡を辿りたくなるに違いない。
2013年6月27日に日本でレビュー済み
私は杉井作品をこれまでに4作読んできましたけど、楽聖少女は最悪だったです。
まずこれらに該当する人は読まない方がいいです
・さよならピアノソナタを未読の人
・歴史的な雰囲気が好きで期待してる人
・音楽関係の話だと思っている人
内容は、取り敢えずうけそう設定を多く入れれば面白そうじゃね?って感じなもので、ストーリーが右往左往していて、読みにくいです。
キャラの会話に面白味もなく、ただただ主人公が変態キャラにツッコミを入れてるだけです。歴史を語りながら、歴史に対するリスペクトも無く、偉大な音楽家を侮辱していると私は感じました。
創作だからいいじゃないか?
と言う人もいると思いますが、創作と事実が中途半端に絡み合って、所々に違和感を感じます。
やるならトコトンやれ。
音楽の話がメインと思ったら、急に異能バトルのような展開になり、音楽がオマケのようになりました。
音楽の話がしたいなら、バトル展開は明らかに蛇足です。
一貫性のない作品なので私はオススメできません。
まずこれらに該当する人は読まない方がいいです
・さよならピアノソナタを未読の人
・歴史的な雰囲気が好きで期待してる人
・音楽関係の話だと思っている人
内容は、取り敢えずうけそう設定を多く入れれば面白そうじゃね?って感じなもので、ストーリーが右往左往していて、読みにくいです。
キャラの会話に面白味もなく、ただただ主人公が変態キャラにツッコミを入れてるだけです。歴史を語りながら、歴史に対するリスペクトも無く、偉大な音楽家を侮辱していると私は感じました。
創作だからいいじゃないか?
と言う人もいると思いますが、創作と事実が中途半端に絡み合って、所々に違和感を感じます。
やるならトコトンやれ。
音楽の話がメインと思ったら、急に異能バトルのような展開になり、音楽がオマケのようになりました。
音楽の話がしたいなら、バトル展開は明らかに蛇足です。
一貫性のない作品なので私はオススメできません。
2012年9月16日に日本でレビュー済み
相変わらず音楽に関する造詣の深さを感じさせてくれましたが、ストーリーがむちゃくちゃだと感じてしまって心から楽しめませんでした。
ベートーヴェンが萌えキャラになったのは別にいいです。ハイドンが格闘家なのもギャグ要素としては面白かったけれど、パガニーニのシーンが全体的に全く別の作品のように感じられるくらい違和感が強くて、ここが個人的には合いませんでした。特にラストは読書に集中できないくらい違和感が強くて、読み進めるのがキツかった・・・
回収されていない伏線が若干気になるので、2巻までは様子見で買ってみようかと思っています。
ベートーヴェンが萌えキャラになったのは別にいいです。ハイドンが格闘家なのもギャグ要素としては面白かったけれど、パガニーニのシーンが全体的に全く別の作品のように感じられるくらい違和感が強くて、ここが個人的には合いませんでした。特にラストは読書に集中できないくらい違和感が強くて、読み進めるのがキツかった・・・
回収されていない伏線が若干気になるので、2巻までは様子見で買ってみようかと思っています。
2012年5月20日に日本でレビュー済み
設定自体はありがちな、なんらかの理由でタイムスリップして自分が歴史上の人物に、な感じ
そういうシナリオは大好物ではあるので序盤、中盤は結構楽しめました。
自身の先入観によるところが大きいんですが、最後の方の異能バトル展開にはガッカリしました。
全体を通しての雰囲気は好きなだけに、何故その要素を入れる必要があったんだ、と。
続きも多分買わないかなぁ。
そういうシナリオは大好物ではあるので序盤、中盤は結構楽しめました。
自身の先入観によるところが大きいんですが、最後の方の異能バトル展開にはガッカリしました。
全体を通しての雰囲気は好きなだけに、何故その要素を入れる必要があったんだ、と。
続きも多分買わないかなぁ。
2013年2月14日に日本でレビュー済み
「さよならピアノソナタ」を読んだときに、以後音楽を題材にしたライトノベルで、こんなに素晴らしい作品に出逢うことはあるまいと感じました。それがとんでもない間違いであったことに、今更ながら気付かされました。
歴史上の人物の名前だけを借りて、可愛いキャラクターをあてはめる作品のなんと多いことか。それらを否定する気はありませんが、この作品のヒロインは14歳の赤毛の少女であると同時に、ルドヴィカ・ファン・ベートーヴェンなのです。彼女を通して、そして彼女の音楽にだんだんと心を溶かされていく主人公ユキを通して作者の音楽と自身の作品に対する熱い思いが伝わってきます。この作品の素晴らしさをこのような陳腐な言葉でしか表せないことが残念でなりませんが、それでも感想を書かずにはいられませんでした。
もし購入を迷っている方がいるならば、その時間が無駄です。一刻も早く買って読みましょう。そして読み終わったらこう呟かずにはいられないでしょう。
「時よ止まれ、汝はいかにも美しい」
歴史上の人物の名前だけを借りて、可愛いキャラクターをあてはめる作品のなんと多いことか。それらを否定する気はありませんが、この作品のヒロインは14歳の赤毛の少女であると同時に、ルドヴィカ・ファン・ベートーヴェンなのです。彼女を通して、そして彼女の音楽にだんだんと心を溶かされていく主人公ユキを通して作者の音楽と自身の作品に対する熱い思いが伝わってきます。この作品の素晴らしさをこのような陳腐な言葉でしか表せないことが残念でなりませんが、それでも感想を書かずにはいられませんでした。
もし購入を迷っている方がいるならば、その時間が無駄です。一刻も早く買って読みましょう。そして読み終わったらこう呟かずにはいられないでしょう。
「時よ止まれ、汝はいかにも美しい」
2013年1月23日に日本でレビュー済み
男子高校生の主人公が、悪魔メフィストフェレスの契約によって、文豪ゲーテに乗り移り、
なぜか美少女のベートーヴェンに出会う…………というストーリーです。
ノリとテンポはよく、中々に面白かったのですが、長いとも感じました。
ファンタジーなのですが、妙に史実に忠実な部分があって、それが爆発力を欠いているのでは、と思います。
キャラクターは魅力的ですが、多すぎて少し収集がつかなくなっているような気がします。
そして、「次はどうなるの!?」と期待させるような伏線がなく、話が流れているような進み方なので、
ぐいぐいと読ませてくれる感覚はありませんでした。
厳しいことを書きましたが、キャラクター造詣については文句なしです。
後半の主人公の活躍は素晴らしかったし、ルゥちゃんも可愛かったです。
なぜか美少女のベートーヴェンに出会う…………というストーリーです。
ノリとテンポはよく、中々に面白かったのですが、長いとも感じました。
ファンタジーなのですが、妙に史実に忠実な部分があって、それが爆発力を欠いているのでは、と思います。
キャラクターは魅力的ですが、多すぎて少し収集がつかなくなっているような気がします。
そして、「次はどうなるの!?」と期待させるような伏線がなく、話が流れているような進み方なので、
ぐいぐいと読ませてくれる感覚はありませんでした。
厳しいことを書きましたが、キャラクター造詣については文句なしです。
後半の主人公の活躍は素晴らしかったし、ルゥちゃんも可愛かったです。