ウルフラム・サーベラスへのリベンジ・マッチの終盤、サーベラスの左肩が喋り出すという、
絶妙な引っ張り具合で終わった第11巻。名前からして彼に『三つの顔』が存在することは
何となく分かっていたため、性格の異なる別の顔が現れるのは想定済みでしたが、
第12巻冒頭で、彼が何らかの形で『あの組織』と関わり、何かとんでもないことを
やらかそうとしていることを暗喩させ、読者をひきつけているところに作者の技量の高さを
窺い知ることができます。
ネタバレしない程度のあらすじとしては、ISSに汚染された仲間を救い出すべく立ち上がった
中小レギオン『プチ・パケ』のマスター、ショコラ・パペッターと邂逅した
シルバー・クロウとライム・ベル。図らずとも一戦を交えることとなった
マゼンタ・シザーが語る、加速世界上でいじめられ続け、ISSキットに手を出した
アボカド・アボイダの過去のくだりに、ISSキットの拡散イコール悪という側面だけではなく、
彼らなりの『正義』が存在していることを提示しています。
また、ついにと言うか、いよいよと言うか、黒雪姫の過去、
そして初代赤の王レッド・ライダーを殺めた本当の理由が明らかとなり、
それをハルユキにカミングアウトするシーンの描写により、
二人の互いに対する全面的な信頼を巧みに表現しています。
その一方で、これは巻末短編の『空色の翼』などで倉崎楓子(スカイ・レイカー)の脚と
同じことが言えますが、空腹に耐えきれなかったとはいえ、
ショコラ・パペッターから分泌されるチョコレートを舐めるハルユキの
フェティッシュかつインモラルな描写をさりげなく入れてくるのはさすがです。
今更こんなことを言うのもどうかと思いますが、本シリーズを読むに当たり、
Web上のものでよいので、ハルユキたちが戦っている場所の地図を開いてみたり、
できれば(徒歩か自転車で)実際に行ってみることをおすすめします。
いわゆる『聖地巡礼』的な意味のみならず、そこにある建物、ランドマーク、
地形であるゆえに、このような戦い方になったということが理解できるはずです。
本巻では東京都道428号高円寺砧浄水場線、すなわち梅郷から砧までを結ぶ荒玉水道道路が
それに相当しますが、本文の通り東京では珍しいほぼ真っ直ぐな道となっており、
作者のリサーチ力に舌を巻く思いです。
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アクセル・ワールド12 ‐赤の紋章‐ (電撃文庫) 文庫 – 2012/8/10
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思わずペロペロしたくなるスウィートなアバターも登場!
≪大天使メタトロン≫打倒のため、シルバー・クロウは新アビリティ≪理論鏡面≫獲得ミッションに励んでいた。四埜宮謡の助言もあり、ようやくその光明が見えはじめたハルユキだったが、突如現れた謎の最強≪レベル1≫アバター≪ウルフラム・サーベラス≫との交戦により、ミッション成就は今だ果たせない。 そんな状況の中、≪チョコレート装甲≫を持つ、小さな貴婦人アバター≪ショコラ・パペッター≫がハルユキの前に現れた。 彼女により、シルバー・クロウは待望のアビリティを得ることに── !?
≪大天使メタトロン≫打倒のため、シルバー・クロウは新アビリティ≪理論鏡面≫獲得ミッションに励んでいた。四埜宮謡の助言もあり、ようやくその光明が見えはじめたハルユキだったが、突如現れた謎の最強≪レベル1≫アバター≪ウルフラム・サーベラス≫との交戦により、ミッション成就は今だ果たせない。 そんな状況の中、≪チョコレート装甲≫を持つ、小さな貴婦人アバター≪ショコラ・パペッター≫がハルユキの前に現れた。 彼女により、シルバー・クロウは待望のアビリティを得ることに── !?
- 本の長さ328ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日2012/8/10
- 寸法10.7 x 1.7 x 15 cm
- ISBN-104048867954
- ISBN-13978-4048867955
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出版社より
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2012/8/10)
- 発売日 : 2012/8/10
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 328ページ
- ISBN-10 : 4048867954
- ISBN-13 : 978-4048867955
- 寸法 : 10.7 x 1.7 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 812,485位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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『アクセル・ワールド』で第15回電撃小説大賞「大賞」受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『 アクセル・ワールド〈2〉紅の暴風姫 (ISBN-13: 978-4048678438 )』が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年8月14日に日本でレビュー済み
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2012年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
★若干ネタバレあり★
白の王と黒雪姫の確執と、赤の王殺害事件。
1巻の頃から時折触れられてきたこれらの謎について、ついに詳細が語られた。
黒雪姫の身近な人物であった白の王は、かつて黒雪姫を操り、
赤の王への取り返しのつかない行為を実行させた。
黒雪姫は白の王に憎悪を抱く一方で、過去の自分を責めている。
このへんのくだりで、黒雪姫は人間らしい愛憎や葛藤を吐露しており、
なんだか親近感が沸いた。
黒雪姫は、表面的には才色兼備の生徒会役員で、生徒の憧れの的。
さらに、加速世界で長時間過ごしてきたためか精神年齢が高く、
一般的な中学生よりはるかに賢く冷静で、どこか老成している。
しかし、内面的には不安になったり、人を憎んだり後悔したり、
間違いを犯すこともあって、決して完璧超人ではない。
今回、白の王関連をハルユキに語るくだりが特に人間くさく、
黒雪姫というキャラクターの面白さを再確認した感じ。
アクセル・ワールドではハルユキの成長に注目しがちだけど、
黒雪姫成長物語でもあるんですね。
現実でも仮想でもこじれた白と黒の関係に、どう決着をつけるのか。
一方の永久退場か、まさかの和解か、それとも・・・?
今後の展開が気になります。
白の王と黒雪姫の確執と、赤の王殺害事件。
1巻の頃から時折触れられてきたこれらの謎について、ついに詳細が語られた。
黒雪姫の身近な人物であった白の王は、かつて黒雪姫を操り、
赤の王への取り返しのつかない行為を実行させた。
黒雪姫は白の王に憎悪を抱く一方で、過去の自分を責めている。
このへんのくだりで、黒雪姫は人間らしい愛憎や葛藤を吐露しており、
なんだか親近感が沸いた。
黒雪姫は、表面的には才色兼備の生徒会役員で、生徒の憧れの的。
さらに、加速世界で長時間過ごしてきたためか精神年齢が高く、
一般的な中学生よりはるかに賢く冷静で、どこか老成している。
しかし、内面的には不安になったり、人を憎んだり後悔したり、
間違いを犯すこともあって、決して完璧超人ではない。
今回、白の王関連をハルユキに語るくだりが特に人間くさく、
黒雪姫というキャラクターの面白さを再確認した感じ。
アクセル・ワールドではハルユキの成長に注目しがちだけど、
黒雪姫成長物語でもあるんですね。
現実でも仮想でもこじれた白と黒の関係に、どう決着をつけるのか。
一方の永久退場か、まさかの和解か、それとも・・・?
今後の展開が気になります。
2024年3月17日に日本でレビュー済み
なぜかチョコアバター登場。ぺろぺろしたくなるらしい。
ふーこさん、サイドストーリーですが、リアルでも足が義足との事。
主人公に触らせます、ちょっと切ない。
黒雪姫が、チョコアバターでもふーこさんでもぷんすこしてます w
ふーこさん、サイドストーリーですが、リアルでも足が義足との事。
主人公に触らせます、ちょっと切ない。
黒雪姫が、チョコアバターでもふーこさんでもぷんすこしてます w
2013年2月15日に日本でレビュー済み
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AWは本物であることを本巻で確信した。
絶妙のカタルシス、よく練られた動機。
そして何より世界観の深さ。
面白いね。
絶妙のカタルシス、よく練られた動機。
そして何より世界観の深さ。
面白いね。
2013年1月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
シルバー・クロウの新能力を発現させるための修行パートの巻。
当面の敵キャラのようなキャラも出てきて少しづつですが物語も進行します。
ですが、ラストの引きで大興奮だったので満足の一冊でした。
おまけパートも実にgoodです。
当面の敵キャラのようなキャラも出てきて少しづつですが物語も進行します。
ですが、ラストの引きで大興奮だったので満足の一冊でした。
おまけパートも実にgoodです。
2012年12月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
SAOと同じくはまってます!
おもしろすぎる♪
続きが気になる。。。
おもしろすぎる♪
続きが気になる。。。
2012年8月10日に日本でレビュー済み
本巻の構成は、本編約300Pと、短編約30Pからなっています。
本編の内容は、前巻からのvsウルフラムサーベラス戦の結末、ショコラパペッターとの絡みからのアビリティ習得、黒雪姫の過去の秘密、ISキットの秘密、そして《加速研究会》との戦い。といったところでしょうか。
特に、黒雪姫の過去と、謎に包まれた白の王については、1巻からの伏線を一気に回収し、以外な真実が明らかになります。
そして終盤での《加速研究会》との戦いでは、遂に《四元素》の1人が再登場なの…
SAOPの発売により、発巻ペースが遅くなりますが、次巻も楽しみです。
本編の内容は、前巻からのvsウルフラムサーベラス戦の結末、ショコラパペッターとの絡みからのアビリティ習得、黒雪姫の過去の秘密、ISキットの秘密、そして《加速研究会》との戦い。といったところでしょうか。
特に、黒雪姫の過去と、謎に包まれた白の王については、1巻からの伏線を一気に回収し、以外な真実が明らかになります。
そして終盤での《加速研究会》との戦いでは、遂に《四元素》の1人が再登場なの…
SAOPの発売により、発巻ペースが遅くなりますが、次巻も楽しみです。
2012年8月11日に日本でレビュー済み
今回はこれぞアクセル・ワールドといった具合に牽引力のある脚本に、長い期間「おあずけ」状態であった私も十分に満足することができました。
前巻では正直物足りなさが強かったのですが、それらを一蹴するかのような新展開の連続には休む間もなく読みふけったほどです。伏腺回収の仕方が上手くて、そこに新キャラが絡んできたり、ハルユキの主人公補正にニヤリと満足してみたりとストーリーを堪能することができました。そう感じたのは今回、いつも読むアクセルワールドとは違う側面を発見できたこととも関係しているのかもしれません。
それは中盤でハルユキと対峙するISS使いの女性に若干、感情移入したことです。普段は敵キャラには腹立たしさを感じることさえあれど、好感を持つ部分はは少なかったと記憶しています。たぶん、語られる彼女を悪行に駆り立てる理由が、バーストリンカー云々ではなく、非常に人間臭いなと思えたからです。やはり敵とはいえ、信念を持ちつつ行動している人間には共感を覚えるのかなと感じるとともに、そう思わせてくれた作者の手腕に称賛をおくりたいです。
次はまたちょっと期間が開いてしまうようですが、満足度の高い内容でしたのでこれを読み返したりしつつなんとか我慢して待てそうです。
前巻では正直物足りなさが強かったのですが、それらを一蹴するかのような新展開の連続には休む間もなく読みふけったほどです。伏腺回収の仕方が上手くて、そこに新キャラが絡んできたり、ハルユキの主人公補正にニヤリと満足してみたりとストーリーを堪能することができました。そう感じたのは今回、いつも読むアクセルワールドとは違う側面を発見できたこととも関係しているのかもしれません。
それは中盤でハルユキと対峙するISS使いの女性に若干、感情移入したことです。普段は敵キャラには腹立たしさを感じることさえあれど、好感を持つ部分はは少なかったと記憶しています。たぶん、語られる彼女を悪行に駆り立てる理由が、バーストリンカー云々ではなく、非常に人間臭いなと思えたからです。やはり敵とはいえ、信念を持ちつつ行動している人間には共感を覚えるのかなと感じるとともに、そう思わせてくれた作者の手腕に称賛をおくりたいです。
次はまたちょっと期間が開いてしまうようですが、満足度の高い内容でしたのでこれを読み返したりしつつなんとか我慢して待てそうです。