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2 (メディアワークス文庫 の 1-6) 文庫 – 2012/8/25

4.4 5つ星のうち4.4 131個の評価

数多一人は超有名劇団 『パンドラ』 の舞台に立つことを夢見てやまない青年。ついに入団試験を乗り越え、パンドラの一員となった彼だったが、その矢先に 『パンドラ』 は、ある人物によって解散を余儀なくされる。彼女は静かに言う。「映画を撮ります」 と。その役者として抜擢された数多は、彼女とたったふたりで映画を創るための日々をスタートすることになるが――。
『全ての創作は、人の心を動かすためにある』
彼女のその言葉が意味するところとは。そして彼女が撮ろうとする映画とは一体……? 全ての謎を秘めたままクラッパーボードの音が鳴る。
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登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ アスキー・メディアワークス (2012/8/25)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2012/8/25
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 561ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4048869256
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4048869256
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 131個の評価

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野崎 まど
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2021年3月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
kindleで買い直して数年ぶりの再読だったけれど、当時の衝撃が色褪せることなくエグいの一言。
単体としても面白く読めるとは思えるものの、やはりメディアワークスの一連の作品を読んでおくべきで、その意味では間口は狭い。
けれど、それらを履修して挑んだ場合、完全に構築された物語というものを体験できることは保証する。
大袈裟な言い方をするが、創作の最高傑作。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2019年1月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
私の読む順は:不死学生 → 小説家 → 2 → アムリタ → パーフェクトフレンド → 舞面真面でした。
全部読み終わった今に言いますと、どんな順番でも異なる体験が出来て、最も勧める順はないと思います。ですが、「2」の後に「[映]アムリタ」を読むと、エンディングバレまでは行かなかったが、所々ネタバレ感が半端ないでしたので、「2」を「[映]アムリタ」の先に読むことだけは避けるべきだと思います。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年3月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「順番に読め」という先人の教えを忠実に守って読み進めてきました。
きっと今まで出会ったキャラ達が全部関わってくるんだろうと・・・
手にした本の厚さ(これまでの5冊の倍以上)がそれを物語っていました。

まず超劇団「パンドラ」が崩壊していくまでが、長く書かれます。
台詞1つで劇団を潰す人と言ったら、あの人しかいないでしょう。いよ、待ってました!
で、100P以上も使っていながら、これがほんのイントロダクション。
(この直後にタイトルを表す黒塗りページ挟むのがカッコいい)

その後、案の定過去作の名前を持ったキャラが色々からんで来て・・・
(それぞれの後日譚としても面白い)
もっとも面白いのは、”死なない生徒”での伊藤先生でしょう。
彼のする、進化やミームの講義は面白い。
別に無くてもいい章な気もしますが、ここの野崎氏の創作の考え方や
これから持っていたい姿勢を表明する場でもあったのでしょう。

しかし・・・最中の父親はどこでどうしているんだ??(読んでる間の疑問)

終盤で、死んだと思われる人が死んだ(?)と思われる出てきます。
その死因からは、ここでも”死なない生徒”を思い起こしました。
もしや、最原が実は不死の人か、藤凰式不死法の実践者として子育てしてるのか?
その後は雪崩打つような吃驚展開ですが、「参った」というよりは、「え、どういう事?」の連続。
(あと、上記の疑問も解決)

ラストの1行、いや2行がどこかで見た文言と同じなのはいいのですが、
その前のページで明かされる、真の目的はちょっとガッカリかな。
もっと本を投げ飛ばしたくなるようなエンディングを期待してただけに。
なんだかんだで「アムリタ」の衝撃を超えるものは、それ以降無いかも。

(たぶんバレ)

「2」というタイトルの意味には、主要キャラがほぼ「一人二役」か「二人一役」だったことも含まれてると考えます。
そう思うと、『二見遭一』という名前は・・・・・
作者はどの時点でシリーズ化を考えたのか?という疑問は、読んだ誰もが考えると思うのですが、
この名前が最初からあった時点で、「もう始めからです」って事になりそうな気になります。
「2」に於いて、主人公が凄い仕込みをしていたのと同様に、ここまでの5冊の作品があったってことなんでしょうね。
6人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2021年10月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
生物学や遺伝子学等にも通じる(?)観点から、大胆な発想を思いつき、その大胆なオチに力技で着地させる手腕はすごいと思います。
ただ、その結果としてのあの存在は、
存在の凄さを観念的にしか証明できておらず、
シンプルにすごい存在として認識しやすい過去作品のヒロインズに比べ、
どうも具体的な凄さがわかりにくく、オチの真相が弱い感じでした(戦闘力が高そうなのは伝わった)。

総合的には普通でした。
衝撃の一作目、安定のパターンの四作目の方が、オチには素直に納得できました。

ここからは少し余談かつ、
若干ネタバレ。
なので未読の方々は注意。
ぼかしてはいますが、
ネタバレ的に危険なので。
注意しましたぞ。
特にアムリタのネタバレがあるので。




序盤に、数多君とミシマさんがあまりに過去作の匂いをしてるので、二人に関してある予想を立ててたら、
数多君に関しては、彼が誰だかは完璧予想通りで、ミシマさんに関しても、序章の最後にあの人が出てきた際は、ありゃ、予想外れたかな、と思ったんですが、最終的には最初の予想が当たってました。
一旦外れたかと思わせてさえくれるのは作者の上手さでしょうけれど。
あと、
・本シリーズは毎回どんでん返し有り
・一作目のヒロインは映画を見せる事で他人を好きに〇れる(一作目の後半でわかる)

という事から、本作を読んでる間、もしかしたら、本編で数多君とずっと絡んでる最原さんは、
一作目のラスボスが映画を見せて(「誰に」みせたかは、あるキャラがある事になるまではわかりませんでしたが、なった後は大体三作目のあの人ってわかりますよね。どうせ後でって予想つくんで)ラスボスに〇りきってる誰かかもしれない可能性、
はずっと心のどこかで考えてました。
それに今にして思えばそもそも髪の色違いますし。
一作目の表紙絵みてると、本作で最原さんが最初に登場した際の
「黒髪」て描写に違和感すると思います。
旧版も新版も表紙の最原さんは黒髪じゃないし。

そういった意味で伏線はわかりやすく親切でフェアだと思います。
一作目でも、しのめねむさんの正体(登場人物のうちの誰か的意味で)はすぐ初見で察しがつきました。
怪しんでくださいと言わんばかりのタイミングであの人主人公にアプローチしてきますしね、
あれもあからさまで予想つきやすかった。

一つ気になったのは。
一作目で主人公とヒロインは互いに初めてで、
て事は素直にあの子は二人の子って事なので、
一作目のラストでラスボスは主人公の〇☆を消さなかったて事で(もし主人公に自分を忘れさせてたなら本作の一作目主人公の最終的な行動原理に矛盾が生じるので)、
そこは一作目読了後、作品としては一作目を素直に名作と思えつつ、それはそれとして主人公可哀想だったので、
一作目主人公にフォローあってよかったです。

ただ主役二人の娘さんと最初の本作主人公の仲間二人可哀想過ぎ。
特に主役二人の娘さんの扱いひどい。
全てがFになるのラスボスも、自分の娘に冷徹な所があったけど、
本作の主役二人も自分達の娘によくああ割り切った事できるな、と。
その辺は少しもやっとしました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年8月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のレビュアーの方々が、実に熱く語られており、自分が改めて付け足す要素はありませんが、「アムリタ」から本作までの全ては、文学という表現でしか出来ない、ある意味、究極の表現だと感じました。もっともっと有名になって良い作品だと思います。これから読まれる方は、是非「アムリタ」から読まれる事をオススメします。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年10月10日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
他のレビューに重ねて書かれているが、読む順序が大切である。大切なので何度でも書いておこう。(私も先行レビュアーに感謝)
この本「2」を読む前に最初に「[映]アムリタ」を、その後「舞面真面とお面の女」「死なない生徒殺人事件」「小説家の作り方」を読み、「パーフェクトフレンド」を楽しんでおくことは必須である。
そこで今巻を読むと、過去作の登場人物がわんさか出てきて個性豊かに振舞う中でダイレクトに「[映]アムリタ」に繋がり、映画創作に始まり映画創作で閉じる全6冊の円環構造が完成する。それは自らの尾を飲むウロボロスではなく、円形になった蛇が自らより進化した子蛇を口から生み出す形だ。この子蛇も円を重ねるように成長し、同じように孫蛇を吐き出すだろう。ぐるぐる螺旋を描きながら進化し続ける創作者たちの物語と言えよう。
しかし残念ながら次の輪は著述されないだろう。何故なら次の輪は我ら現代の人間の理解を超える高度な創作をめぐる話になるからで、いかに野崎まどとはいえ、今は書けない。
そんな創作の限界を探求した超天才映画監督 最原最早の物語である。
純粋なミステリーではないものの、説明抜きの直感的人間の行動を論理的に解明していこうと試みるので、読後感は推理小説のそれに似ている。いつもの重層的どんでん返しもあり、著者は読者の期待を裏切らないし、これまでの巻と諸々が完璧に整合しているし、見事である。ただ、そのために理が勝ちすぎていて、感動より納得が先に来てしまうのがちょっと残念。最原最早が持つ人の枠を越えた魅力、例えば艶やかさや可愛らしさをもうちょっと確認できると、最後の衝撃がもっと大きくなっただろう。この衝撃度だけでいえば「[映]アムリタ」の方が上だと思う。(まあ、最初に読んだからかもしれないが)
ところで、前5作には全て最後にあれはどうなったのかなと悩む「解明されないもの」が説明するまでも無いとして残されていたが、今巻ではそれらのオープンマターを相当拾ってくれているのがすごい。ひょっとしたら第1作の時から、遅くとも「パーフェクトフレンド」を書く前に、「2」の構想は出来上がっていたに違いない。逆に言えば、今巻を読まないと実は前5巻を読み切ったことにならないということである。だから読むしかないのですよ、あなた。但し、順序を守って最後にね。
61人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年2月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
毎回、天才であったり不死であったり何かしらの超越したものと周囲の関わり・コミュニケーションを中心に物語が紡がれますが、この作品では最原最早という始まりにしてもっとも超越していた創作の天才の物語です。最終的に一人の天才のために周りのすべての余計な出来事が徹底的にそぎ落とされて、その天才だけがみえる理想形のようなものに近づいていく描写は圧巻でした。創作とは何か、人間とは何か、愛とは何か、感動とは何か、哲学的でもあり根源的でもある疑問にある意味納得できる一定の答えを提示している作品のようにも思います。

創作活動はもちろん、日常の色々なことを試行錯誤しながらだんだんうまくなっていくことはよくあります。しかし、作中にあるように完全な答え、絶対に正しい答えを目の前に提示されて自分には決してそれができないと気付いた時、人間はその事実に耐えられるものではないのだなと感じます。ではこの場合は創作活動についてですが、その答えを知っている天才たちはいったい何を目指すのかについての後半部分は驚きと感動でいっぱいです。どうやったらこのような超常現象に近い人たちの物語を期待以上でかつ破綻なくまとめることができるのかという点でも感心しました。利己的な遺伝子、ミーム等を読んでこの物語に至ることも非常に興味深いです。

他の方のレビューにもありますが、メディアワークス文庫で「アムリタ」から始まる一連の作品の集大成であり終着点にある作品です。今までの作品を読んでからこの作品に臨んだ方が楽しみが多いと思います。この作品によって今までの作品の意味・捉え方もいくつか変わってきます。全作品群を一ヶ月で読んだことは少々もったいなかったかなと思いますが、非常に楽しむことができました。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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