私設帝国(アップル・グーグル・マクド・エクソン等)が、世界を包囲しつつある今、世の中には、「仕組みを創る人間」・「仕組みの中で使われる人間」・「仕組みの中で消費を強いられる人間」に、色分けすることができる。
「仕組みの中で使われる人間」、つまり、現場で働く人々にも、変化の波が押し寄せている。
雇用の流動化により、単純労働の、より低賃金化・雇用の外国への流失(移民の流入)・機械化・IT化によるホワイトカラーの仕事減など。
「仕組みの中で消費を強いられる人間」つまり、一度帝国の網(蜘蛛の巣)に絡まると抜け出すことは簡単ではないし、彼らの色に染まってしまった方が、使い勝手も良く、お手軽、お値打ちだし、頭も使わなくて済むので「楽」な一面もある。
この巨大な海原を泳いで、自己を確立し生き抜いて行く為には、自分の頭で考え、判断し、物事を開拓していくことが、重要である。
例えば、
1:専門的スキル(即時、代替がきかないモノ)を身に付ける。
2:創造性・アート(イメージを作り出し、それを形作る)を磨く。
その為に、古典に触れる・物事を多面的に捉える・鍛錬(修練)。
3:外国語(英語・中国語)・コミュニケーション能力・ディスカッション能力の習得。
4:勉強し続ける(一見無関係の分野でも、複数掛け合わせることで、相乗効果を発揮)。
5:帝国が目をつけないようなニッチ分野での起業や、国外への転職、移住も考慮に入れる。
運命は、自ら切り開いていくもの(自助論)だが、自己を高める環境に身を置くこと、仲間の手助け、応援も、また、大切なり。
¥838¥838 税込
ポイント: 8pt
(1%)
配送料 ¥480 6月20日-22日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店 販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥838¥838 税込
ポイント: 8pt
(1%)
配送料 ¥480 6月20日-22日にお届け
発送元: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
販売者: 現在発送にお時間を頂戴しております。創業15年の信頼と実績。采文堂書店
¥153¥153 税込
配送料 ¥257 6月7日-8日にお届け
発送元: リサイクル商品在宅買取【りもったい】(株式会社シガースタイル) 販売者: リサイクル商品在宅買取【りもったい】(株式会社シガースタイル)
¥153¥153 税込
配送料 ¥257 6月7日-8日にお届け
発送元: リサイクル商品在宅買取【りもったい】(株式会社シガースタイル)
販売者: リサイクル商品在宅買取【りもったい】(株式会社シガースタイル)
無料のKindleアプリをダウンロードして、スマートフォン、タブレット、またはコンピューターで今すぐKindle本を読むことができます。Kindleデバイスは必要ありません。
ウェブ版Kindleなら、お使いのブラウザですぐにお読みいただけます。
携帯電話のカメラを使用する - 以下のコードをスキャンし、Kindleアプリをダウンロードしてください。
企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔 (アスキー新書 234) 新書 – 2013/2/12
松井博
(著)
{"desktop_buybox_group_1":[{"displayPrice":"¥838","priceAmount":838.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"838","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"jbovAjQp7IIytCV220odmQHbaM5%2Buyo1eID7ZEKKoMxYcPQzSWV7PRNzZB2AwMixI4kQSRONblM27zDE3h5hiMMxVXZWBrbOOVtcW9XztBnhrkfb2LHN9J12ZvUGm6E7ZvGdO3%2Bs5ISz0GFql8V%2F53GQfCaKkDSp4qqRhxCDspKdFeG2JOZEWA%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"NEW","aapiBuyingOptionIndex":0}, {"displayPrice":"¥153","priceAmount":153.00,"currencySymbol":"¥","integerValue":"153","decimalSeparator":null,"fractionalValue":null,"symbolPosition":"left","hasSpace":false,"showFractionalPartIfEmpty":true,"offerListingId":"jbovAjQp7IIytCV220odmQHbaM5%2Buyo1YWBJWZf9hEKjWXuRuYwvPDFCwZAZ2saEa4w9HpS%2BSHx1DLPzv4w%2BAXMQZcsbPI4Y%2BrAKiG1RvOGopZbqG%2BzfCiJVg8om3pobhMJsOfInBdeCB2Psm7K5zB3KsYOP1DBY1A5NE8FUst%2F2Jo5EuTQUtg%3D%3D","locale":"ja-JP","buyingOptionType":"USED","aapiBuyingOptionIndex":1}]}
購入オプションとあわせ買い
大ヒット商品iPodの発売を機に大きな変貌を遂げた米アップル社を内側から見てきた著者が、独自の視点でアップル、グーグル、マクドナルド、エクソンモービルなどの巨大企業を分析。
一人勝ちする仕組みを創り上げながら、産業やビジネス、消費の在り方を根底から変え、私たちの生活に影響を与える「私設帝国」とも呼べる企業たちの実像に迫ります。
これらの帝国が支配する新しい世界の姿を明らかにしつつ、企業が構築するさまざまな仕組みの中で、私たちはどのようにそれらに対応し、生きていくかを考える近未来の指南書です。
一人勝ちする仕組みを創り上げながら、産業やビジネス、消費の在り方を根底から変え、私たちの生活に影響を与える「私設帝国」とも呼べる企業たちの実像に迫ります。
これらの帝国が支配する新しい世界の姿を明らかにしつつ、企業が構築するさまざまな仕組みの中で、私たちはどのようにそれらに対応し、生きていくかを考える近未来の指南書です。
- 本の長さ288ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2013/2/12
- 寸法11 x 1.3 x 17.6 cm
- ISBN-104048869647
- ISBN-13978-4048869645
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ 1 以下のうち 1 最初から観るページ 1 以下のうち 1
商品の説明
著者について
1966年生まれ。神奈川県出身。地元の高校を卒業後、渡米。オハイオ・ウエズリアン大学卒業。
沖電気工業株式会社、アップルジャパン株式会社を経て、2002年に米国アップル本社の開発本部に移籍。
iPodやマッキントッシュなどのハードウェア製品の品質保証部のシニアマネージャーとして勤務。2009年に同社退職。
現在カリフォルニア州クパチーノ市内にて保育園「つくしデイケア」を経営。
沖電気工業株式会社、アップルジャパン株式会社を経て、2002年に米国アップル本社の開発本部に移籍。
iPodやマッキントッシュなどのハードウェア製品の品質保証部のシニアマネージャーとして勤務。2009年に同社退職。
現在カリフォルニア州クパチーノ市内にて保育園「つくしデイケア」を経営。
登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2013/2/12)
- 発売日 : 2013/2/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 288ページ
- ISBN-10 : 4048869647
- ISBN-13 : 978-4048869645
- 寸法 : 11 x 1.3 x 17.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 596,709位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 1,350位角川新書
- - 9,518位その他のビジネス・経済関連書籍
- - 10,205位実践経営・リーダーシップ (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
著者をフォローして、新作のアップデートや改善されたおすすめを入手してください。
沖電気工業、アップルジャパンを経て、米国アップル本社に移籍。iPodやマッキントッシュなどの品質保証部のシニアマネジャーとして7年間勤務。2009年に同社退職。カリフォルニア州にて保育園を開業。15年フィリピン・セブ島にて Brighture English Academy を創設。著書に『日本人のための 一発で通じる英語発音』『企業が「帝国化」する』など。
Twitter: twitter.com/Matsuhiro
ブログ:https://note.mu/matsuhiro
Instagram: https://www.instagram.com/hiroshi.matsui66/
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2013年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
アップル社のシニアマネージャーだったこの著者の前刊「僕がアップルで学んだこと」を購入し面白く読んだ。
「僕がアップル」の前半は要するに、「大躍進したアップルに秘密なんてない。
最初に決めたビジョンを実現するための強い完遂力を生み出す職場環境があっただけ」と語り、
実現に向けてスティーブ・ジョブズが行ったことを紹介した内容だった。そのうえで後半は、
アップルというグローバル企業で働く人々やそこでの働き方を経験者の視点で分析している。
本書「企業が「帝国化」する」は「僕がアップル」の続編的な面もあるが、異なる視点で読者に問いを投げかけている。
取りあげた領域はさらに広く、深い。そして重いテーマだ。もちろん、アップルがグローバル化し、
それ以上の存在になる過程が描かれるとともに、ワーカホリックな上層部、中国の下請け工場で働く人々の実態、
アップルストアで働く人々を含めたヒエラルキーなどにも触れ、アップルに関心のある人にも興味深い内容だ。
国家を超えて、かなり強大な力を持つようになった企業はグローバル企業という呼び名には収まらない。
それはもはや「私設帝国」だと著者はいう。
本書はその事実をさまざまな資料を提示しながら、明らかにしている。どこかの告発映画で取りあげた内容に
似ているフシもあるけれど、けっこうガツンとくるエピソードがいくつもあった。
取りあげているのは、ITのほか、石油と食品の各産業。「帝国」のほとんどがアメリカの企業なのだが、
その影響についてはいまさらながら思い当たることが多い。
われわれが普段なにげなく食べる食品、使っているスマホ、それらの商品の裏側にどんな構造が存在し、なにが起きているのか。
あらためて、いまの世界にどのような力がかかっているか、これからどうなるかを認識すべきだと思わせる内容だ。
中間層の仕事がなくなる世界。仕組みをつくるごく少数の人たち、仕組みの中で働く低賃金労働者、
仕組みの中で消費活動を続ける人々。
この現状をまっさきに知るべきなのは、これから仕事に就く若い世代だと思う。
漠然と、「今後は他国で働いたり、他国の人と働くことが増えるかもなあ」「仕事はあるのか」「やっぱり英語は必要か?」と
思っているなら、本書の購読をおすすめする。現代の帝国の実像と影響力がよくわかる。
本書の最後の章は、「で、これからどうする?」という視点で、
帝国の影響下にある世界で生きていく方策を具体的に列挙している。
それらの提案には実行するのに難しい面もあるけれど、やり遂げられないことはない。
その提案が役立つかどうかは人それぞれだろう。本書が取りあげている事実は重く慄然とするが、
アップルという尋常ではない職場で働いてきた、実践的な思考力・持久力を持った著者の言葉は、実は軽やかだったりする。
素朴な目線と、語られる言葉が理屈だけでつくられてはいないのがこの著者に好感がもてる所以ではないだろうか。
これから生きていくのに必要なのは、アートなどの創造力や他人と異なる能力、専門技術を持つことだという。
英語はもちろん最低限必要。海外移住はオプションとして考えておく。
その実践的な思考や行動力こそが本当に学びたいところだと私は思った。
「僕がアップル」の前半は要するに、「大躍進したアップルに秘密なんてない。
最初に決めたビジョンを実現するための強い完遂力を生み出す職場環境があっただけ」と語り、
実現に向けてスティーブ・ジョブズが行ったことを紹介した内容だった。そのうえで後半は、
アップルというグローバル企業で働く人々やそこでの働き方を経験者の視点で分析している。
本書「企業が「帝国化」する」は「僕がアップル」の続編的な面もあるが、異なる視点で読者に問いを投げかけている。
取りあげた領域はさらに広く、深い。そして重いテーマだ。もちろん、アップルがグローバル化し、
それ以上の存在になる過程が描かれるとともに、ワーカホリックな上層部、中国の下請け工場で働く人々の実態、
アップルストアで働く人々を含めたヒエラルキーなどにも触れ、アップルに関心のある人にも興味深い内容だ。
国家を超えて、かなり強大な力を持つようになった企業はグローバル企業という呼び名には収まらない。
それはもはや「私設帝国」だと著者はいう。
本書はその事実をさまざまな資料を提示しながら、明らかにしている。どこかの告発映画で取りあげた内容に
似ているフシもあるけれど、けっこうガツンとくるエピソードがいくつもあった。
取りあげているのは、ITのほか、石油と食品の各産業。「帝国」のほとんどがアメリカの企業なのだが、
その影響についてはいまさらながら思い当たることが多い。
われわれが普段なにげなく食べる食品、使っているスマホ、それらの商品の裏側にどんな構造が存在し、なにが起きているのか。
あらためて、いまの世界にどのような力がかかっているか、これからどうなるかを認識すべきだと思わせる内容だ。
中間層の仕事がなくなる世界。仕組みをつくるごく少数の人たち、仕組みの中で働く低賃金労働者、
仕組みの中で消費活動を続ける人々。
この現状をまっさきに知るべきなのは、これから仕事に就く若い世代だと思う。
漠然と、「今後は他国で働いたり、他国の人と働くことが増えるかもなあ」「仕事はあるのか」「やっぱり英語は必要か?」と
思っているなら、本書の購読をおすすめする。現代の帝国の実像と影響力がよくわかる。
本書の最後の章は、「で、これからどうする?」という視点で、
帝国の影響下にある世界で生きていく方策を具体的に列挙している。
それらの提案には実行するのに難しい面もあるけれど、やり遂げられないことはない。
その提案が役立つかどうかは人それぞれだろう。本書が取りあげている事実は重く慄然とするが、
アップルという尋常ではない職場で働いてきた、実践的な思考力・持久力を持った著者の言葉は、実は軽やかだったりする。
素朴な目線と、語られる言葉が理屈だけでつくられてはいないのがこの著者に好感がもてる所以ではないだろうか。
これから生きていくのに必要なのは、アートなどの創造力や他人と異なる能力、専門技術を持つことだという。
英語はもちろん最低限必要。海外移住はオプションとして考えておく。
その実践的な思考や行動力こそが本当に学びたいところだと私は思った。
2014年5月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
終盤近くまで、とても面白く読み進めました。
まずは、巨大帝国化したグーグルやアップルの構図を整理し、解き明かして見せてくれた手法は面白く、とても参考になります。
最近はグーグルへの依存度が高くなりすぎて、ちょっと検索アルゴリズムが変わると自分のサイトの順位も変わり、右往左往しなければならなかったりして、このまま進むといったいどうなるんだろうか…と不安がよぎる時があります。
そろそろネット依存度の低いリアル事業の強みを考え直すべき時期かな、と思っていたところなので、とても参考になる本です。
ファーストフード関連やモンサントの遺伝子組み替え種子、電子書籍関連などは特に目新しい情報はなかったですが、何せ相手が大きいので情報収集も大変でしょうし、分かりやすくまとめてあると思います。
ショッキングだったのは、エクソンなど石油企業のことや「資源の呪い」という部分で、資源のない日本の状況を嘆いている人には、是非読んで欲しい部分です。
このように非常に面白い本なのに、あえて☆三個という厳し目の評価にしたのは、終盤を読み終えて何となく、割り切れない思いが残ったからです。
ひとことで言えば、著者は世間でいうところの、超絶エリートの勝ち組です。
本の終盤で編集側が「それではあなたのように広い視野を持って、先進的な一流企業でクリエィティブな仕事をするような立場になるには、どうすれば良いのでしょうか。」という章を入れたがったのかもしれません。
それに対して何となく、優等生的な答えでうまくまとめてあるようには見えます。創造性を養う、優れた芸術に触れる、外国語を学び移住を視野に入れる、専門的な技能を養う、など。
しかし著者の意識はあくまでも、アップルのような先端企業の高給取りになって世界を股にかけて飛び回り、早目にリタイヤして余生は自分の好きなことをして悠々過ごす、というところに目標があるような気がします。
ここで少し疑問が湧くのですが、学園かヒッピーの集まりのような雰囲気だったアップルが、途上国の人的資源を吸い上げて帝国化したということを認識している著者は、そこにいささかの矛盾も見出さないのでしょうか。一番読みたかったのはそこなのに、効率化を目指したらこうなっちゃった、で終わりとは残念です。
一流の芸術に触れることで創造的な感性を磨く、というような文言は、いかにも尤もらしくは聞こえます。しかし、芸術はどちらかというと、虫の目、虐げられる者の目に立脚してこそ真に豊かな感性を養うことができるのであって、下々の民から搾取して出来上がった名だたる豪華な宮殿は、果たして本当の芸術と言えるのでしょうか。
それって結局、綺麗なものだけ見ていたい、ということに繋がりはしないでしょうか。だとしたらエリートから簡単に、優れた芸術に触れなさい、などと語って欲しくはありません。
大きなテーマを扱った著書なので、このように結論を出したりうまくまとめてしまったのは、果たしてどうなのかという気がします。結果、広い視野を持った本のように見えながら、けっこう狭い視野の結論を見てしまったという感じを受けました。
著者はアップルを辞めてから幼児教育にも関わっているということを書かれており、まだまだ色々と考えることはあるのですが、素材としては面白いものの、何となくもやもやする部分の残る本でした。
まずは、巨大帝国化したグーグルやアップルの構図を整理し、解き明かして見せてくれた手法は面白く、とても参考になります。
最近はグーグルへの依存度が高くなりすぎて、ちょっと検索アルゴリズムが変わると自分のサイトの順位も変わり、右往左往しなければならなかったりして、このまま進むといったいどうなるんだろうか…と不安がよぎる時があります。
そろそろネット依存度の低いリアル事業の強みを考え直すべき時期かな、と思っていたところなので、とても参考になる本です。
ファーストフード関連やモンサントの遺伝子組み替え種子、電子書籍関連などは特に目新しい情報はなかったですが、何せ相手が大きいので情報収集も大変でしょうし、分かりやすくまとめてあると思います。
ショッキングだったのは、エクソンなど石油企業のことや「資源の呪い」という部分で、資源のない日本の状況を嘆いている人には、是非読んで欲しい部分です。
このように非常に面白い本なのに、あえて☆三個という厳し目の評価にしたのは、終盤を読み終えて何となく、割り切れない思いが残ったからです。
ひとことで言えば、著者は世間でいうところの、超絶エリートの勝ち組です。
本の終盤で編集側が「それではあなたのように広い視野を持って、先進的な一流企業でクリエィティブな仕事をするような立場になるには、どうすれば良いのでしょうか。」という章を入れたがったのかもしれません。
それに対して何となく、優等生的な答えでうまくまとめてあるようには見えます。創造性を養う、優れた芸術に触れる、外国語を学び移住を視野に入れる、専門的な技能を養う、など。
しかし著者の意識はあくまでも、アップルのような先端企業の高給取りになって世界を股にかけて飛び回り、早目にリタイヤして余生は自分の好きなことをして悠々過ごす、というところに目標があるような気がします。
ここで少し疑問が湧くのですが、学園かヒッピーの集まりのような雰囲気だったアップルが、途上国の人的資源を吸い上げて帝国化したということを認識している著者は、そこにいささかの矛盾も見出さないのでしょうか。一番読みたかったのはそこなのに、効率化を目指したらこうなっちゃった、で終わりとは残念です。
一流の芸術に触れることで創造的な感性を磨く、というような文言は、いかにも尤もらしくは聞こえます。しかし、芸術はどちらかというと、虫の目、虐げられる者の目に立脚してこそ真に豊かな感性を養うことができるのであって、下々の民から搾取して出来上がった名だたる豪華な宮殿は、果たして本当の芸術と言えるのでしょうか。
それって結局、綺麗なものだけ見ていたい、ということに繋がりはしないでしょうか。だとしたらエリートから簡単に、優れた芸術に触れなさい、などと語って欲しくはありません。
大きなテーマを扱った著書なので、このように結論を出したりうまくまとめてしまったのは、果たしてどうなのかという気がします。結果、広い視野を持った本のように見えながら、けっこう狭い視野の結論を見てしまったという感じを受けました。
著者はアップルを辞めてから幼児教育にも関わっているということを書かれており、まだまだ色々と考えることはあるのですが、素材としては面白いものの、何となくもやもやする部分の残る本でした。
2013年11月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
就職活動中の学生や、今後の働き方に悩んでいる人にオススメの書です。
・自力で歩けないほどに急激に成長・太らせるためにホルモン注射をされる養鶏場の鶏
・アップルという一企業に囲い込むための、ハードウェアからソフトまでの商品戦略
・タックスヘイブンを何重にもくぐらせ、極限まで節税する多国籍企業
などなど、帝国化する企業の活動の実態を生々しく描いています。
これらに対して、個人的・心情的には、もちろん抵抗はありますが、
資本主義経済の中で、企業が成長し続けるためには、
本書に書かれているような、「収益を最大化する活動」はやむを得ないのかもしれないとも思ってしまいます。
世界中のマクドナルドで均一のものを食べられる、iPhoneによって生活スタイルが変わった
といった、消費者が恩恵を受けていること、多々感じるからです。
このような帝国化した巨大グローバル企業で、、競争の中を勝ち上がっていくことも
ある種の快感はあり、ビジネスマンとしてはやりがいのあることでもあるでしょう。
ただ、それができるのはごく一部のエリートだけであり、そもそも入社すら難しいのが現実、
ヘタをすれば搾取される側になってしまうと本書に書かれています。
それに巻き込まれないためには「自分の商圏をつくり」、「自分のビジネスを持つ」ことが
これから先には必要になると改めて実感した書でした。
最後の章の筆者の言いたいことは、もう少し厚くとも良いのでは?
と思いましたが、膨大な取材に敬意を払い星4つです。
・自力で歩けないほどに急激に成長・太らせるためにホルモン注射をされる養鶏場の鶏
・アップルという一企業に囲い込むための、ハードウェアからソフトまでの商品戦略
・タックスヘイブンを何重にもくぐらせ、極限まで節税する多国籍企業
などなど、帝国化する企業の活動の実態を生々しく描いています。
これらに対して、個人的・心情的には、もちろん抵抗はありますが、
資本主義経済の中で、企業が成長し続けるためには、
本書に書かれているような、「収益を最大化する活動」はやむを得ないのかもしれないとも思ってしまいます。
世界中のマクドナルドで均一のものを食べられる、iPhoneによって生活スタイルが変わった
といった、消費者が恩恵を受けていること、多々感じるからです。
このような帝国化した巨大グローバル企業で、、競争の中を勝ち上がっていくことも
ある種の快感はあり、ビジネスマンとしてはやりがいのあることでもあるでしょう。
ただ、それができるのはごく一部のエリートだけであり、そもそも入社すら難しいのが現実、
ヘタをすれば搾取される側になってしまうと本書に書かれています。
それに巻き込まれないためには「自分の商圏をつくり」、「自分のビジネスを持つ」ことが
これから先には必要になると改めて実感した書でした。
最後の章の筆者の言いたいことは、もう少し厚くとも良いのでは?
と思いましたが、膨大な取材に敬意を払い星4つです。
2013年3月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書)
も読みました。
内容のレビューは他の方に譲ります。
個人的には食肉問題とIT企業の下請け会社の問題が非常に興味深かったです。
まあ、偽装請負が横行している日本のIT業界も似たようなことがありますが…
この本の最大のポイントは、各種問題が非常にシンプルに書かれており、かつ分かりやすいことです。
そこに★5個の価値があります。
更に、本書には読者の理解を助ける図が多数登場しますが、これもおそらく著者が自力で書いたものでしょう。
これらの図もよけいな情報はなく、シンプルで、とてもわかりやすいものでした。
著者が前著では確か「アップルは商品もシンプルだが組織もシンプルだ」と言っていましたが、
改めてシンプルの重要性を認識せざるを得ませんでした。
本書の構成や図式は、自分がプレゼンするとき等に参考にしたいと思います。
内容のレビューは他の方に譲ります。
個人的には食肉問題とIT企業の下請け会社の問題が非常に興味深かったです。
まあ、偽装請負が横行している日本のIT業界も似たようなことがありますが…
この本の最大のポイントは、各種問題が非常にシンプルに書かれており、かつ分かりやすいことです。
そこに★5個の価値があります。
更に、本書には読者の理解を助ける図が多数登場しますが、これもおそらく著者が自力で書いたものでしょう。
これらの図もよけいな情報はなく、シンプルで、とてもわかりやすいものでした。
著者が前著では確か「アップルは商品もシンプルだが組織もシンプルだ」と言っていましたが、
改めてシンプルの重要性を認識せざるを得ませんでした。
本書の構成や図式は、自分がプレゼンするとき等に参考にしたいと思います。
2018年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
後半ダラダラと意味不明な文章が続き、ただただ企業の悪口が続くだけ。