私はC/C++/C#歴10年以上、Qtは全くの初心者、html/css/javascriptは一応書けますが、C++ほど得意ではありません。
Qt 5に対応した日本語書籍が他に無かったので、本書を購入しました。
特にQt Quickにこだわって本書を購入したわけではありません。
結論から言うと、
本書はタイトル通り、Qt Quick(QML)を学ぶための本でした。
単にQtでアプリを作ることを目的とした人で、VC++やC#を使い慣れている人にとっては、
Qt Quick(QML)よりWidget(C++)ベースで画面作成する方が楽なので、本書はほとんど役に立ちません。
Qtでの画面作成は、Qt Quick(QML)を使う方法と、Widget(C++)を使う方法があります。
Qtでアプリを作るのに、絶対QMLを理解しなければいけないというわけではありません。
VC++やC#を使い慣れている人にとっては、
Widgetベースの画面作成はVCとほとんど同じで、Qt付属のサンプルコードを覗く程度で理解できてしまうし、
Qt Designerを使えば、C#やVBと同じようにコードを書かずにWYSIWYGで簡単に画面レイアウトもできるので、
QMLをわざわざ学ぶ必要はないでしょう。
C++得意の私にはQMLはわかりづらいと感じました。
本書はWidgetで画面作成する方法はいっさい書かれていません。
【本書の対象者】
・QMLを学びたい人
・Qtでアプリを作りたい人でhtml/css/javascriptの方がC++より得意という方
【QML以外の解説】
6章、7章の、
アイコンの付け方、多言語対応、アプリの配布については、
QMLに関係なく必要となるので役に立つかもしれません。
ただ、Qiitaなどのサイトでも同じ内容でわかりやすい記事が簡単に検索できます。
【サンプルプロジェクト】
せっかくなのでQMLも覚えてみようと、3, 4章をざっと読んだ上、
5章のサンプルアプリ作成に挑戦してみましたが、5章の始めで挫折。
挫折の理由:サンプルコードが不親切すぎる
本に付属のサンプルコードはChapter.5-7でひとつのサンプルしかありませんが、
5章のなかでも、音楽プレーヤ、マルチメディアプレーヤー、ギャラリーアプリと3つのアプリがあり、
サンプルがどのアプリと対応しているのがわかりません。
多分、音楽プレーヤを元にして、マルチメディアプレーヤー→ギャラリーアプリと発展させて、
最終的に完成したアプリのサンプルのみが収録されているのでしょう。
5章最初の音楽プレーヤで、
本書の例題通りにコードを記述したつもりでもコンパイルエラーがでるのでサンプルを参考にしたかったのですが、
音楽プレーヤのみのサンプルがなく、
例文と同じソースコードを見つけることすらできなかったので、それ以上進めることができませんでした。
本書で使用されているQtはVer 5.0.2、私がインストールしたのはVer 5.5.1なので、
コンパイルエラーがバージョンの違いによるものなのか、私が間違っていたのかはわかりません。
わざわざVer 5.0.2をインストールしたくも無いので、
仕方なく、widgetベースで作り直してみたら、簡単に音楽プレーヤが作れてしまいました。
なので本書を読む必要は全くありませんでした。

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Qt QuickではじめるクロスプラットフォームUIプログラミング 大型本 – 2013/8/1
折戸孝行
(著)
サンプルソースコードのダウンロードサイトですが、2013年8月14日よりダウンロードできるようになっておりますので、ご活用ください(編集部より)。
Windows/Mac OS X/Linux/Androidなどのマルチプラットフォームで動作するアプリケーションを開発するためのフレームワークであるQt Quickを徹底解説。
Windows/Mac OS X/Linux/Androidなどのマルチプラットフォームで動作するアプリケーションを開発するためのフレームワークであるQt Quickを徹底解説。
- 本の長さ312ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2013/8/1
- ISBN-104048915126
- ISBN-13978-4048915120
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商品の説明
著者について
名古屋近郊に務めるソフトウェアエンジニア。仕事では主にWindows CEを使用したシステムの構築を行ってきた。
現在は、プロセス設計や再構築のサポートがメインになり仕事ではコードを書いていないのを少しさみしく思っている。
2011年の名古屋Qt勉強会で、S氏によるQt Quickの発表に衝撃を受けたのがQtとの出会い。
作成したアプリケーションがたくさんのプラットフォームで簡単に動作させられることものめり込むきっかけになった。
数カ月後にはQt Ambassadorになり、Qt(主にQt Quick)のすばらしさやおもしろさをたくさんの人に知ってもらえるように勉強会やブログなどで情報を発信している。
Windows(デスクトップ、モバイル)やWebやAndroidなどでアプリケーション開発を行ってきて
新しいフレームワークやプラットフォームに出会うたびに便利だと思うことは常にあったが、Qtの便利さはズルいと思っている。
現在は、プロセス設計や再構築のサポートがメインになり仕事ではコードを書いていないのを少しさみしく思っている。
2011年の名古屋Qt勉強会で、S氏によるQt Quickの発表に衝撃を受けたのがQtとの出会い。
作成したアプリケーションがたくさんのプラットフォームで簡単に動作させられることものめり込むきっかけになった。
数カ月後にはQt Ambassadorになり、Qt(主にQt Quick)のすばらしさやおもしろさをたくさんの人に知ってもらえるように勉強会やブログなどで情報を発信している。
Windows(デスクトップ、モバイル)やWebやAndroidなどでアプリケーション開発を行ってきて
新しいフレームワークやプラットフォームに出会うたびに便利だと思うことは常にあったが、Qtの便利さはズルいと思っている。
登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2013/8/1)
- 発売日 : 2013/8/1
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 312ページ
- ISBN-10 : 4048915126
- ISBN-13 : 978-4048915120
- Amazon 売れ筋ランキング: - 667,256位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 3,481位プログラミング (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年12月27日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2020年1月1日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
QtはクロスプラットフォームでUI開発する際に便利。開発ツールも非常に優れている。
従来のQtで使われていたWidgetではなく、Qt Quick(QML言語)で作れば、UIのコードをロジックコードから分離できて汎用的に使えるし、最近流行りのMVVM的な作りを実現できるモダンな考え方である。
例えば、UIはQMLで綺麗な画面を作り、バックエンドで、C++やPythonやGo(本書で説明はないが)等の処理系を組み合わせることも可能。
本書では、そんなモダンなQt Quick(QML)をしっかり基本から学べる。
なお、より新しい情報(特にQt Quick Controls 2について)補足が欲しい場合には、同著者の、Qt Quickスターターブックが参考になる。
従来のQtで使われていたWidgetではなく、Qt Quick(QML言語)で作れば、UIのコードをロジックコードから分離できて汎用的に使えるし、最近流行りのMVVM的な作りを実現できるモダンな考え方である。
例えば、UIはQMLで綺麗な画面を作り、バックエンドで、C++やPythonやGo(本書で説明はないが)等の処理系を組み合わせることも可能。
本書では、そんなモダンなQt Quick(QML)をしっかり基本から学べる。
なお、より新しい情報(特にQt Quick Controls 2について)補足が欲しい場合には、同著者の、Qt Quickスターターブックが参考になる。
2013年10月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
QT QUICKで出来ることの紹介とそのサンプルという感じです。
詰め込み過ぎの感があり、もう少しひとつひとつを掘り下げてコードの説明をして欲しい所。
サンプルを使用して動作確認しながらソースコードから習得できる人なら良いと
思いますが、相当のスキルが要求されると思います。
また、実践アプリとしてどのように活用すれば良いか伝わってこない。
詰め込み過ぎの感があり、もう少しひとつひとつを掘り下げてコードの説明をして欲しい所。
サンプルを使用して動作確認しながらソースコードから習得できる人なら良いと
思いますが、相当のスキルが要求されると思います。
また、実践アプリとしてどのように活用すれば良いか伝わってこない。
2013年9月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
Qtに新たに追加されたQMLという言語を使ったアプリケーション開発について、Qt Quickという標準ライブラリを中心に書かれている書籍です。
開発環境のインストールから、多言語対応やC++を使った簡単なプラグインの作成まで、簡潔ながらも一通り触れられておりQMLを勉強するにはとても良い本です。
洋書を含めても、現時点でQt Quickを取り上げた書籍は数点見つかるかどうかの中、日本語でしっか書かれている貴重な一冊だと思います。
サンプルコードは、日本語で丁寧にコメントが入れられていて、この手の書籍にありがちな、行番号と本文を何度も行ったり来たりをしなくても読み進められました。
コメントの中には別の動作をさせるためのコードが入れられているケースもあり、少しずつ変更しながら、動かしてみながら学ぶのに向いているように思います。
サンプルコードですが、他の方のレビューにもある通り、出版後しばらく書籍記載のURLからダウンロードできず、著者の方がブログでGuthubで公開している旨の記載がありました。
http://relog.xii.jp/mt5r/2013/08/qt-quickui.html
2013/09/09 現在では、書籍に記載されているアスキー出版のURLでもダウンロードできています。
なお、可能な限りJavaScriptのコードは少なくしようとの方針があるようで、QMLと少量のコードでココまでできるのかと驚かされる内容となっていますが、出版間際に出たQt 5.1で追加されたQt Quick Controlsライブラリは紹介がないため、メニューバーやツールバーを持つ昔ながらのUIや、より複雑な処理が必要なアプリケーションの構築のためには、最新の情報の収集と、JavaScriptやC++等の言語の学習が必要になるかと思います。
開発環境のインストールから、多言語対応やC++を使った簡単なプラグインの作成まで、簡潔ながらも一通り触れられておりQMLを勉強するにはとても良い本です。
洋書を含めても、現時点でQt Quickを取り上げた書籍は数点見つかるかどうかの中、日本語でしっか書かれている貴重な一冊だと思います。
サンプルコードは、日本語で丁寧にコメントが入れられていて、この手の書籍にありがちな、行番号と本文を何度も行ったり来たりをしなくても読み進められました。
コメントの中には別の動作をさせるためのコードが入れられているケースもあり、少しずつ変更しながら、動かしてみながら学ぶのに向いているように思います。
サンプルコードですが、他の方のレビューにもある通り、出版後しばらく書籍記載のURLからダウンロードできず、著者の方がブログでGuthubで公開している旨の記載がありました。
http://relog.xii.jp/mt5r/2013/08/qt-quickui.html
2013/09/09 現在では、書籍に記載されているアスキー出版のURLでもダウンロードできています。
なお、可能な限りJavaScriptのコードは少なくしようとの方針があるようで、QMLと少量のコードでココまでできるのかと驚かされる内容となっていますが、出版間際に出たQt 5.1で追加されたQt Quick Controlsライブラリは紹介がないため、メニューバーやツールバーを持つ昔ながらのUIや、より複雑な処理が必要なアプリケーションの構築のためには、最新の情報の収集と、JavaScriptやC++等の言語の学習が必要になるかと思います。
2013年8月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
書籍内に記述されているURLからサンプルソースがダウンロードできないようです。2013/8/5 11:00現在
残念です。
残念です。
2015年6月13日に日本でレビュー済み
Qt5 で作りたいものがあって書店で見かけて買いました(オライリーのQt本は4でした)。
結論から言うと大当たりです。
リファレンスだけならネットにいくらでもありますが、どこが重要でどこがつまづきやすいかというところを丁寧に解説してくれていて、非常に助かります。これを読まずにネットの資料だけで Qt すると遠回りすることになります。
なお自分は C++ ではなく go-qml でやってますが、非常に楽ちんです。
Qt Control を扱った続編が同人誌として出ているようなのでそっちも思わず買ってみました。
結論から言うと大当たりです。
リファレンスだけならネットにいくらでもありますが、どこが重要でどこがつまづきやすいかというところを丁寧に解説してくれていて、非常に助かります。これを読まずにネットの資料だけで Qt すると遠回りすることになります。
なお自分は C++ ではなく go-qml でやってますが、非常に楽ちんです。
Qt Control を扱った続編が同人誌として出ているようなのでそっちも思わず買ってみました。