まず初めに言っておくとこれは「新作」ではありません。およそ十年前に刊行された「パラサイトムーン」の設定と世界観を完全に共有した正統な続編です。
主人公を始めメインとなるキャラを一新しているとはいえ、旧作のファンには馴染みの深い「紅街中華街」が舞台だけに、懐かしい面々がこれでもかと登場。作中時間も10年近く経過しているため、旧作からの立場の変化も含めて興味深いです。特に某・絵描きの彼は初代主人公にふさわしい貫禄と成長ぶりで、夫婦揃って活躍してくれます。
作者自身はあとがきで「いくつか共通項があるくらいの完全新作」と語っていますが、巻末の設定解説でがっつりフォローを入れているあたり、ちょっと苦しいような(笑) 話のほうはまだプロローグ程度ですし、現状は旧作をしっかり読み込んだ人でないとあまり楽しめない内容かもしれません。
今回はあまり出番が無いフローラや、作品の象徴とも言える「満月のフェルディナン」など人気キャラの活躍が期待されますが、新たなエスハの玩具に選ばれてしまった新主人公の今後も気になるところ。ちなみ今回は作者お約束の「幼馴染」とヤンデレ気味な「妹」のダブルヒロインです(笑)
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ストレンジムーン 宝石箱に映る月 (電撃文庫) 文庫 – 2013/6/7
妹と二人暮らしの高校生、月代玲音。ある日の放課後、彼は友人の文槻クレアに連れられ、地元の紅街中華街を訪れる。場違いな洋菓子店でメイド姿の双子と出会い、妙なケーキを注文する玲音だったが、異変の刻は彼の知らないうちに着々と近づいていた。 封印を解かれた「マリアンヌの宝石箱」。その内側に封じられていたのは、かつて欧州を席巻した異能者、“皇帝”のブロスペクトとその部下達。街の裏側で暗躍する“キャラバン”の幹部、周皓月の掌に踊らされ、事態は混迷を迎えていく――
- 本の長さ424ページ
- 言語日本語
- 出版社アスキー・メディアワークス
- 発売日2013/6/7
- 寸法10.7 x 2.2 x 15 cm
- ISBN-104048916947
- ISBN-13978-4048916943
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登録情報
- 出版社 : アスキー・メディアワークス (2013/6/7)
- 発売日 : 2013/6/7
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 424ページ
- ISBN-10 : 4048916947
- ISBN-13 : 978-4048916943
- 寸法 : 10.7 x 2.2 x 15 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,628,840位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1978年生まれ。第七回電撃小説大賞にて金賞を受賞(「BOOK著者紹介情報」より:本データは『雪逢の狼―陰陽ノ京月風譚〈2〉』(ISBN-10:4048688219)が刊行された当時に掲載されていたものです)
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2013年8月2日に日本でレビュー済み
今作『ストレンジムーン』は2001年5月から2003年2月の間に刊行された同作者の作品『パラサイトムーン』(全6巻)と
同一の舞台でその数年先の未来を描いたものとなっています。
あとがきで「基本的には完全に新作という扱い」なんて書かれちゃいますが、『パラサイトムーン』も今作も
異世界から来訪し人々に異能を与える超常的存在『迷宮神群』を取り巻く人々を描いた群像劇なので実質続編だと思います。
今作は、かつて異能の力で西洋圏を席巻していた皇帝プロスペクトとその仲間の意志や記憶や異能を宿した石を内包した『マリアンヌの宝石箱』の封印が街中で解かれた事に端を発する騒動に
『迷宮神群』の事など知らない高校生の主人公とその友人、妹らが巻き込まれていくというもの。
(ちなみにこの巻で話は終わりません。というか、非常に気になるところで終わりますw)
『パラサイトムーン』の登場人物も数多く登場して話にもばんばん絡んでくるので『パラサイトムーン』を気に入っていた人は今作も高確率で楽しめると思います。
(自分は「おおーフローラとファウナじゃん!」などと導入から興奮しながら読んでましたw)
『パラサイトムーン』未読の方でも巻末にQ&Aもありますし、騒動に巻き込まれた主人公の玲音と同じ立場で見れば十分楽しめるんじゃないかな、と。
ただ登場人物や専門用語が多いのでそういうのを覚えるのに煩わしさを感じる人には向かないと思います。
同一の舞台でその数年先の未来を描いたものとなっています。
あとがきで「基本的には完全に新作という扱い」なんて書かれちゃいますが、『パラサイトムーン』も今作も
異世界から来訪し人々に異能を与える超常的存在『迷宮神群』を取り巻く人々を描いた群像劇なので実質続編だと思います。
今作は、かつて異能の力で西洋圏を席巻していた皇帝プロスペクトとその仲間の意志や記憶や異能を宿した石を内包した『マリアンヌの宝石箱』の封印が街中で解かれた事に端を発する騒動に
『迷宮神群』の事など知らない高校生の主人公とその友人、妹らが巻き込まれていくというもの。
(ちなみにこの巻で話は終わりません。というか、非常に気になるところで終わりますw)
『パラサイトムーン』の登場人物も数多く登場して話にもばんばん絡んでくるので『パラサイトムーン』を気に入っていた人は今作も高確率で楽しめると思います。
(自分は「おおーフローラとファウナじゃん!」などと導入から興奮しながら読んでましたw)
『パラサイトムーン』未読の方でも巻末にQ&Aもありますし、騒動に巻き込まれた主人公の玲音と同じ立場で見れば十分楽しめるんじゃないかな、と。
ただ登場人物や専門用語が多いのでそういうのを覚えるのに煩わしさを感じる人には向かないと思います。
2013年7月20日に日本でレビュー済み
1巻から上手いこと混戦模様になってるのが良いですね
両陣営にも敵対するだけの言い分があり、主人公の微妙な立ち位置も相まって
今後誰が味方になり誰が敵に回るのか予測しづらいです
石の特性もメリットデメリットが極端で、下手に手を出しにくいのも嫌らしい
あと個人的にはパラサイトムーンでは最後まで姿をみせなかった「腐食のメリア」が出てくるんじゃないかとワクワクしてます
-
パラサイトムーン未読者には、いきなり本書は薦められないかもしれません
引き続きの登場人物や迷宮神群の設定が多く、これ1冊だけ新規で読んでも「?」となってしまう可能性が高いです
興味があればパラサイトムーンからの購読をオススメします
能力者モノが好きならば、パラサイトムーンは本当に楽しめる作品ですよ
両陣営にも敵対するだけの言い分があり、主人公の微妙な立ち位置も相まって
今後誰が味方になり誰が敵に回るのか予測しづらいです
石の特性もメリットデメリットが極端で、下手に手を出しにくいのも嫌らしい
あと個人的にはパラサイトムーンでは最後まで姿をみせなかった「腐食のメリア」が出てくるんじゃないかとワクワクしてます
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パラサイトムーン未読者には、いきなり本書は薦められないかもしれません
引き続きの登場人物や迷宮神群の設定が多く、これ1冊だけ新規で読んでも「?」となってしまう可能性が高いです
興味があればパラサイトムーンからの購読をオススメします
能力者モノが好きならば、パラサイトムーンは本当に楽しめる作品ですよ
2013年6月15日に日本でレビュー済み
十年前から続編を待ち望んでいたパラサイトムーンの正当続編、とても楽しみにしておりました。
当時からの思い入れも含めたレビューであることを先に書いておきます。
迷宮神群と呼ばれる神々、その神の影響により異能を受けた人々による組織『キャラバン』。
なんの関係もない一般人だったはずの主人公が、とある爆発事故をきっかけにそれらと関わり巻き込まれていく話です。
好き合ってるけど付き合ってない主人公と幼馴染ににやけてしまうシーンもありつつ、友人達と敵味方に別れ争うことになる展開、組織や主人公達に絡む様々な思惑など、読み応えたっぷりの一冊でした。まだまだ物語の序章ですし、続きが楽しみです。
続編とはいえ扱いとしては新作、メインキャラクターも当然新キャラなのでご新規さんにも十分楽しめるのではないかと。巻末でキャラクターQ&Aという形で設定を説明してくれてますし。
ただ前作のキャラクターはばんばん出てきますし、読んでいる人向きであることは間違いありません。ご新規さんであれば、今作で出てきたキャラクターの若い頃の活躍(特に某夫婦の馴れ初めとか)や、作中で名前だけ出てきた神群を巡る事件の話などが描かれていますのでぜひ読んで頂きたい。電子書籍化もされたようですしね。
当時からの思い入れも含めたレビューであることを先に書いておきます。
迷宮神群と呼ばれる神々、その神の影響により異能を受けた人々による組織『キャラバン』。
なんの関係もない一般人だったはずの主人公が、とある爆発事故をきっかけにそれらと関わり巻き込まれていく話です。
好き合ってるけど付き合ってない主人公と幼馴染ににやけてしまうシーンもありつつ、友人達と敵味方に別れ争うことになる展開、組織や主人公達に絡む様々な思惑など、読み応えたっぷりの一冊でした。まだまだ物語の序章ですし、続きが楽しみです。
続編とはいえ扱いとしては新作、メインキャラクターも当然新キャラなのでご新規さんにも十分楽しめるのではないかと。巻末でキャラクターQ&Aという形で設定を説明してくれてますし。
ただ前作のキャラクターはばんばん出てきますし、読んでいる人向きであることは間違いありません。ご新規さんであれば、今作で出てきたキャラクターの若い頃の活躍(特に某夫婦の馴れ初めとか)や、作中で名前だけ出てきた神群を巡る事件の話などが描かれていますのでぜひ読んで頂きたい。電子書籍化もされたようですしね。
2013年7月7日に日本でレビュー済み
パラサイトムーンの続編ということで購入。
とは言っても10年以上前の作品なのでかなり忘れている。
しかしパラサイトムーンを未読の人でも分かるような構成になっており、問題なく読むことが出来た。
設定を丁寧に説明するあまり、この巻ではプロローグで終わってしまったが、そこは次巻に期待。
どのキャラも魅力的だが、圧倒的なのは周皓月。
こういう悪巧みする美少女は大好きだ。
作中でハイヒールキックを披露していたが、是非とも俺を蹴って欲しい。
あと最後に夢路が出てきたのは嬉しかった。
とは言っても10年以上前の作品なのでかなり忘れている。
しかしパラサイトムーンを未読の人でも分かるような構成になっており、問題なく読むことが出来た。
設定を丁寧に説明するあまり、この巻ではプロローグで終わってしまったが、そこは次巻に期待。
どのキャラも魅力的だが、圧倒的なのは周皓月。
こういう悪巧みする美少女は大好きだ。
作中でハイヒールキックを披露していたが、是非とも俺を蹴って欲しい。
あと最後に夢路が出てきたのは嬉しかった。
2015年7月16日に日本でレビュー済み
パラサイトムーンの続編とはとても言えません。
世界観が同じってだけで、中身はエロと鈍感な主人公でできており最近の良くあるラノベと一緒です。
世界観が同じってだけで、中身はエロと鈍感な主人公でできており最近の良くあるラノベと一緒です。