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昏睡 単行本 – 2004/6/1

3.0 5つ星のうち3.0 2個の評価

『ビーチ』 『四次元立方体』の著者最新作。全世界に先駆け日本先行発売! 昏睡状態に陥り、夢と現実をさまよう男の絶望と狂気。ドライでエッジの効いた文体で真骨頂を発揮した意欲作。実父ニコラスのダークな挿画
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商品の説明

内容(「MARC」データベースより)

残業から帰る途中、4人組の若者に襲われ意識を失ったカール。昏睡状態に陥り、夢と現実の境目でさまよう彼は、やがて絶望の底へと転落していく…。ぼくたちは本当に目覚めているのか? それともこれは夢の世界なのか?

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ アーティストハウスパブリッシャーズ (2004/6/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2004/6/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 211ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4048981781
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4048981781
  • カスタマーレビュー:
    3.0 5つ星のうち3.0 2個の評価

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アレックス・ガ−ランド
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カスタマーレビュー

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2グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2011年2月8日に日本でレビュー済み
一読してアーヴィン・ウェルシュの『マラボウストーク・ナイトメア』と似たような印象を受けた。
面白い読書ではあるものの、重苦しいものが心に残った。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2004年9月23日に日本でレビュー済み
  地下鉄でオヤジ狩りに遭い昏睡状態に陥った主人公。その夢の状態を本人が客観的に綴っている。どうすればこの夢(昏睡状態)から抜け出せるのだろうと主人公はもがく。そして導かれた結論は「最初から死が生に組み込まれているように、目覚めもまた夢のなかに組み込まれているのだ。~ボクはそんな考えの流れのなかでどういうわけかこう思った。死ぬことは目を覚ますこと」。こうした、現実と夢の関係性、生と死の反転というモチーフは、これまでにも多くの文学で取り上げられてきた。本著はあまりにも整然と簡潔に、それを語りすぎている気がする。面白いけど物足りない、というのがオールドタイプな僕の率直な感想だ。
  「人は目覚めと共にみずからが経験した物語を失い、二度とそれを取り戻すことはできない」。そうした真理を言葉として記してしまうことに小説としての意味はあるのだろうか。ふと太宰治の「たった一行の真実を言いたいばかりに、百ページの雰囲気をこしらえている」という言葉が浮かんだ(まあこの作品自体は200ページあるんですが)。“一行の真実”と“百ページの雰囲気”のどちらに価値を見出すのか、その答えと文学の必要性はイコールなはずだ。そうか、もう文学は必要ないのかもしれないな。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート