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日出処の天子 8 山岸凉子全集 8 (あすかコミックス・スペシャル) 新書 – 1986/5/12
山岸 涼子
(著)
- 本の長さ286ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1986/5/12
- ISBN-104049230089
- ISBN-13978-4049230086
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1986/5/12)
- 発売日 : 1986/5/12
- 言語 : 日本語
- 新書 : 286ページ
- ISBN-10 : 4049230089
- ISBN-13 : 978-4049230086
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,022,796位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年4月12日に日本でレビュー済み
あんな、何の力もない女と嫉妬にかられた王子が布津姫につぶやく言葉ですが、布津姫が亡くなった時に毛子に女として生まれて幸せでしたと伝えて安らかな顔で目をつぶった布津姫と比較して、厩戸王子の晩年、最期は布津姫とは対照的です。
8巻では王子がこれから国を動かす要として大きな役割を果たす事を暗示する終わり方をしていますが、別巻、馬屋古王女では、王子は死んでも安らかに目をつぶる事は出来ず異形のモノとしてさまよい、死んでからも後始末(末娘、もうひとりの自分)をつけるだろう〜と言う終わり方をしています。
さまよう王子を、王子の息子、山背と布津姫の息子、入鹿、王子の末の妹が目撃するのですが、不吉な予感を感じながらもどうする事も出来ない業のようなものを背負い、行き着く所まで行くしかない。けれど、それは憎しみや哀しみばかりではなく厩戸王子への愛情が大きな動機になっているし、他の頭のしっかりしている息子達も上宮王子の息子として死ぬ事を選ぶ伏線も馬屋古王女の中に入っています。
王子が真に欲したものは、弟、久米王子から母親の亡骸を奪い、もうひとりの自分である馬屋古王女が毛子の息子と結ばれる事によって、ひとまず成就したとも言えますが、王子の力と言うものはやはり自然な流れではなく無理な動き、不自然な動きとした言いようがなく、何の力もない女と侮辱した布津姫が安らかに目をつむる事が出来た事はとても皮肉な事です。
布津姫は斎姫として神に仕える女性として世間離れしている部分はありますが、人を人として尊ぶ事の出来る女性だし、自分の欲求のために誰かを犠牲にしたり等考えもしない人だったと思います、王子とは対照的な女性で、たまたま王子が愛した毛子の想い人だったために過酷な運命を経験し、寿命を縮める事にもなりますが、布津姫は人としての品位も失わないし、助けを求める毛子の妹を助けようともします。良くも悪くも王子とは対照的な存在として書かれているな〜と想います。
あんな何の力もない女 ですが布津姫には人の心があったし自分の不幸を毛子の妹のように刀自古にぶつける事もなかった。小さい時に親元から話されて斉宮として女として孤独に生きる事も覚悟していた、この物語の登場人物の中で女性としては珍しく自我が確立していた人なような気がします。他の登場人物達が愛したい、愛されたい、上を目指したいとさまよっている間、布津姫だけがぶれない、登場人物達の中で静かに目を瞑る事が出来た唯一の人だと思います。
8巻では王子がこれから国を動かす要として大きな役割を果たす事を暗示する終わり方をしていますが、別巻、馬屋古王女では、王子は死んでも安らかに目をつぶる事は出来ず異形のモノとしてさまよい、死んでからも後始末(末娘、もうひとりの自分)をつけるだろう〜と言う終わり方をしています。
さまよう王子を、王子の息子、山背と布津姫の息子、入鹿、王子の末の妹が目撃するのですが、不吉な予感を感じながらもどうする事も出来ない業のようなものを背負い、行き着く所まで行くしかない。けれど、それは憎しみや哀しみばかりではなく厩戸王子への愛情が大きな動機になっているし、他の頭のしっかりしている息子達も上宮王子の息子として死ぬ事を選ぶ伏線も馬屋古王女の中に入っています。
王子が真に欲したものは、弟、久米王子から母親の亡骸を奪い、もうひとりの自分である馬屋古王女が毛子の息子と結ばれる事によって、ひとまず成就したとも言えますが、王子の力と言うものはやはり自然な流れではなく無理な動き、不自然な動きとした言いようがなく、何の力もない女と侮辱した布津姫が安らかに目をつむる事が出来た事はとても皮肉な事です。
布津姫は斎姫として神に仕える女性として世間離れしている部分はありますが、人を人として尊ぶ事の出来る女性だし、自分の欲求のために誰かを犠牲にしたり等考えもしない人だったと思います、王子とは対照的な女性で、たまたま王子が愛した毛子の想い人だったために過酷な運命を経験し、寿命を縮める事にもなりますが、布津姫は人としての品位も失わないし、助けを求める毛子の妹を助けようともします。良くも悪くも王子とは対照的な存在として書かれているな〜と想います。
あんな何の力もない女 ですが布津姫には人の心があったし自分の不幸を毛子の妹のように刀自古にぶつける事もなかった。小さい時に親元から話されて斉宮として女として孤独に生きる事も覚悟していた、この物語の登場人物の中で女性としては珍しく自我が確立していた人なような気がします。他の登場人物達が愛したい、愛されたい、上を目指したいとさまよっている間、布津姫だけがぶれない、登場人物達の中で静かに目を瞑る事が出来た唯一の人だと思います。