収録されている作品は商品の説明(↑)に書かれているとおりですが、この角川版「山岸凉子全集17」の特筆すべきは、そのアトにもうひとつ収録されているインタビュー記事。題して、『山岸凉子の幽霊譚』。
14ページに渡るこのインタビュー、元は徳間書店刊の「リュウ」に初掲されたものであるよし、文末に説明がついています。
インタビューの中で告白されている作者の実体験こそが「あやかしの館」「蓮の糸」「天沼矛(あめのぬぼこ)−第三話・薄櫻(うすざくら)」等々の作品を生み出すことにつながり、また当時執筆中だった「日出処の天子」の神懸かり的な迫力につながったのかと思うと、それらの作品もまた読み直してみたくなるから不思議です♪
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ゆうれい談 山岸凉子全集 17 (あすかコミックス・スペシャル 1-17) 新書 – 1986/12/3
山岸 涼子
(著)
ゆうれい談
- 本の長さ241ページ
- 言語日本語
- 出版社KADOKAWA
- 発売日1986/12/3
- ISBN-104049230178
- ISBN-13978-4049230178
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登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (1986/12/3)
- 発売日 : 1986/12/3
- 言語 : 日本語
- 新書 : 241ページ
- ISBN-10 : 4049230178
- ISBN-13 : 978-4049230178
- Amazon 売れ筋ランキング: - 901,952位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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2016年3月7日に日本でレビュー済み
気づいたのは、かなり遅かったが、24年組で有名な著者の作品は、長篇は勿論、中短篇集も面白い。
中短篇集の中では、比較的地味な本書は、冒頭からコミカルなタッチ、かつ、題材からも、少女漫画に偏見を持つ方々も、受容可能かも。
かく言う私も、少女漫画(少女漫画家?)は、非常に苦手でした。
歳の離れた従姉が多かったので、遊びに行く都度、『週刊マーガレット』や『少女フレンド』(楳図かずおによる一連のシリーズは大好きだったが)を見せられ、辟易したものでした。
手塚治虫作『リボンの騎士』のヒロインの大きな目を、さらに誇張したような巨眼に退いたし、ガキだったので、バックに散らした花などで、深層心理を表現するとか、少女漫画にありがちな手法に馴染めなかったし、第一、少女、女性の妄想的としか思えなかった恋愛中心の作品の多さに、降参だった。
しかし、本作は、読者からの手紙(頭から血をだらだら流した女性が、猛スピードで車を運転して脇を通って行くのを見たという、臨死体験の話とか凄い)や御本人の体験を基にした創作がメインで、かつ、個人的に興味があった怪談集。
しかも、予想、期待を超える怖さ!
著者は、「念が籠もっているようで、申し訳ないが、手紙の総てを焼き捨てた」みたいに書いているが、それらが作品化されなかったのは、つくづく、残念だなあ。
素材に恵まれたという点も大きいが、とにかく、語り口が、どの短篇においても単に上手いと言うより、頗る巧みで、優れた知性さえ伝わってくる。
本書未収の代表作の一編「天人唐草」なんかも、ステレオタイプかもしれないが、よく出来た話だ。
昔、NHK教育で拝見した著者は、美しいお姉さんで、声は凛としていて、話し方、仕種に品があり、すっかり、ファンになってしまったっけ。
中短篇集の中では、比較的地味な本書は、冒頭からコミカルなタッチ、かつ、題材からも、少女漫画に偏見を持つ方々も、受容可能かも。
かく言う私も、少女漫画(少女漫画家?)は、非常に苦手でした。
歳の離れた従姉が多かったので、遊びに行く都度、『週刊マーガレット』や『少女フレンド』(楳図かずおによる一連のシリーズは大好きだったが)を見せられ、辟易したものでした。
手塚治虫作『リボンの騎士』のヒロインの大きな目を、さらに誇張したような巨眼に退いたし、ガキだったので、バックに散らした花などで、深層心理を表現するとか、少女漫画にありがちな手法に馴染めなかったし、第一、少女、女性の妄想的としか思えなかった恋愛中心の作品の多さに、降参だった。
しかし、本作は、読者からの手紙(頭から血をだらだら流した女性が、猛スピードで車を運転して脇を通って行くのを見たという、臨死体験の話とか凄い)や御本人の体験を基にした創作がメインで、かつ、個人的に興味があった怪談集。
しかも、予想、期待を超える怖さ!
著者は、「念が籠もっているようで、申し訳ないが、手紙の総てを焼き捨てた」みたいに書いているが、それらが作品化されなかったのは、つくづく、残念だなあ。
素材に恵まれたという点も大きいが、とにかく、語り口が、どの短篇においても単に上手いと言うより、頗る巧みで、優れた知性さえ伝わってくる。
本書未収の代表作の一編「天人唐草」なんかも、ステレオタイプかもしれないが、よく出来た話だ。
昔、NHK教育で拝見した著者は、美しいお姉さんで、声は凛としていて、話し方、仕種に品があり、すっかり、ファンになってしまったっけ。