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沖縄戦 二十四歳の大隊長: 陸軍大尉 伊東孝一の戦い (WW SELECTION) 単行本 – 2015/4/28

4.4 5つ星のうち4.4 112個の評価

若き野戦指揮官と800名の部下の激闘。本土決戦のために捨て駒とされた戦場・沖縄での無謀とされた総攻撃。そのなかで任務を達成し、終戦の日まで闘い続けた唯一の部隊「歩兵第三十二聯隊第一大隊」の軌跡。沖縄戦の真実を描いた本格的ノンフィクション。
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商品の説明

著者について

ジャーナリスト。昭和49年、神奈川県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社勤務を経て独立。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』、『「白紙召集」で散る―軍属たちのガダルカナル戦記』などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 学研プラス (2015/4/28)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/4/28
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 291ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4054062121
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4054062122
  • 寸法 ‏ : ‎ 13.5 x 2.7 x 19.5 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 112個の評価

著者について

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笹 幸恵
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
112グローバルレーティング

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上位レビュー、対象国: 日本

2024年2月14日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
淡々と状況を説明する部分がほとんどであるが、そこに感情や情景の描写が入る。

現代の平和な暮らしからはどうしても想像しきれないような話に圧倒されるが、遠くない過去に、今の私と同年代であった人のほとんどが毎日銃剣を持ち、殺し殺され、飢えに苦しみ、患った傷にはウジが沸いていたことを考えると、
一言で辛かった、苦しかったんだろうという憶測を立てる事は難しい。

まずは戦時下の彼らが肉体的にも、精神的にも強いことに驚いている自分がいた。
加えて、上からの命令が絶対という中でも勉学に邁進し、戦術や状況判断を自分で考え続ける伊東さんは、本当に自分の目で見たものを信じ考え、舵をとって、確実に目的に向かって突き進んでいく人なのだなと感じ感服した。

二度とこのような思いをする人が出てはいけない、そう思いながらも世界で起こり続けているウクライナやパレスチナの現状を止める事ができないことがただひたすら悔しい。
2022年3月16日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
大本営の成功体験に迎合せず、正しい戦いを学びたいと思い、購入しました。老後は、正しい歴史を学び、納得のいく人生を修めていきたいと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年5月5日に日本でレビュー済み
戦後日本において国家の存立をめぐり本人がおかしてきた最大の過ちは
戦争経験の冷静な分析である。凄絶悲惨な出来事の詳述な描写と軍部の
横暴を糾弾する書物は汗牛充棟であり、一方その風潮への反論は開き
直った「引かれ者の小唄」的な独りよがりの身内びいきや弁明史観が
大部分であった。また最近ではいわゆる「軍事オタク」的な「木を見て
森を見ない」文献も増えつつある。戦後の複雑な政治的状況から作り
出された「海軍善玉・陸軍悪玉」史観における陸軍軍人たちへの誹謗
中傷にも目に余るものがあった。その点、軍事のプロフェッショナル
として冷静沈着な状況判断と良心にしたがって任務遂行に努めた軍人
たちのバランスのとれた評伝が登場しつつあることは、戦争と安全保障
に関する日本人の思考停止を打破する上でもまことに喜ばしい。
伊東孝一大尉は、内蒙古の根本博中将、硫黄島の栗林中将、コヒマの
宮崎繁三郎少将、ペリリューの中川州男大佐、レイテの長嶺秀雄少佐、
サイパンの大場栄大尉、ガダルカナルの若林東一中尉(階級はいずれも当時)
らと並び本格的な評伝が待ち望まれていたものである。小説形式ではあるが
吉村昭『殉国ー陸軍二等兵比嘉真一』、当事者(32軍の高級参謀)の回想録
である八原博通『沖縄決戦ー高級参謀の手記』と併せ読めば伊東大尉の苦衷が
よりよく理解できる。なお、伊東大隊の戦いの模様は映画『沖縄決戦』
(1971年公開、岡本喜八監督)でも描かれており、伊東大尉は名優、
井川比佐志が演じている。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年4月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦史が好きな方、リーダーを目指される方は必見です。
特に現代の20代の方に読んでもらいたいと思います。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年6月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
沖縄戦記に出てくる中で個人的に最も好きな将校、伊東大尉の体験がまとめられた書です(この大尉は日本軍の沖縄での総攻撃時に「感状もの」の活躍をした隊の大隊長として、映画「沖縄決戦」にも登場しています)。

首里地区の戦闘の他、(首里撤退後に日本軍が陣地防御によって組織的戦闘を行った沖縄戦最後の戦闘であるという)国吉台の戦闘にも参加し、連隊を代表して武装解除の調整をする等、様々な体験をされ、それらの体験がまとめられています。

戦術にとくにこだわった方の様で、担任大隊の主要な戦闘の戦術(地形や夜間の状況をふまえた戦術等)、戦闘地図についても詳しく紹介されています。信頼をよせる部下との関わり、配下の兵が強固に戦う様子も記され、各戦闘の状況を分かりやすくイメージする事ができました。

24歳で大隊長として務められ、年齢も若いですが、戦術一筋、潔癖、上官にも率直に進言する感じ、若さが伝わってきて読み進めながら思わず応援したくなってしまいました。24歳という若さで、激戦、過酷な戦闘の中、大隊の多くの兵の士気を守るのは大変な事で、さらに自分の考えや戦術をもって率いていけたのは余程の才能のある方だったのだろうと思いました。

上層部の指針への疑問に忌憚のない意見をもち、聯隊長とも忌憚のないコミュニケーションををしている様子が記されており、沖縄戦の過酷な前線にて隊を率いる大隊長がどの様な思いで戦っていたか、ありのままに伝わってくる書と思いました。
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年10月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
これまで沖縄戦に参戦していた旧日本軍人・軍属本人が著した本を約20冊ほど読んできました。
沖縄戦の本を読むと、歩兵32連隊第1大隊の戦いはまず出てくると言っていいほどの存在です。その第1大隊の大隊長であったのが伊東孝一元陸軍大尉です。
この本ではその伊東元大尉の沖縄戦における戦いを著しているわけですが、これは著者の能力の限界であろうか、どうにも臨場感を欠く終始平易な文章となっています。
やはり自ら体験した方の残した文章と比較すると雲泥の差は感じざるを得ません。
ただ、このように著者の未熟さはあれど、伊東孝一元大尉の活躍を後世に残すという意味では一見の価値はあると思います。

個人的には沖縄戦に参戦、片腕を失いながらも沖縄を転戦し、終戦後の8月末に部隊を率い「降伏ではなく」上官の命令により戦いの矛を納めた山本義中元陸軍中尉が自ら著した「沖縄戦に生きてー一歩兵小隊長の手記」がおススメです。戦争の臨場感も物凄く伝わってきます。
12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2017年3月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
とても、24歳の考えることじゃないと思いました。目的に対して邁進する力の強い方なのだと感じました。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年7月2日に日本でレビュー済み
昭和20年、全てが壊滅状態になりながら、硫黄島の戦いに次いで、本土決戦を少しでも遅らせる為の沖縄戦。  第三十二軍は昭和19年3月15日に新設、 海軍も同年4月に沖縄方面根拠地隊を編成した。  第三十二軍の最後の司令官は牛島満中将(陸士20期、陸大28期)、 参謀長が長勇少将(陸士28期、陸大40期)、 高級参謀は八原博通大佐(陸士35期、陸大41期)。  海軍は司令官が大田實少将だ。  第三十二軍傘下の一つが、第二十四師団で師団長は雨宮巽中将、 参謀長は木谷美雄大佐。  そこに所属する歩兵第三十二連隊(秋田)、連隊長は北郷格郎大佐。 その第一大隊の大隊長が伊東孝一大尉だ。  昭和15年(1940年)秋に陸士卒の54期だ。 昭和16年10月に中尉、 昭和19年7月に大尉となり第一大隊長となった。

大隊長と言えば通常は少佐であるが、若き大隊長となった。 少尉任官から年月が浅く、満洲にいて実践の経験が全く無いから、総員799名の第一大隊を統率するのは大変だったろう。  大隊本部が55名、 各歩兵中隊が179名(x3中隊)、 機関銃中隊が137名、 大隊砲中隊が70名という編成だ。 しかしそこは経験豊富なベテラン副官の樫木直吉中尉が支える。   本書は伊東孝一氏の手記やインタビューをベースに沖縄での戦闘、敗戦、武装解除、帰国までの記録だ。  ガダルカナル、ニューギニア、インパール、硫黄島と同様に、沖縄は大変悲惨なな戦場だった。  そこで最も敵を苦しめた異色の若い大隊長に非常に興味を持った。  第三十二軍の八原高級参謀のように伊東大隊長も自身の信念があり、上司である北郷連隊長と波長が合わないのも興味あった。

米軍の攻撃は熾烈を極め、沖縄でも弾薬は尽き、火器は失い、敵から奪った食糧、民家に捨てられた食料、陣地周辺の芋で食いつなぐ。 戦車への肉弾戦も、米軍から奪った爆薬で地雷を作る。  その伊東大隊当初の799名は100名に、しかも殆どが傷病兵で、大隊の拠点7か所に小銃が十数挺という有様だ。  昭和20年8月29日に武装解除するが、連隊全体の将兵は250名、 その内に伊東大隊が100名、配属諸隊が70名、 それ以外に保護下の住民が100名だった。  将校も損耗が激しく、主計将校まで戦闘指揮に駆り出す始末だ。  撤退を命令されても、敵に包囲され撤退も困難という状態だ。

本書は第一大隊、伊東大隊長のことを主に描いているが、やや残念なことは、戦記物にしては文体が優しく、戦場の地獄の戦闘に対し、笹氏の筆致に凄さがないように私は感じた。  
武器がなくなり、食料・飲料水もないことも、艦砲射撃で炸裂し戦死や負傷の凄惨さの臨場感や、白兵突撃の切迫感の筆致が弱く、軽い。  「生き残った兵たちは、一歩一歩、地獄への道を歩み始めていた」(p.263) 程度の表現では物足りない。
沖縄戦の夜に 「この夜景のように美しく死にたい。 短いが清潔な生涯を誇らしく思った。 青年のセンチメンタリズムだろうか」(p.116) とか、
「川端上等兵が指をやられ、小さな呻き声を立てて伏せた。 ・・・伊東も川端にならい右に左にと転がった」(p.200) 、これらの表現では戦場の地獄は伝わって来ない。  白兵突撃の描写を他の著者の筆致と比較したら良い。

本書の最終ページ、 伊東大尉は故郷に復員する。  「大隊長・・・から解き放たれ、一人の青年に戻った瞬間かも」、 「伊東孝一の戦争は、やっと終わったのだった」、 この著者・笹氏の記述は違和感をかなり覚えた。 戦場で多くの部下を死なせた大隊長としては、自分は生き延びてしまった、 生きながらえるべきか、死ぬべきか、 そう苦悶したはずだ・・・。  本書のこのページの記述はあまりに軽い。
31人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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