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ヒトラ-とは何者だったのか?: 厳選220冊から読み解く (学研M文庫 あ 16-1) 文庫 – 2008/1/15

4.0 5つ星のうち4.0 6個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 学研プラス (2008/1/15)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2008/1/15
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 文庫 ‏ : ‎ 709ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4059012114
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4059012115
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 6個の評価

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阿部 良男
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上位レビュー、対象国: 日本

2022年3月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
本書は阿部良男氏(1936-)による
『ヒトラーとは何者だったのか?』
副題「厳選220冊から読み解く」
(学習研究社 学研M文庫 2008)であり
文庫のための書き下ろし作品になります。
著者はこれまでに
『ヒトラーを読む3000冊』(刀水書房 1995)
『ヒトラー全記録/20645日の記録』(柏書房
2001)…の2冊を上梓されています。
本書は、一般の読者が日本の書店で容易に入手
できる、ヒトラー関連書220冊を取り上げ、その
内容を2~3ページの分量で紹介した本です。
文献の案内書として手頃であると思います。

ヒトラー関連書は文字通り、汗牛充棟です。
本書でも取り上げられている
イアン・カーショー『ヒトラー 権力の本質』
(石田勇治訳、白水社、1999)の訳者あとがき
によりますと、ヒトラーに関する文献は
第二次世界大戦後50年間に限定しましても、
著書と論文を併せ12万本以上も書かれた由です。
このレヴューを書いている2022年は、戦後77年
になりますから、もし線型に増加したならば
18万5千本以上になることでしょう。専門家で
あったとしても、すべてを読むことは不可能で
あろうと思います。ましてや一般読者にとりま
しては、1冊でも2冊でも読むことができた
ならば幸いであるのが現実です。

従って、本書をひとつの文献ガイドブックとして
手頃なヒトラー文献に挑戦してみるのも良いかも
しれません。本書の場合、副題(厳選220冊)の
方が内容を正確に反映していると言えます。
ご自分でいろいろな関連書をお読みになった上で
本書のタイトルで問題提起されている
「ヒトラーとは何者だったのか?」というテーマ
大問題を考えてみることは、歴史に学ぶという点
で意義があると思います。

もちろん専門の研究者の間でも意見は分かれて
います。例えば
1)ナチ・ドイツの行ったことは、ヒトラーの
「個人」的な資質に依存するものか、それとも
政治体制の「構造」によるものか?
2)ヒトラーは現実のカリスマであったのか?
それともそれは作られた偽のイメージであって
本当はカリスマではなかったのか?(あるいは
弱いカリスマであったのか?)
3)ヒトラーの権力の源泉はどこにあったのか?
(暴力をもいとわないマキャベリズムか? 
ヴェルサイユ体制に痛めつけられたドイツ国民の
心理的な支持か?それとも、総統の意を汲んで
総統のために働くという「忖度」政治か?…)
4)ナチ体制とは、ヒトラーによる独裁体制が
隅々まで及んでいたのか? それとも独裁体制で
ありつつも同時に多頭制でもあり、ライヴァル
どうしが足の引っ張り合いをしつつも、総統の
ために働くことで機能していたのか?
…など、考えるべき視点は尽きません。

本書で紹介している220冊は、「ヒトラーとは
何者だったのか?」のテーマに限定しておらず
ヒトラー、ナチ党、ナチ・ドイツの軍事、第二次
世界大戦、ホロコースト(ショアー)、抵抗運動
側近や幹部、最期…など、いわゆるナチ・ドイツ
一般を対象としています。時代の点では、前史で
あるヴァイマール時代も少し含み、第三帝国時代
をカバーしています。

惜しむらくは、上でも触れましたが、イアン・
カーショー氏の著作のうち、若い頃の著作
『ヒトラー神話/第三帝国の虚像と実像』
(訳者は、カーショーではなく、ケルショーと
呼んでいます)
『ヒトラー 権力の本質』
…の2冊は記述がありますが、決定版である大著
『ヒトラー 1889-1936 傲慢』(邦訳 2016)
『ヒトラー 1936-1945 天罰』(邦訳 2016)
紹介が時間的に間に合わなかったことです。
つまり本書の刊行は2008年ですが、上掲書はそれ
よりも後に邦訳が出版されましたので(ちなみに
原著は1998年と2000年に出ています)。

冒頭に述べました通り、ヒトラー関連書は
量において汗牛充棟であり
質において玉石混淆である、
…というのが私の実感です。世界的に有名な
歴史家あるいはジャーナリストによる本であった
としても、何十年も経つうちに、その評価は
往々にして変化することがあります。
限られた時間で、限られた文献を丁寧に読むには
対象に優先順位をつけ、あるいは取捨選択する
ことが必要になります。その際に本書は参考に
なることと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年3月16日に日本でレビュー済み
ナチス関係の書籍は数が多く、読みたいものを見つけるだけでも結構苦労しますがこういうブックガイドのような本があれば興味ある本に当たりをつける一助になるのではないでしょうか。私もこの本を参考にして何冊かの書籍を購入させていただきました。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2008年3月26日に日本でレビュー済み
「厳選220冊から読み解く」と謳い、タイトルにある「ヒトラーとは何者だったのか?」を探る書籍のように一見見えますが、内容を見ると220冊並べてそれらしいタイトルを後からとってつけただけに思えます。
個人的な感想としては「ヒトラー」というより「ナチス」という括りが近い選定のように思えるし、選択に疑問しか感じられない書籍も取り上げられています。グロースドイッチュラント師団写真史や重戦車大隊記録集など、どういう考えで取り上げているのか非常に疑問を感じます。
各書に対する解説もイマイチであり、内容紹介と著者の浅い見解と関連史実が混然と記述されており、どうも練れていない文章です。
取り上げられた220冊の存在を知ることが出来るという意味ではともかく、それ以上の価値は感じられませんでした。価格に値する価値はないと思います。
38人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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