正真正銘の青春マンガです。
未来が無限にあると疑わなかったあの頃の、夢と希望と、
だけどその分だけ大きな不安と挫折と。
青春ってカッコよくなんてないんだよ、ということが、
だからこそかけがえのないものだということが、カオルを
通じて伝わってきます。
傑作です。
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バタアシ金魚(1) (ヤンマガKCスペシャル) コミック – 1986/5/15
望月 峯太郎
(著)
俺、花井薫。水泳は好きじゃないけど、ソノコ君のコト、ホントに愛してるから、水泳部に入ったんだ。俺はヤルからね。
- 本の長さ228ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1986/5/15
- ISBN-104061020455
- ISBN-13978-4061020450
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1986/5/15)
- 発売日 : 1986/5/15
- 言語 : 日本語
- コミック : 228ページ
- ISBN-10 : 4061020455
- ISBN-13 : 978-4061020450
- Amazon 売れ筋ランキング: - 281,051位コミック
- カスタマーレビュー:
著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年3月4日に日本でレビュー済み
「ドラゴンヘッド」や「座敷女」でストーリーテラーとしての力量を見せ付けた望月氏ですが、やはり代表作はこの「バタ金」でしょう。
しかしエバーグリーンな作品の多くがそうであるようにこの作品も画一的な見方を許さない「骨」があって中々語りにくいものがあります。
コメディ・ギャグ漫画でありスポコンドラマであると同時に一途なラブストーリーでもあります。
でもこの作品の魅力はジャンルミックスなそのスタイルにあるのではなくて結局、独特な空気感を作り上げている点にあります。
物語や絵柄のダイナミズムで作品世界を構築することが多い男性コミックの中で一種の浮遊感を感じさせるこの「バタ金」は今でもかなり異色に感じます。
独特な絵のタッチは好き嫌いが分かれるかも知れませんがあらためて読み直してみると「巧いなぁ〜」というのが実感。
主人公カヲルの性格設定が軟派でありながら水泳とソノコ君への偏愛に関しては異様に硬派だったりするのもまさに水に浮かぶが如く捉えどころがなく、それが逆に魅力になっているのもお見事。
結果として「おサレ」な漫画として、絶対外せない一本ですが、着地点として恐ろしくストレートな愛の言葉を持ってくることでこちらのハートを打ち抜く、あのラストは正に「やられたっ」という感じ。
やっぱニクイすね。
しかしエバーグリーンな作品の多くがそうであるようにこの作品も画一的な見方を許さない「骨」があって中々語りにくいものがあります。
コメディ・ギャグ漫画でありスポコンドラマであると同時に一途なラブストーリーでもあります。
でもこの作品の魅力はジャンルミックスなそのスタイルにあるのではなくて結局、独特な空気感を作り上げている点にあります。
物語や絵柄のダイナミズムで作品世界を構築することが多い男性コミックの中で一種の浮遊感を感じさせるこの「バタ金」は今でもかなり異色に感じます。
独特な絵のタッチは好き嫌いが分かれるかも知れませんがあらためて読み直してみると「巧いなぁ〜」というのが実感。
主人公カヲルの性格設定が軟派でありながら水泳とソノコ君への偏愛に関しては異様に硬派だったりするのもまさに水に浮かぶが如く捉えどころがなく、それが逆に魅力になっているのもお見事。
結果として「おサレ」な漫画として、絶対外せない一本ですが、着地点として恐ろしくストレートな愛の言葉を持ってくることでこちらのハートを打ち抜く、あのラストは正に「やられたっ」という感じ。
やっぱニクイすね。
2010年5月23日に日本でレビュー済み
他レヴューの方もおっしゃってますが、愛とか性欲とかヒーロー願望とか焦燥とか純粋さとかなんやかやの青春の混沌がテンコ盛りになりながら、作者の感覚で見事に昇華しちゃったという傑作です。その後の望月作品は本作からの逃走というあがきにしか見えないくらいのまばゆさです。
主人公が女の子目的で始めた水泳にのめりこんでいく、というスラムダンクでもあったスポーツ王道ストーリーですが、スポーツの熱さに取り込まれいったスラムダンク他の作品と違い、青春と呼ばれる微熱の期間の歪んだ不思議な空気感が絶妙に描かれています。特に本筋とあまり関係なさそうな間のエピソードが非常に効いています。
続編の「お茶の間」全3巻があります。それも非常に好きですが、その「関係なさそうなエピソード」が少なく、残念な作品になっています。以後、目的希薄で意図先行という望月作品の迷走が始まるわけですが…
デビュー作品で、テーマが希薄であり、初連載で足踏みが必要だったぶん、幸運にも雰囲気醸成に力が割けた、というところでないでしょうか。
主人公が女の子目的で始めた水泳にのめりこんでいく、というスラムダンクでもあったスポーツ王道ストーリーですが、スポーツの熱さに取り込まれいったスラムダンク他の作品と違い、青春と呼ばれる微熱の期間の歪んだ不思議な空気感が絶妙に描かれています。特に本筋とあまり関係なさそうな間のエピソードが非常に効いています。
続編の「お茶の間」全3巻があります。それも非常に好きですが、その「関係なさそうなエピソード」が少なく、残念な作品になっています。以後、目的希薄で意図先行という望月作品の迷走が始まるわけですが…
デビュー作品で、テーマが希薄であり、初連載で足踏みが必要だったぶん、幸運にも雰囲気醸成に力が割けた、というところでないでしょうか。
2008年7月8日に日本でレビュー済み
人生を楽しむためには「素直」にならなくてはならない。
「なにかをやりたい」という素直な気持ちに従って行動して欲しいという感情が伝わってくる。
ポジティブに生きたい人、理想の中で生きてゆきたい人は必見。
「なにかをやりたい」という素直な気持ちに従って行動して欲しいという感情が伝わってくる。
ポジティブに生きたい人、理想の中で生きてゆきたい人は必見。
2001年4月13日に日本でレビュー済み
破綻しかけたコメディの中に現在に見られるようなうっとりするような画質。悲しくなるほどめちゃくちゃなカヲルとソノコの関係をみているとついつい幸せを願ってしまう。ドラマ化された「お茶の間」はこの作品の続編。