村上春樹の世界に興味がある方には、本当におすすめです。
『職業としての小説家』と、この本で言っていることが大体同じなので、ある意味、戦慄します。
すごい一貫性のある作家なのだと思います。
この本では、村上春樹がこれから長編小説にとりかかろうとしていて、村上龍が「是非長編を書いてほしい」と励ましている。
村上春樹が「コインロッカーベイビーズが面白かった」と言っていて、村上龍がどんな姿勢で書いたか語っている。
村上春樹がポロッと漏らしたことが本書の白眉(村上春樹の小説を読んできた人には本人が語るまでもなく、自明なこと??ですよね)で、村上龍は「それはオレもひくわーw」的な言い方でヒいている。
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ウォーク・ドント・ラン 単行本 – 1981/7/1
ウォーク・ドント・ラン―村上龍vs村上春樹
- 本の長さ154ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1981/7/1
- ISBN-104061169009
- ISBN-13978-4061169005
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (1981/7/1)
- 発売日 : 1981/7/1
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 154ページ
- ISBN-10 : 4061169009
- ISBN-13 : 978-4061169005
- Amazon 売れ筋ランキング: - 141,606位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 16,229位ビジネス・経済 (本)
- - 39,313位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1952年長崎県生まれ。
七六年『限りなく透明に近いブルー』で第七五回芥川賞受賞。『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、『半島を出よ』では野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。『トパーズ』『KYOKO』で映画監督も務めた。最新作は『新 13歳のハローワーク』『13歳の進路』。日本の金融・政治経済の問題を考える メールマガジン『JMM』を主宰し、経済トーク番組『カンブリア宮殿』(テレビ東京)のホストも務める。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2015年9月18日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
2013年8月7日に日本でレビュー済み
村上春樹が『羊を巡る冒険』を書く直前、村上龍が『コインロッカーベイビーズ』を書いた直後の対談。
この頃は春樹より龍の方が断然人気があったのだということが紙面から伝わってくる。村上龍のデビュー作があまりに売れたことに対して大変じゃなかったかと心配している村上春樹。ちょっとした皮肉を感じてしまう。
二人とも若い。発言がちょくちょく鼻につく。村上龍が鬱で通院していたなんて知らなかったし、自分のことを鬱呼ばわりしているのには驚く。村上春樹が子供を作ろうかと思っているんだけど…なんてあけっぴろげな発言をしているのにもはっとさせられる。
しかし、そういった若気の至りのようなものを読み取る以上に、二人の小説を書く(生きる)ことに対する真摯な姿勢というものを感じ取れるのがこの本の一番の魅力だと思う。そして、現在の二人の姿が、その真摯さが真実であったということを物語っている。
今だからこそ、読む価値のある本ではないだろうか。
この頃は春樹より龍の方が断然人気があったのだということが紙面から伝わってくる。村上龍のデビュー作があまりに売れたことに対して大変じゃなかったかと心配している村上春樹。ちょっとした皮肉を感じてしまう。
二人とも若い。発言がちょくちょく鼻につく。村上龍が鬱で通院していたなんて知らなかったし、自分のことを鬱呼ばわりしているのには驚く。村上春樹が子供を作ろうかと思っているんだけど…なんてあけっぴろげな発言をしているのにもはっとさせられる。
しかし、そういった若気の至りのようなものを読み取る以上に、二人の小説を書く(生きる)ことに対する真摯な姿勢というものを感じ取れるのがこの本の一番の魅力だと思う。そして、現在の二人の姿が、その真摯さが真実であったということを物語っている。
今だからこそ、読む価値のある本ではないだろうか。
2014年9月9日に日本でレビュー済み
1
都会と孤独
なぜ小説を書くか
『・・・
・・・
「春樹」 ぼくはね、小説書くのは自己解放だとは思わない。自己変革だと思うわけ。小説書くことで、自分が変わっていくインパクトっていうか、刺激になればね、小説ってそういうもんじゃないかなっていう気がするけど。
「龍」 そうかもしれないですね。
「春樹」 ボネガットの場合、彼は自己変革してるんだね。そういうのにやっぱりすごく感じるわけ。だから、自己解放っていうのは、自分の感性に、頼りすぎるんじゃないかなっていう気がする。自分が他人(ひと)とどう違うかということに・・・でも僕はそうは思わなくて、自分がワン・ノブ・ゼムであって、しかも自ら変革していこうという意志を持ってると。そういうのが小説じゃないかなという気はするわけ。どっちにしても、自己表現じゃない。
「龍」 そう、自己表現じゃないと思うなあ。むしろ表現できないからね、ああいうのを書くような気もするけどね。
「春樹」 だけど、自己表現のための小説書く人が多すぎと僕は思うけどね。ただ、小説書いても解放されないでしょう、なかなか。
「龍」されないね(笑)。僕は自分が変革していくっていう意識はないですけど、妙なことがわかったりしますね、小説書いていくとね。あ、おれってこんな人間なのかなってわかるときがありますね。
・・・・
・・・・』
新人賞の周辺
一つの言葉から
記号と会話
・
・
・
2
コインロッカー・ショック
「グッド・ライティング」と「トゥルー・アート」
飢えと文学
・
・
・
知性と感性
『・・・
・・・
「春樹」・・・
・・・
現在の都市生活はそのギャップを感性というか、気分のようなもので埋めちゃおうということで成立しているみたいなフシがあってさ、そんなものがいったいいつまで続くんだろうって気はしますよ。1920年代のアメリカのブーム時代、株の空売り空買いに支えられていた時代ね、あれを連想しちゃうな。精神的な空売りと空買いですよね。この間ね、ちょっと仕事が終わってから飲みに行ってたらね、隣で3人ぐらいで若いのが話しているのね。その話聞いてたら35回ぐらい感性っていう言葉が出てくるわけ、君の感性は、ぼくの感性はといってね。ものすごくむなしいと思うんだね(笑)。数えたの、一所懸命。
「龍」 でも、いま、はやってますもんね。
「春樹」 はやってるんでしょうね。それしかね、人が人に誇るべきものがいまはないんじゃないかという気がするのね。
「龍」 ウンウン。ただぼくね、感性という言葉ね、新鮮だったですよ。僕が出てきて、よくいわれたでしょう、何とかの感性とかね。するとね、ああそうか、感性か、なんてぼくは思ったんですよ。そういえばぼくは知性というより感性かなあ・・・(笑)。』
作品、表と裏
・
・
・
都会と孤独
なぜ小説を書くか
『・・・
・・・
「春樹」 ぼくはね、小説書くのは自己解放だとは思わない。自己変革だと思うわけ。小説書くことで、自分が変わっていくインパクトっていうか、刺激になればね、小説ってそういうもんじゃないかなっていう気がするけど。
「龍」 そうかもしれないですね。
「春樹」 ボネガットの場合、彼は自己変革してるんだね。そういうのにやっぱりすごく感じるわけ。だから、自己解放っていうのは、自分の感性に、頼りすぎるんじゃないかなっていう気がする。自分が他人(ひと)とどう違うかということに・・・でも僕はそうは思わなくて、自分がワン・ノブ・ゼムであって、しかも自ら変革していこうという意志を持ってると。そういうのが小説じゃないかなという気はするわけ。どっちにしても、自己表現じゃない。
「龍」 そう、自己表現じゃないと思うなあ。むしろ表現できないからね、ああいうのを書くような気もするけどね。
「春樹」 だけど、自己表現のための小説書く人が多すぎと僕は思うけどね。ただ、小説書いても解放されないでしょう、なかなか。
「龍」されないね(笑)。僕は自分が変革していくっていう意識はないですけど、妙なことがわかったりしますね、小説書いていくとね。あ、おれってこんな人間なのかなってわかるときがありますね。
・・・・
・・・・』
新人賞の周辺
一つの言葉から
記号と会話
・
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2
コインロッカー・ショック
「グッド・ライティング」と「トゥルー・アート」
飢えと文学
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知性と感性
『・・・
・・・
「春樹」・・・
・・・
現在の都市生活はそのギャップを感性というか、気分のようなもので埋めちゃおうということで成立しているみたいなフシがあってさ、そんなものがいったいいつまで続くんだろうって気はしますよ。1920年代のアメリカのブーム時代、株の空売り空買いに支えられていた時代ね、あれを連想しちゃうな。精神的な空売りと空買いですよね。この間ね、ちょっと仕事が終わってから飲みに行ってたらね、隣で3人ぐらいで若いのが話しているのね。その話聞いてたら35回ぐらい感性っていう言葉が出てくるわけ、君の感性は、ぼくの感性はといってね。ものすごくむなしいと思うんだね(笑)。数えたの、一所懸命。
「龍」 でも、いま、はやってますもんね。
「春樹」 はやってるんでしょうね。それしかね、人が人に誇るべきものがいまはないんじゃないかという気がするのね。
「龍」 ウンウン。ただぼくね、感性という言葉ね、新鮮だったですよ。僕が出てきて、よくいわれたでしょう、何とかの感性とかね。するとね、ああそうか、感性か、なんてぼくは思ったんですよ。そういえばぼくは知性というより感性かなあ・・・(笑)。』
作品、表と裏
・
・
・
2014年5月12日に日本でレビュー済み
うちはおやじとおふくろが国語の教師だったんで、
おやじがね、とくに僕が小さい頃ね、
『枕草子』とか『平家物語』とかやらせるのね。
でね、もう、ヤダヤダと思ったわけ。
それで外国の小説ばっかり読みはじめた。
でも、いまでも覚えてるんだね、
『徒然草』とか『枕草子』とか、全部頭の中に暗記してる。『平家物語』も。
食卓の話題が万葉集だもん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウーン、やっぱ起源に暗記ありきかあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
素養がちがうんだなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つか、リップスライムのリーダーも平家物語を暗記してるらしい。
つか、黒澤明は平家物語を撮りたかったらしい。
・・平家物語もすごいなあ・・・・・
つか、教師をやっていたとき、小3で『ジュゲムジュゲムごぼーの」なんとかを
暗記してる子がいた。
あの子もすげーなー
みんなすげーなー
おやじがね、とくに僕が小さい頃ね、
『枕草子』とか『平家物語』とかやらせるのね。
でね、もう、ヤダヤダと思ったわけ。
それで外国の小説ばっかり読みはじめた。
でも、いまでも覚えてるんだね、
『徒然草』とか『枕草子』とか、全部頭の中に暗記してる。『平家物語』も。
食卓の話題が万葉集だもん。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ウーン、やっぱ起源に暗記ありきかあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
素養がちがうんだなあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
つか、リップスライムのリーダーも平家物語を暗記してるらしい。
つか、黒澤明は平家物語を撮りたかったらしい。
・・平家物語もすごいなあ・・・・・
つか、教師をやっていたとき、小3で『ジュゲムジュゲムごぼーの」なんとかを
暗記してる子がいた。
あの子もすげーなー
みんなすげーなー
2019年12月20日に日本でレビュー済み
「土方にもバアのホステスにもわかるやさしい文章を書きたい」春樹氏。
部分をとりあげるのはフェアでありませんが、もうひとつ。
「ちくしょう、くそっ、と言いながら書いている」
有名な?「小説書くより洗濯物干すほうがよっぽど立派なことだとカミさんに言われる」
村上春樹に少しでも関心のあるひとなら、プレミアム価格の中古本でも買ったほうがいいと思います。絶対復刻はされません。
絶頂期にさしかかった村上龍がまたほんとにチャーミングで。プロローグで村上春樹が書いた龍像は絶品です。
付記。「羊〜」で鼠が羊と無理心中した理由がいまひとつわからなかったのですが、本書で春樹氏が「政治的なカリスマが支配する時代がこれから来る」恐怖に真剣に恐怖と反感を感じている旨述べられており、納得した次第です。そんな時代は来ませんでしたが。
部分をとりあげるのはフェアでありませんが、もうひとつ。
「ちくしょう、くそっ、と言いながら書いている」
有名な?「小説書くより洗濯物干すほうがよっぽど立派なことだとカミさんに言われる」
村上春樹に少しでも関心のあるひとなら、プレミアム価格の中古本でも買ったほうがいいと思います。絶対復刻はされません。
絶頂期にさしかかった村上龍がまたほんとにチャーミングで。プロローグで村上春樹が書いた龍像は絶品です。
付記。「羊〜」で鼠が羊と無理心中した理由がいまひとつわからなかったのですが、本書で春樹氏が「政治的なカリスマが支配する時代がこれから来る」恐怖に真剣に恐怖と反感を感じている旨述べられており、納得した次第です。そんな時代は来ませんでしたが。
2014年6月3日に日本でレビュー済み
創作の秘訣がちりばめられています。すごく、興味ぶかく読めます。
冒頭から、天賦の才能を与えられ・さらにそれを努力でみがこうとするお二人の発言が、
キレまくっています。
しかし、
実は、あたしがいちばん好きな部分は、なんといっても最終章の、「'三」のお二人。
平凡な対談本なら、 「あとがき(にかえて)」などと、つまらないタイトルをつけてしまうところでしょう。
そうではなくて、'「一」・「二」 という2回の対談の章を受けての、第'三章です。
十二分に、'一・二 に比肩する中身のたっぷり濃い、ふたりの「最後のことば」になっています。
33年を経たいまも、現代日本文学の最先端であり続ける、お二人。
当時のお二人はまったく意識なかったかも知れませんが・・・
いま、私たちのいる21世紀の日本 そのものが、当時から彼らを必要としていたのではないか、
いや、この最後のふたりの言葉に、
「なにか、未来が自分を呼んでいるのを感じる」というその思いを、垣間見た気がしました。
真に「本音を吐露した」書籍とは、じつはこういう本のことかも、知れません。
冒頭から、天賦の才能を与えられ・さらにそれを努力でみがこうとするお二人の発言が、
キレまくっています。
しかし、
実は、あたしがいちばん好きな部分は、なんといっても最終章の、「'三」のお二人。
平凡な対談本なら、 「あとがき(にかえて)」などと、つまらないタイトルをつけてしまうところでしょう。
そうではなくて、'「一」・「二」 という2回の対談の章を受けての、第'三章です。
十二分に、'一・二 に比肩する中身のたっぷり濃い、ふたりの「最後のことば」になっています。
33年を経たいまも、現代日本文学の最先端であり続ける、お二人。
当時のお二人はまったく意識なかったかも知れませんが・・・
いま、私たちのいる21世紀の日本 そのものが、当時から彼らを必要としていたのではないか、
いや、この最後のふたりの言葉に、
「なにか、未来が自分を呼んでいるのを感じる」というその思いを、垣間見た気がしました。
真に「本音を吐露した」書籍とは、じつはこういう本のことかも、知れません。
2010年9月27日に日本でレビュー済み
とんでもなく古書価のあがっている本である。
村上春樹のファンは熱狂的な人が多く、彼の書いた大昔のジャズ批評まで掘り出すほどだというから、それだけの代価を払ってでも読みたいと思う方も多くいらっしゃるのだろう。
しかしこの本は絶版になり、文庫化もされていない。その理由を考えてみるべきだ。
村上龍は十年一日というか三十年一日、全く進歩しない人だから、言っていることは今と全く同じである。
しかし村上春樹は、我々の良く知っている彼ではない。まだ三作目を書き終わった直後であり、スタイルが確立しておらず、弾丸のように話す龍に遠慮して、引きずられ、とっちらかった会話を展開している。当時は専業で作家をやるつもりもなかったようだ。
この本は村上春樹にとって不本意であり、すなわち彼の考えを充分に表しているものとは言えないのだろう。
なかなか興味深い面もあるのだが(村上春樹だって、最初から完成型ではなかったのだとわかる)、手間や大金を費やしてまで読むほどの本ではない。
村上春樹のファンは熱狂的な人が多く、彼の書いた大昔のジャズ批評まで掘り出すほどだというから、それだけの代価を払ってでも読みたいと思う方も多くいらっしゃるのだろう。
しかしこの本は絶版になり、文庫化もされていない。その理由を考えてみるべきだ。
村上龍は十年一日というか三十年一日、全く進歩しない人だから、言っていることは今と全く同じである。
しかし村上春樹は、我々の良く知っている彼ではない。まだ三作目を書き終わった直後であり、スタイルが確立しておらず、弾丸のように話す龍に遠慮して、引きずられ、とっちらかった会話を展開している。当時は専業で作家をやるつもりもなかったようだ。
この本は村上春樹にとって不本意であり、すなわち彼の考えを充分に表しているものとは言えないのだろう。
なかなか興味深い面もあるのだが(村上春樹だって、最初から完成型ではなかったのだとわかる)、手間や大金を費やしてまで読むほどの本ではない。
2014年3月4日に日本でレビュー済み
ブックオフってすごいなぁ、とフラッと立ち寄ってびっくりすることが
結構あるんです。今日たまたま目にした105円コーナーで、この対談集を見つけて。
随分初版が古いし、「村上春樹と村上龍の対談集」なんて全然知らなかったので。
でも数頁読んですぐに購入してしまいました。アマゾンで見たら、こんな直段に跳ね上がって
いる絶版書なんですね。でもまたブックオフに持っていったら、「直段がつきませんが」と
言われそうです。
さて中身ですが、面白かったです。私は村上春樹さんのファン?でも
あるので、それが楽しいというのもありますが。
ご自身で話されているように当時の飛ぶ鳥を落とす勢いの村上龍さんと違って、
まだ二作しか書かれていないルーキー作家なんです。
だからかなぁ、まだジャズバーを経営して小説も書くという二足のわらじを履いている
村上さんのスタンスがまたいいんですよね。「小説家 村上春樹」という役を引き受けて
話をしてないところが。
日本を代表する小説家としてインタビューを受けている
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』と違うのです。
もう全然違う。
だってセックスのことは書きたくない、と言っている位ですから(笑)。
60年代、70年代の倦怠感を突き抜けようとする2人の作家のエネルギーが、
読み手に対して重なるようで全く異なる風景を見させる、そんな対談集です。
今やノーベル文学賞に推されてしまう位、世界的な小説家になった
村上春樹さんの若い頃に出会いたい読者におすすめします。
ちなみに私は村上龍さんの小説を一冊も読んでいないのですが、
この対談集を読んでちょっと読んでみようかな、と
思いました。
結構あるんです。今日たまたま目にした105円コーナーで、この対談集を見つけて。
随分初版が古いし、「村上春樹と村上龍の対談集」なんて全然知らなかったので。
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言われそうです。
さて中身ですが、面白かったです。私は村上春樹さんのファン?でも
あるので、それが楽しいというのもありますが。
ご自身で話されているように当時の飛ぶ鳥を落とす勢いの村上龍さんと違って、
まだ二作しか書かれていないルーキー作家なんです。
だからかなぁ、まだジャズバーを経営して小説も書くという二足のわらじを履いている
村上さんのスタンスがまたいいんですよね。「小説家 村上春樹」という役を引き受けて
話をしてないところが。
日本を代表する小説家としてインタビューを受けている
『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』と違うのです。
もう全然違う。
だってセックスのことは書きたくない、と言っている位ですから(笑)。
60年代、70年代の倦怠感を突き抜けようとする2人の作家のエネルギーが、
読み手に対して重なるようで全く異なる風景を見させる、そんな対談集です。
今やノーベル文学賞に推されてしまう位、世界的な小説家になった
村上春樹さんの若い頃に出会いたい読者におすすめします。
ちなみに私は村上龍さんの小説を一冊も読んでいないのですが、
この対談集を読んでちょっと読んでみようかな、と
思いました。