著者は水産庁で魚類の資源変動を研究している人物。具体的にいえば、サンマやイワシに豊漁・不漁があるのはなぜか、追求している研究者。
研究の成果に『死んだ魚を見ないわけ−1700mの海底に自然の謎をさぐる』(情報センター出版局,1987年)、『イワシと逢えなくなる日−5億年の結晶『魚種交替』の謎に迫る』(情報センター出版局,1988年)があり、本書は2冊の内容をわかりやすくまとめたものと言える。
まあ、率直な感想を言えば、前の2冊を読むべき。ブルーバックスということもあり、やさしく書こうとしたのだろうが、データや事例の面白さが削られてしまって、物足りなくなっている。
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大衆魚のふしぎ: サンマやイワシの奇妙な関係 (ブルーバックス 983) 新書 – 1993/9/1
河井 智康
(著)
サンマが通るとイワシがひっこむメカニズム
アジ、イワシ、サンマ、サバは、たんに大量に獲れて安いだけでなく、健康によく頭をよくする成分が含まれていると脚光を浴びている。しかしこの“大衆魚”にも謎が多い。膨大な数の卵を生むが、ほとんどが稚魚のうちに死に絶える。常に同じ年生まれの群で回遊する。そして、たとえばサンマが不漁になると、代わってサバの大漁になり、それが減りはじめると、こんどはイワシが大漁になるというように、常に主役が交替する。なぜか? こうした大衆魚の生態の謎に、30年以上も彼らとつきあってきた研究者が迫る。
アジ、イワシ、サンマ、サバは、たんに大量に獲れて安いだけでなく、健康によく頭をよくする成分が含まれていると脚光を浴びている。しかしこの“大衆魚”にも謎が多い。膨大な数の卵を生むが、ほとんどが稚魚のうちに死に絶える。常に同じ年生まれの群で回遊する。そして、たとえばサンマが不漁になると、代わってサバの大漁になり、それが減りはじめると、こんどはイワシが大漁になるというように、常に主役が交替する。なぜか? こうした大衆魚の生態の謎に、30年以上も彼らとつきあってきた研究者が迫る。
- 本の長さ206ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日1993/9/1
- ISBN-104061329839
- ISBN-13978-4061329836
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商品の説明
著者について
1936年、東京生まれ。東京水産大学卒業。水産庁東海区水産研究所数理研究室長などを経て、現在は宮城県塩釜市にある東北区水産研究所資源管理部長。農学博士。魚類の資源変動を進化の歴史を含めて分析するユニークな研究観をもつ。『21世紀の水産を考える会』の会長として、現実の漁業分析にも意欲的に取り組む行動派でもある。著書には『死んだ魚を見ないわけ』『イワシと逢えなくなる日』(共に情報センター出版局)など多数があるが、自己の研究成果を柱にした筆致には独特なものがある。
登録情報
- 出版社 : 講談社 (1993/9/1)
- 発売日 : 1993/9/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 206ページ
- ISBN-10 : 4061329839
- ISBN-13 : 978-4061329836
- Amazon 売れ筋ランキング: - 241,612位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 31位水産学
- - 784位ブルーバックス
- - 3,655位生物・バイオテクノロジー (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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