文庫版のレビュー
文庫版は単行本版と表紙が異なるのと後書きが無いことが相違点か。
挿絵は全てカラーで単行本版と同じ様だ。(トリミングが異なる?)
ただのエロい作品かと思ったら筒井SF作品だった。
内容は割とあっさりで連載小説か?と言う様な感じで同じ文の繰り返しが多かった印象。
テレビを見ていてCM明けに「ここは、さっき見たよ」ってのと同じ。
気になった点:
・同じモノを表す単語で、漢字二文字とカナ三文字の使い分けの意図がわからなかった。何かしらの意図があるよね?
・カエルの排卵(P101等)と言うのは気になった。産卵と書いてあるところもあるのに、わざとだろうか?
あ、オーディブルも良うございました。
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ビアンカ・オーバースタディ (星海社FICTIONS) 単行本 – 2012/8/17
わたしは知っている。
わたしがこの高校でいちばん美しい、
いちばん綺麗な女の子だということを――。
あらゆる男子生徒の視線をくぎ付けにする超絶美少女・ビアンカ北町の放課後は、ちょっと危険な生物学の実験研究にのめりこむ生物研究部員。そんな彼女の前に突然、“未来人”が現れて――。
文学界の巨匠・筒井康隆が本気で挑む、これぞライトノベル。
21世紀の“時をかける少女”の冒険が始まる!
わたしがこの高校でいちばん美しい、
いちばん綺麗な女の子だということを――。
あらゆる男子生徒の視線をくぎ付けにする超絶美少女・ビアンカ北町の放課後は、ちょっと危険な生物学の実験研究にのめりこむ生物研究部員。そんな彼女の前に突然、“未来人”が現れて――。
文学界の巨匠・筒井康隆が本気で挑む、これぞライトノベル。
21世紀の“時をかける少女”の冒険が始まる!
- 本の長さ192ページ
- 言語日本語
- 出版社星海社
- 発売日2012/8/17
- 寸法12.9 x 0.9 x 18.2 cm
- ISBN-104061388371
- ISBN-13978-4061388376
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登録情報
- 出版社 : 星海社 (2012/8/17)
- 発売日 : 2012/8/17
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 192ページ
- ISBN-10 : 4061388371
- ISBN-13 : 978-4061388376
- 寸法 : 12.9 x 0.9 x 18.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 418,236位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 100位星海社FICTIONS (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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1934(昭和9)年、大阪市生れ。同志社大学卒。
1960年、弟3人とSF同人誌〈NULL〉を創刊。この雑誌が江戸川乱歩に認められ「お助け」が〈宝石〉に転載される。1965年、処女作品集『東海道戦争』を刊行。1981年、『虚人たち』で泉鏡花文学賞、1987年、『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、1989(平成元)年、「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、1992年、『朝のガスパール』で日本SF大賞をそれぞれ受賞。1997年、パゾリーニ賞受賞。他に『家族八景』『邪眼鳥』『敵』『銀齢の果て』『ダンシング・ヴァニティ』など著書多数。1996年12月、3年3カ月に及んだ断筆を解除。2000年、『わたしのグランパ』で読売文学賞を受賞。
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年6月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
この人がラノベを書いた、という事で興味をひかれて読んでみました。
序盤は少し「ハズレかな」と思いながら、とりあえず最後まで読もうと読み進めましたが、これはこれで面白かったです。
何より70代のおじいちゃんがこんな下世話でくだらなくて面白い物を書くなんて、という驚きが強かったです。
時間を置いてまた読み返したらまた違う感想を抱くかもですが、総じて面白かったです。
序盤は少し「ハズレかな」と思いながら、とりあえず最後まで読もうと読み進めましたが、これはこれで面白かったです。
何より70代のおじいちゃんがこんな下世話でくだらなくて面白い物を書くなんて、という驚きが強かったです。
時間を置いてまた読み返したらまた違う感想を抱くかもですが、総じて面白かったです。
2019年5月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
"見られている。でも、気がつかないふりをしていよう。気がつかないふりをしていると思われてもかまわない。いつも見られているから平気なんだと思われせておけばいい。"70代の著者による本書は、ハルヒのイラストレーターによる表紙に騙されがちですが。中身は【ラノベの皮を被せた著者らしいSF作品】でおどろかされます。
個人的には、好きな作家である"文学界、SF界の巨匠"筒井康隆氏が、まさかのライトノベルを?と実は本書の事を2017年にまさかの【他人による著者公認の続編】が、出た時に遅れて知って恐々手にとったのですが。ライトノベル全体の皮肉めいたメタファーを感じさせつつ、中身はなかなかに【倫理観のぶっ飛んだSF小説】で一安心?というか、これまた驚かされました。
しかし、本当に著者は様々な分野の構造を把握した上で、あらゆるジャンルの物語を書ける人ですよね。。その果敢な挑戦が70代になっても続いている事に心から尊敬の念を抱きます。
ラノベ風の筒井康隆作品を読んでみたい誰か、オールドSF好きな誰かにオススメ。#ビアンカオーバースタディ
個人的には、好きな作家である"文学界、SF界の巨匠"筒井康隆氏が、まさかのライトノベルを?と実は本書の事を2017年にまさかの【他人による著者公認の続編】が、出た時に遅れて知って恐々手にとったのですが。ライトノベル全体の皮肉めいたメタファーを感じさせつつ、中身はなかなかに【倫理観のぶっ飛んだSF小説】で一安心?というか、これまた驚かされました。
しかし、本当に著者は様々な分野の構造を把握した上で、あらゆるジャンルの物語を書ける人ですよね。。その果敢な挑戦が70代になっても続いている事に心から尊敬の念を抱きます。
ラノベ風の筒井康隆作品を読んでみたい誰か、オールドSF好きな誰かにオススメ。#ビアンカオーバースタディ
2012年8月20日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
あとがきに書かれていた文学的な読み方がよくわからない人向けのレビューです。作品を楽しむ目線のひとつとして紹介します。
筒井さんは、SFに対して並々ならぬ信念をもっており、その断片をこの小説で見ることができます。
その断片とは、筒井康隆の文学理論である「超虚構性」のことです。わかりやすく言い換えると「異化効果」というものです。
以下、その説明。
多くの人は普段小説を読んでいるときに、その読んでいる小説内の虚構世界を無批判に受け入れながら読んでいます。
虚構を虚構と意識せずに読んでいるということです。
そういった人に対して彼は、物事を相対的に見てもらうために作品内に「異化作用」を盛り込むのです。
どういうことか。例えを挙げます。
小説内では、ナイフで一刺しされただけで人が即死し、そこに探偵が現れ捜査をし、その結果アリバイがある、疑わしくない人が犯人になることがよくあります。
ですが、現実世界では、ナイフ一刺しで即死することや、探偵が殺人事件を捜査することや、アリバイがある、疑わしくない人が犯人になることはほぼありません。
ナイフ一刺しで殺すとか暗殺の専門家レベルではないでしょうか。現実なら、刺された本人は即死せずに通報したり、助けを求めて動き回るはずです。
しかし、読書行為を終えた読者は、現実世界に虚構世界の考え方を持ち込んでしまうのです。虚構世界のルールを現実世界に当てはめて考えてしまうのです。
「探偵は事件の捜査をするものだ。殺人事件においては、アリバイがある人間は逆に怪しい。」という考え方を。
そこに異化効果を盛り込みます。作品内の登場人物に「まるで推理小説だな」「現実でこんなことが起きるだなんて」というセリフを言わせるわけです。
すると、それを読んだ読者は、途端に作品の虚構性を意識し、現実の現実性をも意識します。「これは作品内世界での現実でしかないんだ」と考えるわけです。
以上、「異化効果」「超虚構性」の説明を終えます。長々と申し訳ありませんでした。
筒井さんがメタフィクションに与える役割はこのような感じです。あくまで一例ですが。「異化効果」、面白いと考え方ですよね。
筒井さんは自身の小説に上記のような文学理論を豊富に組み込んでおります。ぜひ、ほかの作品も手に取ってみてください。
なんだかステマみたいになってしまいましたが、ただ単に文学理論が好きなだけなので許してください。
筒井さんは、SFに対して並々ならぬ信念をもっており、その断片をこの小説で見ることができます。
その断片とは、筒井康隆の文学理論である「超虚構性」のことです。わかりやすく言い換えると「異化効果」というものです。
以下、その説明。
多くの人は普段小説を読んでいるときに、その読んでいる小説内の虚構世界を無批判に受け入れながら読んでいます。
虚構を虚構と意識せずに読んでいるということです。
そういった人に対して彼は、物事を相対的に見てもらうために作品内に「異化作用」を盛り込むのです。
どういうことか。例えを挙げます。
小説内では、ナイフで一刺しされただけで人が即死し、そこに探偵が現れ捜査をし、その結果アリバイがある、疑わしくない人が犯人になることがよくあります。
ですが、現実世界では、ナイフ一刺しで即死することや、探偵が殺人事件を捜査することや、アリバイがある、疑わしくない人が犯人になることはほぼありません。
ナイフ一刺しで殺すとか暗殺の専門家レベルではないでしょうか。現実なら、刺された本人は即死せずに通報したり、助けを求めて動き回るはずです。
しかし、読書行為を終えた読者は、現実世界に虚構世界の考え方を持ち込んでしまうのです。虚構世界のルールを現実世界に当てはめて考えてしまうのです。
「探偵は事件の捜査をするものだ。殺人事件においては、アリバイがある人間は逆に怪しい。」という考え方を。
そこに異化効果を盛り込みます。作品内の登場人物に「まるで推理小説だな」「現実でこんなことが起きるだなんて」というセリフを言わせるわけです。
すると、それを読んだ読者は、途端に作品の虚構性を意識し、現実の現実性をも意識します。「これは作品内世界での現実でしかないんだ」と考えるわけです。
以上、「異化効果」「超虚構性」の説明を終えます。長々と申し訳ありませんでした。
筒井さんがメタフィクションに与える役割はこのような感じです。あくまで一例ですが。「異化効果」、面白いと考え方ですよね。
筒井さんは自身の小説に上記のような文学理論を豊富に組み込んでおります。ぜひ、ほかの作品も手に取ってみてください。
なんだかステマみたいになってしまいましたが、ただ単に文学理論が好きなだけなので許してください。
2023年3月26日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
かなり酷い本でもゴミ箱インまではしないがこれは迷わず叩き込んだ。トンデモ医療本ほどではないにしても、このようなものを出版するのはもう出版社や作家としての矜持も何も無いよなという感じ。かわいいカバーの付いた罵倒。
2017年4月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まあ、ラノベにしては、何というか、女子には当然お勧めできませんし、男性がドン引きするという(筒井康隆先生がこんなものを書いたというショック)で立ち直れなくなりました。もう少し上品なライトノベルを書いて欲しかったです。
2015年4月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
まず表紙を見て笑った。筒井康隆に萌えイラストが付くとこんなに破壊力が出るものなのか。
次に目次を見て、またげらげら笑う。これで十分もとはとれる。
さて内容だが、たしかに無数に出てくるスペルマは実りのないラノベの暗喩として読むことができる。また、美少女を目の前にして触るどころか、服を脱がしもしない未来人は、ラノベ読者の揶揄として読むこともできる。
が、あとがきをみて唸った、これはメタラノベとしての読み方ができますと書いてあるのだ。
あの筒井康隆が、あとがきとはいえ、そう簡単に手の内を明かすであろうか?
これは、賢しらにメタラノベ批評をするアマゾンレビューをみて、「やーい、ひっかかったひっかかった、けけけけ」と嗤うための罠ではなかろうか?
ならば、この作品は書評空間をも内包する、メタメタ構造になる
ただし、この解釈でよいかも解らない、この辺の座りの悪さが筒井作品の魅力であり、大田が悪いところだ(もちろん、この場合編集者が大田でない可能性も考慮に入れなくてはならない)
次に目次を見て、またげらげら笑う。これで十分もとはとれる。
さて内容だが、たしかに無数に出てくるスペルマは実りのないラノベの暗喩として読むことができる。また、美少女を目の前にして触るどころか、服を脱がしもしない未来人は、ラノベ読者の揶揄として読むこともできる。
が、あとがきをみて唸った、これはメタラノベとしての読み方ができますと書いてあるのだ。
あの筒井康隆が、あとがきとはいえ、そう簡単に手の内を明かすであろうか?
これは、賢しらにメタラノベ批評をするアマゾンレビューをみて、「やーい、ひっかかったひっかかった、けけけけ」と嗤うための罠ではなかろうか?
ならば、この作品は書評空間をも内包する、メタメタ構造になる
ただし、この解釈でよいかも解らない、この辺の座りの悪さが筒井作品の魅力であり、大田が悪いところだ(もちろん、この場合編集者が大田でない可能性も考慮に入れなくてはならない)
2018年4月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
いいんじゃないでしょうか、面白ければなんだって。ただ、二度読もうって気にはなれないですね。
いとうのいぢさんをイラストレーターとして選んだのは、これはアレなんでしょう、涼宮ハルヒの憂鬱との対比のためだとか。
まぁ、それにしても80歳近い老人が美少女を魅力的に描写できるって事実自体が、よくわかりません。当人には欲求は未だあるのかないのか。
なくてもどう言う物かは当然わかってるでしょうけど、欲求がなければ書く意欲が湧かないだろうと。じゃああるのか、それでかなり邪な内容になっていますけど、一冊書くには書いたが、飽きたからもうやめますって事なんでしょうか?分かりません。
いとうのいぢさんをイラストレーターとして選んだのは、これはアレなんでしょう、涼宮ハルヒの憂鬱との対比のためだとか。
まぁ、それにしても80歳近い老人が美少女を魅力的に描写できるって事実自体が、よくわかりません。当人には欲求は未だあるのかないのか。
なくてもどう言う物かは当然わかってるでしょうけど、欲求がなければ書く意欲が湧かないだろうと。じゃああるのか、それでかなり邪な内容になっていますけど、一冊書くには書いたが、飽きたからもうやめますって事なんでしょうか?分かりません。