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白隠禅師 (講談社現代新書 790) 新書 – 1985/10/1

4.4 5つ星のうち4.4 2個の評価

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1985/10/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1985/10/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 238ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 406145790X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061457904
  • カスタマーレビュー:
    4.4 5つ星のうち4.4 2個の評価

著者について

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Ryōmin Akizuki
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カスタマーレビュー

星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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上位レビュー、対象国: 日本

2013年3月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
読みやすい。
わかりやすい。
ルビも多い。
むかしの装幀はよかった。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2020年8月20日に日本でレビュー済み
禅の語り部たる秋月龍珉師による白隠禅入門書の体裁を取りながら、第一章「白隠、見性する」、第二章「白隠、正受の法を嗣ぐ」で若き日の白隠の悪戦苦闘ぶりが描かれるが、本書の眼目は第三章「白隠禅の本質」にある。

著者は、二十四歳で大悟を果たした信州飯山の正受庵(正受老人こと道鏡慧端庵主の許)を再訪しなかった不思議を指摘する。四十歳もの年齢差ながら、その後十数年も存命した恩師を悟後の修行行脚の途中にさえ訪ねなかった理由が不可解だというのだ。

読者の私が推測できることは、老齢の恩師と会うと情に絡め捕られて正受庵の後継話を断り切れなくなるのを恐れたからではないか。僅か八か月で庵を離れたのも、寄食する道友を連れ帰る口実で、庵主の後継話を謝絶する意図があったように思う。冷厳な教導をする羅漢禅だとの嫌悪感があったかも知れぬ。

また、武士出身の老師とは異なり、庶民出の白隠は生来の心配症で身体も頑強さとほど遠かったから、心身ともに修行を重ねて鍛錬する必要を感じてもいただろう。

そして、著者の言うとおり、後半生を通じ正受禅と対決し、時間をかけて消化し、自ら工夫し白隠禅として確立するために敢えて距離を置いたとも考えられる。

年齢を重ねて正受禅の真髄を知り、「応燈関」に連なる愚堂東寔→至道無難→正受老人(道鏡慧端)→白隠慧鶴という禅宗の正系を白隠は大いに意識したと著者はいう。

京都の伝統禅とは異質な、関東埒破(無頼)と揶揄される新興の近世禅(大地性豊かな土の匂い漂う庶民禅)を推進する、「宗教改革者=白隠」との見方だ。

衆生済度の発心から弟子入りを志願して来た東嶺円慈を前にした白隠は、自らの地獄怖さの出家を先師(正受老人)に「箇の自領の漢め」と叱責を浴びつつ菩薩の四弘の誓願(大乗の教え)を授かった昔日を、明らかに懐かしんでいるように見受けられる。

寺格(孫末寺の松蔭寺住職)、僧格(妙心寺第一座)ともに低位に甘んじ苦汁を舐めた白隠は、愛弟子の東嶺に大本山妙心寺直末の三島龍沢寺を買い与える。これもまた、地獄下りの法施(利他精進の布施願心)を決定(けつじょう)し、「闡提窟」(せんだいくつ)を名乗った師家としての白隠の大慈悲心の顕れなのか。
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レポート