表紙の見栄えなど、古臭いですね。まあ、一昔前の本ですから当たり前。
中はですね、丁寧に作られています。
児童書ということもあって、刺激的な表現を避けている様子もあります。それは仕方ない。
それから、年史に忠実という基本方針でしょうね。児童向けの伝記ですから、それも頷けます。
ただ、そんなに生易しい放浪ではなかったと思うのです。それから、例えば山下の作品評価なども欲しかった。
本文とは別途に、傍証あるいは異論のコーナーが少しでもあれば本の内容に厚みがでたのにと残念です。
小学校低学年から中高生にも対応できると思います。良書です。
山下清―放浪の画家 (講談社 火の鳥伝記文庫)
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