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安楽死と尊厳死 医療の中の生と死 (講談社現代新書) 新書 – 1993/3/17

3.9 5つ星のうち3.9 16個の評価

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購入オプションとあわせ買い

人は死を選択する権利を持ちうるのか。終末期医療と「尊厳ある死」のはざまで死の受容を考える。

「尊厳」とは何か――簡単な疑問では、「安らかに死ぬ権利」というのは、肉体的にか精神的にか、それとも社会的にか経済的にか、という側面で異なってくる。ある人は肉体的にといい、またある人は精神的にとなる。尊厳の意味が異なってくるのだ。(中略)たとえば、老人病院の狭いベッドに寝たきりにされ、腕には点滴の注射をうたれ、膀胱カテーテルも挿入され、人口延命装置に囲まれて生命を保っている老人患者がいたとしよう。すでに意識も曖昧になるときがある。かつては社会的に活動したであろうこの老人も、見た目には「生ける屍(しかばね)」である。この老人患者には、「人間としての尊厳」が失われている。延命だけの医療はやめるべきだと、私は思う。しかし、この老人患者自身は、たとえそういう状態であっても、別に「自分には尊厳は失われていない」と考えているかもしれない。――本書より
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商品の説明

著者について

1939年、北海道に生まれる。1963年、同志社大学文学部社会学科卒業。出版社勤務を経て、現在、ドキュメントやルポルタージュ執筆で活躍中。著書に、『大学医学部』――講談社文庫、『医学・医療界の内幕』――朝日文庫、『東條英機と天皇の時代』(上・下)――文春文庫――などがある。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1993/3/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1993/3/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 200ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4061491415
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061491410
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.9 5つ星のうち3.9 16個の評価

著者について

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カスタマーレビュー

星5つ中3.9つ
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16グローバルレーティング

この商品をレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2013年8月15日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
期待以上です。程度が、とても良かったです。これからも、利用したいです。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2006年4月15日に日本でレビュー済み
 2006年4月、富山県で、市民病院の外科部長が7人の終末患者の生命維持装置をはずした事件があったので、昔読んだこの本を引っ張り出してきた。

 この本が出たときから相当、この問題の考え方に変化や議論の追加がされているので、現時点での保坂氏の意見までは分からないが、まずは、終末医療というものが、残された(残される)者にとって金銭的に大きな負担であるという即物的ではあるが現実的な問題を抑える必要があること。

 「家族」の同意とあるが、弁護士という因果な商売をやっていると、家族内部の離婚とか遺産分割でもめまくっているのを見て来ているので、「家族」が本人の意思を本当に代弁できるのかという根本的な疑問にもぶつかる。

 もう一度最新の議論を期待したい。
15人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2016年7月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
外側は綺麗で良かったです
ただ、本の中に髪の毛が入っていたのでお気をつけてください
2004年1月21日に日本でレビュー済み
本書は安楽死問題についての大まかな歴史的経緯と、この問題の論点をわかりやすく説明している。
すでに書かれてから10年以上たっており、この間、安楽死問題には様々な動きがあった。しかし本書が提示している疑問が解決されたわけではない。
医療問題として、また、人間が避けることが出来ない「死」という哲学的問題として、安楽死は誰にとっても身近な議論である。
大変読みやすいので、あまり時間のない方や安楽死問題をあまり知らない方への入門書としてお薦め。
14人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート